2022年04月29日

【市民の動き】,【観光】

お祭が徐々に復活!~5月1日は高岡御車山祭~

2019年の高岡御車山祭

こんにちは、富山県議会議員の瀬川侑希です。

新型コロナ出現から2年以上が経過しました。

この間、準備作業の密集、観覧者の密着などの問題から多くのお祭が中止となりましたが、

コロナになって3年目。 中止、中止では、準備作業を含めた祭の伝統も引き継げなくなる心配があり、

また、感染状況が少しだけ落ち着いているということもあり、少しずつお祭を再開する動きがあります!

例えば高岡市まわりでは、毎年5月1日に開催されている「高岡御車山祭」が3年振りに7基勢ぞろいの予定!

一昨年は中止、昨年は1基のみの代替事業だったため、

本番、そして準備作業の継承のためにも、喜ばしいことだと感じております。

お祭関係者とお会いすると、みなさん大変いきいきとされていて、そういう姿を見ているだけでこちらも楽しい気持ちになります。

ただし、毎年15万人程度訪れるこのお祭。写真を見ても明らかですが、担い手、観覧者ともに大変密集した状態になってしまいます。

7基勢ぞろいするものの、感染対策として、担い手約600人にはPCR検査をし、観覧者には来場自粛をお願いしているようです。

私も観たい気持ちを抑えて、テレビ・webで生中継をするようなので、そちらで楽しみたいと思います。

毎年5月15日に行われていた伏木の「けんか山」も、開催日を第3金曜・土曜に変更(今年は5月20日・21日)して、3年振りに完全な形で運営するようです。

山車をぶつけ合う「かっちゃ」が有名なこのお祭。一昨年は神事もかっちゃも中止、昨年は県内ステージ2という状況でかっちゃが中止だったため、今年の完全開催は、伝統文化を次に繋げることができるため、こちらに対しても大変嬉しく思います。

一方、苦渋の決断で、今年度も中止にしたお祭もあります。

毎年9月に行われている「中田かかし祭」は感染防止の観点から中止となりました。

各町内で行われる「獅子舞」もやるところと中止するところに分かれるようです。

「やめる」判断も、もちろん尊重したいと思います。

その他でいうと、毎年8月1日~7日で行われている「高岡七夕まつり」は昨年も開催され、今年も開催予定と聞いております。

7月の「戸出七夕まつり」、9月の「つくりもんまつり」も高岡の代表的なお祭です。どちらもそろそろ開催かどうか判断されるのだと思いますが、「つくりもんまつり」は昨年リモートコンテストに切り替えたので、今年も何かしらの動きがあるのでしょう。

「お祭」は準備を含め多くの人が関わり、

そして多くの願いが込められるからか、居合わせるだけでなんとも楽しい気持ちになるので、私も大好きな催しです。

しかし、出現から2年が経過し、付き合い方が分かってきたとはいえ、コロナによって、リスクを極力減らすために関係者は大いに悩むことになりました。

「開催」か「中止」か、関係者は悩みに悩んで判断し、判断後も「これでよかったのか」心配の種は尽きないのではないでしょうか。

そうであるから、「開催」の判断も、「中止」の判断も、どちらも尊重したいと思います!そして、来年こそは、どのお祭も完全な形で開催され、多くの笑顔が溢れる1年になるといいなと思います!

2022年04月21日

【県議会】

高岡警察署の再編統合

こんにちは、富山県議会議員の瀬川侑希です。

現在、富山県内の警察署の再編統合計画が進んでいます。

施設の老朽化、管内人口の変化に加え、小規模警察署だと事件・事故への初動対応力が相対的に低く、対応力を強化したい!というのが再編統合の主な理由です。

参考①:施設の老朽化

現在富山県には14の警察署がありますが、半数以上の8警察署が建設から40年以上経過、うち3警察署は耐用年数である50年以上が経過しています。

建物の古さに加え、50年前とは社会情勢も変わり、プライバシーに配慮した相談室の不足など、機能面でも間に合わなくなっています。

参考②:管内人口の変化

こうしたことから、県全体の警察機能を強化するために、再編統合計画が進んでいます。

高岡署に関しては、

これまで地域の安心安全を担ってきましたが、この警察署も築55年が経過。

「現在のまま高岡署単独」
「氷見署と統合」
「小矢部署と統合」

という3案が提示され、

警察署ごとに地域代表からなる地域協議会を設置し議論を重ね、

パブリックコメントにより広く県民から意見を募り検討してきた結果、

「氷見署と統合」案が選択されることになりました。

ちなみに全体としては、県東部、県西部でそれぞれ次のような再編になります。

再編に伴い警察署が統合される地域は、原則、旧警察署庁舎を分庁舎として活用し、(仮称)分庁舎長、自動車警ら係(パトカー警ら等)、警務係(警察相談窓口等)、交通係(交通窓口)等を配置し、警察署機能の一部を残した本署の出先機関として引き続き運用するとのことです。

私は警察署の再編統合は、現在与えられた条件の中で、全体の機能強化に繋がる合理的な選択だと思っています。

では、氷見署と統合する新高岡署はどこになるのでしょうか?

場所についてはどこかから提案があったわけではなく、あくまで私見ですが、

「用地の確保」と「氷見市街へのアクセス」がポイントになっていくのだろうと考えます。

そういう風に考えると、

広小路の現在地に加え、

より氷見へのアクセスという点では、数年度に空き校舎になる「五位小学校」「横田小学校」は高岡インター近くで候補地になるのだろうと思います。

旧地場産業センターも氷見へのアクセスはよくなりますが、現在もテナントが入居しており、現実的ではないでしょう。

県内4地域で再編統合となるため、同時に建設が始まるのではなく、場所の合意形成が取れた地域からとなるでしょう。

いずれにしろ、全体の警察機能が強化され、県民の安心安全に繋がるように、県議会でもしっかり議論していきたいと思います!

それではまた!

2022年03月31日

【自分の考え】

鶏の屠殺体験-その先を想像しよう

こんにちは、富山県議会議員の瀬川侑希です。

前回のブログでは、北陸新幹線について書きましたが、

ブログ | 瀬川ゆうきオフィシャルサイト (segawayuki.net)

南丹市を訪れた目的はもう1つありました。

それは鶏の屠殺体験です。

以前、小学生が魚の姿を知らず、切り身のまま海を泳いでいると思っていたというニュースを見ました。

富山県生まれの私としては「そんなバカな!」と思いましたが、一方で肉がどうやって並んでいるのかは知りませんでした。

南丹市美山町の「田歌舎」ではその体験ができるということで、行ってきました。

参考:田歌舎|京都美山の自給自足の宿泊・レストラン・アウトドアツアーのお店 (tautasya.jp)

(ここから先の画像は血を含みますので、苦手な方は遠慮ください。)

生きた鶏を捕まえ、喉を割き血を抜きます。

70度のお湯で毛を抜きます。

筋肉にそって包丁を入れ、部位ごとに分けます。

内臓も切り分けます。

卵が作られるプロセスも少し分かりました

鹿を解体しているグループもありました

血抜きをする際は、バタバタと力強く羽が動き、、、

壮絶な体験でした…。

しかし、体験してほんとよかった…。

「食べる」ということは「命をいただく」ということ。

頭では分かっていても、もう少し深く、その意味を理解できたと思います。

私の文章や写真だけではもちろん表現しきれません。

鶏を手に抱えたときの温もり。
血抜きの際の壮絶なはばたき。
鶏の様々な臓器の繋がりと働き。
私たちがそれを食べさせてもらっている繋がり。

どれも文章にできない感覚です。

新幹線の時も感じましたが、

もっと見えないところを想像して、向き合っていきたいと思います。

2022年03月28日

【環境】,【自分の考え】

北陸新幹線延伸-その先を想像しよう

京都府南丹市美山町

こんにちは、富山県議会議員の瀬川侑希です。

ある人にアドバイスをもらってから、

「何かを語る時は、関連する書籍をまずは3冊読む」ことにしています。

3冊読めば、そのトピックスの中の論点や反対意見にも触れられるということだそうです。

実際には、読書以外の手段も含め、論点を押さえて、さまざまな意見に触れて物事を考え実行する、ことの大切さと捉えています。

さて、今日は北陸新幹線のお話です。

北陸新幹線は2015年に金沢まで繫がりました。

そして、2年後2024年に福井県敦賀まで繫がります。

その先はどうなっているかご存じでしょうか?

富山県に新幹線が通るまでや開業直後数年は北陸新幹線に県下の注目がとても集まっていましたが、その先に対して私たちは無関心ではなかったでしょうか?

敦賀の先は、現在のところ、2040年前後までに新大阪まで繋げる計画となっています。

敦賀~新大阪間に関しては、

「米原ルート」や「舞鶴ルート」が検討されましたが、現在「小浜・京都ルート」で進んでいます。

参考:北陸新幹線敦賀以西のルート選定 – Wikipedia

実は、県議会来年度予算でも、「全線整備を図るための建設促進運動費」730万円、「敦賀開業に向けた機運醸成事業」3,645万円が計上されています。

なので、(無関心であったとしても)私たちの税金は実は「福井京都大阪までのルートを早く整備するための促進運動」に使われているのです。

私は災害時などに備え、東海道新幹線のバックアップ機能が必要ということには賛成の立場です。

しかし、敦賀以西のルートについてあまりにも知識がなかったため、先日、福井県小浜市・京都府南丹市をプライベートで見に行ってきました。

小浜市では市役所はじめ街のあちこちで「小浜・京都ルート早期実現」の看板などがありましたが、

小浜からは京都まで20分弱で繋がるようです

京都府に入ってからはそのような看板を見かけませんでした。

また、南丹市では反対の意見にも出会いました。

南丹市を通る際、どうしても国定公園(下の写真の緑部分)を通ってしまいます。

大部分はトンネルになるようです。建設土砂、地下水への影響、など懸念の声を聞きました。

2/20に書いたブログで富山の地下水枯渇の話も書きましたが、この懸念は他人事とは思えず、

環境アセスメントをしっかり行い、自然に極力影響の出ない方法を模索すべきだと感じました。

参考:地下を貫くトンネル、環境面で住民に不安 北陸新幹線の延伸計画:朝日新聞デジタル (asahi.com)

富山県に住む私たちも、ルート整備と無関係ではありません。

色んな考えがあることに、富山に住む私たちも心を寄せてみませんか?

さて、南丹市に行った目的はもう1つあります。そちらについては、次回のブログに書きたいと思います。

それではまた!

2022年03月19日

【県議会】

2月定例会で私がした質問(3/3)

こんばんは、富山県議会議員の瀬川侑希です。

前回に引き続き、3/7(月)にした質問について!

3回に分割したうちの3回目です。

最後に「教育、農業、観光について」4問質問します。

(11)まずは教員の残業時間です。

先日のとやま学校多忙化解消推進委員会で、最新の教員の時間外勤務は、県内平均で小学校44時間、中学校56時間、高校44時間と発表がありました。しかし、県内平均を出すと、議論が「ぼやける」と感じています。

県も含めて16の教育委員会がありますが、中には独自の取り組みで効果をあげている教育委員会もあるのではないでしょうか。そこで、教員の残業時間の削減、働き方改革について、県内市町村のどういった取組みが効果をあげているのか、また、それは横展開できるのか、荻野教育長にお聞きします。

→(回答)タブレットを活用した朝学習や健康観察で、教員の採点や記録の効率化を図るという、勤務時間の削減に繋がったよい例もある。県下の効果的な取り組みの横展開は極めて重要。今後、よい取り組みの表彰制度とともに、事例の横展開を図りたい。また、市町村ごとの残業時間公表に向け、対応を協議したい。

(12)小・中・高で最も時間外勤務が多いのは中学校です。これは部活動の影響が大きいということで、スポーツエキスパートや部活動指導員を増やしてきましたが、部活動指導員は来年度予算で114名から11名増。県内約80の中学校がありますので、1校あたり1.5人という計算。前に進んでいることは評価しますが、どこかでギアを上げる必要を感じます。

部活動指導員が増えない一因として、労働時間と部活動の時間が重なっていることがあると考えます。およそ夕方4時から6時という部活動の時間。勤務時間の会社も多いでしょう。この時間に時間休憩を取ってもらうことを前向きに考える企業が増えないか、(私も20代のころ、大学空手部の監督をしていました。土日はいいのですが、平日は夕方6時の練習に合わせて、こそこそと会社を出る。大きな荷物を持つとバレバレなので出口近くの倉庫に荷物を隠しておく。よい活動をしているはずなのに、肩身の狭い思いをしていました。)企業に部活動のため人材を出す、時間休憩取得を応援する、促す制度があったら違うのではないか。

そんなことを考えていたら、新田さん88策の58策目にありました。「学校のスポーツをサポートする企業を表彰する制度を作る」というものです。この進捗状況含め、企業の部活動指導のための時間休憩を促すために、部活動に協力する企業や個人への表彰や優遇策を作れないか、荻野教育長にお聞きします。

→(回答)部活動指導員は平日の指導などの条件があるため、引き受けるのが難しいケースもみられる。しかし、現役で企業に勤めている方の協力が不可欠。教育委員会では、企業の部活動への協力について経営者などに調査した。7割以上が支援内容によっては協力できると回答。支援にあたっては3割の企業が、「地域活動への参加を促す休暇制度」の整備が必要と回答。表彰する制度については検討を進めている。

(13)次は「とやま農業未来カレッジ」についてです。農業未来カレッジは「農業をやりたい!」という青年層に対し、農業の知識・技術を実践形式で教える研修機関です。

昨年に引き続き今年も定員を上回る応募がありましたが、定員の関係などでお断りしている状況だと聞きました。一方で中央農業高校は定員割れが続いています。「〇〇を学びたい」というのは、そう思う「時期」というものがあろうかと思います。高校生の定員割れと大人の定員オーバー、なんかもっとうまくできないものかと思います。ニーズがあるなら将来的に農業未来カレッジの拠点を増やすなど、定員を増やす方法を考えてもいいのではと思いますが、堀口農林水産部長にお聞きします。

→(回答)今年度の7期生で合計97名になる。定員は基本15名。しかし、新規就農者の目標数を現在から倍増とすることを検討しており、未来カレッジの充実強化も含めて今後議論を進めていきたい。

(14)最後の質問です。来年度予算に「欧米豪デジタルマーケティング推進事業3,200万円」というものがあります。なかなか大きな金額です。欧米豪からの誘客を推進するために、ターゲットとすべき市場を調査・分析するとのことですが、今までも欧米豪に誘客キャンペーンを実施していたはずです。なぜ今年、分析費用が出てくるのでしょうか?これまでは調査・分析せずに誘客キャンペーンを実施していたのでしょうか。

また、PR動画を制作するとのことですが、以前も議会で言いましたが、動画作りすぎです。新しく作る必要があるのか。別の場面でも使えるように、汎用的に準備できないのか、助野地方創生局長にお聞きします。

→(回答)これまでは幅広い国を対象に、旅行者のアンケート結果を分析しながら継続的な誘客に努めてきた。今後は富裕層の開拓が有効だと考えている。コンテンツを十分に絞り込み、誘客に繋げたい。例えばクラフト、グランピング、ガストロノミーなどの切り口に特化した新たなPR動画を作り、効果を分析したい。

以上が今回私がした全14問です。

今議会は3/24(木)の採決をもって終了予定ですが、

来週も所属する厚生環境委員会があり、私は地下水と伝統工芸の振興に関して質問します。

来年度の予算を決める年間で最も大事な議会なので、後ひと踏ん張り!集中して臨みたいと思います!

なお、映像は、

富山県議会インターネット中継-録画中継 (jfit.co.jp)

上記で半年くらいは視聴できる予定です!

それではまた!

2022年03月16日

【県議会】

2月定例会で私がした質問(2/3)

こんにちは、富山県議会議員の瀬川侑希です。

前回に引き続き、3/7(月)にした質問について書いていきます!

次に「きずな子ども発達支援センターとこまどり支援学校について」5問質問します。

この2施設はどちらも「高岡市立」の施設です。

きずな子ども発達支援センターは、県西部唯一の医療型児童発達支援センターとして、小児神経科を設け、「診療」を行っています。

11月の決算特別委員会で奥野委員が県リハの小児神経科について質問しました。初診まで4ヶ月待ちとのことでした。県東部の子は県リハに行きますが、県西部の子は県リハと、このきずなに行きます。きずなは県リハを超える5ヶ月待ちとなっています。

こまどり支援学校は富山県唯一の市町村立の特別支援学校です。唯一、ですから、他の特別支援学校はすべて「富山県立」です。

この2施設、このまま「市立」として運営した方がいいのか、別の形もあるのか、将来どういう形で運営するのが子どもたちにとってよいのか、今日すぐにではなく、結論まで時間のかかる話だとは思いますが、今回問題提起したいと思います。

(6)まず具体的な2施設の話に入る前に、前提をおさらいしておきたいと思います。「県」から「市町村」に移った施設があります。富山市には「県営スキー場」、黒部市には「黒部青少年の家」、南砺市には「桂湖野外活動施設」、高岡市には「ふくおか家族旅行村」「二上青少年の家」、そして「県営高岡武道館」も「県から市」に移管するか協議がされています。移管には施設ごとの事情がありますが、県の財政負担が軽くなった、その分市の財政負担は重くなっているわけですが、そういう側面もあったと思っています。反対に、市町村から県に移管した施設はあるのか、岡本経営管理部長にお聞きします。

→(回答)市町村から県に移管した施設については、平成18年度以降実績はない。

(7)今聞いた質問、おそらくないはずなんです。

「市町村」には施設を渡してきた、しかしその反対はない。

なんでも引き受けろ、と思っているわけではありません。しかし、市町村より県で運営した方が利用者のためになる場合は積極的に引き受けてほしいと思います。

さて、「きずな子ども発達支援センター」について、県東部にこのような市町村立の施設はなく、市立で運営されていることへの所見を木内厚生部長にお聞きします。

→(回答)身近な地域における障がい児の支援拠点として、高岡市が必要と感じ、設置運営しているものと認識している。

(8)また、「こまどり支援学校」について、県東部にこのような市町村立の施設はなく、市立で運営されていることへの所見を荻布教育長にお聞きします。

→(回答)特別支援学校については県全体で、国立1校、県立13校、市立1校、計15校。引き続き高岡市と連携していきたい。

(9)以前種部議員がこの場で「1人で100の手術をやるよりも、集約化をして10人で1,000の手術をしたほうが、はるかに安全な医療が提供できる」という発言をされました。私には医師の経験はありませんが、長年サラリーマンとして働いてきて、仕事の面でのこの感覚は分かります。県立の「県リハ」、高岡市立の「きずな子ども発達支援センター」と運営母体を分けるのではなく、知見の共有や県下一元的に対応できる観点から、「きずな子ども発達支援センター」を県立とする道もあるのではと考えますが、どうでしょうか。

症状が重い方は県リハ、軽度はきずなで診る、など連携・棲み分けができるのではと思います。

また、高岡市は県内の小児神経科医療に対して、県東部の自治体にはない負担をしています。「きずな子ども発達支援センター」の赤字補填分は毎年約1億円です。他市町村との負担についての話し合いももちろん必要ですが、運営への県の関与を手厚くできないか、木内厚生部長に所見をお聞きします。

→(回答)地域ごとの基幹病院が役割を分担して診療を行うことが必要。その中で、より専門的な治療が必要な場合は県リハで診る。「きずな子ども発達支援センター」の運営に関しては、設置主体の高岡市が考える必要がある。

(10)また、特別支援学校に対しても、高岡市は県内他市町村にはない負担をしています。県内唯一の市町村立の特別支援学校「こまどり支援学校」は知見の共有や県下一元的に対応できる観点から、他の特別支援学校同様、県立とする道もあるのではと考えますがどうでしょうか、荻野教育長に所見をお聞きします。

先ほども言いましたが、いずれもすぐに結論が出る課題だとは思っていませんけれども、富山県特別支援教育将来構想検討会も始まっています、小児医療も特別支援学校も、将来富山県全体でどうあったらいいのか、問題提起するために質問しました。

→(回答)現在も、研修や情報共有に参加してもらっている。今後、高岡市と情報交換を行い、県全体で特別支援学校のあり方について整理したい。

今回は2/3のここまで!

県内市町村で高岡市だけ、小児神経医療と特別支援教育に関して、他の市町村にはない役割を背負っています。個別の経緯もありますが、はっきり言って、県庁所在地が富山市にあることによる「東高西低」の一例だと思っています。高岡市民も他市町村と同じくらいの税金を払っています。特に安いわけではありません。なのに高岡市だけ負担が大きいのは、やはり改善が必要と思うのです。

なお、映像は、

富山県議会インターネット中継-録画中継 (jfit.co.jp)

上記で半年くらいは視聴できる予定です!

それではまた!

2022年03月14日

【県議会】

2月定例会で私がした質問(1/3)

こんにちは、富山県議会議員の瀬川侑希です。

3/7(月)に県議会本会議で質問しました。持ち時間は20分、相手の返答を含めるとちょうど1時間です。

今回はその質問内容と回答について書きます!長いので3つに分けます!

瀬川です。私からは、「令和4年度の予算・組織案について」5問、「きずな子ども発達支援センターとこまどり支援学校について」5問、「教育、農業、観光について」4問、合計14問質問していきます。

まず、「令和4年度の予算・組織案について」4問質問します。

(1)今議会は、来年度のベースの予算を決める2月議会。色々な見かたがあろうかと思いますが、来年度の予算の最大の特徴は、私は「ウェルビーイング」を富山県のビジョンとし、関連予算を多く盛り込んだことだと感じています。「県民調査及びウェルビーイングを測る指標を設定」2,300万円、「成長戦略カンファレンス」2,400万円など。

「ウェルビーイング先進地域、富山」を中心に据えるという予算案のメッセージは大変評価しています。一方でウェルビーイングは万能薬ではありません。

というのも、個人と個人のウェルビーイングは時にぶつかることがあります。

例えば、私は魚を食べたいが、肉を食べたい人もいる。匿名だからとSNSではきだした感情が誰かを傷つけているかもしれない。まん延防止出してほしい飲食店もあれば出してほしくない飲食店もある。日本は3回目のワクチン接種を進めていますが、世界には1回もワクチンを接種できていない人々もいる。

一番身近で、協力関係にあるはずの夫婦という単位。ここでさえ、お互いのウェルビーイングがぶつかる時があります。

ウェルビーイングの研究者、渡邊淳司さん、早稲田大学のドミニク・チェン准教授は、ウェルビーイングは「個人のなかで完結するものが多過ぎる」と指摘をしています。もちろん「個人のウェルビーイング」は尊重されなければなりません。

しかし、「自分が幸せであればそれでいい」と捉えられてはいけません。自分と同時に他人のウェルビーイングも尊重する「社会全体のウェルビーイング」。

そして、「今この瞬間の幸せ」だけでなく、その選択は将来世代にとっても幸せか考える、「将来世代のウェルビーイング」という視点、環境はまさにこの分野かと思います、こちらも同じように発信していくべきだと考えます。

せっかくよいメッセージですから、「個人」と「社会」と「将来」、こういう視点でウェルビーイングを考えよう、と解像度を上げて伝えることが大切だと考えますが、新田知事の所見をお聞きします。

→(回答)県民1人1人とともに、社会全体のウェルビーイング向上も図る。個と社会の好循環を作りたい。また、来年度、富山県なりのウェルビーイングを測る指標を設定したい。

(2)予算の最大の特徴は「ウェルビーイング」だと言いましたが、組織変更の最大の特徴は「現所属に籍を置きながら、プロジェクトチームや他部署の事業に従事できる」「庁内複業制度」ではないか、画期的だと感じています。興味のあること、得意なこと、に従事する県庁職員が増えることで、きっと県庁全体の発揮する力はあがると思います。

しかし、制度を作っても利用されなければ意味がありません。例えば現所属の仕事量はどうなるのか。私も気になりますが、県庁職員の方はもっと気になっているのではないでしょうかと思い、代わりに聞きます。

現所属の仕事量が変わらないのであれば、単純に業務量が増えるので、庁内複業制度の利用は伸びないかもしれません。

そこで、プロジェクトチームや他部署の事業に従事できる「庁内複業制度」について、年間どのくらいのプロジェクトチームを見込み、どのくらいの職員がこの制度を利用する想定なのか、また、利用した場合は現所属の仕事量は合わせて減らせるのか。岡本経営管理部長にお聞きします。

→(回答)まず3チーム程度から始める。多くの職員に制度を利用してほしいが、現所属の仕事量を特段減らすことはしない。

(3)そして、異動サイクルの見直しも画期的だと感じています。非ライン職(これは県庁用語で、係長以下の職員ということなんだと思いますが)、これまではなんとなく2~3年サイクルでしたが、これを4~5年を基本にとのことです。じっくり仕事に取り組めることで、(公務員はスペシャリストよりゼネラリストと言われることもあります)個人の総合力は少し落ちるかもしれませんが、県庁のパフォーマンスはきっとあがると思います。

しかし「4~5年」であっても定期的に異動があることには変わりません。それよりも「今の部署の仕事を続けたい」「あの部署であの仕事がしたい」という職員の希望にそって、モチベーションを高く保つことが組織の強さに繋がると考えます。

そこで、希望すれば、さらに期間が延びたり、そもそもの部署異動に職員の希望がより反映されるような変化はあるのか、岡本経営管理部長にお聞きします。

→(回答)これまでも部署の希望や家庭事情などを聞き、可能な限り配慮してきた。期間を4~5年よりさらに伸ばすことにはデメリットもあると思っており、個々のケースごとに慎重に判断したい。

(4)次は特定の予算項目について2問聞きます。まずは不妊治療費助成についてです。

不妊治療が4月から保険適用となります。これまで体外受精は1回平均約50万円かかっていました。ここに富山県は約30万円の助成をしていたわけですが、保険適用によって高額療養費制度を使え、約8万円の自己負担になるとのことです。

今ほど、50万円の費用に対して30万円の助成をしてきたと言いました。全体としては、富山県はこれまで年間約1億円の助成をしてきましたが、この負担がなくなります。

しかし、国がやるから予算を引き揚げるのではなく、保険適用後も不妊治療の自己負担は引き続き高額であるため、これまでの約1億円を充てたり、あるいは他の福祉政策で次の手を打つべきだと考えますが、木内厚生部長にお聞きします。現に高岡市など県内市町村では、これまでの不妊治療助成予算をそのままに、引き続きサポートする動きがあります。

→(回答)小児周産期医療の充実、子育て応援券の配布など、子育て支援・少子化対策に積極的に取り組んできた。新年度も乳幼児医療費助成の充実、産後の家事代行サービス「ヘルパー派遣事業」の拡充など、子育て支援施策をさらに充実することとしている。幅広い子育て環境の充実にしっかり取り組んでまいる。

(5)次は海外への訪問団派遣についてです。来年度予算には3つの国への訪問団派遣費用などが計上されています。アメリカオレゴン州向け2,000万円、ブラジル向け1,500万円、ロシア向け1,000万円。色々な目的があろうかと思いますが、ぜひ重厚な訪問団ではなく、未来ある若い世代を積極的に連れていってあげてほしいなと思います。というのも、教育の予算は様々計上されていますが、教育の中身、ソフト面の予算は少し少ないように感じています。

ひとつのアイディアとして、例えば、アメリカスタンフォード大学が主催する日本の高校生向けオンライン教育プログラム「eジャパン」というものがあります。年2回、全国で毎回30名ほどの高校生が選抜され、日米の文化比較、未来の日米関係などについて英語でディスカッションしたり、課題に取り組みます。

昨年、このプログラムで富山中部高校の生徒が上位3人に選ばれました。聞くところによると、その生徒は自らこのプラグラムを探して応募したとのことです。その生徒の情熱に感激するとともに、

県内にも「もっと学びたい」というニーズがある、他にもいるんじゃないか、富山県はその気持ちに応えることができていたのか、と自問自答しました。

このスタンフォード大学のプログラムは全国版もありますが、多少お金はかかりますけれども、都道府県ごとのプログラムを作ることができ、全国で鳥取県、大分県、広島県が取り組んでいます。富山の高校生に質の高い教育機会、チャンスを提供するために富山県も取り組んではと考えます。高校生県議会についての報道、そして先日富山工業高校の卒業制作発表会で新田さんのスピーチする姿を自分の目で見て、「富山の高校生」に対して強く思っている何かがあるんだな、と感じました。ぜひ、このプログラムやりませんか?新田知事に所見をお聞きします。

→(回答)起業家マインドを持つ人材の育成や、グローバル人材の育成に効果があると想像する。先進県の取り組み状況とその後どうなっているかも調べたいので、もうちょっと時間をください。

今回は1/3のここまで!

(2)に関しては、現所属の仕事量が減らないのであれば、利用は伸びないだろうと思います。課内のマンパワーが減る課長は後押しできるでしょうか?その分の負担が増える、他の課員はどう感じるでしょうか?せっかくよい制度ですから、職員が利用しやすい仕組み、県庁の力がより発揮される仕組みをデザインしてほしかったなと思います。

午後1時からの質問だったのですが、ちょうど選手団の旗手も務めた、富山県出身、川除選手の金メダル!!のニュースが飛び込んできたので冒頭に触れると、議場全体がお祝いの雰囲気に!同僚議員から、川除選手の努力・闘志を聞いていたので、本当に嬉しかったです。川除選手、そして関係者の皆様、おめでとうございます!

なお、映像は、

富山県議会インターネット中継-録画中継 (jfit.co.jp)

上記で半年くらいは視聴できる予定です!ぜひぜひ!

それではまた!

2022年02月20日

【環境】,【自分の考え】

「ガンダム」で今の環境問題を考える。

1年前の富山県美術館の企画展

こんばんは、富山県議会議員の瀬川侑希です。

今年もたくさん雪が降りました。

「昔はこんなもんじゃなかった!」

年上の方と話しているとよくそんな言葉が出てきます。当時と比べると随分少なくなったのでしょうが、こうも頻繁に降ると恨めしい気持ちにもなります。

しかし、この雪が、水や食。富山の宝に繋がっているのですから、恨めしい気持ちになるのはまだまだ自身の修行が足りませんね…。

昔と違うことといえば、「雪に強い街にしよう!」「人々の生活を守ろう!」と大きな道路や除雪車が入らない道を中心に、随分融雪装置が整備されました。

雪が降ると水が出ます

この融雪。地下水をくみ上げているため、融雪を使っている間は地下水位が明らかに下がります。

普段は水をくみにくる方が多い、実家近くの佐野の井戸水。この井戸水も融雪を使用している間は水が出ません。

普段くみあがる井戸水が出なくなる。このように冬はリアルタイムで地下水の水位低下が分かりますが、

核家族化によって戸数が増え、井戸がある家庭についても増えたので、通年でエリア全体の地下水量が減っているという指摘があります。

高岡市には「清水町」という町内があります。水が湧き出るから「清水町」という名前になったようですが、今は水が出なくなったようです。

地下水は地中のことなので、全容を解明することは容易ではありませんが、家庭でくみ上げる以外にも、地下水への影響も懸念する声があります。

例えば、採算が取れる効率の良い農業をするために、大規模集約化や排水機能強化などの農地整備が進んできました。しかし機能がよすぎて、じわっと地中に水が浸透する前に排水→海に流れるので、地下水量の低下に繋がっているというのです。

高岡市内では「井戸水と言えば佐野」ですが、清水町のように、将来佐野の水も出なくなるのでは、と心配しています。

さて、タイトルの「ガンダム」。

タイトルや主要な登場人物の名前、くらいは知っていましたが、なぜかきっかけがなくて、これまで私は一度もアニメを見たことはありませんでした。

そんな程度の知識の私ですが、先日ひょんなことで同僚とガンダムの話になりました。アムロが主役で、シャアがラスボスなのだと思ってそう聞いたら、「違うんだよ。どちらにも正義があるんだ。」と謎のセリフを残されました。

これまでの人生、日常会話で頻繁に「ガンダム」の話になることはありませんが、数年に1回くらい「ガンダム」の話に及ぶことがありました。今度その話になった時、若干ついていけるように、あらすじくらいは押さえておこうか、という軽い気持ちで1番最初のシリーズの「機動戦士ガンダム」を先日動画配信で見ました。

惹きこまれてしまいました。

なんと1980年の作品。40年以上前、私が生まれる前の作品です。もちろんアニメーションはその時代を感じさせる部分はありますが、設定、世界観、各キャラクターの魅力、セリフ、心の動き。今の時代にもまったく色褪せるものではありませんし、特に設定や世界観は、地球を傷つけすぎて「持続可能性」を地球全体の合言葉にするなど現代の私たちが抱える問題を的確に捉えていると感じました。(エヴァンゲリオンは高校時代に初めて触れ、今でも大好きなのですが、エヴァンゲリオン作品中にはガンダムのオマージュが意図されているのかなとも思いました。)

アムロ=地球連邦軍=味方

シャア=ジオン公国軍=敵

だと思っていましたが、特にジオン公国軍やシャアに共感する部分が多々ありました。

ガンダムの設定は、

・地球の人口が増えすぎたため、地球環境保全のため、宇宙に生活圏をシフトする(宇宙移民=スペースノイド)

・途中で、宇宙移民政策がストップ。宇宙と地球では地球の方が暮らしやすい環境なので、富裕層などが地球に居残り続けた(アースノイド)

・地球の連邦政府は宇宙移民を植民地扱いし、重税を課した

・地球が人間によってこれ以上汚染されるのを防ぎ、宇宙移民の自治権を認めさせる、などのためにジオン公国軍できあがり、地球連邦軍に宣戦布告

(間違っていたらすみません!ガンダム初心者なのでお許しください!)

これだけ見ると完全に、シャア側の味方をしたくなります。

続編の「機動戦士Zガンダム」では、シャアは議会で全世界に向けこう演説します。

(抜粋)「地球を自然のゆりかごの中に戻し、人間は宇宙で自立しなければ、地球は水の惑星では無くなるのだ!このダカールさえ砂漠に飲み込まれようとしている!それほどに地球は疲れ切っている!

今、誰もがこの美しい地球を残したいと考えている。ならば自分の欲求を果たす為だけに、地球に寄生虫のようにへばりついていて、良い訳がない。」

むちゃくちゃ現代的なテーマ!

人によって好きなシーンはあるのだと思いますが、私にとって「機動戦士ガンダム」「機動戦士Zガンダム」で最も印象深かったシーンです。

繰り返しますが、40年前の作品です。

この40年間、私たちはどちらの方向に進んできたでしょうか?

地球によりダメージを与えてきたように思います。

とはいえ、生活を産業革命以前に戻すことなどは現実的ではないかもしれません。

しかし、せめて地球の治癒力とプラスマイナス0。持続可能なレベルまで「戻す」ことが現代に生きる私たちに求められているように思います。「利便性の追求」ではなく「少し不便なくらいまでバックする」必要があるのではないでしょうか?

ガンダムを見ながらそんなことを考えました。

しかしガンダムには色んなシリーズがありますね。これ以上見るといくら時間があっても足りなさそうなので、見るのは一旦このくらいにしたいと思います(笑)。

それではまた!

2022年02月13日

【教育】,【県議会】

高校で主権者教育の授業2

こんばんは、富山県議会議員の瀬川侑希です。

10月の新川高校に引き続き、2/8(火)に高岡向陵高校で「主権者教育」の授業を行いました!

(新川高校時のブログから)

「政治」と「おカネ」は学校で教えられることがほとんどありません…。

タブーなのか?

何も分からない状態のまま社会に放り出され、個人の責任で、実践を通して身につけていくのが現状。

私もとても苦労しました。恐らくみなさんもそうなのではないでしょうか?

そんな現状に対して、「そのままにするのではなく、学校として何かできないか?」という理事長の強い想いで実現しました。

このプロジェクトの第2弾です。

新川高校時は1クラス1人の議員が担当でしたが、事前の学校側との打ち合わせで「どういう形がベストか、今度は違う形でやってみよう!」という話になり、

今回は1クラスにつき2人の議員が担当し、2年生6クラスで2コマの授業。

・役所の仕事は?

・税金の種類は?

から始まり、

・1人1万円。クラスで⚪︎万円集まったら何に使う?

・1人1千円。富山県で10億円集まったら何に使う?

などでアイディアを出し合い、

・民主主義=多数決じゃない、色んな意見を大事にしてほしい

・投票権の歴史、世界との比較

・税金を納めて終わりではなく、これからも色んな形で街づくりに関わってほしい

と伝えました。

他の議員はうまくやれたようですが、私は熱が入りすぎてから回ってしまい(泣)、担当のクラスの生徒にはほんと申し訳なかったです!ごめんなさい!

アドリブはOKですが、それぞれがあまりに違うことを伝えてはいけないと、議会としてある程度の授業フォーマットを作成しました。

議会を代表して私もその作成に関わらせてもらい、何を生徒は知りたいか、何を私たちは伝えたいか、打ち合わせを通じながら深く考える貴重な経験になりました。

新川高校に続いて2回目。ひっそりと嬉しかったのは、県の教育委員会から2名見学に来てくれたこと。

裏目標だったので、心の中でガッツポーズ!

「県立高校でもできないか考えたい!」との言葉があったので、この取り組みが広がるよう、引き続き活動したいと思います!!

生徒とのやりとりを通じて、「ここで育ってよかった!」と思ってもらえるような富山県にしなきゃと改めて思いました!!

なお、新川高校時のブログはこちらです。

リンク:ブログ | 瀬川ゆうきオフィシャルサイト (segawayuki.net)

それではまた!

2022年01月28日

【県議会】,【自分の考え】

県内連日最多のコロナ新規陽性者数

こんにちは、富山県議会議員の瀬川侑希です。

オミクロン株を中心としたコロナウイルス第6波が止まりません。

富山県内では、おととい過去最多の170人の新規陽性者が確認されましたが、

昨日は277人と初めて200人を超え、2日連続で過去最多人数を更新しました。

追記:本日は216人とのこと。

リンク:【富山県】新型コロナウイルス感染者数・死者数の推移・累計グラフ:最新ニュース-NHK

陽性者の状況は、令和4年1月27日(木)15時現在で、

入院者数 147人(前日比18人増)(入院31人、退院13人)(令和4年1月27日10時現在)
うち重症者 1人(前日同数)

宿泊療養施設入所者数 248人(前日比7人増)(令和4年1月26日17時現在)

自宅療養者数 395人(前日比108人増)

入院調整中 246人(前日比112人増)

となっています。

重症者とは、「集中治療室(ICU)または人工呼吸器などが必要な方」なので、重症者でなくとも苦しんでらっしゃる方はいらっしゃるのですが、

合計1,036人の入院・療養中の方の中で、重症者が1人と極端に少ないのも、今回の第6波の特徴です。

問題は、急速な感染拡大により、陽性者の行動歴をたどり濃厚接触者の検査をしてきた富山県厚生センターと富山市保健所の業務がひっ迫していること。

特に富山市保健所がひっ迫しており、これまでは陽性が確認されたその日に濃厚接触者に連絡をしてきましたが、現在は2~3日後になってしまうこともある状態のようです。タイムラグがあればあるほど、感染は広がってしまいます。

そのため、富山県は昨日から、厚生センターの業務ひっ迫を受けて、濃厚接触者の検査対象を、

これまで「全ての濃厚接触者、濃厚ではないが接触した方」

今後「濃厚接触者のうち、同居家族・小学生以下・医療従事者・福祉施設職員・小学校教員ら」

に絞ることにしました。

これについては賛否両論あるかもしれませんが、「リスクが高い」部分に限られた資源を集中してこの波を乗り切る!という判断であり、私もこの県の判断を尊重したいと思います。

一方、対策となるワクチン接種ですが、3回目接種が進んでいません。

26日時点で、3回目接種率は総人口の2.5%。

国は昨年、1日あたりの接種数100万回を掲げ、接種を進めてきました。100万回はだいたい人口の1%の数字です。

当初は非常に大きな数字なためどうなることかと思われましたが、1日あたり接種数100万回は昨年6月以降コンスタントに達成され、多い日では300万回を超える日もありました。

しかし、現在の1日あたり接種数は20~30万回。

これには色々な理由があろうかと思いますが、重症化率が低いという事実を国民は冷静に見ている、ことも一因であろうかと思います。

国は濃厚接触者の待期期間をこれまでの10日間から7日間に短縮しようとしています。第6波の傾向、社会経済活動とのバランスの観点から、私もその方がいいのではと思います。

ただしこれは、かなり少なくなっているとはいえ、8日目~10日目の感染拡大リスクを、社会が背負うことで初めて成り立つようです。

もちろん個々人の感染対策を続けながら!コロナを0にするのか、インフルエンザのように予防しながら社会全体で上手に付き合うのか、私たちも1人1人が今一度考えるべきタイミングだと感じています。

それではまた。