2020年02月26日

【お知らせ】,【県議会】

本日、2月定例会が始まりました!

こんばんは、富山県議会議員の瀬川侑希です。

本日、2月定例会が開会!

来年度のほぼすべての予算をこの議会で決めてしまう、年間で最も大事な議会です。

会期も長く、普段は20日間程度ですが、今回はまるまる1ヶ月間。3月24日まで。

質問者も多く、40人の県議会議員のうち、32人が質問に立ちます!

初日の本日は、午前中に石井知事の予算提案理由説明があり、

午後は県庁側から主だった事業の説明が。

この分厚い説明書の中身が4時間でバーッと説明されます。

当然、この数時間では詳細が分からないので、気になるところは後日、自分でアポを取って、県庁側に聞くことになります。

教員や警察官も含めて、富山県の職員は14,000人。

この人数の1年間の仕事内容を2月定例会でチェックするといっても過言ではないので、それはそれは膨大な量ですが、選挙で選んで頂いたものとして、気合を入れて臨みます!!

私の質問は、

3/9(月)10時~11時に決まりました!

コロナウイルスが広がっており、いつものように「議場にお越しください!」とは言えませんが、

ケーブルテレビやインターネットで視聴できますので、

お時間ある方はぜひ画面越しに応援ください!

頑張ります!!

本日は昼休憩の時間に、ファンである「CHIKO」さんのミニコンサートが!CHIKOさんの時に繊細、時にパワフルな歌声!人にエネルギーを与える「歌」ってすごいですね!

パワーをもらい、いつも以上の質問ができそうです!

(今度、初めてのCDを出すそうです!!絶対買います!)

2020年02月25日

【県議会】

徳島のサテライトオフィスを視察

こんにちは、富山県議会議員の瀬川侑希です。

冒頭の新聞記事を年末に見て、「少ないんだろうなぁ」とは思っていたものの、『ゼロ』と言われるとさすがにショックでした。

富山県は食べ物もお酒も美味しく、海も山も近くて素晴らしいところだと思うんだけどなぁ。。。

…と嘆いていたって始まりません!

ということで、ヒントを得ようと先月、先進地の徳島県へ同僚議員とともに視察に。

徳島県は北海道とともにサテライトオフィス誘致実績が全国トップ。

その理由は2011年にさかのぼります。

この年、テレビのアナログ放送がデジタル放送に完全に切り替わりました。アナログ放送時代は、特に県境などで隣県のテレビ局の放送が映る現象がありました。いわゆる「漏れ電波」です。これがデジタル放送になると、細かくエリアが設定されるため、「漏れ電波」が届かなくなります。

これに困ったのが、徳島県。徳島県内に民放は日本テレビ系列の四国放送(JRT)しかなく、徳島県の方はTBS系列、フジテレビ系列、テレビ朝日系列、テレビ東京系列の放送は関西のアナログ漏れ電波で視聴していました。

「デジタル放送になると、四国放送とNHKしか見れなくなる!」

と困った徳島県は全県に光ファイバー化したケーブルテレビ網を整備。

これによって、高速インターネット環境が整うことになり、今日のオフィス誘致の土台となっています。

しかし、土台があれば成功するわけではないと思い、徳島県の2つのサテライトオフィス群を見に行きました。

①神山町

まずは神山町で、コーディネーター的役割を担う「NPO法人グリーンバレー」に話を伺いました。

農林漁業のみに頼らず、外部から若者やクリエイティブ人材を誘致することで人口構成の健全化を図り、持続可能な地域となる「創造的過疎」を目指してグリーンバレーは活動しています。

神山町は今でこそ、クラウド名刺管理サービスSansanのサテライトオフィスなどが有名ですが、アーティスト・イン・レジデンスなど1990年代からの取り組みが今に結びついているように感じました。

「できない理由を並べるアイデアキラーにならない」

というコメントが心に響きました。自分もそうなっていないか、自問自答。

説明を聞いたコワーキングスペースは開放感のある素敵なスペースでしたが、協賛社を募っているのも印象的でした。

②美波町


美波町では実際のサテライトオフィス現場を2ヶ所訪問。

まず、県の水産研究課美波庁舎の一画を利用した「ミナミマリンラボ」へ。目の前ではウミガメの産卵も見られるロケーション。デザイン系、IT系企業が多いのが特徴だと感じました。

次に、元銭湯をオフィスにした「株式会社あわえ」へ。

足湯気分で足を入れ、仕事に。

あわえの担当者が、

「サテライトオフィス誘致は全国で約600自治体が行っている。『ここだったら活動を広げられそうだな』と思わせる担当者がいるかいないかで結果は変わる。」

とおっしゃっていたのが印象に残りました。

神山町と美波町で同じ思いを抱きました。

それは、どちらも進出企業が、地域の課題解決、地域の人材育成に積極的にかかわっていると感じたことです。

例えば、神山町では、Sansan寺田社長が中心となり、「校舎と町に境界がない。学ぶと生きるにも境界がない。これからの働き方、生き方を模索してきた神山町ならではの、町とまるごと直結した、未来の世界のための学校『神山まるごと高専』」が開校予定です。

美波町では、「ヨソモノだからこそできることがある」と地域行事や祭りに移住者が進んで参加しているそう。

「サテライトオフィス」と聞くと、企業の昔の保養所のように自然豊かでリラックスできる環境を想像してしまうかもしれません。提案も「コンクリートジャングルの東京ではなく、自然を感じながら仕事しませんか」といったように。

もちろんその要素もあるかもしれません。出身者などゆかりの企業、あるいは余裕のある企業でそういうケースもあるでしょう。

しかし、旅行ではなくビジネス!あくまで前面に来るのは「あなたのビジネスチャンスがあります」「この地域の課題を一緒に解決してくれませんか」であるべきではないかと感じました。

冒頭、「富山県は素晴らしいところなのになぜ」と思っていた私。その意識のうちはうまくいかないのかもしれません!反省!

【県議会】

富山県の令和2年度予算案

県からの資料①

こんにちは、富山県議会議員の瀬川侑希です。

18日火曜日に富山県の令和2年度予算案が発表されました。

約6,000億円という大きな数字であり、なかなかすぐに理解することはできませんが、今回まずは大枠で見てみたいと思います。

冒頭の資料①は予算の総額です。前年度より約3%予算を増やしています。約6,000億円というのが富山県の一般会計予算です。

「当初」というのは、4月~3月までの予算。「14ヶ月」というのは、補正予算も含めた2月~3月までの予算です。どちらで見る場合もあります。

県からの資料②

次は昨年度、今年度、来年度、再来年度の財政見通しです。単位は「億円」。

細かくて文字が読めませんので(笑)、ポイントだけ伝えますと、この数年でも、扶助費(社会保障制度の一環として、児童・高齢者・生活困窮者などへの支援のための費用)が毎年約10億円ずつ増えていくことが分かります。人件費を抑えてバランスを取ろうとしています。

県からの資料③

こちらは今年の重点事業を1枚で表したものです。これだけでは何をするのか分からないかと思いますが、石井県政の「方向性」とご理解ください。

目玉の事業としては、

ハードでは、

・武道館機能を有する多目的施設整備 1億700万円(←来年度以降90億円?)

・高岡テクノドーム機能拡充 1億300万円(来年度以降40億円?)

・高岡児童相談所の移転改築基本設計 3,900万円

・新川こども屋内レクリエーション施設調査 1,000万円

・ロープウェイ整備調査 4,200万円

などがあり、上記はすべて調査費用や基本設計費用なので、来年度以降に実際の整備費が乗っかってきます。

ソフトでは、

・産後ヘルパー派遣モデル事業 300万円

・男性トイレのベビーシート設置促進 1,540万円

など、子育て支援。

・ローカル5Gを活用した地域課題解決の実証 3億円

・eスポーツイベント支援事業 1,000万円

・ICT教育推進事業 1億7,400万円

など、新しい技術の導入。

・海岸漂着物対策推進事業 9,600万円

・食品ロス全国大会など 1,700万円

など、環境への取り組みが個人的には目立つように感じます。

県からの資料④

文字ばかりで頭が痛くなりますが、今年の予算の大きなポイントは、上記資料の左下。石井知事が全国の中心となって勝ち取った法人事業税の偏在是正(東京から地方へ財源を)によって、「約40億円富山県に入る地方交付税が増える」ということです。

これは実際かなり大きなことで、ある年だけ40億円の収入があるわけではなく、「毎年」40億円が入るため継続的な事業が展開できます。じゃあこの40億円は何に使うのかというと、特定の事業をあげることは困難ですが、冒頭の資料のように全体として積極的な予算を組めることになりました。

県からの資料⑤

資料⑤は県債残高です。

「6年連続減少」は石井知事がよく「成果」としてアピールすることなのですが、一方で、この10年ずっと人口も減っており、県民1人あたり県債残高は約116万でほとんど変化がないことも見過ごせません。

さて、富山県議会は26日水曜日から始まります。1年の中で最も長い2月定例会です。

今回は予算を大枠で見てみましたが、この予算をより細かく、突っ込んで審議していくことになります。

年間のほぼすべての予算をこの議会で決めてしまうため、こちらも年間で最も気合を入れて臨みたいと思います!

それではまた!

2020年02月08日

【自分の考え】

リフォームとリノベーション

おはようございます、富山県議会議員の瀬川侑希です。

近年、「リノベーション」という言葉をよく聞くようになりました。「re(再)」と「innovation(革新)」がくっついた言葉。私は、古い住宅を改修する、なんていう文脈でよく耳にします。

一方で昔から「リフォーム」という言葉もあります。こちらも住宅周りでよく聞きました。

この違いは何でしょうか?

リフォームとリノベーション

一般社団法人リノベーション協議会によると、

リフォーム:原状回復のための修繕営繕不具合箇所への部分的な対処

リノベーション:機能、価値の再生のための改修
その家での暮らし全体に対処した、包括的な改修

としているそうです。

もっと簡単な言葉にすると、

リフォーム→元に戻す、原状回復

リノベーション→改修を加え、新たな価値を生み出す

ということかと思います。

さて、今日は「リノベーション」に注目してみたいと思います。

建物改修だけがリノベーションではない

先日、富山新聞に私のコメントが載りました。

政治家になる前から言っていた、「テコの原理=レバレッジを効かせる」を取り上げてくださり、大変ありがたかったです。私はこのおとぎの森公園の例は、「リノベーション」の好事例だと思っています。

富山県は実は年間降水日数が日本一。(以前それに関するブログも書きました。)

「雨の日の遊び場がない!」という声を同世代からよく聞きました。

そこで高岡市がその声に応えるために動いたのが、おとぎの森公園の建物内への「ふわふわドーム」設置です。


おとぎの森公園は芝生が広がる素晴らしい公園ですが、雨の日や冬場は利用者が減ります。

また、建物は約25年経過していました。

そこにふわふわドームを「ちょい足し」することで公園の新たな価値を生み出しました。決して大規模な改修ではありませんが、魅力を大きくアップ。そういう意味で「リノベーション」の好事例だと思っています。

このような例は県内にいくつかあります。

例えば、富山市総合体育館は2018年2月に天井吊り型ビジョン「センターハング」を設置しました。

これにより、試合前、試合中の演出の幅が広がったり、試合展開が一目で分かったり、選手と観客の一体感がより醸成されることになりました。

富山市総合体育館もできてから約20経ち、同じく「ちょい足し」ですが、魅力を大きくアップさせました。担当の富山市役所佐伯さんに言われて初めてハッとしましたが、これも「リノベーション」だと思います!

人口減時代は「てこの原理」的発想が大切ではないか

これから本格的に人口が減っていく社会に突入します。行政に入る税金もどんどん減り、今までのように資金が十分にありません。

0から新しく整備する前に、「ちょい足し」「小さな変化」で大きな効果。「てこの原理」的発想で価値を高められないか、まずとことん考えてみることが大事ではないでしょうか?

最後におとぎの森に関して。

ふわふわドーム設置までは素晴らしかったのですが、もう一手足りていないと感じます。

せっかく人が集まるようになったのなら、最大限活かすべき!

例えば、キッチンカーで食べ物、飲み物。

コーヒー、アルコールがあればさらに滞在時間が長くなるかもしれません。夏の夜は、素晴らしいロケーションを活かして、星空映画上映も面白いですね。

利用者目線になってふわふわドームを設置した高岡市なら、次の手もきっと打てると思うので、応援していきたいです!

それではまた!

2020年01月25日

【選挙】

10月の富山県知事選②

おはようございます、富山県議会議員の瀬川侑希です。

前回に引き続き、富山県知事選挙の話題を!今回は石井知事を取り上げます。

石井さんは、富山県富山市生まれの現在74歳(新田さんとは13歳離れていますね)。富山大学教育学部付属小学校、富山大学教育学部附属中学校、富山中部高校、東京大学卒業。卒業後は自治省(現総務省)に。いわゆるキャリア官僚です。静岡県総務部長や財政局財政課長、税務局長、自治税務局長などを経て、2002年に消防庁長官に就任。2004年1月に退官。

2004年11月、富山県知事選挙に無所属で出馬し、初当選。現在4期目で、15年と2カ月知事を務めています。

経歴からもそうですが、地方財政のスペシャリストとして中央官庁でも評判です。新幹線大阪延伸や東京一極集中是正などは、富山県代表というよりは、より大きな括りで、全国の地方を代表して発言することも多く、特に全国の地方行政を所管する総務省からはとても感謝されていると聞いています。

そのため、富山県には総務省のエース級の職員が数名出向します。←これは間違いありません。

石井さんを表すには「実績」が分かりやすいと思います。例えば400億円の構造的財政赤字の解消。高岡市が17万人で40億円の構造的財政赤字ですから、105万人の県にとってはその比ではありませんでしたが、これを解消。

しかし「実績」を並べると、どうしても15年務めている現職が語れることが多く、フェアではありませんので、

今回は、「過去」ではなく「未来」の話!!「目指す富山県」に特化したいと思います。

さて、石井さんの「目指す富山県」はどういうものでしょうか。現在、今年の選挙に「出馬の意向」を表明しているものの、正式な出馬会見をしていないので、この先の4年間でどんな富山県にしたいか、まだ発表がありません。

発表があれば、またここで紹介することにしますが、

およそ2年前、平成30年春に「県政運営の中長期的指針となる新総合計画」を策定しています。現状これが「目指す富山県」に最も近いかと思っておりますので、今回はこちらを紹介。

というのも、平成30年11月予算特別委員会で平木県議が、

「石井知事はどのような富山県を描いているのか、もしくは描いていきたいのか、北陸新幹線というインパクトに負けない次の夢を掲げていただきたいと私は考えております。」

と質問しています。まさに県民が知りたいこと!

それに対して、石井さんは、

「さらなる長期的なビジョンということですけれども、この春策定した総合計画の重点戦略…」

と回答していることもあり、石井さんの「目指す富山県」≒総合計画の重点戦略と考えました。

ではいきます。

重点戦略①:とやまの価値創造戦略~「大ゴールデン回廊」の拠点を目指して~

(大ゴールデン回廊とは、東海道新幹線と北陸新幹線による新幹線環状化により創出される一大交流・経済圏のこと)

生産性の向上と新たな付加価値の創出による産業の成長と文化の振興との相乗効果で、富山県の強みを磨き、拠点性を一層高めます。

・付加価値の高い医薬品の研究開発・生産拠点の形成

・ものづくり研究開発・デザイン振興拠点の形成

・世界に誇れる質の高い芸術文化の創造

重点戦略②:とやまのグローバルブランド推進戦略

豊かで美しい自然や多彩な歴史・文化など本県の魅力を磨き上げ、グローバル展開を通じた富山県の世界ブランド化、地域経済の振興を図ります。

・「立山黒部」や「美しい富山湾」の世界ブランド化など国際・広域観光の推進と戦略的な情報発信

・クオリティの高い製品(医薬品等)や技術を有する県内企業の海外展開への支援

・伝統文化や工芸品産業の振興

重点戦略③:人口減少社会にしなやかに対応する人と地域の活性化戦略

次世代を育成しつつ社会を支える人材が意欲的に働き、家庭や地域でいきいきと活躍できる生き方モデルの構築と魅力ある地域づくりを図ります。

・技術革新による社会の変化に対応した教育の推進

・中山間地域の活力・維持活性化

・働き方改革・女性活躍の推進や子育て支援・少子化対策の一層の充実

重点戦略④:災害に強く、環境にやさしい持続可能な県づくり戦略

自然と共生しながら発展してきた富山県の特性を活かし、防災・減災、循環型・低炭素・自然共生社会づくり、再生可能エネルギーなどの先進地モデルを確立します。

・自然災害などに備えたハード・ソフト対策の推進

・資源効率性の向上や3Rの推進

・小水力発電所整備の加速化や再生・新エネルギーの導入・活用

重点戦略⑤:健康・元気で安心な共生社会づくり戦略

いつまでも健康でいきいきと働き暮らすことができる「健康寿命日本一」の実現と、誰もが住み慣れた地域で安心して生活できる「とやま型地域共生社会」の構築を図ります。

・社会全体で健康づくりを推進する環境づくり

・高齢者の生きがいづくりや介護・認知症予防の推進

・富山型デイサービスやケアネット活動などの充実

この重点戦略の下に85の基本政策もあるのですが、新田さんが基本政策を発表していない中でフェアではないので、今回はここまでとしたいと思います。

前回と今回のブログで、「両氏が目指す富山県」を紹介してきました。

どうでしょうか?みなさんはどちらに富山県を託したいですか?

「これだけではまだ分からない」という方も多いのではないでしょうか?

例えば、前回のブログでも指摘しましたが、「政策」と「実行力」はまた別のもの。「政策だけを比べても…」という方もおられるでしょう。

であれば、これからも紹介していきます!

今後は両者の政策の比較、実行力はどうなのか、お互いになったらどんな効果が期待できるか、などなど、

かなり私見も入るかもしれませんが、みなさんが県の代表に気持ちよく想いを託せるように、私に分かる範囲で、伝えていこうと思います。

あと、このことだけ書いていたら自分の活動報告が書けなくなるので、適宜自分の活動報告も織り交ぜることをご了承ください。むしろ、そちらも見てくださればと思います(笑)。

それでは!!

2020年01月21日

【選挙】

10月の富山県知事選①

こんにちは、富山県議会議員の瀬川侑希です。

オリンピックイヤーの今年、富山県では県知事選挙が行われます。現在の石井知事の任期が11/8までですので、恐らく10月に選挙が行われるでしょう。選挙期間は17日間。これは、2019年7月に参議院議員選挙がありましたが、あのときと同じ17日間です。

現在2人の名前が挙がっています。現職石井知事と日本海ガス絆HDの新田社長です。

テレビや新聞で、このニュースは広く知られるようになりました。北日本新聞の調査で実に70%以上の県民が「県知事選に関心がある」と答えたのには、政治に関わるものとして素直に嬉しかったです。住民の関心がない地域によい地域はないと考えますので。

しかし、ニュース自体は知られていますが、「この4年で両氏がどんな富山県を目指していくのか分からない!」といった声をよく聞きます。そこで、両氏が「目指す富山県」を何回かに分けて紹介していきたいと思います。

なお、「目指す富山県」は要は『政策』ですが、これと『実行力』はイコールではないということを申し添えておきます。両方が大事。

石井知事は4期16年務め、県民の認知度も高いので、初回の今回は新田さんを取り上げます。

新田さんは、富山県富山市生まれの現在61歳。祖父は高辻武邦元富山県知事。父は元日本海ガス社長でインテック創業者の新田嗣治朗さん。姉は女性初の北海道知事を務めた高橋はるみ参議院議員。

大学卒業後、第一勧業銀行(現みずほ銀行)に入行しましたが、1983年、父が病に倒れたため富山に帰郷し日本海ガス入社。

選挙のため先日退任されましたが元日本海ガス代表取締役社長、日本海ガス絆ホールディングス代表取締役社長(3月までに退任予定)、富山経済同友会代表幹事。過去には、富山青年会議所理事長、国際青年会議所副会頭、日本青年会議所会頭などを歴任されています。

さて、新田さんの「目指す富山県」ですが、現在「重点政策」のみ発表されているので、今回はこれを。重点政策なので抽象的な表現もありますが、今後、より細かな具体的な政策も発表されると思います。

重点政策①:5GやAI時代に向け、「ひと・もの・お金・情報」が集まる富山に

(新田さん)令和の時代では、5GやAI、ブロックチェーンなどの最新技術が、いよいよ社会に実装されます。最新技術を現実の社会で使えるようにする、社会実装する役割は、「行政」ではなく「民間」が最適です。「行政」の役割は、社会実装するための「場」を提供し、「お客さま」視点で時代に合わせた大胆な規制の見直しをすることです。

近年、県内にはコワーキングスペースなど、起業家のための施設や勉強会が盛んです。次のステップは、「起業」をスモールビジネスで終わらせず、投資がどんどん集まる、上場やM&Aを目指せる、そんなスタートアップが続々と生まれるエコシステムが必要です。

これにより、国内や世界の先進事例を取り入れ、県民の課題、県内企業の課題、農業・水産業の課題を解決する、イノベーションを起こすことができます。

重点政策②:「緊密な」官民連携により少子高齢化・人手不足を解消

(新田さん)現在、20代女性の「富山離れ」が増加しています。少子高齢化を解消するためには、子育て世代の当事者、とりわけ県外へ流出しようとしている若い女性の意見が大切です。三世代同居でなくても、実家のサポートがなくても、「産みたい人が産める」富山県を目指す必要があります。また、多様な生き方を認め合える、職場におけるダイバーシティの推進も重要です。

そのためには、男性の育児休暇推進、在宅ワーク、フレックスタイムなどの柔軟な雇用形態を実現できる、徹底した「働き方改革」が必要です。

県外からの移住者を増やすためには、富山県に「稼げる」仕事がなければなりません。同一労働同一賃金に加え、首都圏からの移住者の持っているスキルが適正に評価される中途採用枠など、官民がワンチームとなって、少子高齢化・人手不足解消に立ち向かう必要があります。

重点政策③:次世代の富山を担う「人材」への思い切った投資

(新田さん)めまぐるしい速さで変化する時代では、教育の在り方も変わります。問題を発見し、自分の頭で考え、新しい価値を生み出す、そんな能力が求められます。時代の流れを先読みすることで、県内大学や高専、高校の魅力もアップし、県外への流出を避けることもできます。

また、留学生との交流により、様々な価値観に触れることも大切です。そのためには、外国や民間企業との連携により、受け入れ態勢を整備することも必要です。

重点政策④:医療、福祉、介護のさらなる充実と「幸せ自慢」ができる富山に

(新田さん)富山県の医療、福祉、介護は現在でもとても充実しています。1997年、介護保険すらなかった時代に、富山型デイサービスに補助金を支給したのは、市町村ではなく、県でした。現在では、富山型デイサービスは、全国に展開されています。

高齢者や障がい者を「誰ひとり取り残さない」ことも、SDGsの観点から重要なことです。

しかし、ある調査によると、富山県人の愛着度、自慢度は、あまり順位が高くない。もしかしたら、まだまだ伸びしろがあるのかもしれません。

「幸せ自慢」ができるほど充実した医療、福祉、介護のさらなる充実を目指します。

重点政策⑤:一流のスポーツ、文化、芸術が生まれる富山に

(新田さん)富山県出身のアスリートが大活躍しています。このような素晴らしい才能を生み出すためには、県民が、普段から気軽に一流のスポーツや文化、芸術に親しめる環境づくりが不可欠です。

スポーツ、文化、芸術振興のためには、透明度の高い、独立した専門家の判断を尊重する必要があります。

スポーツマンやアーティスト、クリエイターを生み出すためには、彼らが富山に滞在し、活動することのできる支援の輪を広げる必要もあります。たとえば、官民がワンチームになって、スポーツチームのキャンプ誘致や、民間企業による文化・芸術活動への支援である企業メセナなどが考えられます。

重点政策⑥:「旅行者視点」による観光政策による地域内経済循環の拡大

(新田さん)観光政策により、地域内経済循環を拡大し、県民所得を増加するためには、観光客が、富山県に来るだけでなく、食事をし、宿泊をし、買い物をする必要がありますから、入込観光客数よりも、「延べ宿泊者数」が重要な指標となります。

「延べ宿泊者数」を伸ばすためには、市町村、富山県の東部と西部、北陸三県という行政区画で考えるのではなく、「旅行者」という「お客さま視点」で、サービスがデザインされているのかが大切です。

旅行者の自宅から富山空港や富山駅までのアクセス、駅や空港から各観光地への二次交通、パッケージツアーよりも個人旅行を好む旅行者の視点、泊まる場所はあっても食べる場所はあるのかなど、都道府県や大企業がトップダウンで行うのではなく、「お客さま」に近い各地域のステークホルダーとともに、ボトムアップで考えることで、富山の観光政策はもっともっと良くなるはずです。

重点政策⑦:徹底したIT化により「超」効率的な自治体運営を実現

(新田さん)民間企業では、徹底したIT化により、スピーディーな意思決定ができることは当たり前です。当たり前かもしれませんが、仕事では、パソコンのみならず、スマホ、タブレットを必要に応じて使い分けていますし、電話やメール以外にも、チャットツールも活用しています。

ペーパーレスの推進も必要ですが、目的は意思決定のスピードアップ。IT化やペーパーレス化は「手段」にすぎず、決して「目的」ではありません。

また、IT化は、それぞれの自治体がゼロから要件定義をして、システム開発するのは、非常に効率が悪いでしょう。各市町村とワンチームになって、二重行政の解消や、健全な財政運営の維持にも努めてまいりたいと考えています。

当社は2018年にホールディングスカンパニーを作り、各事業会社を横断的に、徹底したIT改革、重複する業務の削減を行いました。この経験を行政運営にも生かしてまいります。

重点政策⑧:「お客さま視点」、「現場主義」、「公益追求」

(新田さん)以上のように、私の政策は、いずれも徹底した「お客さま視点」、「現場主義」といった、民間企業の発想を取り入れたものです。そこに、ガス事業という「公益事業」の経験を活かし、民間の発想と「公益追求」を両立してまいります。

これらの政策を実現するためには、「お客さま」の声を着実に政策に反映できる組織が重要です。例えば、イノベーションやIT化には民間人材、移住政策ならば移住者、外国人の観光政策ならば外国人を積極的に責任ある立場に登用する。そんな行政におけるダイバーシティの推進も必要です。

また、よりよい政策を実現するためには、まさに「現場」を誰よりも知っている若手人材が、上司に対して政策を提言する、そんなボトムアップな組織づくりも必要です。若手人材を応援し、アドバイスし、時には部下のために自ら汗をかく、そんなリーダーが次々と生まれる「公益」を追求した組織を目指します。

以上が新田さんの8つの重点政策です。新田さんの「目指す富山県」、少しイメージできましたでしょうか?

「お客さま視点」、「現場主義」が新田さんの考えをよく表す言葉のように思います。

次回は石井知事を取り上げたいと思います。

2020年01月19日

【スポーツ】,【県議会】

オガールに行ってきました。

こんばんは、富山県議会議員の瀬川侑希です。

先週、岩手県紫波町のオガールへ視察に。街づくりや行政に関わる人なら、一度はその名を聞いたことがあるかもしれません。

「公民連携」という、これまで行政が行ってきた分野に、民間のアイディアや資金、ノウハウを活用することで、公共サービスの向上や業務の効率化を図るスキームの成功事例として知られています。

公民連携はPPP(Public Private Partnership)とも言われます。

成功事例である理由の1つに、オガールは「稼ぐインフラ」になっているという点があります。民間が施設を整備運営し、町に地代と固定資産税を払う。町はそれを図書館などの維持管理費に充てる。中核施設オガールプラザのテナント入居率は100%で、広場でのイベントがあると使用料も入ってきます。

オガールの取り組みは本やネットなどで把握してはいましたが、

今回行った目的は、「公民連携が大事なのは分かる。しかし、進める上で『何が肝なのか、何が壁になるのか』、本などには表れない『実際のところ』を聞きたい」、というものでした。「民間の力を!」と私も言ったことがありますが、実際を知らないので薄い発言になっていないか、危機感があったからです。

富山県では来年度から80億円程度の武道館建設、テクノドームの増改築など、大型の公共施設整備が続きます。また市町村では学校の建て替えなどが日常的に起こっています。

今やもう、行政が一から十まで整備する時代ではありません。民間と連携し、少しでもサービスを高めたり効率化できないか、もっともっと模索すべきであると私は考えています。

「オガール」とは、「成長」を意味する紫波の方言「おがる」とフランス語の「駅」を意味する「ガール」を組み合わせた造語とのこと。まずこのネーミングが素敵ですよね!


オガールプロジェクトは本やネットでたくさん紹介されているので、ここでは詳しく説明しませんが、いくつかピックアップして。ちなみにプロジェクト全体を見るならこの本がおススメです。

施設紹介①:図書館

決して大きな図書館ではありません。

しかし、入口すぐに絵本コーナーがあることから、この図書館のメッセージが伝わってきます。

帯だけで本を選ぶ企画も。本好きにはたまりません。

町の基幹産業、農業に関する本を充実させているのもこの図書館の特徴です。「待つ」だけでなく、農家のもとへ「出張」して本を届けるサービスもやっています。

そして、ユニフォームまで農業にこだわっています!ミレーの農婦の絵をイメージしたワンピース。このように細部まで徹底されているので、訪れる人は心地よさを感じるのではないでしょうか。

岩手県出身古舘さんの描く、ハイキューのコーナーも。

図書館登録者のうち、3割は町外の方というのもオガールの成功を裏付けるデータです。

施設紹介②:体育館

敷地の一角に「オガールベース」という施設があります。なんとここは日本初のバレーボール専用体育館です。

「タラフレックス」という、世界大会で使われる床と同じ素材(バレーボール特有の摩擦火傷が抑えられるらしいです)、撮影したプレーを数秒後に大画面で確認できる映像遅延装置など、競技者視点の施設を整備し、全国から合宿にやってきます。

その他、平日の昼間に吸い込まれるように人が集まるレストランや、

「稼ぐインフラ」オガールの中でも稼ぎ頭である産直施設、

週末には何かしらのイベントが開かれる広場、

など、参考になる事例ばかりでしたが、

これらの事例に共通するのは、

「現実からの逆算のアプローチ」

であると感じました。

行政の作る施設は、往々にして、

「これくらいの人が来るであろう」「このくらいのテナントが入るはず」

という「予想」のもと施設の規模が決められます。思い込みと言ってもいいかもしれません。

中には、「これくらいの人が『来てほしい』」という願望まで入って、ますます現実と離れていく場合があります。

結果、オープン時にはテナントが入らず、赤字からのスタート。(手元資金があるのでそのような判断になるのかもしれませんが、それはあくまで税金です。)テナントを埋めるのに何年もかかったり、テナントが全部埋まっても赤字、という施設もたくさんあります。

しかし、民間主導のオガールの手法は違います。先にテナントを見つけ、回収できる範囲で事業を行うのが大前提。

実際に中核施設のオガールプラザは、当初3階建ての予定でしたが、2階建てに変更しています。

収入が決まってから、支出を決める。この順番が絶対に大事とのこと。

オガールをアテンドしてくださったオガール企画合同会社相談役の八重嶋さんは、

「公は、民に委ねる勇気があるか」

「民は、『公のため』という気持ちで働けるか」

この両方が大事とおっしゃいました。非常に納得できました。我が街でも1件でもこのような事例が作られるよう、頑張っていきたいと思います。

2020年01月03日

【自分の考え】

2020年!明けましておめでとうございます!

明けましておめでとうございます!富山県議会議員の瀬川侑希です。今年も宜しくお願い致します。

今年はなんといってもオリンピックがやってきますね。

念願の「空手」の種目化ももちろん楽しみですが(笑)、

国籍や人種を超えて、記録・相手・己の限界に挑戦する瞬間がたくさん生まれることを期待しますし、

「見る」われわれも、スポーツの素晴らしさを再認識し、人生の豊かさを考えるきっかけになればと思います。

また、「する」「見る」だけでなく、スポーツを「支える」という活動も広がったら嬉しいです。ボランティアや寄附もそうですが、「応援する文化」が日本にもっと広がれば!応援する人は応援される人!

そして、期間中は多くの外国人が日本を訪れます(2020年の訪日外国人数は4,000万人の予想です)。競技は東京を中心とした地域で行われますが、地方にも去年より多くの観光客が訪れることでしょう。オリンピックというお祭りを通じて、地方の魅力も発信され、住んでいる私たちも自分たちの地域の魅力に気づく、そんな大会になったらいいなと思います。

ちなみに富山県の聖火リレーは6月3日と4日です。富山県は全市町村を走ります。

前職で少し招致活動に関わっておりました。

2013年9月8日。東京オリンピック決定の日。駒沢オリンピック公園にて。

その時は「東京オリンピックだけど、合宿や観光誘致も含めて、日本全体が盛り上がるオリンピックになれば」と思って仕事をしていました。当時のSNSを見返したのでウソじゃありません(笑)。開催決定直後はネガティブなニュースも多かったですが、なんだかんだでようやく当時思っていた状況に近づいているように感じ、感慨深いです。

さて、話は変わり、自分の話を。

昨年も新年の抱負を述べましたが、今年も3つ目標を立てました!

①1次情報、0次情報の取得を意識する!

2019年の反省としては、「今入手できる情報」「表に出ている情報」で戦ってしまうことが多かった点があります。「年数が浅い政治家=限られた情報量になってしまうので、別のポイントで勝負する」と言い訳していましたが、2020年はそこから逃げずに、1次情報、0次情報を取る努力をしたいと思います!

②昨日の自分を超えろ!去年よりブログを更新する!

昨年は「アウトプットを増やす」という目標を掲げ、41本のブログを更新しました。情報発信も議員の仕事ですので、今年は1カ月平均4本目標でブログを更新します!

③積極的に街頭で演説する!

遠く感じられるかもしれませんが、政治は本来身近なものですので、なるべくみなさんと接点を持ちたいと思っています。7月目標で新パンフレットを制作予定です!もし見かけたら、ぜひ受け取ってください!


そんなこんなで、昨年より1回り2回り大きな政治家になろうと、気合十分で新年を迎えたので、今年は始動も早めました。

元日は、結婚式を挙げた関野神社に参拝し、両親の家に行きましたが、空いた時間は挨拶回り。初めて元日から挨拶回りをしました。

2日3日も同様、親戚の家に行ったり、挨拶回りをしたり。

夜はいただいた年賀状にお返事を。

政治家は法律により自分から年賀状を出せません。「答礼のための自筆によるもの」のみ認められています。また、お年玉つき年賀状は法律違反になるので、手書きでお返事を書きました。

明日4日は高岡市空手道連盟の稽古始めがあるので、思いっきり身体を動かそうと思います。

正月くらい休もうかな、と思わなかったわけではありませんが、アドレナリンが出ているうちは、身体に正直に、走り回りたいと思います!

新年早々、暑苦しくてすいません(笑)!今年も宜しくお願い致します!

2019年12月31日

【自分の考え】

年内最後のブログ

こんにちは、富山県議会議員の瀬川侑希です。

先日、スゲで来年の干支を作りました。玄関に飾ってあります。よい年を迎えられそうです。

こちらはお手本です。

本日は12月31日です。2019年1月に「今年は情報発信を増やすぞ!ブログの更新頻度も高める!」と決意し、

本ブログを含めると41本公開してきました。

小さな目標ではありましたが、昨年から着実に本数を増やせたこと、自分で立てた目標を達成できたことには、少し充実感があります。

想いを込めた3月議会、その後突然の県議会議員選挙、初めて経験する県議会、最後まで慌ただしかった1年でしたが、「情報発信も議員の大事な仕事!」と、歯を食いしばって取り組んできてよかったです。

この1年私のHPは「30,589」のページビューがあり(前年比59%増)、そのうち「15,231」がブログのページビューです。多くの方が見てくださいました。本当にありがとうございます!!

数値目標は年明けのブログで言いますが、来年はより頻繁に更新していきたいと思います!

今回はこの1年公開した中で、よく見られたブログBEST5を発表します!

第5位:小学校再編統合に関するアンケート結果

第4位:3月定例会で私がした質問

第3位:「イオンのせいで、商店街に人がいなくなった」は本当か?

第2位:昨日、決意を表明しました。

第1位:選挙の費用(私の場合)パート2:透明性と情報公開のために

決まったことにケチをつけるのは政治家として失格だと考えています。

そのため、1つ1つ振り返ることはしませんが、

それぞれ自分が力を込めて取り組んできたことばかりだったので、読んでくださり、非常にありがたく思いますし、体重を乗せて発信したことは、伝わっていくんだな、ということも感じました。

さぁ、明日から新しい年です!!今日から1日経過するだけですが、区切りというのは気持ちを新たにするのにいいですね。

みなさん来年はどういう年にしたいですか?

オリンピックも大変楽しみではありますが、
やはり私は、未熟さを日々感じるので、政治家として1回りも2回りも成長する、そういう年にしたいと思います。

あくまで県民の代表です。積極的に県民の声を聞き、

有識者会議の方々よりも多角的に勉強し、深い議論で行政をチェックし、

なにより県民が、曇天をものともせず、明るい気持ちで日々を過ごせる、明るい未来を想像できる、そんな富山県にしていきたいと思います!!

それではみなさん、よいお年を!!

2019年12月15日

【県議会】

11月定例会で私がした質問(後半)

こんばんは、富山県議会議員の瀬川侑希です。

まとめは最後にして、

前回に引き続き、11月定例会で私がした質問の後半部分の掲載から始めます。

続いて3問、「稼ぐ県政について」というテーマで質問をします。

前回6月定例会でもこのテーマで質問をしましたが、今回は0円でできる取り組みを提案します。

富山県はよく「有利な財源」「有利な起債を利用して」という言い方をします。もちろんそれを否定するものではありませんし、実際うまく利用しているのだと思いますが、多くは「お金を使う時に補助がある」という性質のものだと思います。

歳出を抑えるそれだけではなくて、自ら収入を稼ぐ、収入を生み出していく、という姿勢が持続可能性を追求する自治体には必要だと思います。

12月は最もふるさと納税が増えるタイミングなこともあり、今回はふるさと納税について、3点お聞きします。

こちらは、「ふるさと納税の受入額」です。平成30年度、富山県と市町村合わせて、我が県には6億6,700万円が集まりました。残念ながら、全国で断トツの最下位です。

今度は、我が県から出ていった税収です。11億5,500万円の税収が出ていきました。

この11億5,500万円は、市町村に入るはずだった税金6.9億円と、富山県に入るはずだった税金4.6億円に分けられます。

受入額を控除額で割りました。つまり出ていった分に対して、どのくらいの受け入れをしているのか表したのですが、富山県は出ていった分の57.7%しか受け入れておらず、マイナス4.9億円になっています。

都会から地方に税を移す、という趣旨のふるさと納税制度ですが、富山県はこの制度で逆に不利益をこうむっている、数少ない県です。

もちろん控除額の75%は返ってきます。地方交付税で補填されますが、この制度がなければ他に振り分けられる財源である以上、補填も含めてふるさと納税の収支を考えるのには、私は反対です。不利益をこうむっている、が言いすぎであれば、ふるさと納税をうまく活かせていない県といえます。

まず、経営管理部長にお聞きします。

⑧市町村を除いた「富山県」への寄附額が、平成30年度2,100万円だった一方で、ふるさと納税に伴う令和元年度県民税控除額が4.6億円と大きく上回っています。

全国的にみても多くの都道府県で、税控除額が寄附額を上回っていることは分かっていますが、他もそうだから今のままでいい、とは思いません。所見をお願いします。

→(回答)全国の上位4つの市町村だけで全体の2割超のふるさと納税を集めるいびつな構造。現在この市町村は制度から外れ、ようやく土壌が整ったので、今後多くの方に寄附頂けるよう努力したい。

同じく、経営管理部長にお聞きします。

⑨ふるさと納税の来年度目標金額を教えてください。

→(回答)金額の多い少ないに関わらず、寄附してくださった方の志に感謝すべき。目標金額を設定するかは慎重な議論が必要(現在は設定していない)。

先ほど、全国的にみても多くの都道府県で、税控除額が寄附額を上回っているという話がありました。私はこれが受け入れられるのは、市町村分も含めてトータル富山県でプラスになっていれば問題ないと思います。本来富山県に入る税収が市町村に入ったと考えればいいからです。しかし、トータル富山県でマイナス4.9億円になっているのなら、富山県が頑張るのか、市町村に頑張ってもらうのか、富山県全域を管轄するこの県庁が何らかのアクションを取るべきだと思います。

目標の無いところに達成はありません。数字には力がありますので、ぜひまずは目標金額の設定をご検討ください。

「ふるさと納税は、無理やり集めるのではなくて、ふるさとや地域に貢献したいという思いを生かすためにあるのだ」とおっしゃる方がいます。その高尚な思いは分かります。しかし、だからといって何もせずに待っていていいことにはなりません。富山県出身者は「ふるさとや地域に貢献したいという思い」が少ない県民でしょうか?私はそうは思いませんし、全国のどこよりもあると思います。だからこそ、Uターン率が高くもなっています。

そうであれば、「ふるさとや地域に貢献したいという思い」を、たまたま忘れている時もあるかもしれません。

そういう意味で、「富山」を思い出してもらう場として「県人会」は絶好の機会です。全国にはたくさんの富山県人会があります。首都圏だけでなくて、静岡富山県人会というように約半数の都道府県に県人会があります。首都圏でも出身市町村の会とか、台東区富山県人会とか、細かい県人会があります。ちょっと思い出してもらったり、全国でマイナスになっている数少ない県で困っているです、と伝えたり、知人友人に広めてもらったり、まだまだやりようはあると思います。昨年度、首都圏の同窓会だけで、県幹部が30件出席しています。出席していなくても、主催者に「ふるさとのためと、ひとことふるさと納税のことを伝えてほしい」と、例えば電話で県の幹部が言うだけで、結果は違うように思います。

最後の質問です。

⑩県全体の昨年度のふるさと納税受入額が全国最下位であることも踏まえ、県人会等のネットワークを活用し、周知・協力を呼び掛けるべきであると考えますが、所見を石井知事にお聞きします。

→(回答)これまでもやっているが更に力を入れる。新メニューを開発したり、市町村と連携したり、全庁横断的に、寄附額の増額を真剣に努力したい。

以上が私がした質問です。

まとめに入ります。

(前半)で取り上げた多目的施設は、年明け早々に候補地が提示されます。

そのため、最後のチャンスと思って、東か西かの議論ではなく、将来世代に負担を押し付けずに、市町村と協力して少しでも整備費・運営費を抑えてほしい、と主張したつもりでした。

結果として、その想いは届かず、そうであるばかりか、「西」への配慮として「高岡テクノドームの増改築」という方針が示されました。

これからの時代を考え、建物は減らしていきませんか?と主張したつもりだったので、なんとも皮肉な結果です。

非常に悔しい結果でしたが、決まったのなら、少しでもよりよいものになるよう知恵を絞っていくしかありません。

政治の難しさを痛感した年末でしたが、30年後を常に考え、将来世代に負担を先送りしない政治を目指して、これからも戦っていきたいと思います。