知り合いが持っていた、とっても昔の高岡市議会議員選挙の写真
こんばんは、富山県議会議員の瀬川侑希です。
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連日、ニュースでは国政の話が取り上げられますが、
ここ高岡市では、4年に1度の高岡市議会議員選挙が1ヶ月後に迫っています。
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これから決まる衆議院議員選挙のスケジュールによっては日程がズレますが、
現状、10/17(日)~10/23(土)が選挙期間、10/24(日)が投開票日、となっています。
※その後、衆議院議員選挙のスケジュールが正式決定。高岡市議会議員選挙も、投票日を合わせる形で、 10/24(日)~10/30(土)が選挙期間、10/31(日)が投開票日、に変わりました。
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4年前は私も挑戦。大変な思いもしましたが、支えてくださるみなさまのおかげで当選することができました。改めて感謝申し上げます。
その時の投票率は「61.32%」。多いか少ないかは意見の分かれるところですが、この「61.32%」。当然ですが、市民全体の平均であって、年代によってバラつきがあります。
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年代別投票率は?
高岡市議会議員選挙は年代別の投票率を公表していないので、同じ日に行われた衆議院議員選挙の年代別投票率(高岡市だけでなく富山県全体の数字です)で見てみると、
①
このようなグラフになります。
18歳19歳は、初めての選挙権ということで学校などで啓発活動も行われたからでしょう、20代に比べて少し投票率が高いです。しかし、20代以降はキレイに、年代が上がるにつれて投票率が高くなります(80代以降はグンと下がります)。
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「シルバーデモクラシー」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
年配の方の方が投票率が高いため、選ばれる政治家も年配の方を重視した政策を行う傾向があります。
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単純な人口でも差がある
先ほどのグラフは投票率を表したものです。選挙の度にあのグラフが登場しますが、人口も加味する必要があると考えます。
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こちらは選挙時平成29年の高岡市の人口です。
②
緩やか(?20代と40代は倍違いますね…)な右肩上がりの分布です。
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①の年代別投票率は富山県全体の数字、②は高岡市の数字なので、母集団が揃っていませんが、傾向把握のため掛け算をすると、
要は「投票に行った方」の人数のグラフです。
右肩上がりの直線の傾斜がさらにきつくなります。
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年齢別投票率だけでも、若い世代の意見が通りにくい状況ですが、人口を考えると、さらにその状況に拍車がかかります。
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民主主義は多数決?
「そんな風に言うんだったらせめて投票率だけでも上げたらどうか」
という声も聞こえてきそうです。
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その通りだと思います。
もちろんその努力をし続けなければいけません。投票率が低い原因は政治家やメディアに責任があると思っています。
例えば高岡市では、この4年間で、
・おとぎの森にふわふわドームができた
・小中学校にエアコンがついた
・小中学生にタブレットが配備された
・保育料が無料になった
・中学生以下のインフルエンザ予防接種が無料になった
国・県・市それぞれの政策でこのような変化が起きています。こういう事実も私たちが先頭に立って、しっかり伝えていかないといけません。
しかし、ただでさえ人数が少なく、一度意見の通りにくい状況になった世代の投票率は、急に変わるものではないでしょう。
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少し脱線しますが、だからこそ大切なのは、「少数の意見を取り入れる姿勢」だと思っています。
『民主主義なんやから多数決で決めればいいがや!』
こうおっしゃる方もいますが、私はそうは思いません!!
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確かに、意見が割れた場合、最終的には「多数決」で決める必要があるかもしれません。
しかし、「多数決」は最終手段。「多数決」に至るまでに、徹底的に議論し、何が障壁になっているのか、それは別の方法で取り除けないか、全員に賛成してもらう道はないか、考えることが民主主義だと私は思っています。
そして、採用されなかった意見をなんとか汲み取ろうとする姿勢も民主主義だと思っています。
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家庭では、お子さんやお孫さんに時間もお金も使います。
でも、街全体になるとそうなりません。このギャップはなぜでしょうか?
意見の通りにくい若い世代。でも、未来を作っていくのは間違いなく彼ら彼女らです。若い世代に優しい社会を私は目指していきたいと思いますし、みなさんも共感してくだされば大変幸いです!
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それではまた!