2020年11月28日

【県議会】

新知事の初議会でもある、11月議会が始まりました。

こんばんは、富山県議会議員の瀬川侑希です。

11/26(木)、新田新知事になって初の議会となる「11月議会」が午前中始まり、午後は2019年度の決算を審議する「決算特別委員会」が行われました。

決算特別委員会の様子

新田知事は11/9(月)の就任以来、公務はこれまでもしてこられましたが、議会としてはこの日が初議会。

午前中の11月議会では、新田知事に就任挨拶の時間が与えられ、

選挙時からおっしゃっていた、

「民間企業の良さを県政に取り入れる」

「県民が主役の富山県を目指す」

「ワクワクすることがたくさんある富山県を実現する」

と初めての議場で改めて決意を述べられました。

午後の決算特別委員会では初の知事答弁も。

2019年の決算の審査であり、自身が関わってきたことではないため難しさもあったと思いますが、

委員からの「2019年の成果を踏まえた上で、今後どういう方向に進めていくのか」という数々の質問に対して、なるべく職員が作成した原稿ではなく、ご自身の言葉で語ろうとしている姿にいい印象を持ちました。

一方、気になったのは新田知事ご自身が掲げた88の公約への姿勢です。

例えば、公約には「30人程度の少人数学級の実現」があります。私も実現したら素晴らしいことだと思いつつ、教員の確保や人件費など、解決しなければいけない課題があります。

委員会でどう少人数学級を実現するのか聞かれた知事は、

「全ての公立小中高を30人学級にすると、新たに793人の教員が必要となり、年間68億円の人件費がかかる。現実的ではない。」

と答弁。質問をしたのは他の議員ですが、私もその課題をどうするつもりなのかを知りたかったので、この答弁には肩透かしをくらったような感覚になりました。

少なくとも公約として掲げたことに対しては、ある程度の具体策を答えないと、答弁の物足りなさを感じてしまいます。

いずれにしろまだ始まったばかりです。

ようやく初日が終わりましたが、11月議会はご覧のスケジュールで、12/14(月)まで続きます。

前半の山場は11/30(月)の代表質問でしょうか。

鹿熊議員と中川議員の2人が会派を代表して質問に立ちます。

二元代表制の一翼として、私たちもチェックしていきますが、ケーブルテレビやインターネットでも生中継・録画中継されますので、ぜひ関心を持って見てくださればと思います。

私も思い切って質問したい!

ところではありますが、 今議会では私には本会議や予算特別委員会での質問の機会はありません。
※県議会では議員ひとりにつき年間3回の質問回数にする申し合わせがあるためです(高岡市議会では各定例会で年間4回質問でき、実際質問していた)。

その分教育警務常任委員会での質問に集中して頑張りたいと思います!

それではまた!

2020年11月25日

【環境】

70年後のために木を植える

こんばんは、富山県議会議員の瀬川侑希です。

先日、こんなイベントをWEBでたまたま見つけて、

面白そうだし、大切なことだなぁと思い、参加してきました。

植樹は富山県が開発した優良無花粉スギ「立山森の輝き」。

無花粉スギが生まれる確率は現在のところ1/2だそうで、選別して無花粉のみを各地で植樹しているそうです。

氷見の某所、こちらに植えました。

当日は、自動運転ドローンの実演もあり、あらかじめ座標がインプットされたドローンが苗木を運んできました。

無人で、ある程度の重量も。近未来の宅配などはこのようになっていくのでしょう。

動画もあるのですが、貼り付けられなかったので、気になる方は瀬川のFacebookの11/15投稿をご覧ください。

当日は多くの子どもたちも参加。素晴らしいイベントでした。

みんなで手分けして、100本の無花粉スギを植樹しました。

続いて、伐採体験をするために別のポイントへ。


動画もあるのですが、貼り付けられなかったので、気になる方は瀬川のFacebookの11/15投稿をご覧ください。

5本程度のスギ(花粉あり)を、地元の林業会社さんにサポート頂きながら参加者みんなで伐採しました。

年輪も数えましたが、今回伐採したのは樹齢70年のスギ。

人口増時代の住宅需要から全国各地で多くのスギが植えられ、伐採の適齢期を迎えていますが、伐採が追いついておらず、荒れ放題になっている山もたくさんあるようです。

また、境界線と所有者が明確になっていないのも、山を管理する上で大変なネックになっているとのこと。簡単ではないでしょうが、速やかなルール作りが求められます。

今回植えた無花粉スギは色々な伐採タイミングがあるようですが、例えば70年後に伐採されるよう。

自分は見ることはできなさそうですし、もちろん利用もできません。

そうであっても、先人がそうしてくれたように、未来のために植えるってとても大切なことだなぁと思いながら植樹していました。

以前ある方から、アメリカの先住民族の、

「どんなことも7世代先まで考えて決めねばならない」

という言葉を教えてもらいました。

少し、私たちが忘れている感覚かもしれません。

教えている空手道場の生徒の話についていくために(?)、「鬼滅の刃」の映画を観ましたが、竈門家で途切れさせることなく代々受け継がれてきたヒノカミ神楽。何か通じるものがあるように感じました。

政治や行政は住民の幸福の最大化が使命ですが、今だけではなく未来にも責任を持って、決断していきたいと思います。

今回植えたスギを、1年に1回なのか、半年に1回なのか、定期的に成長を見に行こうと思います。

2020年11月23日

【自分の考え】

今ある資産を活かす

こんばんは、富山県議会議員の瀬川侑希です。

突然ですが、この写真、どこの写真か分かりますか?

すぐに分かった方はマニアックな高岡人!

正解は、古城公園です!まるでジブリに出てきそうな光景だったので、思わず写真を撮りました。

古城公園

冒頭の写真のような光景も抱えながら、何より古城公園は「四季折々の景色」と「豊富な植生」が最大の魅力ではないでしょうか?

春は桜、夏は新緑、秋は紅葉、冬は雪景色、と季節ごとの表情を持ち、いつ訪れても私たちを楽しませてくれます。

先週11/14の写真
画像提供:高岡市

さらに、今でこそ、図書館は無くなり、市民会館は休館中ですが、
私の小さい頃は、図書館、市民会館、体育館、博物館、動物園、近くには美術館と、あらゆる文化施設が集まり、まさに「文化の森」といった様相でした。(もっと昔には、本丸広場に野球場があったようですね。)

しかし2015年3月、「高岡城跡」として国の史跡に指定され、上記文化施設は少しずつ「外に出す」移転が検討されています。

ですが、以前には無かった「国立公園でワーケーション」という新しい環境省の推進策も出てきた時代です。

リンク:環境省_令和2年度地方公共団体・事業者向け支援事業【令和2年度補正予算及び国際観光旅客税等】 (env.go.jp)

「昔がよかった」というノスタルジックな気持ちからではなく、「集積」することで相乗効果が出ると思いますので、教科書通りに外に出すのではなく、

何があれば古城公園はより魅力的になるか0ベースで考えて、必要であれば文化施設を残す道も模索したいな、と個人的には思います。

そんな古城公園ですが、高岡市の発表では、年間の利用者はのべ約850,000人!大変多くの方に楽しまれています。

一方、年間の利用者はのべ約350,000人ですが、古城公園と双璧をなす(と私が思う)公園がおとぎの森公園です。

おとぎの森公園

先週11/19の写真

以前は地元の親子連れが多かった印象ですが、ドラえもんのモニュメントやおとぎの森館の中にふわふわドームが整備されたことで、

ライトアップが幻想的なおとぎの森館

市外・県外からも多くのお客さまが訪れるようになりました。

さて、このふわふわドームですが、高岡市のクリティカルヒットの政策だと思っています。

まだ議員になる前、私が初めて書いたブログでも紹介しましたが、

リンク:ブログ | 瀬川ゆうきオフィシャルサイト (segawayuki.net)

下島町の会社役員上田辰夫さんが高岡市に寄附なさった1億円から、一部を使わせてもらい整備されました。

当時、上田さんは、

「住みよい街にするため、民間が前に進まないといけないと思った」

「たくさん遊んで、遊具を傷めてください」

と、語られましたが、毎日多くのお子さんが元気いっぱいふわふわドームで遊ぶ姿を見ると、上田さんの想いに見事応えた素晴らしい政策であったと感じます。

以前、富山新聞にも取り上げてもらいましたが、

このふわふわドームは、小さな変化で魅力を大きくアップさせた「テコの原理」の好事例だと私は思っています。こういう事例を高岡で多く引き起こしていくことが、行政や政治の役割なんだろうなと感じています。

では、次の一手はなんでしょうか?

私は年間のべ約350,000人訪れるこの立地を活かすべきだと思っています。

例えば、おとぎの森公園には自販機はありますし、飲食ブースもありますが、飲食店があまりありません。

一方で、事業者目線になると、
休日には「1,000人以上そこにいる」公園でキッチンカーやブースなどで出店したい事業者はいらっしゃるのではないでしょうか?
お客さまを集客しなくても、広告予算をかけなくても、「そこに」お客さまがいらっしゃるのです。

そんなことを話していると、色々な方が動いてくださり(ありがとうございます!)、

これまでイベント時しかOKが出ていませんでしたが、

「この秋から、おとぎの森公園へのキッチンカーやブース出店は、申請があれば基本OK」に変更となりました。

周知や浸透にも時間がかかるため、じわじわと変化が起きてくるのでは、と思っておりますが、

たくさん遊んで、すぐ近くでお腹を満たせる。出店者も多くの見込み客で、お互いに笑顔になる。そんな光景をおとぎの森公園で日常的に見られることになるのが今から楽しみです。

小さな変化だとは思いますが、このような小さな変化を引き続き作っていきたいなと思います!

また、みなさんがお持ちの一手、アイディアもたくさんあろうかと思います。ぜひ教えてほしいです!一緒に実現していきましょう!

それではまた!

2020年11月14日

【県議会】

令和3年度の税収見込み

内容と関係ありませんが、本日行った高岡古城公園の紅葉が綺麗でしたので共有。
内容と関係ありませんが、本日行った高岡古城公園の紅葉が綺麗でしたので共有。

こんにちは、富山県議会議員の瀬川侑希です。

11/12(木)、富山県は令和3年度予算の税収見込みを発表しました。

新型コロナウイルスによる景気悪化の影響で、税収は今年度の約1,500億円から、約200億円少ない約1,300億円の予想とのこと。約13%の減です。

県で200億円ですが、それぞれの市町村でも相応の税収減があると思われます。

予想されていたこととはいえ、やはり大きな数字であり、あらためてコロナの自治体財政への影響の大きさを感じます。

一方で、これからも人口は減り、またそれ以上に働ける人も減っていく。この現実が変わったわけではありません。

来年度なのか、再来年度なのか、
コロナの影響が収まったあとも、引き続き自治体は厳しい舵取りを迫られることになるでしょう。

自治体にやってほしいことはたくさんあります。経営支援、農業支援、商店街活性化、教育、医療、福祉、エネルギー、ゴミ問題、公共交通、お祭、など、、、

上記のすべてを、網羅的に、過不足なく、民間目線市民目線で、スピード感をもってやることができれば、それがベストだとは思いますが、全部をやることはできません。

また、仮に毎年人口減により税収が減れば、毎年できることは少なくなっていきます。新しく始めること以上に、「新しくやめること」を選ばなければいけない時代に突入しています。

空間としての「コンパクトシティ」だけではなく、行政機能としての「コンパクトさ」も求められていきます。

市民への負担をできる限り少なくしつつ、借金を増やしてではなく健全な形で次の世代にこの街を引き継げるように、税収減の環境の中でも、知恵を絞って乗り切っていきたいと思います。

それでは、また!

内容と関係ありませんが、本日行った高岡古城公園の紅葉が綺麗でしたので共有。