2022年07月24日

【市民の動き】,【教育】,【自分の考え】

デジタルの環境を10代に!

こんにちは、富山県議会議員の瀬川侑希です。

先日、「富山オタクことちゃん」から、

「高岡にぴったりな気がするから絶対見に行った方がいい!」

と紹介があり、色んな地域を見ている彼女が言うなら「それはぜひ行かないとな!」と思い、

熊木高岡市議を誘って、金沢市にある「ミミミラボ」という施設を見学に行ってきました。

🟡富山オタクことちゃん🟡(@kotoyama_826)さん / Twitter

ミミミラボは1教室くらいのスペースで、10~18歳が対象の「デジタルに触れ、表現できる場」!

その特徴は、

・多様なデジタル機材(PC・ロボットプログラミング・3Dプリンター・楽器・VRゴーグル・レーザーカッターなど)が用意

・少し先を歩く大人(メンター)が常駐

そしてなんといっても、

・10~18歳なら誰でも「無料」

というものでした。

色んな楽器で作曲活動ができます
3Dプリンターで、
色んなものを作っていました。

「ミミミラボ」は、金沢市の三谷産業株式会社と、NPO法人みんなのコードが共同で運営する10代のためのクリエイティブラボ。

先ほどの写真のような様々なデジタル機器が「無料」で使え、

私が見学した時間も代わる代わる子どもが訪れ、

学校帰りにふらっと寄って、思い思いの創作活動をしていました。

開設からわずか1年。過去の作品も見せてもらいましたが、これが小学生に作れるのか!と思う作品ばかり。

また、衝撃を受けたのが、箸を忘れた人が「じゃあ3Dプリンターで作ろ!」とすぐに作っちゃったというエピソード!そんな発想があるなんて!

作品を見たり、このエピソードを聞いた時、

「私たちは子どもの可能性に知らず知らず蓋をしていないか…。都会にはこのような場があるかもしれない。けれど、生まれた場所に関係なく、やりたい人にはやれる環境を準備しなければならない!」と強烈な焦りを感じました。

思うに、学校の先生も一生懸命やっているとは思いますが、そもそも学校に色んな役割を求めるのは限界があります。

デジタル分野がまさにそう!

無理に学校で教えるのではなく、得意なことは得意な人に任せ、

地域全体で、放課後も含めた時間軸で、子どもを育んだ方がよっぽど子どものためだと考えます。

おそらく、子どもは環境が与えられれば、すぐにこのような機器を使いこなし、好きな子はどんどん先に進んでいくでしょう!最初のきっかけを与えるのが大人の役割!

そのために、各小学校ごとに、とは行かないでしょうが、例えば高岡市内にも1ヶ所はこのような場所があるべきだと思いました!

みんなのコードさんも、石川県に2ヶ所、高知県に1ヶ所拠点があるのですが、全国に増やしていきたい思いがあるとのことで、さっそく打ち合わせを重ねています。

また、たまたま高岡市にこられるので、ちょうどこれからお会いするのですが、

私たちが伺った数日後に、小林史明デジタル副大臣も「ミミミラボ」を訪れ、大変興味を持たれたとのこと。

国全体でこのような動きが加速することを期待しつつ、

そして少なくとも高岡市や富山県が全国に先んじて環境を整備できるよう、頑張りたいと思います!

それではまた!

2022年07月22日

【市民の動き】

1000人の高岡第九

こんにちは、富山県議会議員の瀬川侑希です。

みなさん、高岡市で数年に1度、「第九」が開催されているのをご存じですか?

「第九」とは、きっと一度はフレーズを聞いたことがある、ベートーヴェンの「第九」です。

(ベートーヴェンは若い時から難聴に苦しみ、「第九」を書きあげた時には耳がほとんど聴こえなかったと言われます。聞こえないのに音楽を作る、、、すごいことですよね…。)

その「第九」が、今年4年振りに高岡市で開催されます!

(これまでに県内では富山市、氷見市、黒部市などでも開催されたようですね。)

話すと長くなるのですが、私はサラリーマン時代に広島で5度ほど「第九」に参加したことがあり、

(「第九ひろしま」は毎年12月に開催されます。第九は「歓喜の歌」。フロイデ!(友よ!)と、平和や人類愛にも繋がる意味が込められた曲を、広島という地で歌うことに大変意義を感じていました。ちなみに「第九ひろしま」では、曲中最も有名であろう「練習番号M」の部分は観客も一緒に歌います。圧巻です。)

1人でも頭数がいた方がいいのでは?と思い、4年前も「高岡第九」に参加!

私いるの分かりますかね?

間違えました、こっちにいるはずがありません。

改めて、私いるの分かりますかね?

4年前の男女比は1:2くらいで、私自身心細かったため、今年も1人でも頭数いた方がいいだろう!

そしてやるからにはちゃんと練習も!と思い、9/3、9/4の本番に向けて、毎週水曜の2時間、練習に参加しています。

(合唱を指導してくださるのは長谷部律子先生(長らく高岡西高校で教えられていた?)と宮丸勝先生。第九部分は宮丸先生が中心なのですが、とっても盛り上げ上手で、ジャンルは違えど私も空手を指導しているものとして、とっても勉強になっています。)

高岡市は以前、「文化創造都市」と発信していました。

その後、いつの間にか「市民創造都市」に変わりましたが、

私はこの「文化創造都市」という言葉が好きです。

家族も大事。仕事も大事。

でも3つ目の場所。余暇活動も大事にする。余白と考えてもいいかもしれません。そんな方が多い街はきっと素敵な街、かっこいい街だろうな!と思っています。

スポーツには「するスポーツ、見るスポーツ、支えるスポーツ」という考え方があります。プレイヤーになることだけが重要なのではなく、3つともが大切なんだよ!という考えです。

音楽も一緒だと思います。

合唱団の申し込みは終わったようですが、「見る音楽、支える音楽」も大切です。

ということで、チケット販売中なので、ぜひお買い求めください(笑)!!

宮丸先生からは「あなたたちは入場料を取るステージに立つんだよ。遊びじゃないんだよ。」とよく言われます。私たちも一生懸命練習しますので!

そして「高岡第九」は数年に1度を予定しているそうです!第九を歌える方が多い街になったらかっこいいな!と思いますので、次回は一緒に挑戦しましょう!!

それでは、また!フロイデ!

2022年07月18日

【教育】,【県議会】

高校で主権者教育の授業3

こんにちは、富山県議会議員の瀬川侑希です。

7/12(火)に富山第一高校で富山県議会の出前授業!

「主権者教育」というテーマで2コマの授業を担当しました。

3年生12クラスに対して、党派を超えた17人の県議会議員で、クラスを割り振って授業を進行。

10月の新川高校、2月の高岡向陵高校に続いて3校目の実施となりましたが、私はこの「主権者教育」の授業、とても大切に思っています。

というのも、以下の3点を伝えたい!という想いがあるからです。

①私自身も政治について学ばないまま社会に出て苦労した

新川高校時のブログにも書きましたが、

新川高校時の記事:ブログ | 瀬川ゆうきオフィシャルサイト (segawayuki.net)

学校で「政治」が教えられることはほとんどありません。

もちろん、「三権分立」とか「議会制民主主義」という仕組みは学びますが、

もっと実践的なこと、生々しいこと、

「で、実際政治とどう関わればいいの?」「私の思う意見・課題はどうやって届くの?」「ほんとに届くの?」

こういうことは、振り返ってみても教えてもらったことはなく、

社会人になって、個人の責任で、実践を通して身につけるのが現状です。右も左も分からず、私自身とても苦労しました。

出前授業で2コマ。これで全てを伝えることはできませんが、「今度選挙あったら行ってみようかな」「権利を大事にしないとな」「候補者を調べてみよう」「私は○○のことを訴えてくれる候補者に共感するなぁ」など、

今まで関心のなかった「政治」に興味を持つ、きっかけになれば!そのお手伝いをしたい!と思って臨みました。

②世界の中の日本を意識してほしい

授業の中でも伝えましたが、

世界には、

投票に行かないと罰金という義務投票制の国、

女性に投票権の無い国、

なぜか賛成が100%の国、

ある考えを持たないと立候補できない国、など様々な国があります。

また、日本の歴史を振り返っても、

男性が大きな税金を納めなくても投票できるようになったのはわずか100年前、

女性が選挙権を持つようになったのはわずか70年前です。

この間、どのような活動があったのかを想像し、

「今」の「身の回り」だけで「当たり前」を判断せず、歴史的経緯、世界との比較に、少し視野を広げてみよう、と話しました。これは、「政治」に限らず、だと思っています。

③民主主義=多数決?

子どもの時は、なぜか意見が割れたら多数決で決めることが多かったように思います。

私自身政治家になって思うことは、多数決は民主主義のひとつの手段。ですが、唯一の手段ではないということ。

もちろん「全員合意」はとても難しい。最終的には多数決で決めなければいけない瞬間もあるでしょう。ですが、多数決で選ばれなかった意見をどう汲み取るか、も私たちの大切な仕事なんだよ。「多数決で決めればいいがや!」という人間にはなってほしくない。と生徒には伝えました。

2コマの授業は、担当者によって内容に偏りが出ないように、ある程度のシナリオを作りました。広報編集委員長の山本徹県議からの指名で、私も中心に入ってシナリオを作り、議会内各会派の合意を得ました。

その際、県議会として1番伝えたいこと、として合意を得られたのが、この「民主主義=多数決ではない」という部分。

ベテラン議員も若手議員も、自分の党も別の党も。みんなでこれを「1番伝えたいこと」として選んだ富山県議会を少し誇りに思いました。生徒に少しでも伝われば、と思います。

出前授業は、

・学年1人ずつ1万円集め、370万円で学校を快適にする案を考えてみよう!

・富山県民1人ずつ1千円集め、10億円あったら富山県で何する?

などのグループワークも織り交ぜながら進めました。

(10億円あったら、でよく出るアイディアは「若者の遊び場」と「公共交通機関の改善」。どのクラス、どの学校でも出ます。そして何十年も課題になってる気がします…。)

私の担当クラスは、担任の先生にも随分ほぐしてもらったおかげで、温かい雰囲気で終始進みました。

スポーツをやっている方が多いクラスでしたが、流石の集中力で、こっちも自然と熱が入りました!

みんなありがとう!これから始まるインターハイ頑張って!!

全クラスを見ていた方から、

「エデュケーションの語源は、『引き出す』という意味のエデュカーレ(諸説あるようです)!まさにそんな授業が各クラスで展開されていた!」

とコメントがあり、そんな授業になれば!とシナリオを作っていたので、とても嬉しかったです!

これから新川高校と向陵高校の2回目。また県立高校でもできないか、交渉が進んでいます。

これからの時代を生きる若者に、政治を身近に感じてもらい(無関心にはなれても、無関係にはなれない!)、また、自分たちで未来は変えられるんだ!という希望を持ってもらえるよう、コツコツ頑張りたいと思います!

それではまた!

2022年07月03日

【選挙】

来週末7月10日(日)は参議院議員選挙投票日!

こんばんは、富山県議会議員の瀬川侑希です。

あちこちにこのような看板を見かけるようになりましたが、(6名揃っているものもそうでないものも)、来週末7/10(日)の投開票日に向けて、ただいま参議院議員選挙の真っ最中です。

選挙には色々な種類がありますが、その中でも最も長いのが参議院議員選挙。

(通例だと、

町村長選挙・町村議会議員選挙 5日間

(政令指定都市でない)市長選挙・市議会議員選挙 7日間

都道府県議会議員選挙 9日間

衆議院議員選挙 12日間

参議院議員選挙・都道府県知事選挙 17日間

となっています。)

参議院議員選挙は通例だと17日間ですが、6/23の沖縄の「慰霊の日」を避け、1日前倒し6/22スタートとし、今回は18日間となりました。

私は「野上浩太郎」さんを応援しています!

政治は「主張」ももちろん大事ですが、「実行」が伴うべきだと思っています。

野上さんは農林水産大臣時代に、2050年までに有機農業面積比を25%(現在の50倍!)にすることなどを目指した「みどりの食料システム戦略」という大変意欲的な戦略を打ち出しました!

本人と話した時、発表にあたって苦労した部分を聞きました。

現状からの方向転換ですから、色んな反対があって当たり前。だけど、未来に向かって必要なことはやらなければいけない!と、覚悟を持って取り組む、野上さんはそんな政治家です。

ぜひ、みなさんも応援ください!

また、来週水曜は菅前総理が富山に来られます!

菅さんは色々やり玉にあげられましたが、

携帯料金の値下げ、不妊治療の保険適用、35人学級、こども家庭庁の準備、ワクチン接種体制のスピード感、などなど、短い任期中に数々のことを成し遂げた、「実行」の政治家だと思っています!富山・高岡で街頭演説がありますので、ぜひお越しください!

ちなみに、参議院議員選挙は2枚投票用紙があるのをご存じですか?

1枚目は「都道府県の立候補者個人名(富山の場合は冒頭の写真の6名)」、

2枚目は「全国区の立候補者個人名or政党名」を書くことになっています。

これは自民党の全国区(2枚目)の立候補者の一覧です。これだけでも多いのですが、他党も合わせると178人になります。そのため、先日私も期日前投票に行ってきましたが、投票所ではとても小さな文字で候補者名が書いてあります。

(この2枚目がとてもややこしい!衆議院議員選挙でも2枚目がありますが、その際は政党名のみ書くことになっています。)

今回の2枚目に関しては、「おち」候補の説明が分かりやすく、

また「個人名での多い順」に当選者が決まるので、各候補はこうやって活動している、という様子も分かるためご紹介。

全国区の立候補者は18日間の選挙期間中、全国を飛び回って活動しています。

一度はテレビなどで見たことがあるであろう「片山さつき」さんも、先日高岡で訴えていました。

薬剤師会だったら「神谷さん」、商工会だったら「おちさん」など、

出身業界の声を国に届ける役割もあるため、業界の全国組織で一生懸命応援されている場合もあります。

みなさん、ご自身の所属組織で応援されている方がいらしたら、ぜひ「個人名」で!

いずれにしろ、「選挙権」は、わずか100年前も当たり前のものではありませんでした。

先人たちが、文字通り命がけで勝ち取った権利。

ぜひ、無駄にすることなく、選挙に行きましょう!

政治というのは、無関心ではいられても、無関係ではいられません。

私の好きな言葉です(メフィラス構文)。

【県議会】

6月定例会で私がした質問(3/3)

こんにちは、富山県議会議員の瀬川侑希です。

前回、前々回に引き続き、6/15(水)予算特別委員会の質問内容を掲載していきます!3つに分けたうちの3つ目になります。

(11)ここまで「富山県の将来像」というテーマで話してきましたが、次はその中で、新しくできる施設という観点で、高岡テクノドーム別館に関して1問質問します。

昨年度実施した民間活力導入可能性調査によって、PFIの範囲が決まりました。実施設計と建設を県が担い、運営から民間に委ねる高岡テクノドーム別館ですが、順調にいけば、2024年度、今から2年後に開館とのことです。

ハードのスケジュールが決まってきたことで、ここからはソフトの準備も同時に進めてほしく思います。

時期が近づいてから、催しを「埋める」のではなくて、大きなイベント開催には数年の準備が必要ですから、初年度のイベントに関する現状の県の考えはいかがでしょうか。

また、県西部各市と考えが揃うことがベストだと考えますので、各市からの希望を聞き取り状況はどうでしょうか。

私としては、オープニング時期に関しては、例えば新しく設置する可動式客席の活用など、産業展示館という枠にとらわれない使い方を最初に見せることができれば、

こんな使い方もできると、施設の可能性を示すことができ、

色んな事業者がその後の使用を検討して、以後の積極的な活用に繋がるのではないかと思っております。初年度のイベントに関して、新田知事にお聞きします。

→(回答)来年度の半ばに運営事業者が決まる。開館直後から魅力あるイベントが溢れるように、学会や全国大会の誘致に向け、各種団体に働きかけている。スポーツのパブリックビューイングやコンサートにも使える。eスポーツのイベントなども考えられる。高岡はeスポーツのメッカ。現在のテクノドームと一体に運営すれば、幅広い催しにも対応できる。

(12)続いて、既存インフラの活用という観点で、航空便に関して2問質問します。

富山羽田間に関しては、2021年10月から、4往復から3往復に減便となりました。

北陸新幹線に加え、コロナで移動が減ったため、仕方の無い部分があると思いますが、ビジネス・観光などの移動が増えれば便数も増えますので、みんなで頑張っていきましょう。

さて、羽田便の影に隠れがちなのが北海道、新千歳便です。1日1往復は維持されましたが、羽田便のダイヤ変更の影響で、新千歳便のダイヤも変更されました。

富山発新千歳着便は元々12時45分着だったのが、午後の14時50分着。新千歳発は13時35分発だったのが、午前の11時発となり、これによって、前後の日はほぼ移動で潰れてしまうようになりました。そのため、富山空港を利用したら滞在時間が短くなるので、小松空港を利用する方も増えていると聞きます。

富山空港発着便に関して、羽田便の話はよく話題にあがりますが、羽田便以外で全日空とどのような交渉をしているのか。羽田便が減便になるなら新千歳便の利便性をあげられないのか、田中交通政策局長にお聞きします。

→(回答)札幌便は便数維持を求めているが、全日空からは「季節ごとの差が大きく、需要が低い時期の利用者数の引き上げ」を求められている。北海道から富山への誘客強化も必要で、そういうこともあって現在のダイヤになっていると全日空から聞いている。札幌便の利用実績も大事なため、県として搭乗キャンペーンを実施しており、取り組み実績を示しつつ、利便性向上の交渉をしていきたい。

(13)国際線に関しても1問質問します。

資料を見てほしいのですが、県内に宿泊する外国人に関して、台湾・中国に次いで多いのが香港です。

さすがに台湾とは数に差がありますが、中国とはほとんど変わりません。台湾・中国は直行便があっての数字ですが、香港は直行便がなくてこの実績です。

また、次の資料をご覧ください。

政府観光局の資料です。富山県は今年度、欧米豪の観光客に特化してデジタルマーケティングをしますが、欧米豪に絞ったのも、この資料にあるように1人当たり旅行支出が多いからだと思っております。香港の1人当たり旅行支出は欧米豪ほどではありませんが、韓国の2倍です。

富山県はこれまでも国際便増便に向けて、機会を捉えて現地に行ったりセールスしてきましたが、最近はコロナの影響もあり、ご無沙汰になっているのではないでしょうか。

今後の観光需要開拓のため、特に、これまでも多く訪れてくれている、香港との定期便やチャーター便開拓に向け動くべきだと考えますが、田中交通政策局長に所見をお聞きします。

→(回答)現地の民間コンサルに委託して、現在情報収集を行っている。航空会社の動向、訪日旅行の動向を踏まえつつ、チャーター便開拓の準備を進めていきたい。

(14)ここまで「富山県の将来像」というテーマで、転入者の話、医療費を抑えて他に財源を回せないかという話、施設の話、観光の話をしてきましたが、最後2問はこれからの世代の話をしたいと思います。

令和4年度に高校に入学した生徒数に関して、県立と私立を合わせると、定員割れ326人ということでした。定員割れと言いましたけど、毎年の定員はその年の中学3年生の卒業数に合わせて決めていますので、

じゃあこの定員割れの数字はどういうことかというと、他県の高校に行っている数字に近ということです。

もちろん他県から富山県の高校に通ってくれる生徒もいる中での、この定員割れの数字。近年、その数字が大きくなっていますが、高校の魅力が伝わっていないのか、それとも魅力が足りないのか。

生徒はシビアで、自分の人生を一生懸命考えています。また、本気なもの、本気ではないものを見透かします。原因をどのように考えているのか、荻布教育長にお聞きします。

→(回答)部活動などに魅力を感じて、県外私立に行く生徒、また県外に本部をおく通信制に進学する生徒が増えていることが定員割れの原因。

他県に行く生徒の大半が「部活動に魅力を感じて」ですが、他県の部活動だけが魅力あるわけではありませんので、言い訳にせずに、魅力をどんどん発信していってほしいと思います。

(15)最後の質問になりますが、この質問を1番話したいと思って今日は臨みました。

私はこれを見て大変ショックを受けました。なんでこんな国になってしまったのか。

戦前も戦後の最初の頃もこうだったのか、考えさせられました。

道路も新幹線も経済大国になることも大事でしたが、国が1番やらなければいけないことは、若い人に希望を持ってもらうことじゃないかと思います。よかれと思って戦後70年やってきましたが、若い人がこんな風に回答するということは、結果的には失敗だったのではないでしょうか。

政治だけじゃなくて、行政も民間も国民も。私も含めてすべての大人に責任があると思います。

また、15~39歳の1番の死因は「自殺」です。

この数字、富山県だけでも変えられませんかね?

富山県はウェルビーイングに力を入れていますが、全方位のウェルビーイングではなくて、まず子どもに特化してやるべきじゃないかと思います。

今年度富山県は2陣に分けてアメリカポートランドに行きます。まず経済界で行って、若者は後日、というたてつけになっていますが、そうではなくて、第2陣にも第1陣にも子どもたち連れていってほしいんです。そして富山県の大人が、外国の方と交渉する姿だったり、みんなの将来のために頑張ってるなという姿、背中を見せてあげてほしいと思います。できませんかね?

日本財団の「国や社会に対する意識」調査をみても、大人だけでなく子どもにこそウェルビーイングを高めてほしいと考えますが、昨年度の「とやまワカモノ・サミット」以外で小中高校生に対して行っていることはあるのか、新田知事にお聞きします。

→(回答)教育委員会としては小中高生のウェルビーイングを高める取り組みを進め始めているところ。調査結果がそうなるのは、日本の子どもたちが自己肯定感を持てないことに起因していると考える。
県全体と考えると、子どもに特化したウェルビーイングというわけにもいかない。これまでのこの社会を作ってきたご高齢の方のウェルビーイングも支える必要がある。若い女性のウェルビーイングも喫緊の課題。特化ではなく、全方位的にやる。来年度のG7教育関係閣僚会合の誘致を目指しているが、これが実現したら富山の子どもたちにとっても自身と誇りになると思う。それが私が誘致に取り組む最大の目的。

3回に分けましたが、以上になります。

ありがたいことに新聞各社も取り上げてくれました。

なお、映像は、

富山県議会インターネット中継-録画中継 (jfit.co.jp)

上記で半年くらいは視聴できる予定です!ぜひ!

改めて示しますがこの結果。

ウェルビーイングでも教育でもなんでもいいんです!!

とにかく今の状況が変わるよう、日本全体が大きな話ならば、少なくとも富山県だけでも変わるよう、頑張りたいと思います。

それではまた!