2023年03月26日

【公共交通】,【県議会】,【観光】

2月定例会で私がした質問(1/3)

こんばんは、富山県議会議員の瀬川侑希です。

3/6(月)に県議会予算特別委員会で1時間質問に立ちました!

任期最後の定例会ということで、想いを乗せて、気合を入れて臨みました!!

今回はその質問内容と回答について書きます!長いので、いつものように、3つに分割します!

瀬川です。本日からの予算特別委員会で、トップバッターを務めます。どうぞ、よろしくお願いします。

まず、「夢のある富山県のプロジェクトについて」と題して、6問質問します。

最初は城端線・氷見線について。

現在検討中の城端線・氷見線の直通化。これから高齢化もあります、カーボンニュートラル・地球環境のこともあります、ますます公共交通のニーズは高まるでしょう。そんな次の時代も見据えた、この城端線・氷見線の直通化事業は、富山県や沿線市の街づくりの方向も決める、大きなプロジェクトだと思っています。

先月2月には9パターンの事業費調査、初期費用が示されました。「新型鉄道車両」を推す声が多かったとのことで、私もそう思います。今後こちらを軸に検討が進んでいけばよいと思います。

しかし、当然ですが、初期費用だけで判断をくだすことはできません。ランニングコストも大事だと思いますし、もっと大事なのは利用者増の施策とセットで考えることだと思っています。

委員長、ここで資料を提示してもよいでしょうか?

今からさかのぼること約1年前、

(1)令和3年11月に「城端・氷見線LRT化新駅需要予測調査報告」が出ました。こちらがその資料です。

コロナ前の2019年は1日12,900人でしたが、直通化し、ピーク10分間隔、ピーク時以外を15分間隔にすれば、46%増の1日18,800人になるという予測でした。

この時に新駅を設置する予測もされています。城端線と氷見線に各1駅設置したら2.1%増の1日19,107人というものでした。

新駅を設置してもほとんど利用者は増えないと考えているのか、田中交通政策局長に所見をお聞きします。

→(回答)試算には観光客の需要は含まれていない。また、沿線の将来の街づくりによる新たな需要も含まれていない。これらを考慮すると駅を設置したら利用者は増える。

そうなんですね、この予測には観光の観点がないんですね。一旦、次の質問に行きます。

続いて「駅」とひとくちで言っても色んな形があります。新幹線駅のような立派なものから、低床車両の場合は地面にペイントしてあるだけの駅もあります。新型鉄道車両ですから、ホームは必要だとすると、例えば城端線には林駅があります。こちらが林駅です。

4両分のホームと待合室という簡素なものです。

質問ですが、

(2)一般に新駅を1駅設置する場合と、城端線の林駅のようにホームなど最低限の設備とした場合、それぞれ費用はいくらなのか、田中交通政策局長にお聞きします。

→(回答)富山地鉄の新駅では6,400万円という例もある。

交通政策局と直接は関係ないようにみえますが、4月から沿線の氷見高校と高岡高校の定員が40人減ります。両校合わせて3年間で240人減ります。もちろんすべての方が城端線・氷見線を利用するわけではありませんが、人口減少社会ですから、そもそもの沿線人口も減っていきます。

初期費用、ランニングコストも大事ですが、こういう社会の中で、どう利用者を増やしていくか、利用したくなる路線にするか、考えながら整備することが最も大切だと思っています。先ほど資料で示した、駅を設置しても2.1%しか増えないという調査。これは「沿線人口」で単純に計算したもので、観光の需要が見込まれていません。

例えば勝興寺が国宝になったことで、富山県には2つの国宝が誕生しました。観光需要は高まっていくでしょう。またそのようにしなければいけません。勝興寺は伏木駅からすぐですけど、もう1つの国宝の瑞龍寺。

高岡駅からも新高岡駅からも微妙な距離ですが、「新駅を設置してくれ」とばかりに、すぐそばを城端線が走っています。国宝瑞龍寺と国宝勝興寺を繋げるためにも、例えば瑞龍寺駅を検討すべきではないでしょうか。

(3)沿線人口だけでなく、観光客などの需要も見込まれるため、「城端線・氷見線活性化調査等事業」においては、新駅の設置も主要なテーマとして検討すべきだと考えますが、知事に所見をお聞きします。

→(回答)今後の会議では、新駅の設置も検討項目になる。

(4)観光振興の観点から捉えると、来年度予算には立山黒部観光やキャニオンルート関連予算は多い一方で(立山黒部アルペンルート持続可能性調査6,900万円、「立山黒部」観光プロモーション4,000万円、黒部宇奈月キャニオンルート旅行商品造成3,700万円、プロモーション2,500万円など)、一方、勝興寺が国宝になった最初の年度予算で関連予算が宝物展800万円だけ。なのは少し寂しく感じます。

黒部宇奈月やキャニオンルートは私も全面的に応援していますのでこの予算に何か言うつもりはないのですが、キャニオンルートと2つの国宝、ダブルの目玉でいってほしいのですが、この差の理由を知りたく思います。責めているわけではなくて、自分たちの何が足りなりのか、何ができるのか、来年度に向けて知りたいんです。

今、差と言いましたけど、高岡市の来年度勝興寺関連予算は約1億円です。ここにも差があります。勝興寺は国宝ですけど、もちろん伏木の宝でもあり、市の宝でもあり、県の宝でもあると思います。金額だけみたら国宝を市にだけ任せているようにも見えちゃいます。

差の理由を知事にお聞きします。

→(回答)この他、総額1.2億の北陸デスティネーションキャンペーンで積極的に勝興寺を売り込む。

続いて、武道館について2問質問します。

資材価格高騰の影響で、知事から、場所を含めて基本設計を改めて検討する、意思表明がありました。現時点での

(5)富山県武道館の建設予定地は富山駅周辺の民間の土地です。その土地を民間から県有地と「交換して」取得する予定です。どこの県有地と交換する予定か、廣島生活環境文化部長にお聞きします。

→(回答)土地・時期は決まっていない。

要は交換相手と詰まった話でないということかと思います。

以前、平木議員は、3年前の本会議で、駅前などの重要な土地は、場所単独や1つの施設ではなく、エリアの全体像を描いてほしい、大きな夢を描いてほしいと主張されました。私もまったくその通りだと思います。

先日中川議員に答弁されましたが、来年度、県庁周辺の土地の一体的な活用に関して、プロジェクトチームを作るとのことです。富山市とともに共通認識を持ちながらグランドデザインを描くとのこと。これは県庁周辺の土地だけでなく、武道館建設予定地や交換する県有地に関しても同じことではないでしょうか?

(6)基本設計を見直すのであれば、武道館の建設予定地や交換する県有地に関して、周辺も含めたエリアのビジョンを改めて富山市をはじめ関係市町村ととことん話すべきだと考えますが、廣島生活環境文化部長にお聞きします。

→(回答)関係市町村としっかり協議していきたい。

言いたいことは伝わっていると思いますので、重要な土地に関しては、エリアの全体像を描いてほしいと思います。

今回はここまで!続きは次回!

2023年01月15日

【市民の動き】,【観光】

日本海高岡なべ祭りに初めてなべ持参!

こんにちは、富山県議会議員の瀬川侑希です。

日本海高岡なべ祭り!

行ってきました!

今年は合計14,000杯!

どれも美味しそうですよね??

今年は第37回!昭和62年が第1回だそうです!ほぼ同い年!!

小さい頃からよく行ったイベントですが、

なんと今年は初めて家からなべを持参して入れてもらいました!こぼさないようにw

夜食べましたが、とってもとっても美味しかったです!

14,000杯を出すために、なべを出す方。かきまぜる方。会場準備する方。

色んな市民の方が協力して、できることをやる。お客さんは来場という形でイベントを盛り上げる。

七夕まつりと並んで、大好きな高岡のイベントです。

来年もお待ちしております!!

それではまた!!

(知り合いがなべ持参を面白がって、かるたにしてくれましたw)

2022年09月26日

【市民の動き】,【観光】

高岡のレンタルサイクルに電動自転車10台が仲間入り!

こんばんは、富山県議会議員の瀬川侑希です。

前回のブログでも紹介しましたが、先週末の3連休は高岡でものづくりイベントが盛り沢山!私も少しの時間でしたが、思いっきり満喫しました!

初日は残念ながら雨でしたが、2日目は天気もよく、通りには多くのお客さんが!自然と入ってくる声を聞くと、地元の方も、観光の方も色んな方がおられたように思います!

さて、みなさん観光される時、あるいは高岡の街中を巡る時、「レンタルサイクル」を使ったことはありますでしょうか?

ひとつのエリアにぎゅっと詰まっている街はいいのですが、高岡はオススメポイントが市内に点在しており、観光客を案内する時など、徒歩では行動範囲が限定されてしまう難しさを感じることがあります。

一方、既に高岡にはレンタルサイクルがあるのですが、利用時間が10時~16時と時間が限定されており、中にはそのために利用を諦めた方の声を聞くこともありました。

リンク:高岡市/レンタルサイクル (city.takaoka.toyama.jp)

そんな現状に、

もっと移動の「選択肢」を提供し、もっと高岡の観光を楽しんでほしい!!

と、知り合いから「そのために電動自転車を導入できないか?」と相談がありました。

しかも、単純に行政にお願い・お任せするのではなく、

スピード感をもってよりよいサービスを提供するため、

自分たちで自転車を所有し、置き場所も利用状況に合わせて柔軟に変えたり、さらには溜まった知見を街づくりに取り組む仲間に共有していきたい!というのです。

私は観光に行った時、レンタルサイクルを利用することもあり、

また、16時に営業終了になる現在のレンタルサイクルに課題を感じていたこともあり、

ぜひこれを実現したいな!応援したいな!と思い、できることを手伝っています。

【電動レンタルサイクルのメリット】

電動自転車があることで、様々なメリットがあると考えています。

・スマホで鍵を開け閉めできるので、24時間利用可能になる

・キャッシュレス

・自転車より負荷が少なく移動できるので、行動範囲が広がる

そして、何より、

・GPS機能がついていることで、行動のログが溜まり(どういう経路で、どこに、いつ行ったかが分かる)、勘と経験ではなくデータに基づいた観光戦略が立案できる!

ことなどが挙げられます。

従来のレンタルサイクルは、人のいる窓口で借りる手続きもあり、観光客の利用が中心でしたが、

人を介さずスマホで素早く借りられるので、観光客も市民も使うことを想定しています。運動にもなって、健康な身体作りに繋がりますね。

そんなことを考えながら準備を進めてきて、県や市のありがたい助成もあり、10~11月のどこかでリリースできる、あとちょっとの所まできています。

実際は、これにカゴとスマホホルダーがつきます。

【最後にお願い】

このサービスは行政の助成もありますが、あくまで民間のサービスです。

自転車の購入、告知、スマートロック取り付け、などの初期費用、また、毎月のシステム利用料がかかってきます。

現在、車体に企業ロゴをつけること想定しています。

バスや電車のラッピングまではいきませんが、よければこの取り組みを応援し、自社の企業ロゴがついた電動自転車を市内で走らせてみませんか?

絶賛協賛社を募集中ですので、協賛してもいいよ!という方はご連絡ください!(5万円コースと15万円コースになります。)

もちろん、サービスがリリースされたら、「利用」という形での応援も大変嬉しいです。

高岡にこの電動自転車が走って、得られたデータを営業戦略や観光戦略に活かす、そんなサイクルが回りますように!

自転車だけに!

それではまた!

2022年09月18日

【お知らせ】,【市民の動き】,【観光】

高岡は芸術の秋に突入!

こんにちは、富山県議会議員の瀬川侑希です。

今日の気温は32度、明日の予報は34度と、まだまだ暑い日が続きますが、9月は高岡市でイベントが盛り沢山!芸術の秋に突入しています!

私も全てを把握しているわけではありませんが、知りうる限りを今回はご紹介!

特に来週末は楽しいイベントが盛り沢山で、とても1日で見尽くせませんので、県民割などで泊まるなど、ぜひ週末を通してお楽しみください!!

【今週末もやっているもの】

①GO FOR KOGEI(9/17~10/23)

先ほど行ってきました!

昨年に引き続き、北陸3県を舞台に開催される工芸の祭典。

富山は「勝興寺」、石川は「那谷寺」、福井は「大瀧神社・岡太神社」を中心に開催されています。

「感情を、ゆらす。」って素敵ですよね。普段は一定の範囲にある感情を、少し広げたり、時にはメーターを振り切ってくれるのが、芸術やスポーツではないかと、個人的には思っています。

リンク:北陸工芸の祭典 GO FOR KOGEI 2022 – 富山、石川、福井の北陸3県を舞台にしたGO FOR KOGEI 2022を、2022年9月17日(土)から10月23日(日)まで開催。

②バンクシーって誰?展(9/11~12/6)

ストリート・アーティスト「バンクシー」の代表作品をリアルサイズで再現。高岡市美術館で開催中です。

勝興寺の後に行こうと思ったら、会場には長蛇の列が…。日を改めます。

駐車場の半分以上は県外ナンバーでした。コンテンツさえあれば人が訪れる、そのパワーを感じました。

リンク:WHO IS BANKSY? バンクシーって誰?展 高岡展 (knb.ne.jp)

【来週末からのもの】

①市場街(9/23~9/25)

ファンも多く11年目となる市場街(イチバマチ)。体験や展示や飲食など。高岡で多くの人が関わる「クラフト」を中心とした様々な催しが展開されます!下記リンクの最初の動画、ぜひご覧ください!

リンク:市場街2022 〜 TAKAOKA CRAFT ICHIBAMACHI 〜

また、「市場街」の企画として今年新しく始まるマルシェイベント!会場はなんと市営の立体駐車場である「高岡中央駐車場」(高岡駅の隣)です!車で駐車場に停め、そのまま会場に行けるそう。面白い!

恐らく、搬入してそのまま展示できるなど利点があるのでしょう。イベント自体も楽しみですが、公共施設活用の面でも注目しています。

リンク:市場街2022 〜 TAKAOKA CRAFT ICHIBAMACHI 〜

②ミラレ金屋町(9/23・9/24)

国の重要伝統的建造物群保存地区である「金屋町」で開催されるイベント。和装のショーや、こちらも体験、飲食のほか、ガイドツアーなど多彩な催しがあります!

リンク:ミラレ金屋町 MIRARE KANAYAMACHI (mirare-kanayamachi.com)

③工芸都市高岡2022クラフト展(9/23~9/25)

「御旅屋セリオ2階特設会場」と「高岡土蔵造りのまち資料館」を舞台に全国から77の作品が並びます。金属・漆・木工などなど。お気に入りの作品を購入することもできます!

私自身、毎年作品に圧倒されており、今年はどんな作品が並ぶのか今から楽しみです!

リンク:工芸都市高岡クラフトコンペティション | Craft Competition in Takaoka (ccis-toyama.or.jp)

④EARTH LIVING FESTIVAL(9/23~9/25)

山町筋の「山町ヴァレー」で開催されるイベントです。

今回のテーマは「美味しい火あそび。」とのことで、ペレットストーブにまつわるワークショップ(陶芸、ペレット燃料作り)やネイティブアメリカンに伝わる豊穣の神をデザインしたキャンプギアなどを販売するようです。

⑤ROLE YOURS(9/20~9/30)

個人的に仲良くさせてもらっている羽田純さんのデザイン事務所「ROLE/」で開かれる実験型古着ショップ。リメイクでもない古着の再利用。とても興味のあるテーマです!

全てではありませんが、来週末このようなイベントが開催されます!

と、ここまで書いてきて、自分の手帳を見ると、、、

なんと、仕事もいくつか入っていて、少ししか行けないことが発覚!!がーん。

今からどれに行こうか楽しみに悩みながら、来週末を迎えたいと思います!

それではまた!

2022年04月29日

【市民の動き】,【観光】

お祭が徐々に復活!~5月1日は高岡御車山祭~

2019年の高岡御車山祭

こんにちは、富山県議会議員の瀬川侑希です。

新型コロナ出現から2年以上が経過しました。

この間、準備作業の密集、観覧者の密着などの問題から多くのお祭が中止となりましたが、

コロナになって3年目。 中止、中止では、準備作業を含めた祭の伝統も引き継げなくなる心配があり、

また、感染状況が少しだけ落ち着いているということもあり、少しずつお祭を再開する動きがあります!

例えば高岡市まわりでは、毎年5月1日に開催されている「高岡御車山祭」が3年振りに7基勢ぞろいの予定!

一昨年は中止、昨年は1基のみの代替事業だったため、

本番、そして準備作業の継承のためにも、喜ばしいことだと感じております。

お祭関係者とお会いすると、みなさん大変いきいきとされていて、そういう姿を見ているだけでこちらも楽しい気持ちになります。

ただし、毎年15万人程度訪れるこのお祭。写真を見ても明らかですが、担い手、観覧者ともに大変密集した状態になってしまいます。

7基勢ぞろいするものの、感染対策として、担い手約600人にはPCR検査をし、観覧者には来場自粛をお願いしているようです。

私も観たい気持ちを抑えて、テレビ・webで生中継をするようなので、そちらで楽しみたいと思います。

毎年5月15日に行われていた伏木の「けんか山」も、開催日を第3金曜・土曜に変更(今年は5月20日・21日)して、3年振りに完全な形で運営するようです。

山車をぶつけ合う「かっちゃ」が有名なこのお祭。一昨年は神事もかっちゃも中止、昨年は県内ステージ2という状況でかっちゃが中止だったため、今年の完全開催は、伝統文化を次に繋げることができるため、こちらに対しても大変嬉しく思います。

一方、苦渋の決断で、今年度も中止にしたお祭もあります。

毎年9月に行われている「中田かかし祭」は感染防止の観点から中止となりました。

各町内で行われる「獅子舞」もやるところと中止するところに分かれるようです。

「やめる」判断も、もちろん尊重したいと思います。

その他でいうと、毎年8月1日~7日で行われている「高岡七夕まつり」は昨年も開催され、今年も開催予定と聞いております。

7月の「戸出七夕まつり」、9月の「つくりもんまつり」も高岡の代表的なお祭です。どちらもそろそろ開催かどうか判断されるのだと思いますが、「つくりもんまつり」は昨年リモートコンテストに切り替えたので、今年も何かしらの動きがあるのでしょう。

「お祭」は準備を含め多くの人が関わり、

そして多くの願いが込められるからか、居合わせるだけでなんとも楽しい気持ちになるので、私も大好きな催しです。

しかし、出現から2年が経過し、付き合い方が分かってきたとはいえ、コロナによって、リスクを極力減らすために関係者は大いに悩むことになりました。

「開催」か「中止」か、関係者は悩みに悩んで判断し、判断後も「これでよかったのか」心配の種は尽きないのではないでしょうか。

そうであるから、「開催」の判断も、「中止」の判断も、どちらも尊重したいと思います!そして、来年こそは、どのお祭も完全な形で開催され、多くの笑顔が溢れる1年になるといいなと思います!

2021年11月14日

【県議会】,【観光】

「地元で泊まろう!」キャンペーンで地元再発見!

ほんまちの家

こんばんは、富山県議会議員の瀬川侑希です。

かれこれ2年間振り回されたコロナウイルス。私たちに多くの制約をもたらしました。制約だけでなく、多くの犠牲を伴うものでもありました。

一方、私にとっては地元を見つめ直すきっかけにもなりました。

富山県は元々好きでしたが、まだまだ知らないこと、体験していなかったことが多く、コロナをきっかけにそれを発見でき、ますます富山県が好きになりました。

「地元を再発見」。

私もこの2年間で色々な富山を再発見しましたが、

富山県では現在、富山県民限定の「地元で泊まろう!」キャンペーンをやっています!

2,000円の宿泊券が1,000円で購入でき、さらにおみやげ券がついてくるので、1万円台前半のプランが実質3,000円~4,000円程度で利用できます。

リンク:地元で愉しもう!とやま観光キャンペーン – 富山県民向け県内観光キャンペーン (toyama-kanko.jp)

なんと期間は12月末まで延長されました!

恐らく、こんなに大々的なキャンペーンはこれが最後なのでは?

コロナも県内では13日連続で「0」となっています。

この隙間に、ご家族やご友人と近くの宿を利用し、地元を再発見してみてはいかがでしょうか?

私も先日、「地元で泊まろう!」キャンペーンを利用し、高岡市内の宿泊施設「ほんまちの家」に泊まってきました。

リンク:町家体験ゲストハウス 「ほんまちの家」 | Toyama (honmachinoie.jp)

現在、期間限定の「COMMA, COFFEE STAND」お食事プランを展開中です。

COMMAさんの食事、美味しいですよね?とってもオススメです!

リンク:(print) 2021 commaplan_1231 (filesusr.com)

チェックインしたらまずは食事を。

お酒は地酒、地ビールです。銘柄はお楽しみに!!

食事後は宿に移動。

「ほんまちの家」は、「うなぎの寝床」と言われる縦長の高岡の典型的な古町家をリノベーションした宿泊施設です。

古町家らしい道具や、

いつの時代なのでしょうか?とっても素敵なデザインの、立山登山の案内絵図も。

みなさんも、この機会にぜひどこかの宿泊施設に泊まって、富山を再発見してみては?

この宿泊施設開設に尽力され、先日旅立たれた荒井里江さんを偲んで。

2021年05月03日

【市民の動き】,【観光】

関野神社酒井さんを偲ぶ ~御車山祭の日を迎えて~

こんばんは、富山県議会議員の瀬川侑希です。

上記は2年前の「高岡御車山祭」の写真です。新型コロナウイルスの影響で、昨年は中止。今年も中止ではありましたが、祭りの保存継承のため、7基のうちの1基、小馬出町の山車のみ約740mの特別奉曳(ぶえい)が行われました。

豪華絢爛な山車に注目が集まりますが、実は高岡御車山祭は「関野神社」の春季例大祭です。

5月1日、御車山祭の日を迎え、追悼の意を込めて、先日亡くなられた関野神社禰宜酒井さんとの思い出について書きたいと思います。

私と酒井さんの出会いは2012年になります。その頃は東京に住んでおりましたが、夫婦お互いが高岡市出身であったため、関野神社で結婚式を挙げることに決めました。

私たちはオーソドックスな結婚式を考えていましたが、「一生に一度だから変わったことをしよう!」と次々提案くださったのが酒井さんです。

(結局、変わったことはしませんでしたが、)神職の堅いイメージとのギャップに驚き、強烈なインパクトがありました。

結婚式当日は高岡駅にもあるおりんを鳴らし祈願頂き、高岡らしい結婚式になったなぁとしみじみしたのを今でも覚えています。

その後2015年にUターンしてからは、お祓いや昼粥講などで時々訪れていましたが、2018年頃から、『ある相談』を受け、月1回のペースでお会いするようになりました。

相談のきっかけは癌からの復活でした。酒井さんは癌を患われましたが、治療の末克服されました。そして、一度死を覚悟したことで、「何も恐れるものはないので、大好きな高岡のために残りの命を使いたい」と決意をされたようです。

癌から復活された酒井さんは、高岡のある意味象徴であり、自身が禰宜を務める関野神社の例大祭「御車山祭」を、もっと市民から愛され、もっと市外の方にも楽しんでもらえるものにしたいと考えていました。そして、象徴である高岡御車山祭が変わることで、高岡市民に挑戦する気持ちをもってほしいし、元気を与えたい、と思っていたようです。

伝統ある祭りのため、違和感を感じる関係者もいらっしゃるかもしれませんが、酒井さんの考えを紹介させてください。

酒井さん曰く、「神事は伝統に則って行えばよい。しかし「祭り」は住民に楽しんでもらうためにやるものだ。伝統にこだわるのではなく、どうしたらより楽しんでもらえるか、どんどん変わっていっていい。」

関野神社のHP下部を見てもらえれば分かりますが、御車山祭は昔は3基の神輿を伴っているなど、今と同じではありません。御車山祭自体が変わってきて今の形になっているので、これからも変わっていい。酒井さんはそのような考えをお持ちでした。

高岡關野神社公式サイト | 富山県高岡市 | 日本 (takaokasekinojinjya.com)

私にされた『ある相談』とは、

「御車山祭の先頭をミッキーマウスに務めてもらいたい」

というものでした。

さすがに最初聞いた時は、頭が「?」になりましたが、

関野神社では巫女舞を行っており、その中に「浦安の舞」というものがあります。酒井さん曰く、浦安の舞を大勢が踊れる関野神社は日本有数なのだそうです。そして、「浦安の舞」の「浦安」はディズニーランドがある浦安市の名前の語源という説があります(諸説あるようです)。

関野神社の浦安の舞と、浦安市のディズニーランドで交流ができないだろうか、というものでした。

その後、打ち合わせを重ねる中で、いきなりミッキーマウスは難しそうなので、

一歩一歩階段を登りましょう、まずは高岡市民にもっと浦安の舞を見てもらいましょう、という方向になり、イオンモール高岡増床記念という形で、東二塚の獅子舞とコラボレーションし、浦安の舞を奉納しました。

その後も音楽や漆、食、そして高岡のことなどについて色々話してきましたが、

酒井さんは癌が再発し、3月23日帰らぬ人となりました。

「「祭り」はどんどん変わっていっていい」

伝統を守るべきだという意見もあるかもしれませんが、私は酒井さんのこの言葉に何か大事なことに気付かされた気がしています。これからも大切にしていきたい言葉です。

御車山祭と絡まない形になるかもしれませんが、酒井さんのためにもいつかミッキーマウスを高岡に呼んで、高岡の上空にいらっしゃるであろう酒井さんにもお見せしたいと思います。

実は、高岡駅の発車メロディーや、市内小中学校のチャイムは「おりん」の音になっています。これは酒井さんの発案、尽力のおかげだと聞いています。

目には見えませんが、高岡の「音」を私たちの身体に刷り込んでくれました。

おりんのチャイムを聞いた小中学生が大人になって、この街を引っ張っていく立場になった時、高岡市はまたひとつ変わるんじゃないか、、、そんなことを思っています。

酒井さん、私たちに色々なものを残してくれ、ありがとうございました。安らかにお休みください。

2020年08月12日

【観光】

立山登山

みくりが池

こんにちは、富山県議会議員の瀬川侑希です。

富山県民にとって「立山」は非常に身近な山です。

平野という地形、3015mという高さから、県内のどこからも見えること。

富山県の小中学校の校歌には「立山」という歌詞が入っているケースが多いこと。

また、小学校によっては、高学年時に「立山登山」なる行事があり、頂上まで登ること。これも身近な理由の1つかと思います。

しかし、私の小学校でその行事はありませんでした。

そして、中学生、高校生になっても、特に登る機会がなく…。

大人になってから「小学生の時、立山登ったよな~」という、まるで全小学校が登っているかのような会話になることが何度かありました。昔のことなので「自分の小学校は登っていない」という確信も持てず、聞き流すこともありましたが、どうやらやっぱり登っていないようです。

そのことに気付き、先日家庭で山の話題になった際、妻(の小学校は登っている)に「…そういえば、立山登ったことないんだよね。」と話すと、

「え、小学6年生のとき、立山登山行ってなかったの?今すぐに行くべき。富山県議会議員なら立山登ったほういいんじゃない?」

と、よく理屈は分かりませんが、妙に納得感のあるセリフを言われ、先日急遽立山登山(雄山3003m)してきました。

立山駅までは下道で1時間ちょっとで行けました。ここからケーブルカーと高原バスに乗って「室堂」まで行きます。

往復4,940円。これ以外に高速代などかからないのも手軽だと感じました。

立山駅~美女平はケーブルカーで片道7分、

美女平~室堂は高原バスで片道50分です。

室堂

室堂に着いたら、頂上を目指します。

行きは約2時間、帰りは約1時間半と計画していました。

歩きながら左右に見える景色、植物も素晴らしいですし、

ちょっと後ろを振り返ると、富山平野や富山湾、能登半島まで見え、白と青と緑の競演がとても美しかったです。

遠くてうまく撮れなかったのですが、キャンプサイトのような場所もあり、色とりどりのテントが。キレイでした。

登るにつれ、だんだんと傾斜が急になってきます。

室堂から約1時間歩くと、一の越山荘が。ここからさらに傾斜が急になりますが、あと一息です。

一歩一歩、踏みしめていくと、

ようやく頂上!!

なんとも言えない達成感がありました!

予定より少々速く、1時間45分で到着。

条件が揃えば、なんと富士山が見えるそうです。

帰りはじっくり風景を見ながら。戻るのが名残惜しく、また来たいな~と思いながら下っていました。

予定通り1時間半で室堂へ。

初めての立山登山。

どうして今まで登らなかったのかと思うくらい、素晴らしい体験でした。

「世界遺産に!」と声が出る理由もよく分かりました。

思い立ったら日帰りで立山に行ける富山県って最高だと思います!

「地元で泊まろう!キャンペーン」でも感じましたが、意外と県内で行ったことのない場所も多いはず。

県外への移動は控えられるため、登ったことがある方も、まだ登ったことがない方も、晴れた日は立山登山なんてどうでしょうか?きっと登る度に発見があるのでは、と思います。

しかし、山では毎年事故も起こっています。万が一に備え、装備・持ち物は万全の準備をお願い致します。

もうすぐ36歳になります。みなさんが12歳の時に経験したことを、24年遅れで達成。

次はチャレンジ3015m!

2020年07月23日

【県議会】,【観光】

「地元で泊まろうキャンペーン」2万人増やして計4万人を対象に

こんにちは、富山県議会議員の瀬川侑希です。

富山県の「地元で泊まろうキャンペーン」。

https://www.toyama-tomarou.jp/

富山県民が県内の宿泊施設に泊まるのを、最大半額にするキャンペーンです。

6月開始当初は1万人が対象でしたが、希望者が続出したため、2万人に拡大。

そして、「期待以上に評判がいい。なるべく利用者を増やしたい。」と、さらに2万人増やし、計4万人に対象を拡大することを7/21(火)に発表しました。

http://www.toyama-movie.jp/kaiken/2020/0721/shiryou1.pdf

現在までに50万人(!)を超える応募があり、希望者全員に喜んでもらえることは難しいのですが、

それでも2万人対象を増やした県庁側の努力を評価したいと思います。

「県民が県内に泊まる」

コンパクトな県で、どこに行くのにも1時間くらい。逆に言うと、1時間で帰ることもできるこの県で、どのくらいこのキャンペーンに需要があるのか、私は正直に申し上げて、計りかねていました。

しかし、蓋を開けてみると、現在までに50万人の応募。

県外への旅行が気軽にできなかったり、なるべく家にいるという生活へのストレスもあったのだと思いますが、まさか50万人とは想像できませんでした。

宿泊だけではなく…

思うに、上記のきっかけもあったのでしょうが、

「近すぎて行かなかったけど、地元の宿泊施設に泊まってみたい」

「県西部は知っているけど、県東部はあまり知らないから行ってみたい」

というニーズが潜在的にあったということなのでしょう。

そして、そのことが分かったのなら、これだけで終わらせるのはもったいないと感じます。

今回は宿泊の話でしたが、

そのニーズは、飲食店や遊び場にもあるのではないでしょうか。

「〇〇市の、地元の人に愛される名店に行ってみたい」

「△△市の噂のあの店に行ってみたい」

「△△町に行ったことがないけど、一度行ってみようかな」

そこで、まず隗より始めよ!

言い出したものから取り組もう、ということで、

私も同じ発想で、県民が地元富山の魅力を見つめ直すきっかけになればと、南砺市の閑乗寺公園で秋にイベントを計画しています。

砺波平野の散居村が眼下に広がる、富山らしい風景が見える大変素敵な公園です。

まだ関係者と打ち合わせを重ねている段階ですが、もう少し決まってきたら、SNSで詳細をお伝えします!

それでは、また!

2019年10月30日

【観光】

手ぶらで、顔パス、キャッシュレス

こんばんは、富山県議会議員の瀬川侑希です。

10/28(月)~10/29(火)の日程で、同期5人で顔認証決済の実証実験を行う和歌山県白浜町へ視察に。

事前登録した顔認証で、レストラン、土産物店、ホテルなどの決済が財布要らずで完了します。

「手ぶらで、顔パス、キャッシュレス」な世界です。

また、空港では顔認証によってデジタルサイネージに「ようこそ〇〇〇〇さん」と表示されたり、

ホテル部屋のロック解除も顔認証でできるなど、

行動の動線全体でOne IDでおもてなしが提供されました。

(まだ利用したことはありませんが、出帰国手続きにおいても、顔認証技術が使用されているようですね。)

http://www.moj.go.jp/nyuukokukanri/kouhou/nyuukokukanri07_00168.html

富山県内でもキャッシュレスの導入が進んでいますが、さらに一歩進んで、One IDの顔認証技術で域内の利便性が高まっています。

これは、受け入れる行政側としても、自然に観光客の動線データが蓄積されるので、分析や資本の投入が効率的に行えます。

観光客の利便性だけではなく、行政側にも大きなメリットがあると感じました。
(現状は費用・人員をかけてアンケート調査などを行っていますので。)

また、空港民営化を行う南紀白浜空港の取り組みを視察しました。

ターミナルビルの収益化はもちろん、誘客の仕組み化や受け入れ態勢の強化など、、、

旅行プロセス全体の最適化を行い、赤字空港の再生モデルづくりを目指す南紀白浜空港の取り組みは、富山空港にとっても参考になる部分が多く、ヒントがたくさん詰まっていました。

さらに、白浜町はワ―ケーション(仕事も休暇も同時に充実させる働き方)誘致を進めており、受け入れオフィスを視察。

工場の誘致や本店・支店の誘致も大事ですが、大規模になればなるほど実現が難しくなるのが本音のところ。

テレワークの環境を整え、少人数からでもオフィスを移動してもらうことは、費用も少なく済むことからも、県内でももっと検討すべきであると感じました。

最後に白浜町役場を訪問し、白良浜を視察。

白浜町では、環境美化・保全を進め、後世に自然の恵みを残していくために「白良浜等喫煙及びごみ等のポイ捨て禁止条例」を制定しています。

美しい砂浜を残すためには、相応のコスト・人手を割かねばならず、実際の現場で起こるしんどい話を聞けたのはよかったです。美しい湾づくりに取り組む富山県と共通の課題も多く、大変参考になりました。

メインの目的であった顔認証に関しては、域内全サービスに適用されていないと、結局は財布が必要…。

まだ課題はあろうかと思いますが、必ずやってくるこのような未来に向けて、行政として先回りして何ができるか、、、考察するよい機会となりました。

提案・実践に活かしていきます!