2021年05月25日

【県議会】

テクノドーム別館の完成予想図

こんにちは、富山県議会議員の瀬川侑希です。

先月、富山県は、高岡テクノドーム別館の基本設計を発表しました。

「県西部地域の活性化に資する拠点施設」「新たなにぎわいや憩いの場となる空間創出」をコンセプトに掲げています。

建設費用は約30億円。 大きさは約4,000㎡。展示場や商談室を設ける展示棟が約3,000㎡、会議室や事務室を設ける交流棟が約1,000㎡。展示場は可動式の座席を準備し、最大席数1,200席になります。

屋根や外壁はなるべく県産材を使おうという考え。また、本館と別館の間に中庭やテラスを配置。地下熱や太陽光を利用する設備も導入する予定です。5Gが使えるように設備するのも特徴です。

当初は2年後の2023年春頃完成予定でしたが、少なくとも1年間は民間活力の導入を検討するために(2021年度予算で 、民間活力導入可能性調査などの費用4,200万円を計上 )完成を延期しましたので、2024年以降の完成となるでしょう。

みなさん、これを見てどんな感想をお持ちでしょうか??

自身も含め、県議会でこれまで様々な議論をしてきて、また中身に関してはこれからの議論なので、あくまで見た目だけの話ですが、

私としては、こうやってパースが出てくると具体的なイメージができますし、大きく屋根がせり出した斬新なイメージに正直とてもワクワクしています!

ものづくり体験施設に関しては、議会で何度か取り上げ、見直す方向になりました。前向きと言うよりは、「やめる」というバックストップの決定ですが、それでもひとつ仕事ができたかなと思っております。

リンク:ブログ | 瀬川ゆうきオフィシャルサイト (segawayuki.net)

リンク:ブログ | 瀬川ゆうきオフィシャルサイト (segawayuki.net)

座席数に関しては、当初1,000席想定でした。しかし、政治・経済・文化、、、色々な方が意見を届け、またバラバラな意見にならないよう、「ある程度高岡で意見をまとめよう」と努力した方がいて、最終的に1,200席で着地しました。

テクノドーム別館は元々の出発点の違いから、クラシックが開けるような、トップレベルの音響を有するわけではありません。

しかし、1,600席の高岡市民会館が休館となっている現在。復活の予定も見えていない中、完全な代替にはなりませんが、ある程度カバーできるよう、みんなで努力し、1,000席→1,200席となりました。ひとつの成果だと思っています。可動式なので、1,200人以下であれば、そのイベントに応じて座席数を設定できます。

大きければ大きい方がいいという考えは個人的には好きではないのですが、1,000人以上の行事が高岡市内で開けなくて他市で実施せざるをえなかったこともありました。今まで市民会館のサイズでやっていたものを、規模を縮小して実施しているものもあります。

ぜひ、「文化創造都市」高岡の地にふさわしい施設として、気兼ねなく思いっきり文化活動などを開いてくださればな!と思います。

ただし、勘違いしてはいけないのは、これは高岡市の施設ではないということです!

これによって県西部が、そして富山県の魅力が高まるような、そんなものを作り、またそんな使い方をしていかないといけません!

可動式の座席なので、多彩な使い方が可能です。ぜひ、新しくできるテクノドーム別館で、思わず出かけたくなるような楽しいイベントが次々開かれることを期待したいと思います!

例えば、御旅屋セリオにはeスポーツの拠点「Takaoka ePark」が昨年できました。

リンク:施設概要 | 富山県高岡市のeスポーツ施設のTakaoka ePark (takaoka-epark.jp)

若年層だけでなく、健康増進や認知症予防にも繋がると、高齢者施設で取り入れる事例が県内でも増えてきております。

常設は御旅屋セリオで、たまには大規模なイベントをテクノドームで。このような棲み分けた使い方にも期待したいですね!

それではまた!

2021年05月19日

【県議会】

富山県の「DX・働き方改革推進本部」に期待!

こんにちは、富山県議会議員の瀬川侑希です。

富山県は6月に「DX(デジタルトランスフォーメーション)・働き方改革推進本部」を設けることを、昨日発表しました。

行政のサービス向上や効率化はもちろん、民間企業や地域社会も含めて対象にして、デジタル技術を活かした改革を進める狙いです。

リンク:富山県、DXで推進本部 補佐官にfreee執行役員: 日本経済新聞 (nikkei.com)

期待したいのは、補佐官に「freee株式会社」執行役員の川西康之氏(37歳)、副補佐官に「つづく株式会社」代表取締役の井領明広氏(30歳)という、2人の民間のエキスパートを起用したこと。

川西さんとは高校時代からの長い付き合いで、井領さんとは2年前から勉強会などでお世話になっており、2人のプロフェッショナルな活動を知っている自分としては、個人的にも大変嬉しく、また頼もしい人事でした。

川西さんは、私の高校・大学の1つ上の学年で、仕事もプライベートも相談する大好きな先輩です。

富山愛・高岡愛が強く、特に社会人になってから頻繁に意見交換していまして、

6年前に、総合型地域スポーツクラブ「高岡スポーツユナイテッド」を一緒に立ち上げたり、

最近では、医療従事者のためのクラウドファンディングにともに取り組みました。

リンク:ブログ | 瀬川ゆうきオフィシャルサイト (segawayuki.net)

また、小話でしかありませんが、、、

私の高校では運動会で実施する「青年体操」なるものがあるのですが、

リンク:高岡高校 青年体操 – YouTube

1つ上の先輩とペアになり、マンツーマンで指導を受けます。

すごい確率ですが、私の指導係だったのが川西さん!

おかげで力強くできた!…はず。

僭越ですが、2回の選挙では応援弁士も務めてもらいました。

川西さんは、大学在学中にWEBマーケティング会社を起業し、その後freee株式会社に参画。会計や人事労務をクラウドサービスで効率化し、「スモールビジネスを、世界の主役に。」をミッションに掲げる会社の執行役員としてご活躍中です!

リンク:freee株式会社

東大在学中に22歳で起業、社長を10年してみて分かったこと。そしてfreeeに転職した理由。 | Humans of freee (wantedly.com)

井領さんとは、藤井大輔議員の紹介で、2年前に勉強会をしてもらったのが出会いです。

その後何度か意見交換もさせてもらいましたが、

富山県としても井領さんにお願いし、昨年1年間、県庁主催の民間企業向けの働き方改革推進セミナーを担ってくださいました。

現在は企業の課題発見・経営支援を行う、つづく株式会社の代表取締役としてご活躍中です!

リンク:つづく株式会社 (tsu-zu-ku.com)

また、このnoteを書いた方でもあります。

リンク:地方でSaaS導入支援会社を起業して3年、階段から降りられなくなった(前編)|井領明広@つづく株式会社代表|note

もちろん私はごく一部しか知りませんが、、、お2人は現在に至るまで、決して順風満帆だったわけではありません。悩んだり、壁にぶつかった話を本人から聞いたことがあります。

しかし!私が知っているのは、その度に、粘り強く課題解決に取り組み、時には自分自身を変化させ、壁を突破してきた方々だということです。

特に行政が遅れている分野を、外部の知見で担当するお2人。

今回も同様、課題には気付いても、いざ導入するには様々な壁がありそうですが、、、

2人ならきっと打ち破ってくれるものと信じています!

県庁側と議員側ではありますが、目指すゴールは同じですので、私にできる手助けがあるなら、恩返しの意味でも精一杯頑張りたいと思います!!

2人と同じ目標に向かって働けることが、とても楽しみです!!

それではまた!

2021年05月18日

【自分の考え】

きつい時こそコミュニケーションが大事

こんにちは、富山県議会議員の瀬川侑希です。

現在、新型コロナウイルスのワクチン接種が進んでいます。

現時点では、以下のような順でワクチン接種がされる見込みです。

(1)医療従事者等
(2)高齢者(令和3年度中に65歳に達する、昭和32年4月1日以前に生まれた方)
(3)高齢者以外で基礎疾患を有する方や高齢者施設等で従事されている方
(4)それ以外の方

ちなみに、

接種費用は無償。全額公費になっています。

富山県内では5/16(日)現在で、

医療従事者:対象者約39,000人に対し、

1回接種→31,794人(81.5%)、2回接種→18,297人(46.9%)

高齢者(65歳以上):対象者約335,000人に対し、

1回接種→5,236人(1.6%)、2回接種→995人(0.3%)

と、国全体の平均と似たようなペースで接種が進んでいます。

しかし、この接種予約…。

本題とは離れますが、一言だけ。

既に多くの方が指摘しているのかもしれませんが、

このブログを書くにあたり、各市町村の予約受付はどうなっているのかと簡単に調べたところ、、、なんと各市町村でバラバラの予約システム!

日本の市町村数1,718通りとは言いませんが、緊急事態とはいえ、こんなガラパゴスな状況が生まれていることに驚き、また愕然としました。

住んでいる方にとっては、お住まいの自治体で予約するわけですから、1つのシステムしか利用しません。一見不都合を感じないかもしれません。しかし、バラバラなシステム開発は明らかに税金の無駄が発生しているでしょう。

(昨年の東京都のコロナ感染状況のオープンデータ化は素晴らしいと思いましたが…。)

リンク:東京都のコロナ対策サイトに学ぶ、オープンデータな情報開示のあるべき姿 (newspicks.com)

さて、本題に戻り、私が住む高岡市の話をします。

昨日の夜、ある市民の方から「これはないんじゃないか?」と連絡がありました。

高岡市では、5/6に65歳以上の方の接種予約を開始、5/17~6/5の予約を一括して受け付けましたが、

現在は、本日より1日ずつ、接種日ごとに予約を受け付けています。

リンク:高岡市/新型コロナワクチン接種の予約について (city.takaoka.toyama.jp)

平時では想定外の「ワクチン接種業務」がいきなり降ってきて、ワクチン供給スケジュールも直前まで分からなかったり、ズレたり、、、市役所の現場はとても混乱し、疲弊していることも聞いておりますが、

現場へのエールの意味を含めて、また、自分への戒めも含めて、、、

きつい時はコミュニケーションが雑になりがちです。「きつい時こそコミュニケーションが大事」だという意識で、踏ん張って仕事にあたってほしいと思います。

本日5/18(火)は6/6(日)分の予約ができる日でした。

0時から予約できる予定だったので、夜遅くまで起きて待機していた方も当然いらっしゃったでしょう。

しかし、2時間前の22時に、

5/18(火)からの予約受付時間の変更についてお知らせします。 本市では、5/6(木)にインターネット(接種予約サイト・LINE)とコールセンターへの電話による予約受付を開始したところ、コールセンターに電話しても予約がとれなかった方が大変多くおられたことから、改善策の検討を進めてまいりました。 少しでもコールセンターでの予約をお受けできるよう、5/18(火)から当分の間、すべての予約開始時間を午前9時に変更し、午前0時から午前9時の間は、インターネットでの予約受付を行わないことといたします。 皆様にはご不便をおかけいたしますが、ご理解いただきますよう、よろしくお願いいたします。 ワクチンは希望するすべての方の分が確保されますので、ご安心ください。

という連絡が。

理由は十分分かりますし、その判断も正しかったと思います。また、きちんとした文章であるとも思います。現場の疲労感も分かりますが、、、

少なくとも、直前も直前の変更連絡になってしまっているので、もうちょっとだけでも市民の気持ちに寄り添った丁寧な言葉を発信してもよかったのではないかと思います。

あれはダメ、これはダメが多く、ギスギスしがちな昨今ですが、

こんな時だからこそ、

家族とのコミュニケーションも、

友人とのコミュニケーションも、

取り引き先とのコミュニケーションも、

行政と市民とのコミュニケーションも、

いつも以上に優しい気持ちで、いつも以上に相手のことを想った言動・行動をしていきたいものです。

それではまた!

2021年05月03日

【市民の動き】,【観光】

関野神社酒井さんを偲ぶ ~御車山祭の日を迎えて~

こんばんは、富山県議会議員の瀬川侑希です。

上記は2年前の「高岡御車山祭」の写真です。新型コロナウイルスの影響で、昨年は中止。今年も中止ではありましたが、祭りの保存継承のため、7基のうちの1基、小馬出町の山車のみ約740mの特別奉曳(ぶえい)が行われました。

豪華絢爛な山車に注目が集まりますが、実は高岡御車山祭は「関野神社」の春季例大祭です。

5月1日、御車山祭の日を迎え、追悼の意を込めて、先日亡くなられた関野神社禰宜酒井さんとの思い出について書きたいと思います。

私と酒井さんの出会いは2012年になります。その頃は東京に住んでおりましたが、夫婦お互いが高岡市出身であったため、関野神社で結婚式を挙げることに決めました。

私たちはオーソドックスな結婚式を考えていましたが、「一生に一度だから変わったことをしよう!」と次々提案くださったのが酒井さんです。

(結局、変わったことはしませんでしたが、)神職の堅いイメージとのギャップに驚き、強烈なインパクトがありました。

結婚式当日は高岡駅にもあるおりんを鳴らし祈願頂き、高岡らしい結婚式になったなぁとしみじみしたのを今でも覚えています。

その後2015年にUターンしてからは、お祓いや昼粥講などで時々訪れていましたが、2018年頃から、『ある相談』を受け、月1回のペースでお会いするようになりました。

相談のきっかけは癌からの復活でした。酒井さんは癌を患われましたが、治療の末克服されました。そして、一度死を覚悟したことで、「何も恐れるものはないので、大好きな高岡のために残りの命を使いたい」と決意をされたようです。

癌から復活された酒井さんは、高岡のある意味象徴であり、自身が禰宜を務める関野神社の例大祭「御車山祭」を、もっと市民から愛され、もっと市外の方にも楽しんでもらえるものにしたいと考えていました。そして、象徴である高岡御車山祭が変わることで、高岡市民に挑戦する気持ちをもってほしいし、元気を与えたい、と思っていたようです。

伝統ある祭りのため、違和感を感じる関係者もいらっしゃるかもしれませんが、酒井さんの考えを紹介させてください。

酒井さん曰く、「神事は伝統に則って行えばよい。しかし「祭り」は住民に楽しんでもらうためにやるものだ。伝統にこだわるのではなく、どうしたらより楽しんでもらえるか、どんどん変わっていっていい。」

関野神社のHP下部を見てもらえれば分かりますが、御車山祭は昔は3基の神輿を伴っているなど、今と同じではありません。御車山祭自体が変わってきて今の形になっているので、これからも変わっていい。酒井さんはそのような考えをお持ちでした。

高岡關野神社公式サイト | 富山県高岡市 | 日本 (takaokasekinojinjya.com)

私にされた『ある相談』とは、

「御車山祭の先頭をミッキーマウスに務めてもらいたい」

というものでした。

さすがに最初聞いた時は、頭が「?」になりましたが、

関野神社では巫女舞を行っており、その中に「浦安の舞」というものがあります。酒井さん曰く、浦安の舞を大勢が踊れる関野神社は日本有数なのだそうです。そして、「浦安の舞」の「浦安」はディズニーランドがある浦安市の名前の語源という説があります(諸説あるようです)。

関野神社の浦安の舞と、浦安市のディズニーランドで交流ができないだろうか、というものでした。

その後、打ち合わせを重ねる中で、いきなりミッキーマウスは難しそうなので、

一歩一歩階段を登りましょう、まずは高岡市民にもっと浦安の舞を見てもらいましょう、という方向になり、イオンモール高岡増床記念という形で、東二塚の獅子舞とコラボレーションし、浦安の舞を奉納しました。

その後も音楽や漆、食、そして高岡のことなどについて色々話してきましたが、

酒井さんは癌が再発し、3月23日帰らぬ人となりました。

「「祭り」はどんどん変わっていっていい」

伝統を守るべきだという意見もあるかもしれませんが、私は酒井さんのこの言葉に何か大事なことに気付かされた気がしています。これからも大切にしていきたい言葉です。

御車山祭と絡まない形になるかもしれませんが、酒井さんのためにもいつかミッキーマウスを高岡に呼んで、高岡の上空にいらっしゃるであろう酒井さんにもお見せしたいと思います。

実は、高岡駅の発車メロディーや、市内小中学校のチャイムは「おりん」の音になっています。これは酒井さんの発案、尽力のおかげだと聞いています。

目には見えませんが、高岡の「音」を私たちの身体に刷り込んでくれました。

おりんのチャイムを聞いた小中学生が大人になって、この街を引っ張っていく立場になった時、高岡市はまたひとつ変わるんじゃないか、、、そんなことを思っています。

酒井さん、私たちに色々なものを残してくれ、ありがとうございました。安らかにお休みください。