2020年01月19日

【スポーツ】,【県議会】

オガールに行ってきました。

こんばんは、富山県議会議員の瀬川侑希です。

先週、岩手県紫波町のオガールへ視察に。街づくりや行政に関わる人なら、一度はその名を聞いたことがあるかもしれません。

「公民連携」という、これまで行政が行ってきた分野に、民間のアイディアや資金、ノウハウを活用することで、公共サービスの向上や業務の効率化を図るスキームの成功事例として知られています。

公民連携はPPP(Public Private Partnership)とも言われます。

成功事例である理由の1つに、オガールは「稼ぐインフラ」になっているという点があります。民間が施設を整備運営し、町に地代と固定資産税を払う。町はそれを図書館などの維持管理費に充てる。中核施設オガールプラザのテナント入居率は100%で、広場でのイベントがあると使用料も入ってきます。

オガールの取り組みは本やネットなどで把握してはいましたが、

今回行った目的は、「公民連携が大事なのは分かる。しかし、進める上で『何が肝なのか、何が壁になるのか』、本などには表れない『実際のところ』を聞きたい」、というものでした。「民間の力を!」と私も言ったことがありますが、実際を知らないので薄い発言になっていないか、危機感があったからです。

富山県では来年度から80億円程度の武道館建設、テクノドームの増改築など、大型の公共施設整備が続きます。また市町村では学校の建て替えなどが日常的に起こっています。

今やもう、行政が一から十まで整備する時代ではありません。民間と連携し、少しでもサービスを高めたり効率化できないか、もっともっと模索すべきであると私は考えています。

「オガール」とは、「成長」を意味する紫波の方言「おがる」とフランス語の「駅」を意味する「ガール」を組み合わせた造語とのこと。まずこのネーミングが素敵ですよね!


オガールプロジェクトは本やネットでたくさん紹介されているので、ここでは詳しく説明しませんが、いくつかピックアップして。ちなみにプロジェクト全体を見るならこの本がおススメです。

施設紹介①:図書館

決して大きな図書館ではありません。

しかし、入口すぐに絵本コーナーがあることから、この図書館のメッセージが伝わってきます。

帯だけで本を選ぶ企画も。本好きにはたまりません。

町の基幹産業、農業に関する本を充実させているのもこの図書館の特徴です。「待つ」だけでなく、農家のもとへ「出張」して本を届けるサービスもやっています。

そして、ユニフォームまで農業にこだわっています!ミレーの農婦の絵をイメージしたワンピース。このように細部まで徹底されているので、訪れる人は心地よさを感じるのではないでしょうか。

岩手県出身古舘さんの描く、ハイキューのコーナーも。

図書館登録者のうち、3割は町外の方というのもオガールの成功を裏付けるデータです。

施設紹介②:体育館

敷地の一角に「オガールベース」という施設があります。なんとここは日本初のバレーボール専用体育館です。

「タラフレックス」という、世界大会で使われる床と同じ素材(バレーボール特有の摩擦火傷が抑えられるらしいです)、撮影したプレーを数秒後に大画面で確認できる映像遅延装置など、競技者視点の施設を整備し、全国から合宿にやってきます。

その他、平日の昼間に吸い込まれるように人が集まるレストランや、

「稼ぐインフラ」オガールの中でも稼ぎ頭である産直施設、

週末には何かしらのイベントが開かれる広場、

など、参考になる事例ばかりでしたが、

これらの事例に共通するのは、

「現実からの逆算のアプローチ」

であると感じました。

行政の作る施設は、往々にして、

「これくらいの人が来るであろう」「このくらいのテナントが入るはず」

という「予想」のもと施設の規模が決められます。思い込みと言ってもいいかもしれません。

中には、「これくらいの人が『来てほしい』」という願望まで入って、ますます現実と離れていく場合があります。

結果、オープン時にはテナントが入らず、赤字からのスタート。(手元資金があるのでそのような判断になるのかもしれませんが、それはあくまで税金です。)テナントを埋めるのに何年もかかったり、テナントが全部埋まっても赤字、という施設もたくさんあります。

しかし、民間主導のオガールの手法は違います。先にテナントを見つけ、回収できる範囲で事業を行うのが大前提。

実際に中核施設のオガールプラザは、当初3階建ての予定でしたが、2階建てに変更しています。

収入が決まってから、支出を決める。この順番が絶対に大事とのこと。

オガールをアテンドしてくださったオガール企画合同会社相談役の八重嶋さんは、

「公は、民に委ねる勇気があるか」

「民は、『公のため』という気持ちで働けるか」

この両方が大事とおっしゃいました。非常に納得できました。我が街でも1件でもこのような事例が作られるよう、頑張っていきたいと思います。

2019年12月15日

【県議会】

11月定例会で私がした質問(後半)

こんばんは、富山県議会議員の瀬川侑希です。

まとめは最後にして、

前回に引き続き、11月定例会で私がした質問の後半部分の掲載から始めます。

続いて3問、「稼ぐ県政について」というテーマで質問をします。

前回6月定例会でもこのテーマで質問をしましたが、今回は0円でできる取り組みを提案します。

富山県はよく「有利な財源」「有利な起債を利用して」という言い方をします。もちろんそれを否定するものではありませんし、実際うまく利用しているのだと思いますが、多くは「お金を使う時に補助がある」という性質のものだと思います。

歳出を抑えるそれだけではなくて、自ら収入を稼ぐ、収入を生み出していく、という姿勢が持続可能性を追求する自治体には必要だと思います。

12月は最もふるさと納税が増えるタイミングなこともあり、今回はふるさと納税について、3点お聞きします。

こちらは、「ふるさと納税の受入額」です。平成30年度、富山県と市町村合わせて、我が県には6億6,700万円が集まりました。残念ながら、全国で断トツの最下位です。

今度は、我が県から出ていった税収です。11億5,500万円の税収が出ていきました。

この11億5,500万円は、市町村に入るはずだった税金6.9億円と、富山県に入るはずだった税金4.6億円に分けられます。

受入額を控除額で割りました。つまり出ていった分に対して、どのくらいの受け入れをしているのか表したのですが、富山県は出ていった分の57.7%しか受け入れておらず、マイナス4.9億円になっています。

都会から地方に税を移す、という趣旨のふるさと納税制度ですが、富山県はこの制度で逆に不利益をこうむっている、数少ない県です。

もちろん控除額の75%は返ってきます。地方交付税で補填されますが、この制度がなければ他に振り分けられる財源である以上、補填も含めてふるさと納税の収支を考えるのには、私は反対です。不利益をこうむっている、が言いすぎであれば、ふるさと納税をうまく活かせていない県といえます。

まず、経営管理部長にお聞きします。

⑧市町村を除いた「富山県」への寄附額が、平成30年度2,100万円だった一方で、ふるさと納税に伴う令和元年度県民税控除額が4.6億円と大きく上回っています。

全国的にみても多くの都道府県で、税控除額が寄附額を上回っていることは分かっていますが、他もそうだから今のままでいい、とは思いません。所見をお願いします。

→(回答)全国の上位4つの市町村だけで全体の2割超のふるさと納税を集めるいびつな構造。現在この市町村は制度から外れ、ようやく土壌が整ったので、今後多くの方に寄附頂けるよう努力したい。

同じく、経営管理部長にお聞きします。

⑨ふるさと納税の来年度目標金額を教えてください。

→(回答)金額の多い少ないに関わらず、寄附してくださった方の志に感謝すべき。目標金額を設定するかは慎重な議論が必要(現在は設定していない)。

先ほど、全国的にみても多くの都道府県で、税控除額が寄附額を上回っているという話がありました。私はこれが受け入れられるのは、市町村分も含めてトータル富山県でプラスになっていれば問題ないと思います。本来富山県に入る税収が市町村に入ったと考えればいいからです。しかし、トータル富山県でマイナス4.9億円になっているのなら、富山県が頑張るのか、市町村に頑張ってもらうのか、富山県全域を管轄するこの県庁が何らかのアクションを取るべきだと思います。

目標の無いところに達成はありません。数字には力がありますので、ぜひまずは目標金額の設定をご検討ください。

「ふるさと納税は、無理やり集めるのではなくて、ふるさとや地域に貢献したいという思いを生かすためにあるのだ」とおっしゃる方がいます。その高尚な思いは分かります。しかし、だからといって何もせずに待っていていいことにはなりません。富山県出身者は「ふるさとや地域に貢献したいという思い」が少ない県民でしょうか?私はそうは思いませんし、全国のどこよりもあると思います。だからこそ、Uターン率が高くもなっています。

そうであれば、「ふるさとや地域に貢献したいという思い」を、たまたま忘れている時もあるかもしれません。

そういう意味で、「富山」を思い出してもらう場として「県人会」は絶好の機会です。全国にはたくさんの富山県人会があります。首都圏だけでなくて、静岡富山県人会というように約半数の都道府県に県人会があります。首都圏でも出身市町村の会とか、台東区富山県人会とか、細かい県人会があります。ちょっと思い出してもらったり、全国でマイナスになっている数少ない県で困っているです、と伝えたり、知人友人に広めてもらったり、まだまだやりようはあると思います。昨年度、首都圏の同窓会だけで、県幹部が30件出席しています。出席していなくても、主催者に「ふるさとのためと、ひとことふるさと納税のことを伝えてほしい」と、例えば電話で県の幹部が言うだけで、結果は違うように思います。

最後の質問です。

⑩県全体の昨年度のふるさと納税受入額が全国最下位であることも踏まえ、県人会等のネットワークを活用し、周知・協力を呼び掛けるべきであると考えますが、所見を石井知事にお聞きします。

→(回答)これまでもやっているが更に力を入れる。新メニューを開発したり、市町村と連携したり、全庁横断的に、寄附額の増額を真剣に努力したい。

以上が私がした質問です。

まとめに入ります。

(前半)で取り上げた多目的施設は、年明け早々に候補地が提示されます。

そのため、最後のチャンスと思って、東か西かの議論ではなく、将来世代に負担を押し付けずに、市町村と協力して少しでも整備費・運営費を抑えてほしい、と主張したつもりでした。

結果として、その想いは届かず、そうであるばかりか、「西」への配慮として「高岡テクノドームの増改築」という方針が示されました。

これからの時代を考え、建物は減らしていきませんか?と主張したつもりだったので、なんとも皮肉な結果です。

非常に悔しい結果でしたが、決まったのなら、少しでもよりよいものになるよう知恵を絞っていくしかありません。

政治の難しさを痛感した年末でしたが、30年後を常に考え、将来世代に負担を先送りしない政治を目指して、これからも戦っていきたいと思います。

2019年12月12日

【県議会】

11月定例会で私がした質問(前半)

こんにちは、富山県議会議員の瀬川侑希です。

本日で11月定例会(現在12月ですが、11月に始まったからそう呼ぶ)が閉会しました。

議論以外のトピックスとしては、今議会から、今までできなかった「スマホ・タブレットでの視聴」ができるようになりました。まだまだと思われるかもしれませんが、県民に「伝える」ために一歩一歩前進しているのを感じます。

まとめは次回ブログに載せるとして、

今回は11月定例会で私がした質問を掲載します。長いので、前半と後半に分けますね。

富山県では、有識者会議「健康・スポーツ環境充実検討会」を設置し、昨年8月から1年間議論。最終的に検討会から「全天候型体育文化施設整備のあり方」という報告書が提出されました。「武道館機能を有する5,000席程度の多目的施設を整備することが望ましい」という内容になっています。

当初は8,000人規模のアリーナを!という意見もありましたが、財政状況を考慮し、採算も考え、現実的なラインに落とし込んでいった、そういう議論でした。

これに関して、異論はありません。

しかし、「場所」に関しては、1年間の議論で「富山駅」という言葉が2回しか出ていないにも関わらず、富山駅周辺で議論が進んでいること、そして実際に富山駅で整備されるのなら、それに対しては非常に強い懸念があります。

懸念のポイントは3つあります。

1つ目はスポーツ施設・文化施設の「富山市一極集中」にさらに拍車がかかると感じるからです。9月定例会で川島議員も指摘していました。

富山のことを話す前に、まず、1番最初の質問として、

①東京一極集中の弊害は何だと考えるかを、石井知事にお聞きします。

→(回答)過度に東京に集中することで、地方の人手不足、災害リスクなどの弊害がある。

7月23日に富山県で行われた全国知事会議で、石井知事は「地方はどんどん人が減る一方で、東京にあらゆるものが集まり、災害リスクなど過密の弊害が起きている」と言っています。私はまさしくその通りだと思いましたし、人口1,400万人を代表する小池東京都知事に対して一歩も引かずに議論をする石井知事を誇らしく思いました。

しかし、東京一極集中の弊害を主張する一方で、足元の富山県内では富山市一極集中になっているのであれば、それはちぐはぐな印象を受けます。

こちらは、富山県が保有する施設の中で、スポーツ施設・公園・文化施設、つまり県民が憩える場所を抜粋し、市町村ごとに床面積の割合を示した表です。参考に人口の割合もつけています。ご覧のとおり富山市に64.5%の施設が集まっています。

次の質問として、

②富山市に県のスポーツ施設・公園・文化施設が集中していることに対する見解を、石井知事にお聞きします。

→(回答)地域バランスにも配慮することが重要。勝興寺に70億円かけた。県内で1カ所の施設はどうしても県庁所在地に集中しがちであるのはやむをえない。

都知事がそう言ったら知事は納得しますか?

知事はそう言いますが、しかし、県への税金はどこの市の住民であろうと「平等に」払っています。だからこそ県の施設を整備する場合は、完全な公平はできないにしても、バランスに十分配慮する必要があると考えます。

さて、今回の多目的施設に関して、整備の担当部署は総合政策局なのだと思いますが、県有施設が県内に分散することに対して、ほかの部署の見解を聞いてみたいと思います。

厚生部長にお聞きします。

③県全体の健康づくりを考えると、運動施設は県全体で分散した方がよいと考えますが、見解はいかがでしょうか。

→(回答)身近な場所に運動施設があるのは県民の健康づくりに望ましい。

スポーツ施設は災害時には避難所になります。危機管理監にお聞きします。

④県全体の災害リスクを考えると、避難施設は県全体で分散した方がよいと考えますが見解はいかがでしょうか。

→(回答)必要な地区で適切に指定されるべき。

このように、ほかの部署は、むしろ分散させた方がいいと言っています。

先ほど、富山駅周辺での整備になることに対して、懸念のポイントは3つあると言いました。

1つ目は「富山市一極集中」にさらに拍車がかかると言いましたが、2つ目は財政面での懸念です。今日1番主張したいことです。

そもそも、この多目的施設は、平成29年12月に行われた「健康と運動・スポーツに関する県民意識調査」で約7割が「必要」と回答し、検討されることになりました。

注意すべきは、7割のうちわけです。そのうちわけは、17.1%が「前向きに進めるべき」とした一方で、52.6%が「県の財政状況等を十分考慮したうえで検討を進めた方がよい」、というものでした。つまり、この多目的施設は県民の半分以上が「財政状況等を十分考慮したうえで進めてほしい」という条件のもとでスタートしたわけです。

もちろん、やみくもに大きいアリーナを作ったりせず、既存施設の統廃合を前提にしたり、財政状況を考慮しなかったとは思いません。

しかし、それ以上の議論はありませんでした。規模を抑えるだけが方法ではありません。少し乱暴な言葉になりますが、県民の半分以上が求めた財政状況の考慮に関しては、はっきり「足りていない」と申し上げます。

というのも、県単独で整備するのが当たり前だと考えずに、多目的施設、スポーツ施設を整備したいと考えている市町村と一緒に整備できないか、検討はされましたでしょうか?土地も県が買い取るのではなく、市町村の土地を借りられないか、交渉はされましたでしょうか?

これから人口が減っていく社会です。県で施設を整備し、市でも施設を整備し、別々に整備するのではなく、一緒に、共同で整備する、そんなやり方はできないのかと思います。県民にとっては県営とか市営とかそんなことはあまり関係がありません。自分たちの払った税金がうまく使われることが大事なんです。公共施設の老朽化は、これから自治体が抱える宿命ですが、施設の目的が近く、更新のタイミングが近いのなら、共同で整備する道も探るべきではないでしょうか。

実際に、このような例があります。

高知県と高知市は県立図書館と市立図書館を一緒にし、共同で図書館を整備しました。

岐阜県とかがみはら市は航空宇宙博物館を共同で整備しました。

秋田県と秋田市は、連携して文化施設を整備しています。

私が調べた限りでは、スポーツ施設で同様の取り組みはありませんでしたから、仮に富山県がやれば全国初の取り組みになるかと思います。

さて、

⑤公共施設の更新等にあたっては、このように県と市町村が共同で整備する方法もありますが、このメリットは何だと考えるか、経営管理部長にお聞きします。

→(回答)整備費・運営費の負担軽減や人員配置の効率化が図られる。

単独で建設するより、整備費を分担し合えるのはもちろんですが、建設した後に、運営費・メンテナンス費も抑えられる。建設後にもメリットがあるわけです。施設は1つになるので、日程の調整は必要になるかもしれませんが、稼働率も上がります。今整備する施設は、今だけがよければいいわけではなくて、将来何十年も使うことになる施設です。決して、「今」の基準だけで整備してはいけません。メンテナンス費など「未来」の基準も加えて、整備すべきであると考えます。多目的施設は90億円程度の整備費見込みですが、仮に半分出してくれる自治体があれば45億円が浮きます。1/3でも30億円。

確かに高岡市には70億円かけて市民体育館を作る計画があり、現在凍結していますが、私が高岡市だから新高岡駅に整備してくれ、と言っているわけではありません。富山駅というアクセスと、節約できるかもしれない45億円30億円を、しっかりてんびんにかけて判断してほしいんです。

私は高岡市選出ですが、若い世代の代表でもあると思っています。30代40代が「他に優先課題がある」「必要だと感じない」と答えた割合が最も高かったことを、もう一度思い出し、少しでも費用を抑える道を探ってください。

次の質問に移りますが、

⑥仮に市町村と費用を負担し合うことができれば、交通アクセスや敷地の確保などと同じように重要な選定基準とすべきと考えますが、総合政策局長に見解をお聞きします。

→(回答)現在の2つの武道館の統合なので、まず県内各地からのアクセスを優先して考えたい。

この項目最後は知事に聞きます。

交通アクセスや敷地の確保ばかり議論するのは、持続可能性を追求する富山県として正しい議論だとは思えません。

少なくとも、県民の半分以上が「財政状況等を十分考慮したうえで進めてほしい」と願った思いに向き合っているとは思えません。

⑦せめて基本計画検討委員会には、全国の事例を共有し、財政的観点から市町村と費用を負担し合う方法があることを提示すべきではないか、と考えますが、知事の見解をお願いします。

→(回答)学生を含む、多くの県民に利用してほしいので、利便性が高い場所にしたい。

懸念のポイントに関して、

1つ目は「富山市一極集中」、

2つ目は財政面での懸念、と言いましたが、

3つ目、これは質問をしませんが、富山市総合体育館と機能が重なることへの懸念です。

現在考えている多目的施設は、5,000席です。これでは富山市総合体育館とまったく同じ規模です。富山駅周辺に同じ規模の体育館が2つ。県と市でそれぞれ持つ。果たしてそれは魅力的な富山駅周辺でしょうか?

そうではなくて、もし富山駅周辺に多目的施設用の土地のあてがあるのなら、それは今使ってしまうのではなくて、別の施設、あくまでアイディアですが、例えば街中サッカー専用スタジアムなどに取っておいてはどうでしょうか?もちろん今すぐにできるとか、作ってほしいというわけではありませんが、私が言いたいのは、今、富山駅周辺に多目的施設を無理やり作ってしまうと、いよいよ駅周辺に土地は無くなります。

「今」の課題解決も大事ですが、将来どんな富山県になったらいいか、考えるのも政治や行政の大切な仕事です。将来どんな富山駅周辺になったらいいか、、、未来の県民が同じ規模の体育館が2つある富山駅を見て、どう思うでしょうか?

30年後、街中にサッカー専用スタジアムができていると、昼は駅前でカターレを見て、夜はすぐ近くの体育館でグラウジーズ、ファンが相互に行き来して、同じユニフォームだったら最高なんですけど、もちろん駅からすぐですから、お酒も飲めます。将来国内からも海外からも観光客が増えた時、「ちょっと時間あるからそこのスタジアムでスポーツでも見るか。美味しい食べ物、美味しいお酒、しかもスポーツを見ながら。」という選択肢もできます。欧米には街中にスタジアムがある街も多く、日本からヨーロッパにサッカーの試合を観に行く人もいますが、ヨーロッパから富山にサッカーの試合を見に来る、バスケの試合を見に来る、なんて未来になっているかもしれません。「海のあるスイス」には駅から歩いてサッカーもバスケも見られるらしいぞ、と。

私はそんな富山県になってほしいと思います。

ぜひ、富山市総合体育館と機能が近い多目的施設は、市町村と共同で整備して財政負担を少しでも軽くして、別の駅で整備しましょう。

ほぼこの質問だったので、前半は長かったかと思います。後半に続きます!!

2019年11月26日

【県議会】

11月議会が始まりました。12/10(火)11時から1時間質問します。

こんばんは、富山県議会議員の瀬川侑希です。

本日、11月議会が始まりました。高岡市議会では12月頭から始まるため「12月議会」と言っていたのですが、富山県議会は少し早く11月末から始まるため「11月議会」と言います。

初日の本日は、県側から、約19億円の一般会計補正予算案が提出され、石井知事の提案理由説明がありました。


19億円の主なものとしては、

・台風19号による河川、港湾、農地の災害復旧 約4億円

・富山県美術館での5G体験会 約2千万円

・富山空港PR 約1千万円

・電気事業会計の利益剰余金の一般会計への繰出し 約6億円

・人事委員会勧告による給与費増額 約4億円

などがあります。

これからの会期中、しっかり審議していきます。

さて、11月議会では、初めて予算特別委員会で質問をします。

12/10(火)11時~12時で行います。

県内のケーブルテレビで放送されるほか、なんと今回からスマホも解禁になりインターネットでも見られますので、ぜひご覧になり応援くださると嬉しいです。(後日録画映像も配信されます。)

もちろん議場での応援も大歓迎です!予約不要、手ぶらで傍聴できます。

本会議と違って、予算特別委員会は「一問一答」方式なので、比較的分かりやすくはありますが、

それでも言葉だけの応酬、議会用語はどうしても難しい部分があるので、なるべく見ている方に分かりやすくなるよう、工夫したいと思います。

まだ構成中ではありますが、

・武道館機能をもつ全天候型多目的施設の整備

・稼ぐ行政

の2点を中心に、将来世代に負担を押し付けない行政の在り方を議論していこうと思います。

本日は本会議終了後に、永年在職者表彰がありました。

左から、石井知事、山本議員、中川議長

山本徹さんが在職15年、筱岡貞郎さんが在職10年の表彰を受けられました。

特に山本さんは、同じ空手道場の先輩後輩で20年以上の関係になります。

私が東京で勤務していた時、「東京から富山はどう見える?」「これから何が動きそうだ?」と、定期的に意見交換したのを思い出します。

今は同じ課題に取り組んでいますが、一生のアニキですね。

おめでとうございます!!

2019年09月25日

【県議会】

県西部選出議員によるリレー

おはようございます、富山県議会議員の瀬川侑希です。

前回のブログで、全天候型多目的施設について書きましたが、今回も関連して。

昨日の県議会では、予算特別委員会が開かれ、5人が登壇しました。
たまたま5人ともが県西部出身であったこともあり、全員が全天候型多目的施設についてそれぞれの視点で質問。

角度は様々でしたが、その方なりの「色」が出たといいますか、
同じテーマを様々な角度から取り上げるのは、「これぞ議会の役割」のように感じましたし、
深堀りされて、何より聞いていて分かりやすかったです。

というのも、

議会として1つにまとまることはもちろん大切ですが(そして、これがとても難しい!と日々感じます)、

一方で、

よく、コップを横から見るのと、下から見るの、上から見るのでは、見え方が違う。というようなことも言われますが、

行政側から示される案件を、多様な県民の代弁者として、議員がそれぞれの視点でチェックすることは、これも議会にとって大切ではないかと思います。

本会議や予算特別委員会では質問時間が1人1時間と決まっています。

各議員、他にも取り上げたいテーマがあれば、1つのテーマへの時間は限られ、中には消化不良となる場合も。(①)

また、行政側からの返答は事前に分からないので、返答に対して「瞬間」で理解しなくてはならず、その場では思いつかなくても、

「(あの返答に対して、こう深堀りしておけばよかったな…)」

と質問時間が終わってから反省することもしばしば。(②)

①②の点からも、質問者同士が協力することで、そのテーマを取り上げる時間は増えますし、行政側からの返答を受けて、(他の人に言ってもらう方法を採れば)考える時間も確保でき、とてもよい試みだったように思います。

川島さん(先鋒)は、県のスポーツ施設の所在地を示しながら、その多くが富山市にあることを指摘し、「富山一極集中になっているのではないか!」という主張を。

永森さん(次鋒)は、富山駅前と新高岡駅前の航空写真を示しながら、新高岡駅前の優位性を主張したり、「財源の面でも、高岡市と協力して建設したらどうか」と提案。

井加田さん(中堅)は当初、このテーマを取り上げるつもりはなかったようですが、即興で「私は、身の丈に合ったものを建設すべきだと思う」と触れ、その対応力は素晴らしいな、と思いました。

武田さん(副将)は、災害時は避難所となるため、災害からのリスク分散の観点からも、「富山市への施設集中は避けるべきだ!」と議論を展開。

山本さん(大将)は、「武道館とアリーナは別の議論だったが、途中から一緒になった。武道館は富山駅周辺でよいと思うが、アリーナは県西部のシンボルとなるものとして別途建設すべきではないか」と主張。

答弁を聞く限り、知事は「富山駅北口前」で腹を決めているように感じましたが、、、

11月議会では私にも出番があるので、高岡出身だから高岡に建設すべき、というのではなく、高岡に建設した方が県側にとってもメリットがある!と、そういった議論を展開したいと思います。

2019年06月30日

【県議会】

富山県議会と高岡市議会の比較②

こんにちは、富山県議会議員の瀬川侑希です。

今回は、富山県議会と高岡市議会の「委員会」を比較してみたいと思います。

「委員会」とは、、、

県庁・市役所の業務は多岐に渡るので、全議員が全案件を議論するのではなく、議員にも専門性を持たせ、自分のジャンルに該当する案件を集中的に話そう、という方法が取られています。

いわゆる「常任委員会」と呼ばれるもので、富山県には5つの常任委員会、高岡市には3つの常任委員会があります(議会運営委員会を除く)。

もちろん、普段の活動において、他委員会案件を調査したり、質問したりできないわけではありませんが、

(委員会会議中に、他委員会案件の発言をすると、「所管外です。」とバッサリ切られます。)

会派を越えて全議員が話し合って、各々1つの常任委員会に所属し(2つ以上の常任委員会に入ることはできません)、その常任委員会の案件は、所属議員が特に責任を持って議論していくことになります。

こちらは、富山県議会の常任委員会と扱う案件です。

私は、「教育警務委員会」に所属しています。2年で所属委員会はローテーションします。

続いて、高岡市議会の常任委員会と扱う案件です。

1年目は「産業建設常任委員会」に、2年目は「民生病院常任委員会」に所属しました。高岡市議会は1年でローテーションしていきます。

こうしてみると、似たところもありますが、どちらかというと、違いの方が多いような…。

富山県議会は40人、高岡市議会は27人と、人数が違うこともあり委員会数に差がありますが、それよりは、県や市が管轄する仕事内容、つまり役割に違いがありそうです。

では、国・県・市の役割はそれぞれ何なのか?

せっかくなので、少し見てみましょう。

こちらは、以前愛知県がまとめたものです。実際には境界をまたがるものも多く、どちらにカテゴライズすべきか迷うものもありますが、参考まで。

「安全」が分かりやすいですが、「国」は防衛、「県」は警察、「市」は消防、が役割。管轄する仕事内容です。

また、小中学校の整備は「市」ですが、県立高校の整備は「県」、小中学校・県立高校の職員給与は「県」と決まっています。

一方で、企業誘致などは、実際には県・市どちらも取り組んでおりますし、この表にはありませんが、観光振興なんかもそうだと思います。

富山県議会と高岡市議会の「委員会」の比較。

県議会・市議会どちらも所属してみて思うことは、

・はっきり役割分担されているもの(警察、消防、学校など)は、それぞれの議会で話し合う

・一方で、どちらかに分類できないものも多く、たいていの場合は両者とも取り組んでいる←ただし、県議会の場合は、特定の市町村になるべく偏らず、県全体に恩恵があるか、という評価軸がある気がします。

というところでしょうか。

現在私の所属する「教育警務常任委員会」は、文字通り、教育委員会と警察が担当です。

教育はもともとやりたかったこと。これからの世代が「富山で育ってよかった」と思ってくれるような環境を提供したい!また、今や子どもだけが教育を受ける、という時代ではありませんので、学びたい人が誰でも学べる社会を目指して、提案していきたいと思います。

警察に関しては、富山でも凶悪な事件が立て続けに起こっています。安全に、そして安心して日々を生きられるよう、安全・安心が当たり前である環境を作っていきたいと思います。

2019年06月27日

【県議会】

6月定例会で私がした質問

こんばんは、富山県議会議員の瀬川侑希です。

本日で6月定例会が閉会しました。私にとって初めての県議会定例会!

一般質問の機会も与えられました。初めての議会とはいえ、市議会で経験していたので、固まるような緊張はしませんでしたが、選挙で託して頂いた思いを届けたい!と、いい意味で緊張感をもって、気合十分で臨みました。

うまくできた部分、できなかった部分、どちらもありますが、いずれにしろ大事なのは、ここで終わりではないということかと思っております。今回した質問が、どう政策に繋げられるか実現できるか、が大切!この質問はあくまできっかけ作り、と考えたいと思います。

さて、本定例会は補正予算がなく、また選挙後最初の議会ということで、各議員の想いのこもった議論が展開されました。聞いて初めて気付かされることも多く、やらなければならないことは本当にたくさんあるなと感じました。

「あれができていない」「これが足りない」
もちろん足りていないことは目に付きますし、私も主張しがちですが、最終日を終えての感想としては、令和の時代だからこそ、それ以上に「何をやめるか」「何を減らすのか」をもっともっと議論しなければいけないように思いました。「やめる、減らす」の話は避けたい話題ではありますが、これに逃げずに解答を出すのが、我々政治家と行政の責任のように感じた、そんな定例会でした。

さて、今回は6月定例会で私がした質問を掲載します。(長いです…。)

6月定例会の開催にあたり、「県債残高の返済計画と稼ぐ県政について」「県内の小学校再編について」「健康寿命日本一について」の大きく3つの項目にわたり、合計13問の質問をする。

まず、県財政全体の大きな話から始め、次に、個別の政策の中でも、これから各地で起こることが予測される小学校再編について、そして最後に、こういう富山県になったらいいな!という願いをこめて、夢のある健康寿命日本一について質問したい、
このような意図で3つのテーマを選んだ。

①最初に、「県債残高の返済計画と稼ぐ県政について」の中でも、「県債残高の返済計画について」。

今年度の一般会計当初予算は約5,500億円の富山県だが、その2倍以上にあたる、1.2兆円を超える借金を抱えている。

もちろん、石井知事になってから、財政状況は大変改善された。4年前の平成27年度に48年振りに県債残高を減少させたこと。また、平成28年度予算編成時に、約400億円の財政構造赤字を解消させたことは、石井知事だからこそできたことだと、高く評価している。

一方で、県債残高については、年度当初に「今年度減らす分」が提示されるだけで、将来に向かってどのような計画で、またどのようなペースで減っていくのか、県民には示されていない。そこで1つ目の質問だが、「1.2兆円を超える県債残高を、単年度の計画だけでなく、今後どのような計画で減らしていくのか、教えてほしい。」

→(回答)経済状況などによって県債発行は左右されるため、具体的な見通しを立てることは困難。しかし、適正な水準に抑制することには努めていきたい。

②同時に見ておかなければいけないのは、人口も10年以上前から減少が続いているという点だ。2つ目の質問として、「確かに4年前から県債は減少しているが、1人当たり県債残高でみると、ここ数年約116万円でほとんど変わっていない。これから生まれてくる子どもたちに、これからの世代に、負債を少しでも減らしてバトンタッチするために、もっとペースアップして返済していくべきだと考えるが、見解を聞かせてほしい。」

→(回答)建設事業を中心に予算を抑制することになり、望ましくないと考える。

③自治体の財政の健全化を計るために、いくつかの指標があるが、その中に「将来負担比率」というものがある。将来支払っていく借金の大きさを、その自治体の財政規模に対する割合で表したもの。富山県は250%(平成29年度末)。私は財政再建中の高岡市から来たが、高岡市の将来負担比率は180%、もちろん県内15市町村中最下位だが、富山県はそれを上回る。市町村と県は単純に比べられるものではないが、全国の都道府県と比べても、富山県の将来負担比率は全国47都道府県中42位。もちろん1つの指標であり、この数字だけが全てではないが、将来世代にツケを残さないために、少しでも減らしていくべきではないか。「将来負担比率が全国42位であることへの見解を聞かせてほしい。」

→(回答)北陸新幹線の整備と急流河川が多いという富山県の特性も一因。

④昨今、SDGsもそうだが、様々な分野で「持続可能性」が意識されるようになっている。私は、自治体財政も、より持続可能性を意識して運営していく必要があると思う。持続可能な自治体運営をするには、歳出を抑える一方で、歳入を増やす政策に力を入れていく必要があると考える。歳入が増えれば、その分歳出を削らなくてすむし、やりたくても財源がなくてできなかった政策もあるはずだ。借金返済に回すこともできる。そこで、次に「稼ぐ県政を目指して」、という観点で質問する。

富山県は一大消費地である、東京都に、宿泊施設やアンテナショップなど、いくつかの施設を持っている。

まず、都内にある、「富山県赤坂会館、いきいき富山館、日本橋とやま館、それぞれの役割をどう捉えているか」、教えてほしい。

→(回答)(赤)富山県関係者への割安な宿泊施設という役割がメイン。(い)(日)県産品を販売するアンテナショップ。(い)食品を中心とした普段使い。(日)富山の上質なライフスタイルなどを提案。

⑤先日、日本橋とやま館においては、2年連続で売上高が前年度を超えた、という嬉しいニュースがあった。フェアやトークショーなど、富山にいるのでなかなか伺えないが、参加したくなるような多彩なイベントが定期的に行われており、その努力あっての売上増だと思う。

富山県赤坂会館、いきいき富山館、日本橋とやま館、この中でも特にテコ入れのしがいがあるのは、赤坂会館だと思っている。

次に、「富山県赤坂会館の利用促進に向けたこれまでの取り組みと、ここ数年の客室稼働率の推移」を教えてほしい。

→(回答)格安宿泊パックや割引プランを用意。定員稼働率は45%前後。

⑥事前に調べたところでは、直近の2017年の稼働率は45%で、売上は1億円弱とのこと。一方で、観光庁によると、2018年の東京都内の客室稼働率は全体で約80%。30%以上の開きがある。このことからも、工夫次第ではまだまだ伸ばせる余地があり、仮に10%客室稼働率が上がれば、県の収入が2000万円増える。「黒字だから」、とそれでよしとするのではなく、少しでも歳入増に取り組んではどうか。

また、先にあげた3施設「富山県赤坂会館、いきいき富山館、日本橋とやま館」をもっと有機的に絡めてはどうか。点在させるのではなく、結びつけることで、それぞれの魅力がさらに増すと考える。

例えば、日本橋とやま館では富山県のブランドイメージを高めるために、富山の上質なライフスタイルを大いに首都圏で発信する場にしたい、と知事もおっしゃっている。この項目最後の質問として、その「日本橋とやま館で発信したものを、体験・体感する場として、器や食にこだわった上質な富山のライフスタイルを提案する客室・プランを作り、売り上げアップに繋げては」いかがか。

せっかく人気が高まっている日本橋とやま館だから、日本橋とやま館から赤坂会館の流れ、また逆に、赤坂会館で富山の器や食に触れ、日本橋とやま館に買いに行く、という流れ作りに挑戦してはどうか。繰り返しになるが、赤坂会館の稼働率を上げることはそのまま富山県政の財源になる。

→(回答)重要な視点だが、コスト面の検証も必要。

⑦次の大きな項目として、県内の小学校再編の動きについて。

本年4月には魚津市で3小学校が統合し、氷見市でも来年4月に3小学校が統合予定。大規模なところでは、高岡市は今後10年をめどに、26の小学校を19校に再編成したい考え。今後、県内各地でこのような小学校再編の動きが起こっていくと考えられるが、まず、「県内の小学校再編の動きを、県としてはどのように評価しているのか。」見解を伺う。

→(回答)あくまで生徒の教育状況の改善を目的に、総合的な観点から検討してほしい。

⑧次に、富山県の場合、市立・町立の小学校がほとんど。施設の建設・維持管理はその市町村自治体に責任がある。一方で、教員の給与は県から出る。「一般的に、小学校再編が行われた場合、教員の給与に対する県の財政負担は減るのか」。

→(回答)減る。が、再編統合校には、一時的に教員が多く必要な場合もある。

⑨教員の給与は1/3は国が負担する。残り2/3は県の負担だが、大部分は地方交付税で充当される。しかし、県負担と地方交付税はイコールではなく、いくらかは県の負担が減るはず。減った分すべてとは言わないが、市町村自治体は施設の建設・維持管理に投資が必要だ。「減った分のいくらかを、IoT環境、備品の整備など、該当の市町村の教育環境への支援に充ててはいかがか」。

→(回答)既に市町村では有利な財源措置がある。再編に伴う加配教員などで支援したい。

⑩最後の大きな項目として、健康寿命日本一について。

最新の平成28年の調査では、富山県の健康寿命は男性で全国第8位、女性で全国第4位と素晴らしい成果だった。今年も調査年であり、結果に一喜一憂するのではなく、息の長い取り組みこそ大事だとは分かっているが、それでも、富山県の掲げる「健康寿命日本一」にあと一歩のところまで来ており、期待せずにはいられない。

思うに、富山には数多くの誇れるブランドがあるが、「健康寿命日本一」も大きなブランドになり得ると思う。富山県のライフスタイルをすると健康寿命が伸びる、となると移住者がさらに増えるかもしれない。そこでまず、「健康寿命の延伸に向けたこれまでの取組みと、その成果について、」聞きたい。

→(回答)野菜摂取、ウォーキング啓発、小中学校給食の15%減塩化、健康経営企業の表彰などを行い、結果も出た。スポーツ庁長官賞の受賞にも繋がった。今年は啓発ソングを作った。

⑪次に、健康寿命を伸ばすには正しい食生活と適度な運動が大事だと言われているが、今回は特に運動面から質問する。

富山県は3月に、「富山県自転車活用推進計画」を策定し、「自転車を活かした健康づくりの推進」や「サイクルツーリズムの推進」など4つの目標を定めた。この計画以前から、サイクリング文化を育てようと富山県も積極的に関わり、県内のサイクリングイベントはとても多くなったし、日常の感覚としても外でサイクリストを見かけることが多くなったと感じる。計画により、この流れが加速し、より多くの方がサイクリングを楽しむ風景を想像すると、大変ワクワクする。

そこで質問をする。現在、富山県は「富山湾岸サイクリングコース」や「田園サイクリングコース」を整備している。計画では、コースの延長も指標に入れているが、ぜひ新しいコースも検討に入れてはいかがか。具体的には「来年の東京オリンピック 聖火リレーのコースも追加してはどうか。」

これには2つ理由がある。

1つには、サイクリングとオリンピックを別物と捉えるのではなく、うまく結びつけて県民の運動習慣定着、健康意識醸成に繋げられないかという思い。

もう1つには、富山県の様々な風景、また寄り道しての様々な県内のグルメを楽しんでいただくために、やはりコースの数は大事だと思うからだ。すべての市町村を回る聖火リレーのコースは、これにぴったりだと思う。

→(回答)魅力的な提案だが、コース決定を待って、サイクリングコースとして適当か見極めていきたい。

⑫いよいよ来年、東京オリンピックパラリンピックが開催される。

本大会自体は東京を中心とした地域で行われるが、県内でも事前の合宿や世界レベルの大会が開かれる。

最近聞かなくなったが、オリンピック開催が決まってからしばらくは、「レガシー」という言葉がよく言われていた。日本語にすると「遺産」。オリンピックは来年夏の開催だが、大会が終わった後、日本に、それぞれの地域に何を遺せるのか考えよう、という意味で使われていた。

これは決して、スタジアムや道路などのインフラの話だけではない。大会自体は東京だ。しかし、我々地方都市にも大会を通じて遺せるものがあるはず。オリンピックが通過して終わり、にしてはいけない。

例えば、県民の普段の健康意識の向上につなげられれば、県民にとってこれ以上ない「レガシー、遺産」になるのではないか。

また、県内にはいくつものプロスポーツチームが年間を通して試合をしている。

そこで、「オリンピックを契機に県民の健康意識をより高めるために、県や民間の歩数計アプリを絡めてオリンピック事前合宿会場や、プロスポーツ競技会場への徒歩移動を促す、ラジオ体操参加を呼び掛けるなど、同時に健康施策を実施してはどうか。」

→(回答)今年秋にはアプリにGPS機能を追加するので、活用できうる。

⑬最後の質問に移る。

県の歩数計アプリ「元気とやまかがやきウォーク」は早い段階で開発され、少しずつ利用者を伸ばしている。私も初期から利用しているが、ポイント制度やクイズもあり、楽みながら利用できる設計になっている。

一方で、最近、各市町村で、ポイント制度やアプリ開発の動きがある。もちろん、それぞれに特有の機能があったり、目的は違うのだろうが、いち県民の感覚からすると、市町村と県で、それぞれがアプリを開発していては、税金の無駄遣いのようにも感じる。そこで、「県の歩数計アプリ「元気とやまかがやきウォーク」がある一方で、各市町村でポイント制度やアプリ開発の動きがあることへの見解を聞かせてほしい」。

→(回答)独自に工夫を凝らしているものと思うが、アプリは県民全員に公開しているので、市町村のアプリ開発の際は本アプリを活用することも検討してほしい。

知事は常々「文化力で県の魅力を高めたい」とおっしゃっている。文学や芸術、デザインも文化だが、「する」「見る」「支える」色々な形でスポーツに関わる、県民の健康意識が高い、というのも文化力であり、ブランドになりえると思るので、ぜひ引き続きの環境整備・健康施策の推進をお願いする。

以上で私の質問を終わる。

2019年05月30日

【県議会】

四国視察:後半

こんにちは、富山県議会議員の瀬川侑希です。

前回に引き続いて、四国視察の後半について。

【徳島県上勝町】


「葉っぱビジネス」でも知られる町ですが、
「ゼロ・ウェイスト」の取り組みを見たくて伺いました。

「ゼロ・ウェイスト」とは、「無駄、浪費、ゴミをなくす」という意味で、物の無駄遣いをせず、リサイクル・リユースを進め、生産段階から処理に困らない製品をつくることで償却・埋め立て処理される有害なゴミをなくしていこうという理念。

日本ではまだ4市町村しか、「ゼロ・ウェイスト宣言」をしていませんが、海外ではニューヨーク市、カリフォルニア州各市、オーストラリアのキャンベラ市、ニュージーランドの50%以上の自治体など100以上の地域が、目標年を定めて採用しています。

参考:http://zwa.jp/about/

富山県は全国で初めて、レジ袋の無料配布を取り止めた県です。そんな県だからこそできる、次なる取り組みが必要ではないかと思います。

一般的な自治体のリサイクル率は20%、上勝町は80%。

ゴミ収集車は走らず、住民が自ら45種に分類して、ゴミステーションに持ち込みます。

1kgで役所が処理にいくらかかるのか、

逆に1kgでいくら役所の収入になるのか、可視化できるような仕掛けになっています。

他には、全国からこいのぼりを集め、ご祝儀袋にして売ったり、

町で使わなくなった体操服を集め、次の小学生に安く譲ったり、

町が補助を出し、全家庭に生ゴミ分解の設備を置き、肥料にしています。

「ゼロ・ウェイスト」の考えが共感を呼び、窓枠を外観に活かしたビール工場など、民間の動きも活発です。

視察は無料ではなく、しっかりお金を取っているところも、私たちができていない部分だと感じました。

【兵庫県南あわじ市】

最後は、四国ではありませんが、兵庫県南あわじ市へ。有名な玉ねぎの産地です。

市の施設。遊び心があって素敵だと思いました。

南あわじ市では2つの廃校活用事例があります。

ひとつは、高校跡地に大学(吉備国際大学農学部)を誘致した事例。

玉ねぎの研究、数が大変少なくなっていた「ナルトオレンジ」の繁殖、ジビエ、お酒(醸造学科)など、農家の方々を手伝いながら、生産・加工・販売まで、一緒に課題解決しているよう。

びっくりしたのは、そこの先生が、何度も試合をした京大空手部の2つ下のエースだったこと(笑)!嬉しい再会でした。

左が京大空手部出身の金沢先生。当時はパワーとスピードを兼ね備えた、とても強い選手でした。
アイスクリームを商品化。

もうひとつが、小学校廃校校舎を活用し、民間が農業ビジネスをやっている事例。

今回の視察のきっかけであり、小学校再編の参考にするため、前からぜひとも見たいと思っていました。

グラウンドで様々な種類のトマト、

また、教室で野菜を育て、

これからは、レストランや宿泊環境も作る予定とのこと。

行政の物件の貸し方を含め、発見が多く、行って正解でした。

以上が今回の視察で回ったところ。

例えば雨が少ないので、水資源の問題があるなど、これらの地域には悩みも多いようです(改めて富山県の水の豊富さに感謝しました)。
富山県より人口減少率も高いです。

しかし、逆境に立ち向かって、自分たちならではの強みを磨いているところばかりで、

では、私たちの強みは何なのか?富山県はどの方向に向かえばいいのか?を問い直すきっかけになりました。

ここも見た方がいいよ!などありましたら、また教えてください!

2019年05月25日

【県議会】

四国視察:前半

こんにちは、富山県議会議員の瀬川侑希です。

どうしても見たいものがあったため、
5/20(月)~5/24(金)で四国に視察に行ってきました。
(5/20(月)と5/24(金)は移動日で、実質の視察は3日間)

今回見たところは、私たち同様、課題の多い地域であろうと思います。しかし、自分たちならではの強みを磨いているところばかりで、大変参考になりました!

【愛媛県今治市】

人口16万人、愛媛県第2の都市。日本遺産も2つあり、高岡市と共通点も多いです。
(日本遺産は正直うまくいっていないなぁ、と感じました。様々な地域の日本遺産を実際に見て、日本遺産の課題が私にも見えてきた気がします。)

富山県も力を入れているサイクリングですが、今治は聖地です。

街のいたる所にスタンドがあります。

こちらはドラッグストア。

「ブランド」でも十分すごいのですが、もはやブランドを通り越して、「文化」になっていると感じました。

しまなみ海道には「歩行者自転車のみが通れる道路」もあります。スポンサーの協力を募り、使用料は無料です。

この自転車道が、
このように本線に合流していきます。
本線の右側にループしているのが自転車道です。

サイクリングが街に当たり前だからか、車も嫌な顔せず、余裕をもって避けていきます。

また、市役所には「サイクルシティ推進室」があり、専属で整備に取り組んでいます。

ブランドといえば、今治はタオルも有名です。

しかし、そのブランドを作るために、地元のメーカーにとっても厳しい基準を自らに課し、ブランドを作り上げていったとのこと。

「5秒ルール」
生地を水に落としてから、5秒以内に沈まないと、合格品にはなりません。

「ブランドを作る」とは生半可な気持ちでできることではなく、廃業する会社が出るかもしれない、そういったレベルで取り組まないと作れない。

成功した「ブランド」は綺麗な話になりがちですが、厳しい厳しい覚悟を必要とすることだと感じました。

【高知県安芸市畑山】

続いて、高知は安芸市畑山、小松夫妻のもとへ。

お2人が生産・加工・販売されている、高知県の地鶏「土佐ジロー」。

「鶏を鶏らしく育てたい」
土佐ジローの健康に気づかい、旨味を引き出す育て方をされている小松夫妻。まるで武道の達人のような、求道者だと感じました。

そして、だからこそ!こんなに濃厚な鶏は食べたことがありません!

土佐ジローの話もさることながら、里山、限界集落、子どもへの教育、、、お2人と色々な話をして、自分の考えを深めるきっかけになりました。

すぐにファンになりまして、また伺いたいと思うスポットです。みなさんもぜひ一度!

前半となる今回はここまで!次回は四国視察の後半です!

2019年05月09日

【県議会】

富山県議会と高岡市議会の比較①

議会後に、職員と議員で集合写真

こんにちは、瀬川侑希です。

昨日5/8に、いよいよ富山県議会がスタートしました。(任期は4/30からでしたが、連休の関係で初当庁は5/8に。)

市議会同様、初日は議長や副議長を選出する「組織づくり」の位置付け、いわゆる「組織議会」が行われ、1日だけの開催。そのほか、各委員会の委員長や副委員長も決まりました。

席の番号は「4番」。中学サッカー部時代の背番号と同じです。

それぞれの議員がどの委員会に所属するかも決定。私は、「教育警務常任委員会」と「人口減少問題特別委員会」に所属することになりました。


各委員会でどのような案件を扱うかは今後書いていきますが、今日は富山県議会と高岡市議会の比較をしてみたいと思います。

①予算規模

高岡市の今年度一般会計の予算額は、656億円

富山県の今年度一般会計の予算額は、5,548億円

約8.5倍。この予算の使い道をチェックしていくことになります。

ちなみに人口は高岡市約17万人に対し、富山県約106万人なので、約6.2倍です。

②職員数

高岡市の職員数は約1,800人(但し、この人数には病院職員や消防士も含まれており、一般行政部門だけだと約800人)

富山県の職員数は約14,000人(但し、この人数には教員や警察官も含まれており、一般行政部門だけだと約3,200人)

全職員を比較すると7.8倍、一般行政部門だけだと4.0倍。県議会議員40人で、この職員分の仕事内容をチェックしていくことになります。

③議会でできる質問数

高岡市議会では年間4回の議会で、希望すれば4回とも質問できましたが(私は全議会で質問しました)、

富山県議会では年間4回の議会で、最大でも3回しか質問できません。

もちろん質問がすべてではありませんので、その分、職員との打ち合わせ量を増やし、政策の実現に向けて活動してまいります。

④借金

高岡市の市債残高は約1,100億円で、今年度予算の1.7倍

富山県の県債残高は約1兆2000億円で、今年度予算の2.2倍


みなさん、「?」と思われませんでしたでしょうか?

意外と知られていませんが…。

昨日は1日だけ開催の「組織議会」。本番である、次の議会は6月議会になります。

年間3回の質問機会ですが、幸いなことに私は6月議会で質問できそうなので、ここらへんの部分を問うていきたいと思います!!

第一弾の比較はここまでとしたいと思います。数字の比較ばかりの、あっさりした中身で申し訳ありません。

「市議会議員の仕事はイメージできるけど、県議会議員の仕事は分からない」という声をよく聞きますので、今後、第二弾・第三弾と比較するときは、なるべく仕事内容にも踏み込んでご紹介していければなと思っております。