2019年10月30日

【観光】

手ぶらで、顔パス、キャッシュレス

こんばんは、富山県議会議員の瀬川侑希です。

10/28(月)~10/29(火)の日程で、同期5人で顔認証決済の実証実験を行う和歌山県白浜町へ視察に。

事前登録した顔認証で、レストラン、土産物店、ホテルなどの決済が財布要らずで完了します。

「手ぶらで、顔パス、キャッシュレス」な世界です。

また、空港では顔認証によってデジタルサイネージに「ようこそ〇〇〇〇さん」と表示されたり、

ホテル部屋のロック解除も顔認証でできるなど、

行動の動線全体でOne IDでおもてなしが提供されました。

(まだ利用したことはありませんが、出帰国手続きにおいても、顔認証技術が使用されているようですね。)

http://www.moj.go.jp/nyuukokukanri/kouhou/nyuukokukanri07_00168.html

富山県内でもキャッシュレスの導入が進んでいますが、さらに一歩進んで、One IDの顔認証技術で域内の利便性が高まっています。

これは、受け入れる行政側としても、自然に観光客の動線データが蓄積されるので、分析や資本の投入が効率的に行えます。

観光客の利便性だけではなく、行政側にも大きなメリットがあると感じました。
(現状は費用・人員をかけてアンケート調査などを行っていますので。)

また、空港民営化を行う南紀白浜空港の取り組みを視察しました。

ターミナルビルの収益化はもちろん、誘客の仕組み化や受け入れ態勢の強化など、、、

旅行プロセス全体の最適化を行い、赤字空港の再生モデルづくりを目指す南紀白浜空港の取り組みは、富山空港にとっても参考になる部分が多く、ヒントがたくさん詰まっていました。

さらに、白浜町はワ―ケーション(仕事も休暇も同時に充実させる働き方)誘致を進めており、受け入れオフィスを視察。

工場の誘致や本店・支店の誘致も大事ですが、大規模になればなるほど実現が難しくなるのが本音のところ。

テレワークの環境を整え、少人数からでもオフィスを移動してもらうことは、費用も少なく済むことからも、県内でももっと検討すべきであると感じました。

最後に白浜町役場を訪問し、白良浜を視察。

白浜町では、環境美化・保全を進め、後世に自然の恵みを残していくために「白良浜等喫煙及びごみ等のポイ捨て禁止条例」を制定しています。

美しい砂浜を残すためには、相応のコスト・人手を割かねばならず、実際の現場で起こるしんどい話を聞けたのはよかったです。美しい湾づくりに取り組む富山県と共通の課題も多く、大変参考になりました。

メインの目的であった顔認証に関しては、域内全サービスに適用されていないと、結局は財布が必要…。

まだ課題はあろうかと思いますが、必ずやってくるこのような未来に向けて、行政として先回りして何ができるか、、、考察するよい機会となりました。

提案・実践に活かしていきます!

2019年10月20日

【自分の考え】

議員の夏休み

おはようございます、富山県議会議員の瀬川侑希です。

議員に夏休みはありません。正確に言うと、「決められた」夏休みはありません。取りたかったら、各自で取ることになります。

(今回は賛否両論があるテーマです。私の方が正しいというつもりはなく、あくまで一意見として…。)

岡山県総社市議が議会休みクルーズ旅行

https://www.jiji.com/jc/article?k=2019100401075&g=soc

大阪府松原市議が議会休み沖縄に旅行

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190910-00000067-kyodonews-pol

この2つのニュース、今年のニュースですが、みなさん覚えていらっしゃいますでしょうか?また、どう思われましたでしょうか?

私はもやもやした気持ちを抱きました。

というのも自分自身、まさにこのような状況になりかかっていたからです。

議員は、もちろん議会の日には議場に集まらなければいけません。下記は「富山県議会会議規則」ですが、非常にシンプルな規定になっています。

(参集)

第1条 議員は、招集日の開議定刻前に議事堂に参集し、その旨を議長に通告しなければならない。

(欠席の届出)

第2条 議員は、公務、疾病、出産その他の事故のため出席できないときは、その理由を付け、当日の開議時刻までに議長に届け出なければならない。

(ちなみに、今の規定では「育児」や「介護」であっても欠席はできません。)

一方で、休みの規定はなく、個人の裁量に委ねられています。土日という土日が無い職業と言われますが(実際そうだと思います笑)、休むも休まないもそれぞれの判断です。

本会議は基本的に6月、9月、11月、2月と開催される日程がある程度予測ができますが、委員会はランダムに開催されるので、予測しづらい。

私の場合、委員会で起こりました。

妻の夏休みに合わせて家族旅行を計画していたところ、委員会の日程調整が。

2週間ほどの候補日があったため、半分の日付はOK、半分の日付はNGで返答したところ、8人の委員の都合を合わせると、私がNGで返した日程に開催されることに。日程調整ですから、当然これは仕方がありません。

私は委員会を優先しましたが、ちょっとでも安く!と、安いけれどもキャンセル料の高い航空チケットを押さえていたため、かなりの額を支払うことに。何よりせっかく取ってくれて夏休みの予定を壊してしまった妻に申し訳なかったです…。

せっかくの休みをどうしてくれるんだ!働き方改革だから、議員にも休みの規定を!

と言うつもりはありません。

選挙で選ばれる職業ですから、本人は自分の取った行動で審判を受けるはずです。

だからこそ、ことさらに周りが騒ぐ風潮に、私は違和感があります。

出席はしてほしいですが、反射的に騒ぐ前にそれぞれの事情も想像できる、寛容な日本であってほしいなと思います。

今回はこれで。

2019年10月15日

【環境】

「世界で最も美しい湾クラブ」世界総会を前に!

富山湾越しの立山連峰

こんにちは、富山県議会議員の瀬川侑希です。

いよいよ明日10月16日(水)から「世界で最も美しい湾クラブ」世界総会が富山県で始まります。世界中からいらっしゃるお客様をお迎えするため、昨日、県民約300人で雨晴海岸を清掃!

私です。

台風19号の影響で、海岸には見たこともないくらいのゴミが打ち上げられておりましたが、

清掃前です。

約2時間の清掃で、だいぶん綺麗になりました。

清掃後です。

「世界で最も美しい湾クラブ」は、世界遺産にも登録されているフランスのモンサンミシェル湾やベトナムのハロン湾など、世界で名だたる湾が加盟しているNGOで、1997年に設立され、フランスに本部があります。

日本からは松島湾、駿河湾、宮津湾、九十九島、そして富山湾が加盟していますが、今年、日本で初めて総会が開かれ、会場はなんと富山県なんです。

国際会議が富山県で開かれる、しかも日本で初めて開かれるのに。私が子どもの頃は考えられず、地方からダイレクトに始まる可能性、地方と世界の距離が近づいているのをはっきりと感じます。

期間中は16か国と1つの地域から多数のお客様が来県されます。会議でどのような宣言が採択されるか分かりませんが、気候変動に向き合い、自然環境を持続させる、自然が豊かな富山らしい宣言になることを期待します。

海岸清掃中に最もインパクトを感じたのは、「マイクロプラスチックの多さ」です。写真で色がついているのはほとんどがプラスチック。

全国的には海岸のゴミは海洋由来の漂着物が多いと言われる中で、
富山湾は特殊な湾で、環境省の調べでは、富山湾の海岸に漂着しているごみの約80%が県内で発生していて、そしてそのほとんどがプラスチックだと分かっています。

海岸のゴミのほとんどが富山県で発生しているのかと思うと悲しい気持ちになりますが、
県内からのゴミ発生を抑えれば、その分富山湾がキレイになるので、非常に取り組みがいがあるとも言えます。

富山県は2008年にレジ袋の無料配布を廃止し、10年で約14億枚のレジ袋を削減しました。国の法律のモデルにもなり、これ自体は素晴らしい取り組みだったと思いますが、これに続く、次なる一手が打てていないように感じます。

ぜひ、「世界で最も美しい湾クラブ」世界総会の開催が、県民がもう一段深く環境問題を考えるきっかになればと思います。

話が昨日の海岸清掃に戻ります。台風の影響で実現はしませんでしたが、昨日、県内に初めてHONDAさんのビーチクリーナーが来ることになっていました。

https://www.honda.co.jp/philanthropy/beach/mind/cleaner/

新しいマシンというよりは、今あるものの組み合わせで新しい効果を生み出す好事例かと思います。人海戦術も効果はありますが、子どもたちに色々な解決法や発想を見せ、私たちでは思いつかない新しい方法が誕生することを期待して、来年こそは県内で走ってもらいたいなと思います!