2021年06月02日

【県議会】

ワクチン接種の予約について

こんばんは、富山県議会議員の瀬川侑希です。

昨日、 高岡市役所幹部と市選出県議(7名)で、「高岡市→富山県」への来年度要望についての懇談会がありました。

「地域産業」「歴史・文化」「交流・観光」「子育て・教育」「安心・安全」の5分野にわたって合計46の要望があり、

その46項目の中でも、『歴史まちづくりの支援』『中心市街地活性化の推進』『子育て支援策の推進』『城端・氷見線の活性化の推進』の4つが「最重点項目」として提示がありました。

特に『子育て支援策の推進』と『城端・氷見線の活性化の推進』は、私も力を入れている分野なので、要望の後押しをして、一歩でも前に進むよう頑張りたいと思います。

一連の説明を聞いた後に私からは4点質問。

1つには、富山県が国に先んじて35人学級を導入する上での必要経費について(建物の増築は必要無い。しかし、別の用途で使用していた部屋を教室に改修する必要があり、その経費をお願いしたいとのこと)、

2つには、県内自治体でも進む「ゼロカーボン宣言」について(現在、宣言に向けての準備を進めているとのこと)、

3つには、地場産センターに、価値を伝えたり、ニーズを満たすお手伝いをするコンシェルジュを置くなど、もっと魅力を発信できないかということについて(まさに検討していたところであり、近々そのような形で始めたいとのこと)、

そして4つには、

県への要望と直接は関係ありませんが、高岡市のワクチン予約は1日ごととなっており、予約に大変な苦労があることについて質問しました。

実は私のもとにも、毎日のように「今日も予約できなかった!」という電話がかかってきます。ほとんどの方は怒ってらっしゃいます。

当初はワクチンの供給スケジュールがずれるため、1日ごとの予約だったのでしょうが、確保の目途が立った今、1日ごとの予約にこだわる必要はないのではと感じています。

市側からは、理解を示してもらった上で、

・1日ごとの予約としたのは、供給スケジュールのずれに加え、臨時的に集団接種をなんとか設置したり、少しでも打ち手を確保しようとギリギリまで調整している関係であり、理解してほしい

・しかし、混乱をきたし、不安を与えている状況は認識しており、システムは再度検討したい

・また、6/中旬までには、希望する全65歳以上の予約ができる見込みなので、予約が取れていない方はもう少しお待ち頂きたい(7月中には希望する全65歳以上が2回接種完了の見込み)

とのことでした。

集団接種ができる体制が急遽作れたり、打ち手が確保できるようになれば、その都度、予約枠を解放すればよく、不安の払しょくを最優先にしてもいいのではと個人的には思いますが、

システムを再度検討するという言葉を信じ、、、いずれにしろ精一杯体制を作ろうと努力している職員、そして普段の診療に加えて、休む間を惜しんで接種を行っている医療従事者の方々に改めて感謝しつつ、「もう少しで予約が取れますから」と理解を促そうと思います。

市には、

・アナウンスはタダ。繰り返しになっても、何度でも接種状況や6/中旬には予約が取れることを伝える努力をしてほしい

・64歳以下の予約では工夫してほしい。子どもを預けられなくなる事態を回避するため保育士を優先接種するなど、市の考え方とアナウンスがあれば、堂々とやってほしい

と要望しました。

目の前にワクチンが届いたため、現在は渋滞状態が続いておりますが、もう少しの辛抱です。富山の雄大な自然を眺めながら、ゆとりを持ってその日を迎えたいですね!

それではまた!

2021年05月25日

【県議会】

テクノドーム別館の完成予想図

こんにちは、富山県議会議員の瀬川侑希です。

先月、富山県は、高岡テクノドーム別館の基本設計を発表しました。

「県西部地域の活性化に資する拠点施設」「新たなにぎわいや憩いの場となる空間創出」をコンセプトに掲げています。

建設費用は約30億円。 大きさは約4,000㎡。展示場や商談室を設ける展示棟が約3,000㎡、会議室や事務室を設ける交流棟が約1,000㎡。展示場は可動式の座席を準備し、最大席数1,200席になります。

屋根や外壁はなるべく県産材を使おうという考え。また、本館と別館の間に中庭やテラスを配置。地下熱や太陽光を利用する設備も導入する予定です。5Gが使えるように設備するのも特徴です。

当初は2年後の2023年春頃完成予定でしたが、少なくとも1年間は民間活力の導入を検討するために(2021年度予算で 、民間活力導入可能性調査などの費用4,200万円を計上 )完成を延期しましたので、2024年以降の完成となるでしょう。

みなさん、これを見てどんな感想をお持ちでしょうか??

自身も含め、県議会でこれまで様々な議論をしてきて、また中身に関してはこれからの議論なので、あくまで見た目だけの話ですが、

私としては、こうやってパースが出てくると具体的なイメージができますし、大きく屋根がせり出した斬新なイメージに正直とてもワクワクしています!

ものづくり体験施設に関しては、議会で何度か取り上げ、見直す方向になりました。前向きと言うよりは、「やめる」というバックストップの決定ですが、それでもひとつ仕事ができたかなと思っております。

リンク:ブログ | 瀬川ゆうきオフィシャルサイト (segawayuki.net)

リンク:ブログ | 瀬川ゆうきオフィシャルサイト (segawayuki.net)

座席数に関しては、当初1,000席想定でした。しかし、政治・経済・文化、、、色々な方が意見を届け、またバラバラな意見にならないよう、「ある程度高岡で意見をまとめよう」と努力した方がいて、最終的に1,200席で着地しました。

テクノドーム別館は元々の出発点の違いから、クラシックが開けるような、トップレベルの音響を有するわけではありません。

しかし、1,600席の高岡市民会館が休館となっている現在。復活の予定も見えていない中、完全な代替にはなりませんが、ある程度カバーできるよう、みんなで努力し、1,000席→1,200席となりました。ひとつの成果だと思っています。可動式なので、1,200人以下であれば、そのイベントに応じて座席数を設定できます。

大きければ大きい方がいいという考えは個人的には好きではないのですが、1,000人以上の行事が高岡市内で開けなくて他市で実施せざるをえなかったこともありました。今まで市民会館のサイズでやっていたものを、規模を縮小して実施しているものもあります。

ぜひ、「文化創造都市」高岡の地にふさわしい施設として、気兼ねなく思いっきり文化活動などを開いてくださればな!と思います。

ただし、勘違いしてはいけないのは、これは高岡市の施設ではないということです!

これによって県西部が、そして富山県の魅力が高まるような、そんなものを作り、またそんな使い方をしていかないといけません!

可動式の座席なので、多彩な使い方が可能です。ぜひ、新しくできるテクノドーム別館で、思わず出かけたくなるような楽しいイベントが次々開かれることを期待したいと思います!

例えば、御旅屋セリオにはeスポーツの拠点「Takaoka ePark」が昨年できました。

リンク:施設概要 | 富山県高岡市のeスポーツ施設のTakaoka ePark (takaoka-epark.jp)

若年層だけでなく、健康増進や認知症予防にも繋がると、高齢者施設で取り入れる事例が県内でも増えてきております。

常設は御旅屋セリオで、たまには大規模なイベントをテクノドームで。このような棲み分けた使い方にも期待したいですね!

それではまた!

2021年05月19日

【県議会】

富山県の「DX・働き方改革推進本部」に期待!

こんにちは、富山県議会議員の瀬川侑希です。

富山県は6月に「DX(デジタルトランスフォーメーション)・働き方改革推進本部」を設けることを、昨日発表しました。

行政のサービス向上や効率化はもちろん、民間企業や地域社会も含めて対象にして、デジタル技術を活かした改革を進める狙いです。

リンク:富山県、DXで推進本部 補佐官にfreee執行役員: 日本経済新聞 (nikkei.com)

期待したいのは、補佐官に「freee株式会社」執行役員の川西康之氏(37歳)、副補佐官に「つづく株式会社」代表取締役の井領明広氏(30歳)という、2人の民間のエキスパートを起用したこと。

川西さんとは高校時代からの長い付き合いで、井領さんとは2年前から勉強会などでお世話になっており、2人のプロフェッショナルな活動を知っている自分としては、個人的にも大変嬉しく、また頼もしい人事でした。

川西さんは、私の高校・大学の1つ上の学年で、仕事もプライベートも相談する大好きな先輩です。

富山愛・高岡愛が強く、特に社会人になってから頻繁に意見交換していまして、

6年前に、総合型地域スポーツクラブ「高岡スポーツユナイテッド」を一緒に立ち上げたり、

最近では、医療従事者のためのクラウドファンディングにともに取り組みました。

リンク:ブログ | 瀬川ゆうきオフィシャルサイト (segawayuki.net)

また、小話でしかありませんが、、、

私の高校では運動会で実施する「青年体操」なるものがあるのですが、

リンク:高岡高校 青年体操 – YouTube

1つ上の先輩とペアになり、マンツーマンで指導を受けます。

すごい確率ですが、私の指導係だったのが川西さん!

おかげで力強くできた!…はず。

僭越ですが、2回の選挙では応援弁士も務めてもらいました。

川西さんは、大学在学中にWEBマーケティング会社を起業し、その後freee株式会社に参画。会計や人事労務をクラウドサービスで効率化し、「スモールビジネスを、世界の主役に。」をミッションに掲げる会社の執行役員としてご活躍中です!

リンク:freee株式会社

東大在学中に22歳で起業、社長を10年してみて分かったこと。そしてfreeeに転職した理由。 | Humans of freee (wantedly.com)

井領さんとは、藤井大輔議員の紹介で、2年前に勉強会をしてもらったのが出会いです。

その後何度か意見交換もさせてもらいましたが、

富山県としても井領さんにお願いし、昨年1年間、県庁主催の民間企業向けの働き方改革推進セミナーを担ってくださいました。

現在は企業の課題発見・経営支援を行う、つづく株式会社の代表取締役としてご活躍中です!

リンク:つづく株式会社 (tsu-zu-ku.com)

また、このnoteを書いた方でもあります。

リンク:地方でSaaS導入支援会社を起業して3年、階段から降りられなくなった(前編)|井領明広@つづく株式会社代表|note

もちろん私はごく一部しか知りませんが、、、お2人は現在に至るまで、決して順風満帆だったわけではありません。悩んだり、壁にぶつかった話を本人から聞いたことがあります。

しかし!私が知っているのは、その度に、粘り強く課題解決に取り組み、時には自分自身を変化させ、壁を突破してきた方々だということです。

特に行政が遅れている分野を、外部の知見で担当するお2人。

今回も同様、課題には気付いても、いざ導入するには様々な壁がありそうですが、、、

2人ならきっと打ち破ってくれるものと信じています!

県庁側と議員側ではありますが、目指すゴールは同じですので、私にできる手助けがあるなら、恩返しの意味でも精一杯頑張りたいと思います!!

2人と同じ目標に向かって働けることが、とても楽しみです!!

それではまた!

2021年05月18日

【自分の考え】

きつい時こそコミュニケーションが大事

こんにちは、富山県議会議員の瀬川侑希です。

現在、新型コロナウイルスのワクチン接種が進んでいます。

現時点では、以下のような順でワクチン接種がされる見込みです。

(1)医療従事者等
(2)高齢者(令和3年度中に65歳に達する、昭和32年4月1日以前に生まれた方)
(3)高齢者以外で基礎疾患を有する方や高齢者施設等で従事されている方
(4)それ以外の方

ちなみに、

接種費用は無償。全額公費になっています。

富山県内では5/16(日)現在で、

医療従事者:対象者約39,000人に対し、

1回接種→31,794人(81.5%)、2回接種→18,297人(46.9%)

高齢者(65歳以上):対象者約335,000人に対し、

1回接種→5,236人(1.6%)、2回接種→995人(0.3%)

と、国全体の平均と似たようなペースで接種が進んでいます。

しかし、この接種予約…。

本題とは離れますが、一言だけ。

既に多くの方が指摘しているのかもしれませんが、

このブログを書くにあたり、各市町村の予約受付はどうなっているのかと簡単に調べたところ、、、なんと各市町村でバラバラの予約システム!

日本の市町村数1,718通りとは言いませんが、緊急事態とはいえ、こんなガラパゴスな状況が生まれていることに驚き、また愕然としました。

住んでいる方にとっては、お住まいの自治体で予約するわけですから、1つのシステムしか利用しません。一見不都合を感じないかもしれません。しかし、バラバラなシステム開発は明らかに税金の無駄が発生しているでしょう。

(昨年の東京都のコロナ感染状況のオープンデータ化は素晴らしいと思いましたが…。)

リンク:東京都のコロナ対策サイトに学ぶ、オープンデータな情報開示のあるべき姿 (newspicks.com)

さて、本題に戻り、私が住む高岡市の話をします。

昨日の夜、ある市民の方から「これはないんじゃないか?」と連絡がありました。

高岡市では、5/6に65歳以上の方の接種予約を開始、5/17~6/5の予約を一括して受け付けましたが、

現在は、本日より1日ずつ、接種日ごとに予約を受け付けています。

リンク:高岡市/新型コロナワクチン接種の予約について (city.takaoka.toyama.jp)

平時では想定外の「ワクチン接種業務」がいきなり降ってきて、ワクチン供給スケジュールも直前まで分からなかったり、ズレたり、、、市役所の現場はとても混乱し、疲弊していることも聞いておりますが、

現場へのエールの意味を含めて、また、自分への戒めも含めて、、、

きつい時はコミュニケーションが雑になりがちです。「きつい時こそコミュニケーションが大事」だという意識で、踏ん張って仕事にあたってほしいと思います。

本日5/18(火)は6/6(日)分の予約ができる日でした。

0時から予約できる予定だったので、夜遅くまで起きて待機していた方も当然いらっしゃったでしょう。

しかし、2時間前の22時に、

5/18(火)からの予約受付時間の変更についてお知らせします。 本市では、5/6(木)にインターネット(接種予約サイト・LINE)とコールセンターへの電話による予約受付を開始したところ、コールセンターに電話しても予約がとれなかった方が大変多くおられたことから、改善策の検討を進めてまいりました。 少しでもコールセンターでの予約をお受けできるよう、5/18(火)から当分の間、すべての予約開始時間を午前9時に変更し、午前0時から午前9時の間は、インターネットでの予約受付を行わないことといたします。 皆様にはご不便をおかけいたしますが、ご理解いただきますよう、よろしくお願いいたします。 ワクチンは希望するすべての方の分が確保されますので、ご安心ください。

という連絡が。

理由は十分分かりますし、その判断も正しかったと思います。また、きちんとした文章であるとも思います。現場の疲労感も分かりますが、、、

少なくとも、直前も直前の変更連絡になってしまっているので、もうちょっとだけでも市民の気持ちに寄り添った丁寧な言葉を発信してもよかったのではないかと思います。

あれはダメ、これはダメが多く、ギスギスしがちな昨今ですが、

こんな時だからこそ、

家族とのコミュニケーションも、

友人とのコミュニケーションも、

取り引き先とのコミュニケーションも、

行政と市民とのコミュニケーションも、

いつも以上に優しい気持ちで、いつも以上に相手のことを想った言動・行動をしていきたいものです。

それではまた!

2021年05月03日

【市民の動き】,【観光】

関野神社酒井さんを偲ぶ ~御車山祭の日を迎えて~

こんばんは、富山県議会議員の瀬川侑希です。

上記は2年前の「高岡御車山祭」の写真です。新型コロナウイルスの影響で、昨年は中止。今年も中止ではありましたが、祭りの保存継承のため、7基のうちの1基、小馬出町の山車のみ約740mの特別奉曳(ぶえい)が行われました。

豪華絢爛な山車に注目が集まりますが、実は高岡御車山祭は「関野神社」の春季例大祭です。

5月1日、御車山祭の日を迎え、追悼の意を込めて、先日亡くなられた関野神社禰宜酒井さんとの思い出について書きたいと思います。

私と酒井さんの出会いは2012年になります。その頃は東京に住んでおりましたが、夫婦お互いが高岡市出身であったため、関野神社で結婚式を挙げることに決めました。

私たちはオーソドックスな結婚式を考えていましたが、「一生に一度だから変わったことをしよう!」と次々提案くださったのが酒井さんです。

(結局、変わったことはしませんでしたが、)神職の堅いイメージとのギャップに驚き、強烈なインパクトがありました。

結婚式当日は高岡駅にもあるおりんを鳴らし祈願頂き、高岡らしい結婚式になったなぁとしみじみしたのを今でも覚えています。

その後2015年にUターンしてからは、お祓いや昼粥講などで時々訪れていましたが、2018年頃から、『ある相談』を受け、月1回のペースでお会いするようになりました。

相談のきっかけは癌からの復活でした。酒井さんは癌を患われましたが、治療の末克服されました。そして、一度死を覚悟したことで、「何も恐れるものはないので、大好きな高岡のために残りの命を使いたい」と決意をされたようです。

癌から復活された酒井さんは、高岡のある意味象徴であり、自身が禰宜を務める関野神社の例大祭「御車山祭」を、もっと市民から愛され、もっと市外の方にも楽しんでもらえるものにしたいと考えていました。そして、象徴である高岡御車山祭が変わることで、高岡市民に挑戦する気持ちをもってほしいし、元気を与えたい、と思っていたようです。

伝統ある祭りのため、違和感を感じる関係者もいらっしゃるかもしれませんが、酒井さんの考えを紹介させてください。

酒井さん曰く、「神事は伝統に則って行えばよい。しかし「祭り」は住民に楽しんでもらうためにやるものだ。伝統にこだわるのではなく、どうしたらより楽しんでもらえるか、どんどん変わっていっていい。」

関野神社のHP下部を見てもらえれば分かりますが、御車山祭は昔は3基の神輿を伴っているなど、今と同じではありません。御車山祭自体が変わってきて今の形になっているので、これからも変わっていい。酒井さんはそのような考えをお持ちでした。

高岡關野神社公式サイト | 富山県高岡市 | 日本 (takaokasekinojinjya.com)

私にされた『ある相談』とは、

「御車山祭の先頭をミッキーマウスに務めてもらいたい」

というものでした。

さすがに最初聞いた時は、頭が「?」になりましたが、

関野神社では巫女舞を行っており、その中に「浦安の舞」というものがあります。酒井さん曰く、浦安の舞を大勢が踊れる関野神社は日本有数なのだそうです。そして、「浦安の舞」の「浦安」はディズニーランドがある浦安市の名前の語源という説があります(諸説あるようです)。

関野神社の浦安の舞と、浦安市のディズニーランドで交流ができないだろうか、というものでした。

その後、打ち合わせを重ねる中で、いきなりミッキーマウスは難しそうなので、

一歩一歩階段を登りましょう、まずは高岡市民にもっと浦安の舞を見てもらいましょう、という方向になり、イオンモール高岡増床記念という形で、東二塚の獅子舞とコラボレーションし、浦安の舞を奉納しました。

その後も音楽や漆、食、そして高岡のことなどについて色々話してきましたが、

酒井さんは癌が再発し、3月23日帰らぬ人となりました。

「「祭り」はどんどん変わっていっていい」

伝統を守るべきだという意見もあるかもしれませんが、私は酒井さんのこの言葉に何か大事なことに気付かされた気がしています。これからも大切にしていきたい言葉です。

御車山祭と絡まない形になるかもしれませんが、酒井さんのためにもいつかミッキーマウスを高岡に呼んで、高岡の上空にいらっしゃるであろう酒井さんにもお見せしたいと思います。

実は、高岡駅の発車メロディーや、市内小中学校のチャイムは「おりん」の音になっています。これは酒井さんの発案、尽力のおかげだと聞いています。

目には見えませんが、高岡の「音」を私たちの身体に刷り込んでくれました。

おりんのチャイムを聞いた小中学生が大人になって、この街を引っ張っていく立場になった時、高岡市はまたひとつ変わるんじゃないか、、、そんなことを思っています。

酒井さん、私たちに色々なものを残してくれ、ありがとうございました。安らかにお休みください。

2021年04月27日

【県議会】

2月定例会で私がした質問(2/2)

こんにちは、富山県議会議員の瀬川侑希です。

前回に続いて、2月定例会の質問の後半部分を掲載します!

続いて、令和3年度予算の目玉施策について7問質問します。

(9)富山県では、来年度「創業・ベンチャー課」を新設し、ベンチャーを生み出す取り組みに力を入れます。施策としても、「ベンチャービジネス支援事業」や、「とやまUIJターン起業支援事業」を新しく始めるなど、「ベンチャーを富山で生み出すんだ」という意気込みが伝わり、楽しみな気持ちにさせられます。

一方で、県が関わらずに生まれるベンチャーも予想されます。関わらずに生まれたベンチャーを見つけられなかったために、大きくなる機会に手を差し伸べられなかったり、他の支援が先でそれによって他県に拠点を移すことも、可能性としては考えられます。そうならないためにこちらから、県内のベンチャーの卵や優れた技術を「見つける」仕組み、評価する仕組みも必要と考えますが、布野商工労働部長に所見をお聞きします。

→(回答)ベンチャービジネス支援協議会を今年中に設立したい。メンバーは県内外の産学官金、ベンチャーキャピタル、市町村等に参画して頂く予定。県内のメンバーにはベンチャーの卵となる可能性の案件を広く把握することを期待している。

今、県内でどんな会社が生まれていて、どんな状況なのか。広範囲に渡って、非常に大変だとは思いますが、効率的な情報収集のやり方を模索して、ぜひ卵を見逃さずに、必要な支援を届ける体制を作って頂ければと思います。

(10)次の質問に移ります。来年度、太閤山ランドの魅力アップへ向けた調査を行います。調査費は3,000万円。無人自動運転で園内を周回する乗り物や、ドローンを使ったアトラクションなどICTを用いた「近未来」の設備導入を目指す、とのことです。これだけでもとても楽しみですけれども、「園内でしかできない」「普段できないことができる」体験があるのはその施設の魅力を高めますので、もうひとつ検討してはどうでしょうか?「資料2」をご覧ください。

富山県は来年度オレゴン州ポートランドに友好訪問団を派遣しますが、私も数年前に「露払い」としてポートランドに行ってきました。ポートランドではこの電動キックボードが街のいたるところに走っていて、交通手段として楽しく使われていました。続いて「資料3」をご覧ください。

ポートランドでは公共交通機関を中心にした街づくりを進めるために、街の東西を繋ぐ新しい橋も車をシャットアウトして、路面電車と歩行者自転車電動キックボードだけが通れるようになっていました。公共交通機関を軸にしているからこそ、目的地までのラストワンマイルにこの電動キックボードが使われているようですが、それは富山県が目指す姿とも近いものを感じます。公共交通からのラストワンマイルの知見をためる意味でも、電動キックボードの導入は有効と考えています。いきなり道路で実験は難しいでしょうから、まずは公園内で知見をためてはどうでしょうか?

実は、現在この電動キックボードは全国で実証実験が行われています。東京、神奈川、千葉、福岡、広島、愛媛、兵庫。残念ながら富山県は入っていませんけれども、こういう新しい動きに進んで手を挙げられる富山県になればという期待を込めて、

太閤山ランドの広大な敷地の移動手段として、また「園内でしかできない」体験を作るためにも、魅力創造の一案として電動キックボードの導入を検討してはどうか、江幡土木部長にお聞きします。

→(回答)国内では原動機付自転車に該当するため、ナンバーや免許証、ヘルメットが必要。他県では公園の一部を使用した実証実験が増えつつある。国内の先進事例を調査するとともに、園内での導入可能性について検討したい。

(11)県の資料によると、太閤山ランドを訪れる方は年間約80万人。それを上回る年間約90万人訪れるのが高岡古城公園です。90万人のうち、もちろん市民の割合も多いですけれども、四季折々の姿が楽しめる日本屈指の自然公園で市外や県外からも多くの方が訪れます。現状は高岡市だけが費用を払って整備していますけれども、費用も費用で、どうしても現状維持に近い形になっています。しかし、既に人が集まる場所を、より魅力を高めることで、県民の満足度に繋がったり、富山県全体の魅力向上に繋がると思っています。例えば民間と協力し合って音楽や食事を楽しむ催しをやるようなことは、高岡市だけで募ろうとすると範囲も狭くなりますが、県が関わると、より多くの参加を期待することができます。

そこで、古城公園の観光地としての魅力をさらに高めるために、県としてできることがないか、中谷観光・交通振興局長にお聞きします。

→(回答)新年度予算で、県民を対象に、遊覧船での古城公園の水濠巡りや伝統工芸と絡めたまち歩きプランなどを販売したい。今後も、高岡の観光資源も活かして、古城公園の魅力の発信や誘客に努めたい。

(12)続いて、テクノドームに関して2問質問します。テクノドームに関して、来年度は4,200万円を計上し、本館別館の接続部分の設計や、特に民間活力の導入可能性などを検討します。知事は代表質問で「基本計画の方向性は維持しつつ」という考えも述べられましたが、今年度一旦、整備の中身の大枠、方向性は出た認識です。コストを抑えるPFI、中身の提案も含めたPFI、色んな民間活力の導入可能性があって、それも含めてこれからなんでしょうけれども、一旦方向性は出ている中で、場合によっては整備の中身も見直す予定はあるのか、布野商工労働部長にお聞きします。

→(回答)基本計画の方向性は維持しつつ、民間活力の導入を検討して、着実に整備を進める。

(13)次に、これは前知事ともさんざん議論しましたが、新田知事の考えも聞いてみたいと思います。私は、テクノドームにものづくり体験施設は整備しない方がいいのではないか?という考えです。というのも、近くに民間や高岡市のものづくり体験施設があります。県がものづくり体験施設を新たに整備すれば、役割分担しようと思ってもどうしても機能が重なると思いますし、観光で初めて訪れる方にとっては一緒に見えるんじゃないかと思います。現に民間で、ものづくり体験施設が増えたことによって、閉めざるをえなかった事業所もあります。競合するようなものはテクノドームに整備せず、むしろ県がものづくりを発信したいのだったら、「現在取り組んでいる」市や民間のものづくり体験施設をサポートした方がいいと思っていますが、テクノドーム別館に整備予定のものづくり体験施設に対する現時点での新田知事の考え方をお聞きします。

→(回答)慎重な意見が多いようであれば、テクノドームに常設のものづくり体験施設を設けることなく、大きなイベント時は臨時的に開催するということもありうるのではないか、見直しを図ることも含めて検討したい。

(14)最後に城端線・氷見線のLRT化に関して2問質問します。まず、来年度1,700万円を計上して城端線・氷見線LRT化調査事業を行います。事業費を調査するものです。

最初にこれを聞いた時は少し混乱したというか、「これって富山県が行うものだっけ?」という単純な疑問が浮かんできました。しかし、城端線・氷見線は間違いなく現状はJRのもので、JRが行うのが普通の流れなのかと思っています。

ではJRは事業費調査を行わないのかというと、そんなことはないと思うんですね。事業費調査はJR側も行うと考えますが、別途県が実施する理由を中谷観光・交通振興局長にお聞きします。

→(回答)JR西日本には鉄道を運行してきた実績に基づく経験があるが、LRTという軌道であること、また各市のまちづくりの検討も踏まえた事業費調査になると、異なるノウハウが必要になる。

(15)これから少なからず交渉になるでしょうから、どちらも事業費調査するのは仕方の無い面があると思っています。しかし、例えばですけど、城端線・氷見線が極端な話、仮に市町村とか行政の持ち物だったら「お互いに」調査をすることはないんじゃないかと思います。同じ船に乗っていたらそうなると思うんですね。

しかし、民間と行政という違いはあれど、JRとも、もう同じ船ならぬ同じ「電車に乗って」、普通というか現場で話したらたぶん出来ないと思いますが、一緒に調査を行ったり、ある程度の役割分担を話し合うトップ同士の会談があってもいいんじゃないでしょうか?JRも私たちもどちらもコロナでダメージを受けています。

城端線・氷見線のLRT化等の検討を円滑に進めるため、また、重複を避けるため、事業費調査にJRにもしっかり関わってもらうべきと考えますが、知事に所見をお聞きします。

→(回答)事業費調査にはJR西日本にはこれまでの実績やノウハウを活かして頂くなど、協力や役割分担をしながらこれからも取り組んでいきたい。

渋沢さんの大河ドラマで、お代官(現代でいう行政)の取り立てに「恐れながらそれが百姓の銭にございます!」と命懸けで物申す一幕がありました。お預かりしている税金の重複は可能な限り避けるべきですし、一筋縄ではいかず、これも交渉になるのでしょうが、なるべくよい形になるようご尽力くださればと思います。

これで私の質問を終わります。ありがとうございました。

以上が質問の後半部分です。

ありがたいことに、テクノドームの中身見直しの話や、二重行政の話を新聞社も取り上げてくれ、

特にテクノドームに関しては、質問時点では「見直し含め検討」でしたが、その後見直しに傾いていきました。6月の議会からずっと主張していたことに一定の成果が出て、ひとつ仕事ができたと感じました。

しかし、見直しはあくまで途中経過であり、みんなに愛される中身になることがゴールですので、引き続きよい中身になるよう提案していきたいと思います。

前回のブログの冒頭でも言いましたが、県庁側も自分の質問を正面で受け止めてくれたと思っています。ありがとうございました!今後も議論を重ねながら、よりよい富山県にしていければと思います。

なお、映像は、

富山県議会インターネット中継-録画中継 (jfit.co.jp)

上記で6月までは視聴できる予定です!こちらもぜひ!

【県議会】

2月定例会で私がした質問(1/2)

おはようございます、富山県議会議員の瀬川侑希です。

1ヶ月以上前の話ですが、3/18(木)に予算特別委員会で1時間質問しました。

まだ掲載できていなかったので、2回に分けてご紹介します。

年度末の議会は来年度予算を決める、1年の中で最も大切な議会だと思って毎回臨んでいます。

自身も気合を入れて臨みましたが、今回、県庁側も正面で受け止めてくれたと感じました。前向きな返答も多く、「このテーマを選び、調査に取り組んできてよかった」と、準備の時間が報われた思いです。

さて、初めていきます!

早速ですが、来年度は6,000億円を超える過去最大の予算です。新しい取り組みも多いので、私からは新しく始まることを中心に合計15問質問します。

15問ですけれども、3つのパートに分けて、最初は、教育について4問。教育にどれだけ力を注げるかで富山県の未来は変わってくると考えるからです。

次に、組織体制について4問。来年度、県庁は小さくない組織改編を行います。これとこれを進めていくんだ!という意思が窺えて、基本的には好意的に受け止めておりますが、もう少し詳しく聞かせてください。

最後に来年度予算の目玉施策について7問質問します。

最初に教育について4問質問します。

(1)現在国の基準では小学校1年生のみ35人以下学級となっていますが、富山県では独自に小学校2年生も35人以下学級としてきました。また、小学校3・4年生も希望する学校では35人以下学級としてきました。「教育県とやま」として、より1人1人の生徒に細やかに目配りするために、国に先んじて少人数学級に取り組んできたのは、素晴らしいことだと思っています。

そして、国では来年度から5年間かけて小学校全学年で35人以下学級を実現する方針を打ち出しましたが、今回も富山県では国に先行して取り組もうと、令和3年度は全3・4年生、令和4年度は5年生、令和5年度は6年生で、35人以下学級を実現することとしました。

「生徒によりよい環境を」という、この決定は大賛成の立場ではありますが、一方でそれに伴う影響も議論しておきたいと思います。来年度の3・4年生を35人以下学級にすると、新たに7人の教員が必要で、6年生まで拡大すると、さらに30人程度の教員が必要とのことです。1クラスが2クラスになったり、2クラスが3クラスになったりするわけですから、教員が必要になるのはその通りで、教員の確保が大変だという議論は今議会でもされましたが、クラスが増えればハコとしての教室も必要になります。全学年で35人以下学級にした場合、既存の校舎では教室が足りなくなる学校はないのか、伍嶋教育長にお聞きします。

→(回答)令和4年度で3校、令和5年度で3校が学校全体で1学級増加となる(が、既存校舎内で対応できる)。

(2)増築は無いのかもしれませんが、空き部屋を教室にすることで必要な改修が発生すると思っています。少人数学級には大賛成なのですが、国に先行することで生じる費用は県が負担するのか、市町村が負担するのか、市町村の教育委員会や財政課も大変気になっているのではと思います。

次の質問ですが、既存の校舎を改修する必要がある場合、その費用負担は市町村にお願いするのか、新田知事にお聞きします。

→(回答)教員に関しては、県単独の負担で確保する。校舎の増築や改修に関しては、国の有利な財政措置があるため、設置者である市町村が国の補助制度を活用して整備をする枠組みを維持したい。

国に先行して少人数学級を進める方針を県が出し、しかし費用負担は市町村だ、となると費用負担の協議の場がほしいという市町村も出てくるかもしれないので、そこは柔軟に考えてほしいということをお願いします。

(3)次の質問に移ります。令和3年度予算では県立高校2校の長寿命化改修が予算計上されています。富山西高校と高岡南高校の2校で15億円、新築ではなく長寿命化改修を選んだ理由を伍嶋教育長にお聞きします。

→(回答)建て替えるより、約2割のコスト縮減になる。

委員長、ここで資料の配布とパネル提示の許可をお願いします。

資料1をご覧ください。今伍嶋教育長も言われましたが、文部科学省もずいぶん前から長寿命化を推奨しています。

(4)しかし、県立高校が長寿命化改修をする中で、小中学校は新築される場合も多いです。私はいつも思っていることですが、県民にとっては「これは県の施設で、これは市の施設」とかはあまり関係がなくて、自分の払った、預けた税金が、うまく使われることが大切だと思っています。私は県の長寿命化に賛成の立場ですが、いい事例を水平展開するのも県の役割だと考えます。

新築を選ぶのにも一定の理由があることは理解していますが、長寿命化の方がコスト面でメリットがあるなら、その分他の教育行政に予算を振り分けられます。県も財政厳しいですけど市町村もどこも厳しいです。だからこそ、富山県内で効率的な使い方があるなら、ワンチーム連携推進本部会議などで事例を共有して、長寿命化改修を全県的に促すべきだと考えます。伍嶋教育長の所見をお聞きします。

→(回答)小中学校施設は様々な要因を考慮の上で市町村が総合的に判断しているものと認識している。しかしながら、長寿命化改修のメリットや国の制度について、必要に応じて市町村に対して助言を行ってまいりたい。

(5)ここからは来年度の県庁組織改編について4問質問します。組織を変えるのはエネルギーと、そして勇気の要ることですが、この分野に力を入れていくんだ!という意思が窺えて、いい印象を持っています。ですが、更に加速させてはどうか、という意味で質問していきます。

まず、来年度からNTTドコモに職員を1名派遣します。この派遣、デジタルを中心にした知見を吸収できますし、自分たちの当たり前が外では当たり前じゃないことに気付く瞬間もあると思いますので、とてもいいことだと思っていますが、他の企業にも派遣しているのか調べました。約4,000人の行政職員の中で、県外民間への派遣はJR東日本、ジェトロ、自治体国際化協会、と3名です。0.1%ですから、率直に少ないと思います。

NTTドコモに派遣した理由もそうなのでしょうが、県庁の方は知事も認める優秀な方ばかりですけど、外部の知見を取り入れることでさらに組織としてレベルアップするんだろうと思っています。簡単な言葉で言うと、「もっと他流試合を!」ということだと思います。江戸から明治になる時、多くの方が海外に行き、知見を持ち帰りました。そして他流試合と言えば、何より、富山が誇る朝乃山関は「出稽古で強くなった」と言われています。私たちも見習ってどんどん外に出て行きたいなと思います。

民間企業への派遣絶対数が少なく、もっと県外民間企業へ職員を派遣し、外部の知見を吸収してはと考えますが、滝経営管理部長に所見をお聞きします。

→(回答)DXなど行政需要が高度化・複雑化する中で官民の連携はますます重要。人事交流の拡大を図る。

(6)次に副知事2人体制に関して聞きます。スピード感をもって県政を進めたり、トップでしかできない交渉があると思いますので、個人的には2人体制はよいと思っています。

ですから応援する意味で聞きますが、今回は同時に政策監の廃止を提案されています。政策監を廃止すると幹部は1名減の1名増となり、横にスライドしているだけにも受け止められます。権限強化にはなっているので、意味はあると思っています。かかる費用もむしろ抑えるなど工夫もされています。しかし、いい仕事や成果があるなら、費用かかっても仕方ないと個人的には思います。

ここで私の問題意識をお伝えするために、逆に人員を減らす場合に、自治体や民間で起こっていることをご紹介します。

スリムな行政、スリムな体制を目指して「職員の削減計画」があって、正規職員は数字では減っています。しかし、その分臨時職員が増えている。正規職員から臨時職員にスライドしているだけですが、「正規職員は減っている」と言う。これも「意味がない」とまでは思いませんが、「正規職員は減らしました」とその言葉通りのままの効果はないと思っています。

権限強化にはなっているとは思いますが、人員としての体制も強化するためにも、もっと大胆に、政策監を残した上で2人体制としてもよかったのではないか、新田知事にお聞きします。

→(回答)政策監を置いたのは総合政策局の業務が多くなり、分担する意味もあったと理解している。副知事2人体制にあたっては、コストを抑える、また総合政策局の業務量の平準化にも心を砕いた。このようなことも踏まえて、政策監の廃止とした。理解してほしい。

(7)続いて、ワンチーム連携推進本部会議について聞きます。会議では二重行政の解消もテーマにあがると想定しますが、二重行政は大きいもので何だと考えているのか、新田知事にお聞きします。

→(回答)市町村と連携して、効果的・効率的なサービスを提供していきたい。

(再質問)「二重行政の解消もテーマとしたい」と知事が会議で言っていたので質問しましたが、具体的な回答がありませんでした。再質問します。

→(回答)民間人のころ二重行政はあるのかなと思っていたが、二重行政は大きなものも小さなものも見当たらない。

(8)知事はないと言われましたが、私は小さなものはあると思っています。解決したら県民にとってどんな具体的な効果があるのか、滝経営管理部長にお聞きします。

→(回答)県と市町村で同じような補助制度がある場合もある。もちろん県と市町村でそれぞれ目的とするものがあるからその制度があるわけだが、住民からすると二重に見えるかもしれない。連携して、どちらかがまとめてやる方が効率的な場合がある。行政の効率化は、住民の方への行政サービスの質の向上に繋がるのでしっかり取り組む。

今回はだいたい半分のここまでとして、残りは次回にします!

なお、映像は、

富山県議会インターネット中継-録画中継 (jfit.co.jp)

上記で6月までは視聴できる予定です!こちらもぜひ!

2021年03月31日

【自分の考え】

高岡市の将来②

こんにちは、富山県議会議員の瀬川侑希です。

前回まで、高岡市の課題について述べた上で、「どんな高岡市」を目指すか、について自分の考えを話しました。

①市民ひとりひとりが『この街が好きだ』と思っている」

②今だけでなく、次の世代のことを考える

私はこういう高岡市を目指したいと思っています。

前回は①について話しましたので、

今回は②について触れながら、全5回のまとめとしたいと思います。

さて突然ですが、高岡市は現状、次の世代のことを考えたり、次世代に投資している街でしょうか?

0だと言うつもりはありませんし、そんな街は存在しません。

しかし、私は「まだまだ足りていない」と思っていますし、それが私の政治への原動力の1つになっています。

令和2年度の高岡市予算では、教育費は全体のわずか7.5%でした(富山市9.7%、射水市8.2%)。

家庭だと、お子さんやお孫さんにお金を使います。

しかし、それが「市」単位になるとそうなっていません。その現状を変えていきたい。街ぐるみで次世代を育て、投資する街にしていきたいと思っています。

例えば、

・自分たちの過ごす学校を自分たちで考えて良くしていくために(将来、街を良くする行動に繋がると考えます。)、まとまった予算を用意する

・各先生が授業準備をするのではなく、ある程度フォーマット化して、時間を生み出し、その分生徒に向き合う時間を作る

・地域の伝統工芸や産業を学ぶ全国唯一の取り組みであり、高岡の財産である「ものづくり・デザイン科」を充実させる

・「働く」を体験する14歳の挑戦を広げ、地域との接点をさらに作る。デジタルで地域外の講師にもお願いする

・私も市外に出て初めて高岡の魅力に気が付きました。コロナが落ち着けば、市がお金を出して海外を経験させたい

こういうことに予算をかけて取り組むべきだと考えます。

また、教育に限らず、若い世代へも街としてのサポートが必要です。

例えば、放課後に小学生を預ける学童クラブ。

現状では、希望どおり入所できない生徒もいるほか、高岡市の学童クラブは平日18時までのところが大多数。18時まで迎えに行かないといけないので、職業が限られ、人によってはパートタイムにならざるをえない状況が生まれています。

しかし、人生の選択肢を広げることはあっても狭めることがないようにするのが行政の役割。思いっきり働きたいという希望がある方には、そうしてもらうことで、その方の満足度に繋がるほか、賃金もアップし自治体としても市税がアップします。

繰り返しになりますが、私は高岡市を、街ぐるみで次世代を育て、投資する、そんな街にしていきたいと思っています。

そしてその体験が、

「自分を育ててくれた街に今度は自分は何ができるか」

という意識に繋がっていくはずだと考えます。

それがまた次の世代、次の世代と、循環していく。地域を愛する、担い手が生まれるエコシステムが形成されていくのだと思います。

今回は、

②今だけでなく、次の世代のことを考える

の話をしました。

それをし続けることで、

①市民ひとりひとりが『この街が好きだ』と思っている」

状態に近づいていくと感じます。①と②は連動していくのでしょうね。

以上全5回に渡って、私の考える高岡市の課題、そしてどういう高岡市を目指したいかについて、話してきました。

中には耳障りな部分もあったかと思いますが、あくまで現時点での考えであり、実行しながら、また色々な方と話しながらよりよいものにしていきたいと思っているので、ぜひまたアドバイスをくださればと思います!

5回に渡るブログで、高岡市に対する自分の考えや思いをまとめたことで、「やっぱり自分は高岡市のことが好きなんだなぁ」ということを再確認しました。私にとって非常に貴重な時間となりました。(「高岡だいすき会」という会派を作るくらいですから、何をいまさらという感じですかね。)

市長選挙には手を挙げませんでしたが、県議会議員としても、いち市民としても、自分にできる高岡市への関わり方を考え続け、ひとつでも実現できるよう行動していきたいと思います!

さて、7/4(日)には高岡市長選挙投開票が行われ、新しい高岡市のリーダーが誕生します。みなさまが高岡市のことを改めて考えるきっかけとなり、想いを託して1票を投じられることを期待します。私も自分の政策を少しでも実現してくれそうな方を応援していきたいと思います!

それではまた!

2021年03月14日

【自分の考え】

高岡市の将来①

こんにちは、富山県議会議員の瀬川侑希です。

前回まで3回に渡って、私の考える高岡市の課題について述べてきました。

ですが、課題は課題であるとしても、「目指す将来像」がないと、目の前だけに対処する場当たり的な対応になりかねません。私たちは「どんな高岡市」を目指したいのでしょうか?

これには正解がなく、10人いたら10通りの答えがあると思います。みなさんはどうお考えでしょうか?

今回は、いち意見として、私の考える「どんな高岡市を目指したいか」について話します。

■私が目指したい高岡市の姿

私は、

①市民ひとりひとりが『この街が好きだ』と思っている」

そして、

②今だけでなく、次の世代のことを考える

そんな高岡市を目指したいと思っています。

今回のブログでは、①についてお話させてください。

■「この街」とは

さて、『この街が好きだ』の「この街」と聞いて、みなさんはどんな景色を思い浮かべましたでしょうか?

高岡駅前でしょうか?
雨晴の風景ですか?
あなたの住む町内でしょうか?
いつも散歩で通る道ですか?
好きなお店のあるあたりでしょうか?

私は、「この街」は、「高岡市」でも「小学校単位の地区」でも「住んでいる町内」でもいい。それぞれの考える「この街」が居心地よくて好きであることが大切だと思っています。

■小さなコミュニティの核をつくる

『この街が好きだ』 は何か1つやればいいわけではなく、「総合力」だと思っています。

色々な施策を同時に進めなければいけませんが、そのために行政ができることの1つとして、比較的小さい単位でコミュニティの核を作りたいと考えています。

具体的に私がやりたいこととしては、「スーパー公民館の整備(各市営公民館の大幅な機能強化)」です。

①市役所が市民に近づいてくるように

スーパー公民館に持たせたい機能の1つ目は、行政窓口機能です。

・市役所に行かなくとも公民館に行けばすべての市役所機能にアクセスできる

・職員が窓口になってワンストップでなんでも相談できる

これからは「市役所に出向いてもらう」ではなく、「市役所が地域に出ていく」時代だと思います。地域に出ることで、市役所にとっても今まで気付かなかった発見があるでしょう。

②誰ひとり取り残さずデジタルに繋ぐ機能

2つ目は市民をデジタルに繋ぐ拠点機能です。
・5G(Wi-Fi)完備
・苦手な方のネット相談

コロナによる休校措置で、家のインターネット回線の有無やその速度が教育格差を生むのではないかという懸念が広がりました。

日本のインターネット普及率は9割ですが、100%ではありません。また、これからも新しいテクノロジーが次々と生まれてくるでしょう。

公民館で全ての人をデジタルに繋げ、誰でもデジタルでやりたいことをやるチャンスがある高岡市にしたいです。

③エンターテインメント機能

現在でも公民館で様々な習い事や健康教室が開催されていますが、今後も大切な機能だと思います。

・ヨガ教室・体操教室などの健康教室
・映画上映

また、2つ目のデジタル機能との融合で、公民館単位でのバーチャル共演、バーチャル対戦など、エンタメ体験もアップデートされるでしょう。

沖縄のモデルケース

上記の構想そのままではありませんが、たまたま訪れた沖縄の公民館で、まさしくそのような公民館のモデルケースがありました。

高岡からも日本一の公民館を目指したいと思います。

■物流拠点の可能性も…

また、ドローン物流は全国各地で実証実験が進んでいますが、場所の問題もあり、各家庭への配達・集荷はもう少し時間がかかると思われます。

しかし、市営公民館は比較的敷地が広いので、将来的には各家庭へ配達する前段階としてドローン物流の拠点になる可能性もあります。

■近所のスーパー公民館まで歩く習慣で、市民を健康に

大事なのは、「歩いて行ける距離」にそのような拠点があることだと思っています。

前回も言いましたが、歩くことで自身の健康に繋がり、行政としてはその分医療費が減り、次世代に回すことができます。

■まとめ

小さなコミュニティの核(スーパー公民館)への投資は私の政策立案基準である、「30年後の未来を想像した時に、今すべきこと」「てこの原理のように小さな力で大きな効果があること」の2条件に当てはまると考えています。

次回はもうひとつの将来像「今だけでなく、次の世代のことを考える」について話したいと思います。

それではまた。

2021年02月28日

【自分の考え】

高岡市の課題③

こんばんは、富山県議会議員の瀬川侑希です。

前回の続きです。

高岡駅北側の資産を活かす話になると、あるいは市役所が御旅屋セリオに移るべきかどうかの話になると、高い割合で言われるのが、

「高岡駅北側には駐車場が無い」

という言葉です。

この問題は、市が他の困難にぶつかった時の乗り越え方の参考になったり、公共交通全体の広い話に繋がってくると思っているので、かなり具体的な話ですが、今回取り上げたいと思います。

「高岡駅北側には駐車場が無い」

それに対して、私は2つのアプローチがあるのではと思っています。

その2つは、駐車料金の徴収方法(「テクノロジーで解決する」)と公共交通網の充実(による「ライフスタイルの変革」)です。

まず前提として、

以前も紹介したことがありますが、

イオンの建物のサイズを高岡駅北側にかざしてみると、

高岡駅前~末広町~大仏とちょうど同じサイズになります。

イオンの中を普段多くの方が行き来していますので、距離自体が問題ではないのではないか、と考えます。

駐車料金の徴収方法(「テクノロジーで解決する」)

では、何が心理的ハードルになっているかというと、(目的地が見えるからこそ)なるべく近くに停めたいという気持ちもあるかもしれませんが、そのひとつは駐車料金の小銭の煩わしさではないかと思っています。

しかし、高速道路に乗る時に多くの方がETCを利用するようになりました。駐車場でもETCのシステムを使い、入る時も出る時もスムーズに駐車できれば、感じ方も違ってくるのではないでしょうか?

ETCの利用シーン拡大は現在国が検討中ですが、利便性だけでなく、人々の「行動」を変えられるのか、高岡が実証実験の地になっても面白いと思います。

また、ICOCAでもSuicaでもOKです。こちらの方が、持ち運びやすいので、お店や図書館と連携して駐車料金割引などがしやすいというメリットがあります。

駐車場は一例ですが、今まで課題だったことが、技術の進歩やテクノロジーの力で一気に解決できる。このようなことは潜在的にいくつも存在すると思っています。

「今までできなかったから」ではなく、今までできなかったことができるようになっている時代だという認識のもと、使うことで市民の満足度や幸福度が高まる技術は積極的に利用してほしいと思います。

公共交通網の充実(による「ライフスタイルの変革」)

もう1つのアプローチは公共交通網の充実です。

廃止したコミュニティバスは、高齢化社会において増えるであろう免許返納者への福祉の観点からも、復活させるべきだと思っています。

しかし、単純な復活ではなく、

元々の2路線×2台の4台を、4路線×1台にし、南部地域の2ルートを新設する。台数は変えずに、広い地域の方々が利用できるようにすればどうでしょうか?

また、万葉線も含めた城端線・氷見線のLRT化が実現すれば、運行本数や駅の数も増えることが想定されます。

従来のバス、コミュニティバス、運行本数と駅の数が増えたLRT、

高岡駅まで多様な選択肢が存在するようになります。

そして、公共交通に乗るには、最寄り駅まで、また目的地まで「歩く」ことになり、健康増進にも繋がります。

福祉の観点からも、そして健康の観点からも、公共交通の充実は必須だと考えます。

(「歩く」ことで高齢者が健康になれば、その分医療費がかからず、子どもや若者に回すことができます。)

公共交通が充実することで、前回触れた「横串を通す」に繋がる上に、

今まで当たり前だった、移動=マイカーから、ライフスタイルが変わるかもしれません。むしろそういうライフスタイルや、「医療費を抑えて次世代に回す」という行政の考え方を高岡から提案していけばどうかと思います。

LRT化だけで終わらせない

LRT化に関しては、その先さらに思い描いていることが3点あります。

詳しくは説明しませんが、簡単に紹介させてください。

LRT化をきっかけに、これまでの「外出しよう」ではなく、「外出したくなる」仕掛けがあれば、より効果が高まると考えます。

①これは私のアイディアではありません。20代の方から教えてもらいました。

「ドラえもん電車だけでなく、ドラミ電車ものび太電車もジャイアン電車もあればいい」

自分にこの発想はありませんでした。色んな方と話すって、とても大切だなと感じた瞬間でした。

私もぜひ実現させたいと思っていますが、次に市長になる方にぜひチャレンジして頂きたい施策です。

②磁気データを使い、乗り放題区間(無料区間)を作る

ICOCAでもSuicaでも、ICカードなら設定は簡単です。単に無料ではなく、年間パスやまずは実験的に無料化する選択肢もあると思います。

③越ノ潟から岩瀬まで繋げ、県内多くの地域を電車でめぐれるようにする

③は大き過ぎる話かもしれませんが、他市の方ともみんなで描ける夢があってもいいと思います。

さて、自分が考える高岡の課題について話して、今回で3回目になりました。

特に今回は細かい話に入っていったので、

大枠の話に戻しながら、次回以降は「ではどんな高岡市を目指すべきか」について、もう2回くらい(3回になるかも)でまとめていきたいと思います!

それではまた。