2022年03月28日
北陸新幹線延伸-その先を想像しよう

こんにちは、富山県議会議員の瀬川侑希です。
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ある人にアドバイスをもらってから、
「何かを語る時は、関連する書籍をまずは3冊読む」ことにしています。
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3冊読めば、そのトピックスの中の論点や反対意見にも触れられるということだそうです。
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実際には、読書以外の手段も含め、論点を押さえて、さまざまな意見に触れて物事を考え実行する、ことの大切さと捉えています。
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さて、今日は北陸新幹線のお話です。
北陸新幹線は2015年に金沢まで繫がりました。
そして、2年後2024年に福井県敦賀まで繫がります。
その先はどうなっているかご存じでしょうか?
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富山県に新幹線が通るまでや開業直後数年は北陸新幹線に県下の注目がとても集まっていましたが、その先に対して私たちは無関心ではなかったでしょうか?
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敦賀の先は、現在のところ、2040年前後までに新大阪まで繋げる計画となっています。
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敦賀~新大阪間に関しては、
「米原ルート」や「舞鶴ルート」が検討されましたが、現在「小浜・京都ルート」で進んでいます。
参考:北陸新幹線敦賀以西のルート選定 – Wikipedia
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実は、県議会来年度予算でも、「全線整備を図るための建設促進運動費」730万円、「敦賀開業に向けた機運醸成事業」3,645万円が計上されています。
なので、(無関心であったとしても)私たちの税金は実は「福井京都大阪までのルートを早く整備するための促進運動」に使われているのです。
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私は災害時などに備え、東海道新幹線のバックアップ機能が必要ということには賛成の立場です。
しかし、敦賀以西のルートについてあまりにも知識がなかったため、先日、福井県小浜市・京都府南丹市をプライベートで見に行ってきました。
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小浜市では市役所はじめ街のあちこちで「小浜・京都ルート早期実現」の看板などがありましたが、

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京都府に入ってからはそのような看板を見かけませんでした。
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また、南丹市では反対の意見にも出会いました。
南丹市を通る際、どうしても国定公園(下の写真の緑部分)を通ってしまいます。

大部分はトンネルになるようです。建設土砂、地下水への影響、など懸念の声を聞きました。
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2/20に書いたブログで富山の地下水枯渇の話も書きましたが、この懸念は他人事とは思えず、
環境アセスメントをしっかり行い、自然に極力影響の出ない方法を模索すべきだと感じました。
参考:地下を貫くトンネル、環境面で住民に不安 北陸新幹線の延伸計画:朝日新聞デジタル (asahi.com)
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富山県に住む私たちも、ルート整備と無関係ではありません。
色んな考えがあることに、富山に住む私たちも心を寄せてみませんか?
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さて、南丹市に行った目的はもう1つあります。そちらについては、次回のブログに書きたいと思います。
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それではまた!