2021年01月30日

【選挙】

富山市長選挙の予備選挙

こんばんは、富山県議会議員の瀬川侑希です。

1/26(火)に富山市長選挙自民党候補者予備選挙の公開討論会に行ってきました。

最近県内メディアでも報道されるので、見たことがある方もいらっしゃるかもしれませんが、

これは「富山市長選挙」のおおやけの行事ではなく、富山市長選挙に向けた「自民党推薦者」を決めるための、特定の集団の推薦者の話です。

しかし、その討論会が非常によい取り組み、そして中身だと感じました。

約1時間30分の討論会。6人の候補の、それぞれの候補らしい熱のこもった主張が繰り広げられ、

それが会場にも伝播していき(会場には平日の日中にも関わらず、400名程度の来場者が!)、

別の参加者が事後に言っていましたが「どなたも素晴らしい政策・訴えだった。誰が富山市長になってもいい富山市になるだろう。」、私も同じことを思いました。終わった時には、熱気というか、心地よさというか、将来の明るい富山市が見える清々しい空気が流れていたように感じました。

(公開討論会の様子は、youtubeで視聴可能となっています。

リンク:(公開討論会)https://www.jimin-toyama.jp/?tid=100978#movie_126

私も会場で各候補の主張をメモしましたが、バイアスがかかるかもしれずここでは控えます。各々感じることは違うと思いますので、ぜひ一度ご覧くださればと思います。)

選考方法は、当事者でもある藤井大輔さんが書いている、こちらに詳しいのですが、

リンク:富山市長選挙の候補者選考予備選が開催中。首長選で本格的な予備選は日本初?|藤井大輔(ふじいだいすけ)|note

(1)予備選挙を実施し、党員投票、議員投票、世論調査票の合計ポイントにより、最多得票ポイント者を富山市長選挙自民党候補者とする
(2)ポイントの比率については「党員投票 40ポイント」「議員投票40ポイント」「世論調査票 20ポイント」とする
(3)投票方法について
○党員投票は郵便投票とする(令和2年度、富山市在住の党員)
○議員投票は投票箱への直接投票とする
○世論調査票は電話によるRDD方式とする

と、なるべく開かれた選考になるような努力がうかがえ(電話での世論調査は本日1/30(土)に実施されたようです)、

仕組みを作るだけでなく日程も、

1/20(水)合同記者会見
1/23(土)合同街頭演説会
1/24(日)立会演説会
1/26(火)公開討論会
1/27(水)合同街頭演説会

とタイトな日程の中、多くの主張の機会を与える素晴らしいスケジュールだなと感じます。

ある同僚が上記のスケジュールのほとんどに参加していました。富山市民ではありません。

曰く、「これからの首長選挙は、もしかしたらこういうやり方が主流になるかもしれない。自分も候補者選考に関わる立場になるかもしれず、なるべく現場で見ておきたい。」とのことでした。

事後の報道でも概要は分かると思います。しかし、聴衆の反応も含めて、この目で見ておきたい、という姿勢は、私も見習って忘れないでおきたいなと感じました。

そして!

明日1/31(日)に議員投票を行い、世論調査や党員投票のポイントを総合し、推薦者が決定する予定!富山市民ではありませんが、どのような結果になるのかドキドキもしますが、非常に楽しみです。

富山市の後には、高岡市の市長選挙がやってきます。同じ選考方法がよいとは限りませんが、県都の富山市と比べても恥ずかしくない選考方法となるよう、私も努力していきたいと思います。

2021年01月25日

【自分の考え】

将来同じ課題に取り組む人のため

こんばんは、富山県議会議員の瀬川侑希です。

「人類という規模で考えれば、将来同じ課題に取り組む人たちにとっての有用な知見になる」

みなさんは「スパイバー」という会社をご存じでしょうか?

山形県鶴岡市にある、「人口クモの糸」の研究開発をした会社です。

リンク:Spiber株式会社

ご承知の通り、 「クモの糸」は伸縮性があり強靭。私たちがよく出会う(?)ほそ~い糸でさえそうなのですが、それをかき集めて直径1cmの糸にすると、ジャンボ機も吊るすことができるそうです。

その「クモの糸」を人工的に作り出せないか?また、それが開発できれば、現在主流の石油由来の繊維を使わず、環境の持続可能性に貢献できるかもしれない。とスパイバー創業者の関山さんは、人口クモの糸の開発に取り組まれたようです。

その後、 クモの糸ならではの課題解決のため、試行錯誤を経て最終的には、クモ糸とは性質の異なる全く新しいタンパク質「ブリュード・プロテイン」を開発し、

その素材を使って、富山県小矢部市に本店のあるゴールドウインと共同で「MOON PARKA」を発売しました。

リンク:THE NORTH FACE Sp. – Spiber株式会社

前置きが長くなりましたが、ご紹介したいのは創業者関山さんの「失敗」に対する考えです。

「私の失敗も人類という規模で考えれば、将来同じ課題に取り組む人たちにとっての有用な知見になる。」

「失敗」はできればしたくないものですし、「失敗」を恐れてそもそもチャレンジするのを躊躇しがちですが、関山さんはそのように考えておられるとのことです。

リンク:Spiberの野望——合成タンパク質素材「ブリュード・プロテイン」で革命を | Mugendai(無限大) (mugendai-web.jp)

次の世代の挑戦を見て思うこと

さて、話は変わりますが、

高岡市では今年、高岡市長選挙(6月)、高岡市議会議員選挙(10月)、衆議院議員選挙(10月までのどこか)、と選挙が続きます。

そんな中、「高岡市をよくするため、10月の高岡市議会議員選挙に挑戦したい!選挙への取り組み方を教えてほしい!」という方が訪ねてきてくださいました。自分より若い方でした。

「私はこういう高岡市にしたいと思っている。自治会など地域の推薦はえられないかもしれない。それでも挑戦したいんだ!」という話でした。

私も初めて選挙に挑戦した時、非常に苦労しました。こんなやり方で選挙に勝てるわけがない、と何度も何度も言われましたが、

4年後に「自分もできるかもしれない!」と挑戦を決めた方を見て、しかも私より若い世代の挑戦であったため、自分のやったことに多少は意味があったのかなぁと感じました。

「高岡市をよくしたい!」という方に隠すものではありませんので、自分の経験を、よかった点も悪かった点もお伝えしたつもりです。

次の世代が挑戦しやすい環境を作る

私は高岡市や富山県が大好きです。

それらは、当たり前に存在しているわけではなく、先輩たちが作ってくれたものだと思っています。

先輩たちから受け継ぎ、よりよい街にして、「次の世代に渡していく」。自分も含め、上の世代はそういった存在でなければならないというのが自分の持論です。

そして、渡していくのは、ハードとしての街だけではなく、目に見えない「環境」もそうではないかと考えます。

次の世代が挑戦しやすい環境を作る。

自分の失敗も、将来同じ課題に取り組む人たちにとって何か価値があるなら、それは意味あることではないかと思っていたので、

自分より若い世代の挑戦はとても嬉しかったです。

次々と新しい挑戦が生まれる高岡市・富山県であったらいいと思います!

2021年01月16日

【自分の考え】

2021年始まるにあたり

明けましておめでとうございます!富山県議会議員の瀬川侑希です。今年も宜しくお願い致します!

年明け早々、3年前の大雪を超えるような凄まじい雪に苦しめられ、まだ道路をはじめ完全復旧したわけではありませんが、ようやく少しは落ち着いてきたところではないでしょうか?

コロナを忘れたわけではありません。ですけれども、テレビなどでのコロナのニュースに「こっちはそれどころじゃないのに!」と、恥ずかしながら、思わず憤りを覚えてしまうほどでした。しかし、それぞれが大変な状況なので、お互いを思いやることはあっても、怒りをぶつけ合わないようにしたいですね。

今日からまた雪も降るようなので、緩めず気を付けていきましょう。

さて、私の年明け以降の行動の主なものとしては、

元日に関野神社に初詣に行き、

今年はコロナで挨拶回りがはばかられたので、その代わり街頭演説を時間があれば行っています。少しでも政治を身近に感じてもらえるよう、ちょっとの時間になろうとも今年はなるべく多く街頭に立ちたいと思います!(年間200日目標!)

4日には教えている空手道場の稽古始めを行い、

7日からは除雪対応→家や近所の除雪→腕がパンパンになったら家に戻って事務作業、の繰り返し。

富山県では38豪雪、56豪雪、(59豪雪も?)と言われますが、どれも経験したことが無い私としては、近所の除雪で年長者から除雪の知恵みたいなことを教えてもらい、こういうコミュニティの場って大事だなと思いました。

14日は射水神社の左義長へ。コロナや雪の被害がおさまり無病息災な1年になりますよう、願いを込めました。

さて、新しい年となり、今年特に意識したいこととしては、2つあります。

4年前に市議会議員選挙に出た時から言っていることですが、

改めて、

「小さな力で大きな効果がある、てこの原理のような政策」

「今だけじゃなく、30年後にとっても必要か考える視点」

の2つを中心に据えて活動したいと思っております。

私は「教育」と「子育て」に今よりもっと自治体のお金をかけるべきだと思っております。

しかし当たり前ですが、自治体の財政は無限ではありません。さらに、これからどんどん人口が減っていくため、ますます使えるお金が減っていきます。

1の投資で1の効果だけでは不十分で、一石何鳥にもなるような、レバレッジ(てこの原理)を効かせた政策が求められます。

これは高岡市の将来人口を表したグラフですが、

2020年と2050年を比べると、

人口は25%減り、15~64歳の生産年齢人口は35%減ります。

高齢化率は上昇し続け、少ない人数で高齢者を支えなければなりません。

相対的に高齢者福祉の予算割合は増えていきますが、高齢者が健康になればなるほど、その分子どもや若い世代に予算を振り分けられます。健康寿命を延伸する施策を考え、どんどん実行していく必要がありますが、これは全世代のための施策であると考えます。

そしてそれには、「歩きましょう」と単に呼びかけるのではなく、「歩きたくなる施策」が求められていると感じます。

30年後には人口が25%減る。その状況の中で、私たちはどんな街づくりをするべきでしょうか?

今まで誰も取り組んだことのないこの問題なので、何が正解かは分かりませんが、あくまで個人的な意見としては、私は街は「賢く」縮小していかないといけないのではないかと感じています。

そうであるならば、目の前だけに対処していては、どうしても現状を維持しようとする発想になってしまいます。目の前だけではなく、30年後にとっても必要か考えながら活動していくことを、改めて今年徹底していきたいと思います。

ある人から、「会社では、これまでは商品をたくさん売った人が評価されたけど、これからは環境だったり持続可能性だったりを考えて、物流など周辺も含めたプロセスを見直せた人が評価される時代になるんじゃないか」という話を聞きました。

私もまさにその通りだと思います。また、政治や行政にも当てはまるとも感じます。

これまでの延長線上ではなく、時代の転換点である認識のもと、発想を転換して街づくりを考え直す必要がある。また、それができる自治体のみ生き残っていくのではないかと思います。

そういう自治体になれるよう、

また、2020年はコロナで暗いニュースが多かったので、2021年は少しでも明るいニュースをみなさまに届けられるよう、今年も1年頑張りたいと思います!

ということで、今年も1年よろしくお願いします!!