2024年02月04日

【選挙】

選挙の費用(私の場合)パート3:透明性と情報公開のために

こんにちは、富山県議会議員の瀬川侑希です。

様々な問題が起きている中ではありますが、、、

私自身は、毎回、選挙にかかった費用を、このブログでも報告しております(県のHPでも簡単なものは公開されています)。

その理由は、透明性と情報公開の点から、だけではありません。

「お金がかかる」という政治のイメージを、事実をしっかり伝えることでクリアなものにし、

新しい方、特に私より若い世代にどんどんチャレンジしてほしいと思うからです。

令和5年4月に行われた富山県議会議員選挙にかかった費用に関して、今回も報告します。

(まず初めに、公平性の観点から、「公営」というルールがあります。私に限らず他の候補者に対しても、選挙カーのガソリン代、選挙カーのレンタル料、運転手の方への報酬、ポスター・ビラ印刷費の一部は県から支払われます。)

人件費:約21万円(4年前は約41万円)

主にいわゆるウグイスの方への報酬です。前回と違い準備期間があったため、上限額ではなく「1時間1,200円」とし、これにご納得いただける方に務めてもらいました。他には運転手の方への報酬がありましたが、こちらは「公営」となります。

選挙事務所費:約43万円(4年前は約72万円)

事務所費用や複合機など備品のリース代、事務所看板費などです。

演説会場費:約10万円(4年前は約13万円)

個人演説会の会場費用です。公共施設で行う場合、費用はかかりませんが、9日間の選挙期間中、民間施設やお寺様、単位自治会公民館などでも個人演説会を行いました。その費用になります。

印刷費:約27万円(4年前は約26万円)

ハガキとビラの印刷費です。他にポスター354枚・ビラ16,000枚の印刷費が約40万円ありましたが、こちらは「公営」となります。

広告費:約39万円(4年前は約53万円)

主に選挙カー看板、選挙カーへのスピーカー取り付け、にかかった費用です。またビラを新聞折り込みしましたので、その費用も約10万円入っております。別途新聞に折り込まれる「選挙公報」は広告ではありませんので、私としては費用はかかっておりません。

食糧費:約6万円(4年前は約5万円)

スタッフの弁当代、お茶代です。

雑費:約1万円(4年前は約3万円)

主に振込手数料です。

以上、今回は合計約146万円でした。前回より67万円費用を抑える結果となりました。

可能な範囲で費用を抑えたいと思っておりましたが、ひとつ形を残せて安堵しております。

一方で、多くの方のご厚意で、105万円のご寄付を頂き、選挙運動に使わせて頂きました。ありがとうございました。そのため、結果的には、約41万円の自己資金で戦うことができました。

以上、ご報告になります。

冒頭にも言いましたが、次の世代にどんどんチャレンジしてほしいと思っています。恐らく、みなさんが思っているほど、工夫すれば費用はかかりません。

ここで公開するだけでなく、私でよければそのやり方をいくらでも伝えますので、「挑戦したい!」という方はぜひご連絡くださればと思います。

2024年01月28日

【県議会】

地震対応、住宅支援の今後の課題

元日の地震からもうすぐ1ヶ月が経とうとしています。

富山県内においては1万世帯以上の断水が解消されたり、道路が復旧。また、避難所が全域で解除されたり、当面の応急手当は進んできました。

そして次は、手当に向けていたエネルギーを、被災者の生活再建に、間断無く向けなければいけません。

例えば、住宅支援。

富山県は先日、補正予算を決定。国は「中規模半壊」以上が支援対象でしたが、国の制度ではカバーされない「損害割合20%台」の「半壊」も対象にしました。

また、下の表作成段階では、国の被災者生活再建支援制度は氷見市のみに適用でしたが、その後、小矢部市と射水市にも適用。しかし、県はそれ以外の全市町村も対象にしました。

この2点の拡大対応、大変ありがたい対応だと思っています。

一方で、1/26段階では、富山県の住宅被害は全壊と半壊を合わせて、182件。報道されていたり、自分の聞いているものと比べ、思ったより少ないように感じてしまいます。

というのも、その20倍以上の数、4285件が「一部破損」という判定を受けています。

「半壊」の判定はとても厳しく、例えば家が傾いていて『どうみても半壊以上だろう』と思っても、判定は「一部破損」だという話を多く聞きます。感覚と判定にギャップがあるのです。しかし、傾いていることには変わらず、その傾きに対して、住んでいるだけでも気分が悪くなる場合もあるようです。

「一部破損」には、上記支援は適用されず、この方たちにどのような支援を届けていくかが、今後の課題です。

1/26現在

当面の対応として、県内のホテル・旅館組合のご協力で1,500人分の部屋を用意して頂きました。

一定の期間にはなりますが、生活することができます。費用は国と県で半分ずつ出し、住む方の負担はありません。市町村の防災担当課で受け付けています。また、県内だけでなく石川県からも受け入れています。

県内で多くの住宅被害がありましたが、多くの方は現状支援を受けられていません。ほとんどの方が「一部破損」判定をされているからです。

しかし、「一部破損」であっても、家には住めず、住まいをなんらかの手段で移している方も多いと聞いています。

実態を正確に把握することと、そして液状化でも大きな被害のあった東日本大震災や熊本地震の対応も参考にしながら、被災者に寄り添った支援となるよう、働きかけていきたいと思います。

2024年01月11日

【自分の考え】

忘れられない元日に…

「明けましておめでとうございます。」

当たり前だったこの言葉が使えないくらい、大変な正月になりました。

2024年01月01日16時過ぎ。

石川県能登地方を震源とするマグニチュード7.6の大きな地震が発生しました。

□当日

私が住んでいる高岡市でも震度5強。発生した瞬間は自宅(木造)にいましたが、東京のオフィスで経験した東日本大震災よりも自分の体感としては大きく、非常に恐怖を感じました。

発生後。余震に備え、非常食などすぐに逃げられる準備をしながら、テレビをつけ情報収集。私の携帯にはいろんな方から被災情報と写真が次々と送られてきました。

地元の建設業者がすぐにコーンを設置。的確な判断に感謝申し上げます。

東日本大震災の経験から、しばらくは余震が頻繁に起こることを家族で確認。備えるとともに、この瞬間自分にできることはそれを伝えることと思い、「余震に備えて!」と近所の高齢者宅を訪問したり、知人に伝えたりSNSで呼びかけました。

夜になるにつれ、少しずつ状況が県に集まりました。震源の能登の被害とは比べられませんが、県内の被害も相当なものであることが分かりました。

□2日目、3日目

1月2日、3日は住民の方からの問い合わせ・相談に応対したり、現地状況、避難所状況を確認。

寒さもあり、避難所の環境は厳しいものがあったと思いますが、幸い物資は足りているとのことで、大変安堵しました。

□4日目

1月4日は伏木、氷見両地区から要請があり、自民党県連政務調査会として現地を回りました。県内でも被害の大きい両地区だと報道されてはおりましたが、想像以上の被害で、あちこちで懸命な復旧作業が行われていました。

全壊やあきらかに傾いた家屋が報道されますが、外からは大丈夫そうに見えても内部にかなり被害があったり、液状化した土砂の範囲の広さであったり、実際に見て分かることもたくさんありました。

回っていると、住む場所や想定される費用、これからの生活への不安がたくさん聞こえてきました。保険や制度。決まったルールが基本となりもどかしい気持ちですが、声を届け、形にするのが私たちの仕事。県や国にしっかり伝え、少しでも早い復旧、少しでも負担を減らせるよう尽力したいと思います。

大変励まされる連絡もありました。1月2日に、友人の内藤徳島市長から「報道を見て、自分たちにできることを考えている。何かできることはないか?」と相談がありました。

氷見市役所に繋いだところ、断水世帯が市内に多く、不足している飲料水を届けてくれることに。みなさんも正月休みであったであろうに、半日たらずのスピード感で決断し出発してくれた徳島市にこの場を借りても感謝申し上げます。

最も被害の大きかったのは能登地域ですが、道路が寸断され、能登には物資を届けられない。その中で今できること、と氷見市へ運んでくれました。

氷見の方が喜んでくれた反応を見て、本当によかったと感じました。

また、全国の友人から心配のメッセージをもらい、こちらも大変励まされました。瀬川、元気です。

2016年の熊本地震では、犠牲者のうち、直接死は50人、その4倍以上の218人が災害関連死でした。慣れない避難所などで体調を悪化させたことが一因です。

まだ県内でも100名近くの方が避難所生活を送っておられます。壊れた自宅で暮らしている方もおられます。

県内における災害関連死を出さないよう、

1日でも早く復旧し、富山県として能登の支援に全面的に移らなければいけません。(特に住まいに関しては、戻って作業しやすいため距離も近い富山県でまとまった数を提供することが、最も大事だと考えます。県も動いていますが、ホテルや旅館、不動産物件を一元的に集約し、石川県の要請を待たずに情報提供するよう、働きかけていきます。)

大変なスタートとなりましたが、、、一方で元気の出る明るいニュースも届けられるよう、1年間頑張ってまいります。今年もよろしくお願いします。

2023年12月31日

【県議会】

11月定例会で私がした質問(3/3)

こんにちは、富山県議会議員の瀬川侑希です!

前回に引き続き、12/8(金)に予算特別委員会でした質問について書いていきます!

3つに分割した最後のパートです。

最後に、県民のウェルビーイング向上について2問お聞きします。

ウェルビーイングというのを県の目指す柱にすることに対して、当初から賛同してきたつもりです。

ですが、富山県の発信は目立つのですが、市町村はあまり言っていないかもしれません。

例えば、予算。R5年度の予算、富山県は「ウェルビーイング」という言葉、何度もありますが、市町村の予算、主要事業はサッと見たつもりですが、「ウェルビーイング」という言葉、無かったように思います。様々な計画の中の文言。富山県はほぼ入っています。首長のメッセージも同様かと。

私は富山県民であり、高岡市民です。皆さんも富山県民であり、○○市町村民です。15市町村の予算足し上げたら、富山県の予算と近い数字になります。みんな富山県に払っている税金と同じくらいの税金を市町村にも払っているということだと思います。同等の規模になるので、富山県と同じ温度感で取り組むと、2倍の推進力があります。

せっかくいい概念なので、一緒になって取り組むべきだと考えますが、そもそも基本的な考えとして、

(1)県民のウェルビーイング向上は県の施策だけで達成できると考えているのか、それとも、市町村の施策も伴わないと達成できないと考えているのか、川津知事政策局長にお聞きします。

→(回答)県の施策だけで実現できるものではなく、市町村にも意識を持ってもらう必要がある。県と市町村の施策が相まって、県全体のウェルビーイングが高まっていく。

来年度予算の編成がこれから本格化します。

市町村にももっともっとウェルビーイング向上に取り組んでもらえるよう、制度的な後押しができませんかね。

(2)例えば脱炭素やDXを達成するために、国が県や市町村の取組みに予算をつけます。県もウェルビーイングに関する市町村の取組みに予算をつけるなど、促す仕組みを作ってはと考えますが、新田知事にお聞きします。

→(回答)市町村に対しては、トップダウンで「やれ」と言うのではなく、市町村職員のみなさまの理解と共感が必要。先月ウェルビーイングに関する講演会を県庁内でしたが、市町村職員にも参加してもらった。こういう機会を通じて、市町村職員にも理解を求めていきたい。

以上になります!3回に分けて、11月定例会での質問について書いてきました。

城端線・氷見線は利用者増(収入増)に向けてまだまだやれることがあるはずです。またそうしないと、毎年10億円近くの赤字をずっと補填し続けることになります。
道路を税金で整備するように、鉄道にも税金を投入する考えには賛成です。しかしそうであっても、赤字がなるべく少なくなるような努力は欠かせません。今は少しその視点が弱いように思います。

県立高校の再編は今年来年が山場です。「無くす・減らす」だけではなく、「学校の魅力アップなど、プラスの要素をどれだけ作られるか」が再編の肝だと思っています。小規模を無くすだけではそれができません。
今よりもっと、生徒に「ここで学びたい」と思ってもらえるような再編になるよう、正念場なのでしっかり取り組みたいと思います。

これが年内最後のブログになります!見返してみると23回の更新でした。来年はこれより更新したいな!

頑張ります!

なお、質問の映像は、

富山県議会インターネット中継-録画中継 (jfit.co.jp)

上記で半年くらいは視聴できる予定です!ぜひ!

それではまた!

【教育】,【県議会】

11月定例会で私がした質問(2/3)

おはようございます、富山県議会議員の瀬川侑希です!

前回に引き続き、12/8(金)に予算特別委員会でした質問について書いていきます!

3つに分割した真ん中のパートです。

現在議論されている高校再編について質問したのですが、今回の質問で1番力を入れたのがこのパートです。

次は高校再編について7問質問します。

現在、生徒の減少が見込まれる中、富山県の高校教育を充実するため、県立高校教育振興検討会議が開かれています。

2027年度以降に向けて高校再編は避けられず、そのための規模や基準、学科の見直し、を検討し、今年度基本的な方針を取りまとめ、来年度に知事と行う総合教育会議でその取りまとめを受けて議論する、ということです。

(1)まず、これまで3回開かれた、県立高校教育振興検討会議では、どのような意見が多いのか、荻布教育長にお聞きします。

→(回答)学校規模は一定数以上のクラス数が必要。質の高い教育をするには教員数を確保する必要があり、学校規模が必要。部活動の面でも。という意見がある。
一方で、規模だけではなく、県全体のバランスを見極めて配置する必要がある。という意見もある。

(2)今は幅広く会議で出た意見を紹介されましたが、この県立高校教育振興検討会議。私も議事録を読ませてもらいましたが、会議では4学級以上の学校規模を望む声が多かったように感じます。多かったというかほとんどですかね。

今度の高校再編。生徒の減少で「クラス数減や合併」は避けられません。今の0歳が高校に入学する15年後には3割のクラスを減らさないといけない。

ですが、単純に削減の話だけではなくて、これをきっかけに今よりもっと高校を魅力あるものにできないかと強く思っています。

この問題に取り組むからには、社会がこんなスピードで変わっているので、教育も同じくらいのスピードで変わっています。自分の経験だけで語るのではなく、やっぱり現場を見なきゃいけないと、県外も県内もたくさん高校を見てきました。

一定の規模のメリットも感じましたし、小規模のメリットも感じました。というより、規模で生徒が活き活きして充実しているとかは感じなくて、生徒の自信に繋がる特徴のある取り組み、とか、先生が活き活きしていると生徒が活き活きしていて、規模じゃなくて中身の方が大事だと改めて感じたわけです。

県教育委員会としては小規模校の利点をどのように考えているのか、荻布教育長にお聞きします。

→(回答)生徒に目が届きやすくきめ細かい指導を行いやすい。生徒相互の人間関係が深まりやすい。小規模校のメリットも踏まえた上で、バランスのよい配置を検討していきたい。

ここまで2問、検討会議の内容をおさらいしてきました。次は、方向性の話を2問したいと思います。

先ほどもいいましたが、県外と県内たくさん高校を見てきました。県外は特徴ある高校を選んで行っているので、単純に県内高校と比較できませんが、それでも今回の再編を機に、富山県のより充実した高校教育、魅力ある高校教育を作る、ヒントがたくさんあったと思っています。

そのひとつは「出口」の考え方です。これは学校だけじゃなくて、親や家族親戚も考え方を変えないといけませんが、

「出口」とはどういうことかというと、卒業後の進路です。

富山県では、国立大学有名私立大学何人、就職率100%、何年連続とか。〇〇高校は資格取得率100%、全員資格取れます、と言われることもありました。

富山県は自慢にしてきましたし、生徒にとっても自信になる面はあると思います。

ただ、送り出した後はどうなっているか。

100%就職した1/3は3年以内にやめているんですね。資格も卒業後使えているかどうか、把握すらしていないのが現実かと思います。関われないのかもしれませんけど、送り出して終わり。こういう側面はあると思います。

一方、他県の先進例は生徒が望めばサポートするけど、「出口を追いかけるのはやめる」「検定をメインにするのは違う」。こう言うんです。

じゃあ何に力を入れるかというと、

「生徒の夢中になれることを探す」

「自分で判断する力をつける」

「他者と協働する経験をとにかくしてもらう」

「〇〇ができる」という技術だけではなく、「語れる(ナラティブ)」ところまでもっていきたい。こう言うんですね。

2020年からの新しい学習指導要領。初めて、教師目線から生徒目線になったとも評価されます。今紹介したのはまさしく生徒目線の方針だと思って、伺った多くが県立だったので、非常に驚きました。

「教育は大型タンカーみたいなもの、30度変えるのに3km先を見ないと曲がれない」とおっしゃる方もいます。すぐには変われないかもしれませんが、今回の高校再編を機に、目指して進み始めなきゃいけないんじゃないかと思っています。今回を逃したら、もうなかなかきっかけが無いかもしれません。

何か引き出したいわけではなく、現時点での教育委員会の考えを聞いておきたいと思います。

(3)就職率や資格取得率ではなく、生徒の夢中になれることを探し応援し、就職後の定着率の高さや生徒の満足度が高い学校を県全体として目指すべきだと考えますが、荻布教育長の所見をお聞きします。

→(回答)県教委も各高校の課題解決型学習を応援しており、「探究フォーラム」を今年開催した。今年度予算をさらに拡充した。生徒が夢中になれる、「学びたい」「学んでよかった」と思ってもらえる学校づくりを進めていきたい。

これまでの人生で色んな人に出会いました。

バランスよく色んなことを器用にこなせる方もいれば、あれはできるけど、これはできない。でこぼこしている方もたくさんいます。でも中学教育、高校教育、特に富山県は5教科のバランスを求めます。強いところを伸ばそう、というより、弱いところを補おう、という考えが基本だと思います。

しかし、世の中には公立でも「強みを伸ばす」と特定の教科に力を入れている高校もありました。例えば英語。他の4教科は普通だけど、英語だけはどこにも負けない、また学校としてそういう機会を作っている、そんな高校です。

(4)5教科の合計点を評価するのではなく、特定の教科を集中的に学習する高校など、強みを伸ばす教育をもっと増やしてもよいのではないでしょうか、荻布教育長にお聞きします。

→(回答)まず、学科やコースで特定教科を多く学べるようになっている場合がある。引き続き、生徒の個々の強みをより一層伸ばす教育について検討していく。

3問目4問目は、抽象的にというか方向性を聞きましたが、次は具体策だと思っています。

各学校の魅力を出さないといけない。それには校長の方針やリーダーシップはとても重要だと思います。色んな学校を回って、学校の色もありますが、校長の色も大きいな、と感じました。

しかし、富山県では学校長は数年で変わってしまいます。本人も来年この仕事をしているのか分からないながら務めているんじゃないかと思います。せっかく「こういう学校にしたい」と思っても、1年や2年で変わってしまう場合が多々あります。

(5)学校長が数年で変わる現在のやり方では、学校の魅力を磨きづらいと思っています。これまで荻布教育長に聞いてきましたが、この質問は新田知事にします。というのも、民間企業や今の仕事を通して、リーダーによってチームはガラリと変わること、優秀なリーダーは複数年かけてより強いチームにすること、たくさん見てきたんじゃないかと思います。どんな優秀でも1~2年で変えてしまう。こんなもったいないことは会社ではなかなかないんじゃないかと思います。

先ほどの英語に力を入れる高校。ここはまさに校長が公募で選ばれた学校でした。こういう学校にしたい。そのためにこんな取り組みをしていく。もちろん予算も要求する。1年でできないから何年ください!こういうんですね。

やっぱり特にこういう部分は、新田知事だからこそできる改革があると思ってお聞きします。

高校の校長を公募することや、希望とプランがあれば長期の任命をするなど、もっと長い年月関われる仕組みがあってもよいのではないでしょうか、新田知事にお聞きします。

→(回答)私も魅力を磨くために高校に校長が一定期間いることは、あってもよいと思う。全国の事例ではメリットもあるがデメリットもあると思っている。教育委員会には他県の事例や効果を研究してもらいたい。

今月末に開く、第4回県立高校教育振興検討会議では、再編基準の素案が示されるとのことです。第3回会議には5つの考え方が示され、その中には「小規模校であっても、全県的な視野から特色ある場合は対象としない」という文言があります。

(6)もちろん、小規模校には特に魅力を出すことを期待しつつも、「小規模校から再編統合を検討する」という令和2年度の基準の文言を今回は踏襲すべきではないのではないでしょうか。

教育振興基本計画では、目指す姿として「教育の振興を通して、すべての県民がいきいきと自分らしく暮らせるウェルビーイングの向上をめざす」ことと、「SDGsに掲げられた質の高い教育を目指し、誰一人取り残さない持続可能で多様性と包摂性のある社会を実現していく」を掲げています。要は、色んな生徒がいるということです。

教員数が確保された一定規模の学校で切磋琢磨することが合っている生徒もいますが、小規模で自分のペースで成長することが合っている生徒がいるのも事実だと考えます。多くなくてはいいので、最初から排除するのはやめませんか。大規模と小規模がバランスよくあることが生徒の選択肢だと思います。「小規模校から再編統合を検討する」という令和2年度の基準の文言を今回は踏襲すべきではないのではないか、荻布教育長にお聞きします。

→(回答)小規模校がよいというニーズも県教委として把握しており、委員の意見も参考にしながら会議で検討を進める。

この項最後の質問です。

再編の発想の出発点が「減らす、無くす」ではなくて、「どうやったら効果を出せるか、プラスを生み出せるか」で考えられませんでしょうか?

(7)小規模校から統合していく考えではなく、

総合学科と普通科とか、語学に力を入れているところ同士とか、商業の学科を少し統合してその代わり、デザインを新しく入れるとか、

組み合わせて相乗効果を出せる高校同士を繋ぎ合わせるという発想で、再編を考えるべきだと考えますが、新田知事にお聞きします。

→(回答)教育における相乗効果はすぐには理解できないが、目指していかないといけない。高校の魅力ある環境づくりを進めていきたい。

今回はここまで!続きは次回!

なお、映像は、

富山県議会インターネット中継-録画中継 (jfit.co.jp)

上記で半年くらいは視聴できる予定です!ぜひ!

それではまた!

2023年12月30日

【公共交通】,【県議会】

11月定例会で私がした質問(1/3)

こんにちは、富山県議会議員の瀬川侑希です!

12/8(金)に予算特別委員会で1時間質問しました!

議場で演説形式で行う一般質問と違って、
予算特別委員会の質問は1問1答形式で行われます。

そのため、ライブ感があり、聞いている方も分かりやすい。また回答を受けての重ねた質問もすぐできるため、個人的には予算特別委員会の質問の方が好きだったりします。

今回は、その時に私がした質問とその回答を書きます。

長いので、いつものように、3つに分割します!

最初は城端線・氷見線の再構築について5問質問します。

(今回の質問の前提となる、「城端線・氷見線再構築実施計画案」はこちら

富山県/第4回城端線・氷見線再構築検討会(令和5年11月29日開催) (pref.toyama.jp)

11月29日の再構築検討会では、大変中身の濃いといいますか、肉厚の実施計画が示されました。

会長の知事はもちろんですが、特に田中交通政策局長をはじめ事務局・裏方として支えた黒崎課長や課のみなさまのご苦労あってのことだと思います。まだ何も終わってなくて、ここからがスタートですが、ひとまず、ここまで大変にお疲れ様でした、と言いたいと思います。表に出ることは華々しいですしスピード感がありますが、裏で支えるみなさんがいないとこうはなりません。裏方の凄さ、県庁の底力、いい仕事を見せてもらったように思います。

さて、実施計画案では多くのことが示されましたが、とても情報量が多いので、いくつか確認させてください。

(1)まず、再構築検討会では、「①新型鉄道車両の導入」「②運行本数の増加」「③交通系ICカードの導入」「④直通化」の4点が中心に議論されてきました。当然ですが、一度に全部できるものではありません。

実施計画によると、まず「交通系ICカードの導入」、次に「新型鉄道車両の導入」、その次に「運行本数の増加」、最後に「直通化」というスケジュール、こういう理解でよいのか、田中交通政策局長にお聞きします。

→(回答)そうである。おおむね2年後にICカード、おおむね5年後に新型鉄道車両。その後、あいの風鉄道に事業主体を移した後に運行本数の増加、その後、直通化、というスケジュールを想定。

(2)なぜこういうことを聞いたかと言うと、私たち、この城端線・氷見線を将来に渡って維持する責任があります。持続可能なものにしないといけません。そういう意味で、「利用者の増加」は常に意識してほしいなと思っています。

というのも、城端線・氷見線と別軸で、令和5年度の県政世論調査というものを行いました。その中で、公共交通に関する質問があります。「普段の生活で県内の鉄道、路面電車、バス、タクシーなどをどの程度利用するか」というものです。

こちらがその質問です。

結果は、公共交通を利用しない方が41.8%、年1~2日程度利用する方が38.9%、月1~2日程度利用する方が12.5%でした。

今赤で囲んだ、90%の方が日常でほとんど利用しない、というのが今の富山県の実情だということです。

みなさん、これ見てどう思われますかね?

「少ない」というのが第一印象なのではと思いますが、私は、逆に可能性の塊にも思えました。チャンスでもあるなと。残り9割の方に、「移動の選択肢として考えてもらえる」路線になれば、2倍3倍にも売上伸ばせるな、と思いました。

そこで、先ほど聞きました順番で、まず実施する、新型鉄道車両とICカードの導入です。

嫌な聞き方ですが、何が利用者増加のインパクトとなるか、「切り分ける」ためにあえて聞かせてください。新型鉄道車両やICカード導入で利用者は増えると考えているのか、田中交通政策局長にお聞きします。

→(回答)新型鉄道車両やICカード導入、それぞれでの利用者の増加の数値は出していない。

いやいや。県が令和3年にした調査で、車両を置き換えても乗客が増えない、と結果を発表している。

(3)やはり、利用者を増やすためには、現在の1時間に1本ではなく、いつ駅に行っても電車がすぐ来る。20~30分に1本、など、毎時間同じ時刻で発着するパターンダイヤの導入が効果的であると考えます。

先ほどの令和3年3月の県の需要予測調査報告でも運行間隔が短ければ利用者が増える予測がされています。

現在11億円の赤字を10年後に7億円に圧縮する予定です。赤字を0にとは思いませんし、「投資」という考え方にも賛成ですが、9割の乗らない方が1割でも乗ったら売上は倍になります。

将来に渡って引き継いで、維持するのなら、どうやったらこの状態になるか、優先的に考える必要があるんじゃないかと思っています。

短い間隔のパターンダイヤなら利用者が増える。そのためもあってか、再構築実施計画では「日中のパターンダイヤ化」が目指されています。

しかし、これだけではイメージが掴めないので、確認のため聞かせてください。「日中」とはどのような時間帯をイメージしているのか、また、それ以外の時間帯でパターンダイヤが難しい理由はどのようなものがあるのか、田中交通政策局長にお聞きします。

→(回答)9時~16時をイメージしている。それ以外の時間帯では、パターンダイヤよりも他の路線との接続を優先する必要があるため、パターンダイヤは難しい。

もう1点、確認させてください。

(4)再構築実施計画には将来的な運行本数の増加まで考えられています。運行本数を増やした場合、城端線・氷見線は基本単線なので、行き違い設備が必要なのではと思います。ただ、実施計画には行き違い設備への言及がないように感じます。

運行本数を増やした場合、さらにどの区間に行き違い設備が必要だと考えられるのか、その費用は現状では計上していないという理解でよいのか、田中交通政策局長にお聞きします。

→(回答)現在10ヶ所の行き違い施設がある。が、運行本数増加でさらに必要となるかもしれず、1ヶ所増やす経費として、10億円計上している。具体の駅は、今後導入する新型鉄道車両の性能を踏まえて決まることになる。

ここまで、整備の順番を確認して、「利用者増」を中心に考えてほしいということ、パターンダイヤのイメージや行き違い設備のことを聞いてきました。

要は「利用者」を増やすために、「運行本数を増やしてほしい」ということを言いたかったわけですが、

ここまでは実施計画の確認でした。しかし、最後のこれだけは「お願い」になります。交渉してほしいと思っています。

(5)実施計画では、運行本数を増やすのですが、まず車両を「入れ替える」。その後、運行本数を増やすということです。

既存の車両は走れなくなったわけではないので、既存の車両を走らせながら、プラスオンする形で新型鉄道車両を導入できませんでしょうか?早く運行本数を増やすことを考えてほしいと思っています。その分利用者が増え、売上が増え、より将来に向けて持続可能になります。

そして、現在、車両更新は4年半から5年後のようですが、34両を4年半から5年の半年の間に一気に入れるのではなく、導入効果が早く出るよう逐次導入を求めていくべきであると考えます。車両更新ではなく、「運行本数の増加」によって県民の利便性や満足度は上がると考えるからです。

プラスオンできないか、逐次導入できないか、そういう交渉をしてもらえないか、新田知事の所見をお聞きします。

→(回答)運行本数の増加には車両を置いておく場所が必要である。高岡駅の構内を想定。設計までに2年程度かかる。作るのにも2年程度かかる。利便性や満足度は運行本数増で向上すると認識している。できるだけ早く導入することが望ましいのは、同じ想いなので、今後JR西日本と協議する。

今は中心に考える必要はないと思っていますが、将来的に万葉線と接続の可能性もあります。城端線・氷見線とあいの風鉄道が交差する駅に万葉線も乗り入れています。何十年にも渡って使っていくものを取得するからには、いつかこういう議論も起こりうると思います。その時に「まったく考慮していない」のと「可能性を頭に入れて整備する」のとでは中身が違ってくると思いますので、接続の余地は残しておいてほしい、とお願いします。

今回はここまで!続きは次回!

なお、映像は、

富山県議会インターネット中継-録画中継 (jfit.co.jp)

上記で半年くらいは視聴できる予定です!ぜひ!

それではまた!

2023年10月11日

【政務活動費】

政務活動費の使い道報告(令和4年度分)

こんにちは、富山県議会議員の瀬川侑希です。

市議会議員時代から続けていることですが、今年も政務活動費の使い道をご報告致します。

富山県議会のHPでも見ることはできますが、毎年自主的に公開したいと思っております。

以下、簡単にまとめさせて頂きます。すべて、会派とは別に個人で使用した分です。領収書を含む詳細は、富山県議会のHPにアップされています。

資料購入費:90,710円

新聞・雑誌:88,620円
「北日本新聞」3,380円×12ヶ月
「富山新聞」3,380円×12ヶ月
「富山県人」625円×12ヶ月

書籍:2,090円
「どう考える?「みどりの食料システム戦略」」1,100円
「22世紀の民主主義」990円

事務費:1,740円

HDMIケーブル購入費の半額です。

広聴広報費:1,682,834円

議会質問撮影代:16,500円+16,500円

県政報告第3弾:印刷費357,500円+折込費81,884円+配達費458,941円

県政報告第4弾:デザイン費275,000円+印刷費229,900円+折込費141,834円+配達費104,775円

調査研究費:91,210円

詳細は、富山県議会のHPにアップされています。

福岡 北九州市の創業支援施設「COMPASS小倉」視察:11,300円(宿泊料11,300円)

東京 北陸新幹線建設推進大会:27,630円(鉄道27,130円、駐車場500円)

長野 諏訪市の再生可能エネルギー活用施設「クリーンレイク諏訪」視察:14,410円(鉄道14,410円)

石川 「ミミミラボ」視察:3,910円(車両費2,960円、有料道950円)

東京 富山県に出向経験のある総務省・消防庁職員と意見交換:33,960円(鉄道27,460円、宿泊料5,900円、駐車場600円)

以上になります。

合計で1,866,494円の使用でした。

議員報酬もそうですが、政務活動費は税金です。その認識を決して忘れず、大切に使用していきたいと思います。これからも公開は続けていきます。

2023年09月22日

【スポーツ】,【自分の考え】

今治里山スタジアムに心を動かされた

こんにちは、富山県議会議員の瀬川侑希です。

先日、ご縁あって、岡田元サッカー日本代表監督、矢野FC今治社長、来年度始まるFC今治高校の校長を務められる辻さんに話を聞く機会をいただきました。

伺った目的は2つ。「今治里山スタジアム」と「FC今治高校」の取り組み、その2つにかける想いをどうしても聞いてみたかったのです。

「FC今治高校」に関しては、私は「教育」に最も力を入れて議員活動をしているつもりですが、これからの高校はそれぞれの高校がもっと特徴を出すべきだ。五教科正五角形の面積を広げるのではなく、1つでもいい、凸凹でもいい、そこならではの「これ!」という魅力を磨くべきだ!と思っているため、特徴を出そうとしているFC今治高校に大変注目していました(これに関しては次回のブログで!)。

また、「今治里山スタジアム」に関しては、

FC今治の「里山スタジアム<SATOYAMA STADIUM>」<br>プロジェクトがついに始動!|Topics|梓設計 (azusasekkei.co.jp)

この設計会社サイトのスタジアムのパース図。

私は、どこのスタジアムか分からないまま数年前この絵に偶然出会いました。

頭にビビビッ、と電気が走ったのを今でも覚えています。

スタジアムなのに、サッカーが中心になっていない。生活。余暇。余白。1つのコミュニティーがここにあるように感じました。

以来、このパース図は印刷して、「いつかこういうスタジアムが作りたい!」という想いを忘れないために、いつも私の鞄に入っています。後に、これが今治のスタジアムの目指す姿だと分かり、ぜひ1度自分の目で見たいと思っていたのです。

車で行ったので片道8時間。しかしその疲れを感じないほど、刺激的な時間。自分の内側から熱いものがこみ上げ、何日経っても熱が冷めません。ほんとに行ってよかったなと思います。

富山県にもきっと参考になる部分があると思いますので、今回はスタジアムの報告をします。

現在J3に所属するFC今治は今年から新しいスタジアムになりました。

その名も「今治里山スタジアム」。

私は2つ大きな特徴があると感じました。

1つは「里山」という名がついている通り、自然との共生が1つのテーマだということ。

「こんなスタジアムがあるのか!」「街のクラブではなくJリーグのクラブでこういうのが成り立つのか!」と、強い衝撃を受けました。

なんと、ピッチのすぐそば。ビオトープが1周しています。

ビオトープ?すぐそこでサッカーしてるんだよね?と本当に混乱しました。

また、ちょっとした円形広場があるのですが、人工的というよりは自然の中にある感じでしたし、

さらに、

ぶどう、野菜、柑橘がスタジアムを囲むように栽培されていました(ヤギもいるそうです…)。

「誰かが食べ物を作っているし、自然の中で生活していることを忘れないでほしい」

岡田さんやみなさんはそう言っていました。

もう1つ私が感じた特徴は、サッカーをする場、に限定せず、「市民が日常を過ごす場」になっている、ということです。

これは、FC今治の企業理念です。サッカーという文字も、スポーツという文字もありません。

この言葉を体現しているように感じましたが、

サッカーの試合が無い日はスタジアムを開放したり、隣接のカフェに人が集ったり、

サッカーの試合のある日は試合だけでなく、試合前の数時間を気持ちよく過ごせる場所にしたい、という想いがあるそうです。

実際に、試合の3時間前から人がいっぱいになる光景をみて、公園のように「気持ちよく時間を過ごす場」として、市民から愛されていると感じました。

グルメだけでなく、クラフトなども並んでいて、パース通りの世界が広がっていました。

イスやテーブルが貸し出しされていて、試合前の時間はピッチそばで思い思いに時間を過ごし、

試合中はこの丸太が宴会場になっていました(笑)。

全景が撮れませんでしたが、クラブハウスのコンセプトは「海賊船」。

造船日本一の今治らしく、コンテナがスタジアムの随所に取り入れられていました。

スタジアムの玄人の方に向けては、ロッカールームなんかは、

選手1人1人にコンセントがあったり(海外の選手なんかは試合ギリギリまで電話していることもあるとか)、

角は曲線にして、選手にストレスを与えないような配慮や、

細かいですが、足の部分が後ろに下がっていて、かかとがカツカツ当たらないようにしているのもポイントだそうです。

ホームの選手は、この文字を越えてピッチに入る。

また、ピッチまでの道も若干上り坂になっていて、試合に向けて気持ちを昂らせることを狙っているとのこと。

また、

なんとこの手前のボックスが選手・監督の「ベンチ」とのこと。

「ヨーロッパ式です。」と説明を受けましたが、背中の仕切りまでないベンチってヨーロッパにあるんですかね(笑)。

席とピッチの距離は、規定のギリギリ(8m?)まで短くしているそうで、

普通に目の前で作戦会議が行われたり、とにかくピッチが近いので臨場感たっぷり。一緒に戦っているような感覚に。バシバシ、ボールも飛んできました。

試合場へは、実証実験中のシェアリングタクシーで。

サイクリングの街、今治らしく自転車で来る方もちらほら。

後は、小ネタとしては、

この日は今治市のお隣、西条市川原町のだんじりが試合を盛り上げていたのですが、

なんと、

「このだんじりは、富山県南砺市の井波で作られました!」と会場アナウンスがあり、

カターレ戦ではないため、恐らく会場には富山県人、私だけだったのではと思いますが、とても嬉しかったです。

最後に、

このスタジアムには大型ビジョンがありません。学生の試合のように、ボードでスコアが掲示されています。

残り時間も見にくく、リプレイも見れない。

だけど、そんなことがまったく気にならないくらい、

一体感があって、雰囲気が柔らかくて、あたたかくて、最高のスタジアムでした。

総工費は40億円。行政の補助はなく、全部民間で。55億円かかるところ、切り詰められるところは切り詰めて40億円に抑えたそうです。ここに至るまでの苦労があったからこそ、このような最高のスタジアムになったのかもしれないと感じました。

富山には富山らしいスタジアム。ぜひ作りたいと思います。

(↓以前書いたブログ)

ブログ | 瀬川ゆうきオフィシャルサイト (segawayuki.net)

時間はFC今治高校についても報告したいと思います!

それではまた!

2023年09月06日

【公共交通】,【自分の考え】

北陸新幹線、遂に福井県へ

こんにちは、富山県議会議員の瀬川侑希です。

8月30日。北陸新幹線の金沢~敦賀間の開業日が3/16(土)であること、並びに運行本数が発表されました!

2015年の長野~金沢間開業時も約半年前の8月に運行本数が発表されたため、今回も8月に発表されるのでは?と予想していましたが、
実際に発表されると、沿線の機運が一段と高まったように思います。

金沢~敦賀間の開業で、私の住む高岡から大阪までは約30分縮まり、最短2時間26分で行けることになります。

たかだか30分と思われるかもしれませんが、
「2時間30分」というのは移動や移動手段を選択する1つの分かれ目とも言われており、関西圏との交流がより活発になるでしょうし、念願の大阪延伸がますます期待されます。

さて、今回発表になった、その運行本数はこちらです。

【北陸新幹線】

2023年8月30日発表 JRニュースリリースより

発表を受けて、私のところにも色々なご意見が届きましたが、中でも1番多かったのが、

「かがやきが停まらないじゃないか!小松より西は停まるのに!」

と、発表を残念がる声です。

確かに、長年要望している「かがやきの新高岡駅停車」は今回も実現しませんでした。

しかし、要望をする一方で、より大切なのは・先にやらなければいけないのは、

「JRにかがやきを停めたいと思ってもらえる街を作ること」

だと、私はずっと思っています。

現在も少し遅いタイプの「はくたか」は新高岡駅に停まっています。乗降者が多ければ、採算が採れる!と「合理的に」JRは判断するでしょう。

また、東京との接続で見ると、

新高岡駅は、はくたかの5+9=14往復あるのに対し、

例えば小松駅は、かがやき2+はくたか5=9往復となっています。

かがやきは停まりませんが、私たちにしかないものもあるのです。

「木を見て、森を見ず」

という言葉もありますが、俯瞰すると見えてくるものもあります。

とはいえ、繰り返しになりますが、最も大事なのは、

「停まりたくなる、訪れたるなる街」にしていくこと。

もちろんハードもそうですが、先日ある方にこのような投げかけをされました。

「初めて訪れた街で、挨拶が多いとどういう印象を持ちますか?逆に挨拶が無かったり、すれ違う人がしかめっ面だったらどういう印象を持ちますか?みなさんの街は現状どちらですか?」

挨拶はひとつの例ですが、ハードだけでもいけない!私たちには、まだまだできることがある!

改めてそう思わされました。

私たち自身が暮らしを楽しみ、訪れる方をもてなし、楽しい思いをした方がリピーターになったり、新しい方の訪問に繋がる。

「訪れたくなる」そういう街を一緒に作っていきましょう!

また、これで北陸新幹線が北陸3県繋がります。

共通点が多いこの3県。

域外・海外にアピールするにも、各県バラバラではなく、

「北陸」「HOKURIKU」

としてまとまってパワーを発揮したいですね!

そのためにも、この3県、もっと行き来し、もっと交流していきたいですね!

それでは、また!

2023年09月03日

【教育】,【県議会】,【自分の考え】

富山県の次の高校再編

こんばんは!

富山県議会議員の瀬川侑希です。

新しく設置した会議に対して、先日取材を受けました。

富山県では、2027年度以降の高校再編について議論を始めています。

その1番大きな理由としては、毎年数百人単位で子どもの数が少なくなっていることです。そのため、毎年新たにクラス数減を余儀なくされている状況です。

1年ごとだと、数百人単位で少なくなっていますが、もう少し長いスパンでみると、

現在9千人弱の県内の高1生。今の0歳が高校に入学する15年後には、30%減の6千人になります。

今の学校規模、学校数を維持することは到底できない!

これが富山県が高校再編について議論を始めた最大の理由です。

しかし、この高校再編。

30%の高校(10校程度=4つの学区の2~3校)を単純に無くすのか?

別の道もあるのか?

そもそもこれは暗い話なのか?

私は、富山県教育が前向きに大きく変化するチャンスでもあると思っています!

これを機にそれぞれの高校がもっと尖った特徴を出し、生徒が「ここに通いたい!」と思う、そんな魅力を高めるプラスの要素たくさんの再編にもできると思っています!

例えば、英語にとにかく力を入れる学校。

社会課題を解決するために、まちづくりなど地域との連携が多い学校。

企業のリーダーなどが頻繁に講師になりアントレプレナーシップ満載な学校。

まずは会議を重ね、その後、市民県民と色んな形で意見交換する場を作っていく予定です!

偏差値で高校を選ぶのではなく、学ぶ内容や自分の将来の姿をイメージし、高校を選ぶ富山県に変わっていく、そんな高校再編になるよう頑張りたいと思います!

日本財団調査のこのグラフ数字、富山県だけでも変えたい!

…できると信じています。

それではまた!