2018年05月29日
合宿や大会を通じて、どういう高岡市にしたいか
こんにちは、瀬川侑希です。
高岡市は、2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会に向け、
富山県内で現在唯一の「ホストタウン」になっており、相手国ポーランドと相互交流を図っています。
その取り組みの第一弾として、先日、ポーランド女子レスリング代表をお迎えし、日本代表との合同合宿が、
5/21(月)~5/27(日)で開かれました(@竹平記念体育館)。
嬉しいことに公開練習も多く、私も早速初日に行き、撮影は禁止だったので写真はありませんが、
小学生から大人まで多くの地元の方々が、
普段なかなか見ることのできない世界レベルのスポーツ選手の動きを、興奮気味に観戦してらっしゃいました。
ポーランドレスリング代表は来年の合宿、そしてオリンピックイヤーである再来年の事前合宿でも、
高岡市で合宿を開いてくださることになっており、
「ホストタウン」を機に、ポーランドとの交流が盛んになり、
そして子どもたちが「海外」というものに意識が向くきっかけになればと思っています。
また、こちらは「ホストタウン」事業ではありませんが、
こちらもハイレベル!
オリンピックメダリストを含む日本のトップ選手が勢揃いした日韓バドミントン競技大会が、
5/4(金)・5/5(土)で開かれました(@高岡市民体育館)。
昨今、TVでも色々なスポーツが放送されるようになりましたが、
会場に足を運ぶと、試合そのものだけでない、
ウォームアップ方法・クールダウン方法、ベンチワークなども見られるので、
より競技の魅力に気付きやすいように思います。
さて、このような合宿や大会は、今後も定期的に開催されていきますが、
取り組み始めたこの時期だからこそ高岡市に提案したいのは、
「会場での観戦だけでなく、会場に行くまで、会場からの帰りでさえも、市民の方々と一緒にもうひと工夫できないか」
ということです。
世界レベルの合宿や大会を観戦して楽しいのはもちろんですが、
会場内で完結してしまっているのは、もったいないように思います。
そこで参考にしたいのが、
今年からサッカーJ1に昇格した、「V・ファーレン長崎」の高田明社長の考えです。
高田明社長は、あの「ジャパネットたかた」の元社長ですので、ご存知の方も多いのではないでしょうか?
高田社長は、V・ファーレン長崎が県民に愛されるクラブになるために、日頃から、
「サッカーの試合だけだと2時間弱で終わる。試合前後5~7時間楽しめる空間にしたい」
とおっしゃり、様々なイベントを試合前後に開催しています。
また、今回特に紹介したいのが、
『健康のために、徒歩30分かけてスタジアムに来よう』と呼び掛けてらっしゃることです。
もちろん、観戦はしてほしいが、それだけが目的であってはいけない。
サッカー観戦を通して、自分の健康も見直そう!という考え、クラブの方針なのだと思います。
話を高岡市に戻すと、
前述の2つの体育館は駐車場が少なく、
特に、高岡市民体育館では日韓バドミントン大会時も大変な渋滞になり、警備の方を何人も雇っていました。
一方、駅から近い、という特徴もあり、歩くにはぴったりの距離感であるように思います(高岡駅から徒歩15分)。
近年、富山県は「元気とやまかがやきウォーク」という歩数計アプリを開発し、
民間でも、高岡市と縁の深いコカ・コーラの「Coke ON」という歩数計アプリがあります。
市内に飲料会社があるという特徴を活かし、
例えば、入場時に歩数計アプリを見せてもらい、
その日の歩数が一定以上であるならば、ドリンクをプレゼントする、のように、
飲料会社と一緒になって、市民の健康意識を高める仕掛けをしてはどうかと思います。
海外との交流ももちろん大事ですが、それだけで終わらせず、
市民の普段の健康意識を少しでも変えられたら、その街にとってこれ以上ない「遺産」になるのではないでしょうか?