2020年07月31日
持続可能な都市、ポートランド(1/3)
こんにちは、富山県議会議員の瀬川侑希です。
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コロナで県外への移動は控えられるわ、まして海外なんてもってのほか、ということで、気分だけでも晴れやかに、今回は海外の都市、ポートランドを訪れた時のことを書きたいと思います。
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実は富山県とは縁があり、全米住みたい街ランキングの上位常連であるポートランドは、アメリカオレゴン州に属し、オレゴン州と富山県は友好提携を締結しています。
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もう数年前になりますが、私がポートランドを訪れたきっかけは、先日の富山新聞にも仕事の一端が載っていましたが、
ポートランドに現地法人を持つホクセイプロダクツの冨田社長から、高岡出身で現地でコーディネーターをされている小杉礼一郎さんを紹介され、お2人から「これからの高岡、富山県を考えるなら一度ぜひポートランドを見た方がいい」とアドバイスを受けたことです。
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私は数日訪れただけですし、ポートランドについては、様々な記事、レポートもありますので、詳しく知りたい方はそちらをご覧ください。私は表面的な感想ですが、いち富山県民として感じたことを中心に書いてみたいと思います。
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持続可能な都市①:環境に配慮した交通体系
ポートランドには街を東西に分けるウィラメット川が流れていて、数本(11本?)の橋が架かっていました。そして、2015年に新しい橋として架かったのが、「Tilikum Crossing」です。
この写真で気付く方もいらっしゃるかもしれませんが、
そう!この新しく架かった橋は自動車が通れません!
あまりいい写真が撮れなかったのですが、歩行者・自転車・(日本ではあまり見ない)電動キックボード、そして路面電車だけの橋になっています。
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次は、ポートランドの鉄道、略称「MAX(Metropolitan Area Express)」です。鉄道路線が徐々に延伸してきたのも大変興味深いのですが、車両のその中を見ても、
バリアフリーは当然、
自転車を持ち込めるようになっており、駅から目的地のラストワンマイルに車に乗らないような工夫がされています。
当然、2台より1台、1台より公共交通に乗る方が環境に優しい移動手段です。
バスも、前方に自転車をくくりつけられるようになっています。
車両だけでなく、公共交通の利便性を高めるために、トラフィック部分にも工夫があります。バス専用道路を作ることで、遅延が起こりにくくなっています。
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また、NIKEが近いからか、街のいたるところにNIKEのレンタル自転車が。(なぜか!)写真を撮り損ねましたが、LIME、BIRDなど電動キックボードも街中に溢れかえっていました。
【電動キックボードの参考記事】
https://toyokeizai.net/articles/-/232237
駅や停留所から目的地までのラストワンマイルの解決に寄与しています。
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私が流石だなと感じたのは、鉄道・路面電車・バスが共同運賃になっていることです。 自分たちのことを考えるとできそうでできない…。
しかし、住民や旅行者目線になって考えると、やはりこれは早急に実現しないといけません。
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また、自動車を排除した橋を整備することが代表的ですが、「環境に優しく!」「こういう街を目指すんだ!」という街としてのメッセージが明確で、住民の誇りにも繋がるように感じました。
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次回も、ポートランドについて続けて書いてみたいと思います。
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それではまた!