2025年11月28日

【教育】,【県議会】

世界から注目されるニュージーランドの教育とは

こんにちは、富山県議会議員の瀬川侑希です。

富山県の高校再編の参考にするため、先日ニュージーランドの教育を視察し、SNSで書くには長すぎるため、ここでまとめたいと思います。

なぜニュージーランドの教育を視察に行ったのか

これにはいくつか理由があります。

まず、富山県では現在「高校再編」の議論が進んでいます。15年後に生徒が今より3割少なくなる。そのため、高校の数を少なくしようとしていますが、単純に数を減らすのではなく、教育の中身をよりよいものに変えていかなければいけないと思っています。

じゃあ、「よりよい教育」とはどのようなものなのか?

この数年間、国内の先進事例となる高校をいくつも見てきましたが、その国内先進事例がお手本としている教育でもある、世界の先進事例を一度見てみる必要があるのでは、と考えました。

そして、世界の中でもニュージーランドを選んだ理由は、

まずは、英エコノミスト誌が発表する「世界未来教育指数ランキング」の第1回となる2017年に1位と評されたこと、が候補となるきっかけでした。

その上位国を中心に各国の教育を色々調べる中で、ニュージーランドの教育は、

・生徒の自己表現を重視するということ

が最大の特徴と言われます。input重視のこれまでの日本の教育ではダメだと、日本では「探究学習」が行われるようになっています。探究学習は、output重視、グループ学習、プロジェクトベースがであり、これのお手本のような存在です。日本の変わっていこうとする教育の目標となる存在をぜひ自分の目で見たいと思いました。

また、

・学年で同じ授業を受けるのではなく、ある教科レベルに様々な学年の生徒が混ざる

・英語スキル向上のために、日本からの留学生が多い

という特徴もあるようで、これらにも大変興味を惹かれました。

そして、これからの富山県教育を考える上で参考にしたこちらの本でも先進事例として紹介されていたことも後押しとなりました。

「生徒の自己表現を重視する」ニュージーランドの教育とは

県議有志でチームを作り、私たちは小~高の一貫校2校、高校1校、小学校1校を訪問しました。

(以下は、ニュージーランド教育の全体像ではないかもしれませんが、現地で私がヒアリングしたことを書きます。)

下の2枚は別の学校ですが、どの学校でもおおむねこのようなスタイルで授業が行われていました(このように教室の仕切りがない学校が多いと聞きました)。

まず、日本の感覚ではなかなか理解しにくいのですが、

教科書がありません。今日やる単元もありません。

最も驚いたのは、

「今日は○○するよ~」ではなく、

「今日は何するの?」で全ての授業が進んでいくのです。

クラス一斉授業であったり、同じことをやるのではなく、生徒が思い思いの学習をします。1人でやる生徒。グループでやる生徒。

そして、先生が何かを指示することはほとんどありません。分からない部分があれば、生徒が先生に質問する。先生はそれをサポートするだけです。

ニュージーランドの教育とは、「not input」だよ。「learn」だよ。と、現地ではことあるごとに言われました。

ここでは、自分の内なる動機が学習の出発点だったのです。

それができる背景は何か?

やっていることの違う生徒中心の学習をサポートするのは、先生に非常に高いスキルが求められます。

それを成り立たせるために、先生の給与はベースが高い。

さらに、各学校は独立採算な上、先生のスカウトも日常的に行われているので、よい学校では高い給与が支払われ、どんどん優秀な先生が集まる仕組みになっています。

ですから、全国で一定の教育の質が保たれている、日本とは状況が異なります。ここはメリットでもあり、デメリットでもあると感じました。

しかし、現地では「平等と公平は違う」とも言われました。一律の教育水準ではないため平等ではないが、生徒の質問には等しく答えるという意味で公平だと。これには非常に考えさせられました。

また、日本のように受験や就活という概念がなく、例えば2年生までに九九を覚えましょう、というような基準もない。職を求めたければ自分でスキルを身につける必要がある。個人に委ねられた国であることも、この学習スタイルが成り立つ理由であると思いました。

ニュージーランドの教育は日本の理想形か?

日本ではinput教育だけではダメだと、「探究学習」が重視され、生徒の主体的、対話的、深い学びが年々重視されています。

それを全ての授業で実践するニュージーランド教育は、日本の理想形なのでしょうか?

これは非常に考えさせられる問題です。

というのも、質問する生徒、目標のある生徒にはサポートがあり、自分の知識を深め、広げられる。一方で、質問しない、できない生徒もやっぱり存在します(日本の感覚と違い、ベースがどんどん質問する文化のようですが)。目標のない生徒には特にサポートがないとのこと。

この学校の仕組みだけでなく、貧困状況など様々な要因があるのでしょうが、10代の自殺率は世界の中でも非常に高く、日本も低くないですが、その日本の2倍以上となっています。手放しでニュージーランドの教育が素晴らしいとは言えなさそうです。

(時の政権の意向が教育政策にも色濃く影響し、現在ニュージーランドではinput教育の割合を増やす動きがあるようです。)

しかし、日本の教育、富山県の教育のこれからを考える上で、学ぶべき点がたくさんあったことも事実です。

細かいことですが、ニュージーランドでは消しゴムがありませんでした。間違えを「消す」のではなく、その軌跡を残しながら、学習するそうです。

また、親>学校ではなく、お互いにリスペクトがあり対等な関係である他、

たまたま遠足のようなシーンを見たのですが、

先生だけでなく、多くの親も一緒に引率していました。自分の子どもだけでなく、他の子どもにも関わりながら。これが通常の姿とのこと。

日本のinput教育は詰め込み教育で、ここから脱却しなければいけないと言われます。自分で課題を見つけ、解決していく力。自分の考えをまとめ、表現していく力がもっと必要だと。

じゃあ、表現する力があればそれでいいのかと言われると、どうもそうではなさそうです。

私はニュージーランドに行く前までは、

日本の教育は古臭い。知識を頭に入れるのは、もはやgoogleで簡単にできるので、いかにそれを使って問題に対処していくかが大事であり、探究の時間や探究的な時間をもっと増やすべきではないかと思っておりました。ニュージーランドの教育が理想であり、日本の教育で目指している生きる力そのもの。きっと生徒のウェルビーイングも高いのではないか。

と思ってきました。

しかし、そう単純ではないようです。

情報(googleで調べられるもの)と知識は違うのではないか?情報を脳内に積み重ねることで、知識になる。知識を積み重ねることで見識になるかもしれない。知識と見識をいつでも取り出せること、取り出して答えの見つかりにくい課題に対処できることが大切であり、それにはinputとoutputどちらも必要なのではないか。

ニュージーランドの教育にも功罪がある。日本の教育にもある(くしくも、ニュージーランドでは、「小学校~それは小さな社会~」という2024年に公開された、日本の小学校を取り上げた映画が素晴らしかったと何度か言われました)。

どちらか一方ではなく、そのベストミックスに答えがありあそうです。

(ニュージーランド訪問にあたり)

2011年2月に、第2の都市クライストチャーチを中心に大きな被害のあったカンタベリー地震がありました。翌月の東日本大震災で、日本ではほとんど報道されなくなりましたが、犠牲者185人のうち、日本人は28人。語学研修中だった富山外国語専門学校の生徒12人を含む、富山県関係者13人も含まれています。

もうすぐ、この地震から15年を迎えます。今回の訪問にあたり、犠牲者の名前が刻まれている記念碑に訪問団で献花をしてきました。

また、仮設大聖堂も訪れ、追悼彫刻(対になっており、もう1対は富山外国語専門学校に設置されている)に祈りを捧げました。

この仮設大聖堂は日本人建築家である坂茂さんが設計。復興のシンボルとして一時的に建てられた仮設大聖堂であり、被災地の現地で調達しやすく、安価で軽量、かつ地震に強いという特徴を持つ「紙管」が柱や主祭壇、十字架にいたるまで主要な材料として使われていました。

2025年11月27日

【教育】,【県議会】

前回の続き:新しい高校の具体像とは

こんにちは、富山県議会議員の瀬川侑希です。

前回は、佳境を迎えようとしている富山県の高校再編の現状を説明しました。

固まってきた部分がある一方で、大規模校以外の新しい高校の「具体像」はまだまだであり、そこは物足りない、と思っています。

では、「具体像」とは何なのか?なぜ、物足りないと言えるのか?

私も、この議論が始まる4年前はうっすらとしか思い描くことができませんでした。しかし、県議会会派にプロジェクトチームを作り、「どのような高校が富山県に必要か?」とみんなで考えながら、

チームで県内の全県立高校、そして県外の先進事例と言われる約25の高校を訪ね、現場からヒントを探りました。

今回は、その経験を経ての、私たち会派プロジェクトチームの考える具体像をいくつか紹介したいと思います。

偏差値や特徴の違う学科が混ざることで活力が生まれる高校

「京都府立洛北高校」では、中高一貫のサイエンス科が2クラス・普通科文理コースが4クラス・普通科スポーツ専攻が1クラスと、偏差値や特徴の違う学科が混じり合っていました。

「多様な価値観。変化の激しい時代に、違う集団が混じり合うことの意味はとても大きい。活気に繋がっている。」という校長先生の言葉はとても印象的で、自分と違う特徴をお互いにリスペクトしているということでした。

また、「北海道札幌国際情報高校」でも、「モノトーンではダメ。色んな学科が混じり合うことが生徒のこれからにとって大切。」という言葉が聞かれ、洛北高校での言葉と同じことを言っていると感じました。普通科・国際文化科・理数工学科・グローバルビジネス科(商業科)の4つの学科が存在しています。

偏差値や特徴の違う学科が混ざることで、生徒の刺激に、そして学校の活力に繋がっている。こんな高校が富山県にも必要だと思います。

「旋盤を回せる東⼤⽣を出す」進学を目標にした工業高校

「愛知県立愛知総合工科高校」は「旋盤を回せる東大生を出す」と意気込む工業高校でした。全国の工業科の進学率は3割ですが、こちらは6割が進学。難関大学への進学も目指せます。

余談ですが、制服は人気アパレルメーカーが作っており、小さなことのように思えますが、こういうことも生徒の満足度に繋がっているとのこと。

進学もものづくりもどちらも極めたい。そんな高校があったっていい!と思っています。

資格取得を目標にするのをやめ、とにかく実践にこだわる商業高校

「広島県立尾道商業高校」は、商業科といえば!の「簿記」と「ビジネスマナー」を無くしていました。代わりに「探究学習」を重視し、週1回、まるまる1日使って探究学習を行い、生徒が自ら課題を発見する力にこだわっているとのこと。

もともとあった商業の3つの科を無くして一括募集し、1年間学んでみて、進む道を決められるようにしたのも生徒のミスマッチ防止に繋がっていました。

資格取得が生徒の自信に繋がる、という考え方も分かります。でも、そもそもの前提から見直す、こんな高校も非常に魅力的に感じています。

⾃然との共⽣や主体的な学びを重視した⾼校

「FC今治高校」は「夢中になる」「修羅場と向き合い、決断し、乗り切る力を身に付ける」ことを目指し、ここでは「生きることの本質を問い、実践する」と言います。野外体験や4泊5日のお遍路さん。自然の中で人間は存在することや、答えの出ない事態に耐え、仲間を巻き込みながら乗り越える力、タフネス。

自然との共生は富山県の得意分野のはず。雄大な自然のある富山だからこその学校、それに魅力を感じ全国から生徒が集まる学校、そんな学校が1校でいいからあってほしいと思います。

⼩規模校のメリットを活かし、⼀⼈ひとりの進路実現や学ぶ意欲に応える高校

「北海道大空高校」や、高校ではありませんが「神山まるごと高専」は、性格は違えど、どちらも小規模校だからこそ、一人ひとりの学ぶ意欲を最大限に引き出そうとする学校でした。

先生が指示するのではなく、生徒の主体性を重視し、教員はそれをサポートする。目の届く小規模だからこそ手厚いサポートができるので、思い切って尖った教育を行い、こちらも全国から募集をしたらいいと思います。

このような5種類の学校。

全部とは言いませんが、少なくとも1校ずつはこのような高校が欲しいし、また必要だと思います。

他には、英語の授業だけでなく、数学や社会など、他の科目も英語で授業をする高校があります。

「英語を自分の武器にする」

「(スポーツや芸術など)自分の夢を叶えるために、英語を身につける」

「国際的に活躍する」

「富山と世界を繋ぐ。そのために英語を学びたい」

このような生徒のニーズに応える高校も必要だと思います。

大切なことは、「ここで学びたい」「これを学びたい」と生徒が思える高校。

学習する内容は同じで偏差値で通う高校を選ぶでのではく、

それぞれの高校が唯一の特徴を持つ再編になるよう、佳境を迎える富山県の高校再編の議論をしっかりリードしていきたいと思います!

2025年11月26日

【教育】,【県議会】

富山県の高校再編の現状

こんにちは、富山県議会議員の瀬川侑希です。

大変久しぶりの更新となりますが、

令和3年から4年以上議論されてきた、「富山県の高校再編」が佳境を迎えようとしているため、一度現状をお伝えするブログを書きたいと思います。

富山県の高校再編の背景

以前のブログでも書きましたが、

参考:ブログ | 瀬川ゆうきオフィシャルサイト

富山県は3度目の大きな高校再編を検討しています。

その最大の理由は、少子化による生徒数の減少です。

県の「新時代とやまハイスクール構想」実施方針(素案)より

現在も生徒数が少なくなったと言われますが、15年後はさらに現在より35%生徒数が少なくなる見込みです。

では、生徒数の減少により高校再編は避けられないとして、単純に高校数を削減させればよいのでしょうか?


いえ、富山県も県議会もそう思っておらず、

これを機に、富山県教育の課題を解決したり、時代の変化に対応したり、何より生徒が活き活きと学ぶ、生きる力を育める(変化の激しい時代だからこそ特に)、よりよい富山県教育が生まれる再編にすべきだと考え、この議論が進んでおります。

現在まで固まってきたこと

4年ほど議論し、

スケジュールや学校数といった「外側」と、教育の中身という「内側」があるとすれば、

現在、「外側」は大きな方向性が固まってきました。

以下4枚はこの夏まとめられた、県の「新時代とやまハイスクール構想」実施方針(素案)からの抜粋ですが、

「3期に分けて」

「現在の34校を20校程度に」

という方針が示されました。


これまでの再編のように「○○高校と△△高校を統合する」というのではなく、「全ての県立高校を再構築し、新しい高校を設置する」というのも今回の特徴です。

その後、県議会9月議会での議論などを経て、

「第1期再編は令和10年度ではなく、令和11年度を目指すこと」となったり、

20校ではなく、もう少し校数を増やすことが検討されたりしていますが、大きな方向性が固まってきました。

第1期対象校などは、当初今年度中に発表される予定でしたが、もう少し検討することになりましたので、

恐らく来年(令和8年)夏ごろに、第1期対象校や、東西ではなくもう少し小さいエリアでの学校数が出てくるものと思われます。

これからもっと固めなければいけないこと

スケジュールや学校数といった「外側」が固まってきた一方で、さきほど「内側」といった、教育の中身は固まってきたのか?と言うと、私はまだまだこれからだと思っています。

今回の高校再編の目玉の1つは、

1学年12クラス程度の「大規模校」を作ることです。

大規模になることで、様々な生徒に出会えたり、部活動の選択肢も広がりますが、今回検討している大規模校では、埼玉県の県立伊奈学園総合高等学校を参考に、多くの「選択科目」を用意し、大学のように自分で時間割を作る高校を目指しています。

自分の将来を思い描いたり、関心のある分野から、自分だけの時間割を作ることができるのは、とてもワクワクする高校となるでしょう。

実際に県内の高校生にアンケートを取ると、「進路希望に合わせて学習内容を選択できる 仕組みがある学校」を作ってほしいという回答が1番多いという事実もあります。

ですが、それ以外に、新しい高校の「具体像」は示されていないと感じています。

序盤で言いましたが、

富山県教育の課題を解決したり、時代の変化に対応したり、何より生徒が活き活きと学ぶ、生きる力を育める(変化の激しい時代だからこそ特に)、よりよい富山県教育が生まれる再編にすべきだと思っています。

「大規模校」のような、「ここで学びたい!」と生徒が思う、そんな高校、教育の中身を示すことが次の課題です。

では、そうはいうけど、どんな「具体像」があるのか?

そのヒントを探るために、県議会会派にプロジェクトチームを作り、この3年間、県外の高校現場に話を聞きに行ってきたので、次回はその話をしたいと思います。

それではまた。

2024年07月04日

【市民の動き】,【市議会】,【教育】,【県議会】

この街で起きていることをちょっと考える勉強会

こんにちは、富山県議会議員の瀬川侑希です。

さて、わたくし、今年に入ってから、

「30年先の未来の為に、いま私たちにできるコトを考え、実行し、次世代へバトンを繋ぐ」

をコンセプトに、高岡市議の梅島さんと新しい取り組みにチャレンジしています!

きっかけは高岡市議の梅島さんとの会話でした。

「この街で起きてること、もっと知ってもらいたいね!」という話から、

「だったら一緒にやりましょう!」と、

2人で2ヶ月に1回のペースで勉強会を開催することにしました!

でも、単なるインプットの勉強会ではなく、この街で起きてることを知って、話し合って、できたらみんなで一緒に行動する、そんな場に広げていきたいと思っています!

これまで3回開催しています!

第1回は「城端線・氷見線」をテーマに、

「どうやったらもっと使いたくなるか?」

「利用者が増えるために、駅や駅周辺にはどのような機能が必要か」

をみんなで話し合いました。

5年後には、今1時間に1本の電車が、30分に1本になります。

しかし、それでも30分に1本なので、

例えば高校生が勉強できるスペースがあったり、

人がいなくても成り立つサービス、例えば無人販売をうまく取り入れられないか、など、

中学生~60代、色んな視点から多様なアイディアが出て、私自身大変参考になりました!

第2回は、「私たちの声はどうやって届けるの?」をテーマに、

「自治会って必要?」

「私たちの声って、どうやったら届けやすくなる?」

などをディスカッション。

大学生も3人参加してくれ、「自治会」のことなど興味あるのだろうか、と恐る恐るの面がありましたが、

みんな真剣で大盛り上がり。何事もやってみないと分からない!と思わされた瞬間でした!

第3回は「富山県の高校再編」というテーマで。

県議会会派で県内各地6回、タウンミーティングをしてきましたが、

「日程が合わず参加できなかった!」

「もう1回開催してほしい!」

という声をいくつかもらったので、延長開催の意味でも「高校再編」をテーマに。

高校再編を機に、1校1校の特徴を出すべき!であったり、

社会と繋がれと言いつつ、バイト禁止はおかしい、や、

大学のように生徒が授業や先生を選ぶことで、先生のレベルアップにも繋がる、など、

生徒目線だけではなく、教育システム全体の底上げの視点もあって、新しい視点を与えてもらいました!

3回やってきて思うことは、

色んな視点がごちゃまぜに入ってくるのは、やっぱり化学反応が起きやすいということ!

みんなでアイディアを出せば、色んな視点が入ることはもちろん、

参加者それぞれの視野も広がって、他者のアイディアをきっかえにもう一段階ユニークなアイディアが生まれやすいと感じています。

もう1点。これは主催者としてはとっても嬉しいことなのですが、

この街で起きていることを知ることで、参加者が「自分は何ができるか?」、ジブンゴトに考えてくれる、という面もあります!

こうやってこの街の課題や動きに対して、真剣に考えて、真剣に取り組むことが、自分の街への自信や誇りに繋がっていくのではないか、そんな予感を感じています。

そうそう!

参加者のお1人がご自身の視点で記事を書いてくださいました。

https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/d4ff019172984b817dc1eda836461a5174d0e973

とても素敵な内容で、ありがたい記事です!

感謝!!

勉強会。

毎回違ったテーマで、およそ2ヶ月に1回実施しています。また案内を出そうと思いますので、ぜひ気軽にご参加ください!

2024年04月28日

【教育】,【県議会】

2月定例会で私がした質問(2/3)

こんにちは、富山県議会議員の瀬川侑希です!

前回に引き続き、3/13(水)の質問とその回答を書いていきます!

3つに分割した2つ目になります。

県立高校の再編について

次は、県立高校の再編についてお聞きします、

まず今の県立高校の志願状況を振り返るために、私立高校の授業料の話から入りたいと思います。

(1)新年度、私立高校の授業料無償化対象世帯を拡充することにしました。国の無償化対象外である年収590万円~910万円未満の世帯に対し、現在の支援に加えて、3人以上の子どもがいる世帯、ひとり親世帯の授業料が実質無償化となります。

生徒が学びたい環境で学ぶべきだ。ほんとは私立のこの高校で学びたいけど、授業料が高いから親に反対されている。家庭環境で、行きたい高校を選択できない状況が現実に存在します。この状況を少しでも変えたいと、個人的にも会派としても要望してきたので、
この拡充は大変ありがたく感じています。どのような意図で対象世帯拡充の決断に至ったのか、南里経営管理部長にお聞きします。

→(回答)子どもたちが経済的な制約を気にせずに自由に進学先を選択できる環境が望ましいと、検討を進めてきた。東京、福井に次ぐ取り組みだと思っている。

これは本来、国でやるべき事業だと思います。県でやるべきなのか、色々葛藤もあったかと思いますが、本当にありがとうございました。

これを受けて次の質問に移りますが、この拡充に残念ながら反比例して下がっていっているのが県立高校の志願倍率です。

(2)今年の倍率は、3年連続で最低を更新する1.01倍となりました。(数年前まで1.1倍台とかありましたが、この数年でグググッと下がっています。)

私立高校と県立高校は金額条件が同じではありません。無償化の対象世帯は拡大されてきていますけど、まだ私立高校の方が高いんです。それでも県立高校の志願倍率は徐々に下がって、ついに1.01倍まできました。仮に金額の条件が同じであれば、県立高校より私立高校の方が魅力ある。県立高校は生徒に選ばれにくいということのあらわれではないでしょうか。

問題は、選ばれない原因が何であるか特定できているのか、だと思っています。

現在取り組んでいる県立高校の魅力化。取り組んでいないとは思いませんが、今の取り組みのままでは生徒にとって魅力的に映っていないのでは?と考えますが、荻布教育長に所見をお聞きします。

→(回答)私立高校の授業料が下がったことで、私立専願者が増えた。県立高校は選ばれる学校となるよう、地域課題をテーマにした探究活動など連携を深め、魅力化を図っている。発信にも力を入れる。

年々選ばれなくなっているわけですから、だからこそ、今度の高校再編、とても重要だと思いますし、上手くいっていない今のやり方から変わるチャンスだと思っています。

(3)さて、その高校再編に向けて、新年度新たに予算化された「魅力と活力ある県立高校整備等検討事業」ですが、620万円が予算計上されています。どのような内容の取組みにそれぞれいくらかける予定なのか、事業の詳細を荻布教育長にお聞きします。

→(回答)県内各地域での意見交換会の開催費用や県外先進地の視察費用に200万円、全国募集を実施する場合の広報や地元との協議に170万円、全国募集の検討が進む南砺平高校の寮改修に250万円。

(4)この事業の中には「県内各地域での意見交換会」も事業内容に含まれていますが、この1月に県内2ヶ所で行った「県立高校振興フォーラム」とはどのような違いがあるのか、これも教育長にお聞きします。

→(回答)1月のものは時間にして1時間あまり。新年度のものはより十分な時間を確保し、深い議論としたい。

なんでそんなこと聞いたかと言うと、私たち会派が求めている「地域協議会」。この名前にこだわっているわけではありません。この際名前はどうでもよく、議論したいのは中身です。

「地域協議会」の議論、残念ながら、私たちと県庁側で噛み合っていません。その理由は2つあると思っています。

1つは、「再編対象高を存続させるための圧力の場」だと思われているんじゃないかと、そう感じています。そんな理由で地域協議会を求めているわけではありません。

もう1つは、私たちのいう地域協議会、と、1月に行われた県立高校振興フォーラム、この2つは私たちは違うと思っているのですが、みなさんは一緒に捉えているふしがあるんじゃないか、と感じています。

お互い、生徒のことを考えて進めようとしているのに、なぜ噛み合わないのか。なぜ私たちが「地域協議会」を求めているのかをもっと知ってほしい。

いつまでも噛み合わないままじゃなくて、合意形成したいじゃないですか。「地域協議会」作れ、作らない、という言葉じゃなくて、お互いどういう意図だ、という、もうちょっと深いところを話し合いたいと思って、以下2点質問します。

(5)まず、会派が求めてきた地域協議会に関して、代表質問で「提案の趣旨は十分にくみ取る」、そして先週の藤井議員の質問に「提案する地域協議会の趣旨を、一定程度実現できるのではないか」との答弁がありましたが、知事は地域協議会のメリットをどのように現在考えているのか、お聞きしたいと思います。

→(回答)当事者意識を持った方の意見を直に伺える。地域と高校の連携が強化できる。などのメリットがある。地域の皆さまの意見を丁寧に伺うことは意義深い。

単に「意見を聞く場」じゃなくて、「主体的に考える場」が必要だと思っています。

安達議員も言っていましたが、私からも触れさせてください。「まちづくりと教育は別」とおっしゃいました。別でいいと思います。ですが、まちづくりとは別であっても、教育と地域は現在密接に関わっています。今の高校生が授業の中でどれだけ地域を題材にしているか、地域だけじゃなくて、市町村もものすごい授業に時間割いて協力しているんですよ。アントレプレナーシップや職業体験などに、地域の企業がどれほど関わっているか、高校ではありませんが、なぜ県内外の大学生が地域でフィールドワークするのか。

社会課題の解決が教育の主要なテーマでもあるし、学校も学生も望んでいるからだと思います。知事も参加した、富山大学で2月に開催された富山県の高校生による「探究フォーラム」。ほとんどが地域を題材とした探究でした。こういう活動が地域への愛着に繋がり、将来戻ってきたい、とか、この街のために何かしたい、という感情に繋がってくるのではと思っています。

そのために、県、市町村、地域がバラバラに高校に関わっていては生徒のためにならないと思うんです。

私たちが「地域協議会」を求めるのは、もはや高校や高校生のことを県だけで考えるのは限界があると思っているんです。

今、県だけで考えていて倍率も1.01倍になっています。

「こどもまんなか」って、県だけで考えればいいんでしょうか?市町村や地域も一緒になって考えることが「こどもまんなか」だと思います。だから、「県立高校振興フォーラム」のように意見を述べてもらう場ではなく、市町村や地域が自分たちにできることは何か、一所懸命考えてもらう場、言いっ放しじゃなくて責任を持って関わってもらう場としても「地域協議会」が必要だと思っているんです。まちづくりのために「地域協議会」必要だと思っているわけではないんです。

(6)高校教育をよりよいものにするために、県だけで考えるのではなく地域でも考えてもらう必要があり、そのためには、地域や市町村から提案が出てくるような、地域も主体的になって議論する場が必要だと考えますが、新田知事に所見をお聞きします。

→(回答)新年度は総合教育会議で地域や保護者、産業界の代表に出席いただき、幅広く意見を伺い、全県的な県立高校のあり方について議論を深める。希望のある地域で意見交換会を開催する予定。

この6問。

とても思い入れが強く、とても気持ちを込めて質問したつもりです。特に最後の1問…。

どうか皆さんにも、なぜこの質問に気持ちを込めているか、その思いが届きますように。

今回はここまで!続きは次回!

なお、映像は、

富山県議会インターネット中継-録画中継 (jfit.co.jp)

上記で半年くらいは視聴できる予定です!ぜひ!

それではまた!

2024年04月01日

【教育】,【県議会】

富山県の高校再編ってどう変わるの?

こんにちは、富山県議会議員の瀬川侑希です。

前回の「城端線・氷見線」とともに、住民のみなさまから質問の多い分野が、

「富山県の高校再編」です。

県内メディアでも盛んに取り上げられますが、いったいどのように変わるのでしょうか?

今回はこの話題について書きたいと思います。

まずおさらいとして、

富山県では過去2度、大きな高校再編を行いました。

1度目は、2010年。
海洋高校、大沢野工業高校、二上工業高校、有磯高校、井波高校が別の高校に統合されました。

2度目は、2020年。
泊高校、水橋高校、高岡西高校、南砺福光高校が別の高校に統合されました。

そして、富山県は2027年以降をにらんで、3度目の大きな高校再編を検討しています。

その理由はどういうものなのでしょうか?

【富山県が次期高校再編のをする最大の理由】

こちらの資料の下段の表をご覧ください。

こちらは富山県の資料ではなく、議会の会派内に設置したプロジェクトチームで作成した資料です。そのため、(ポイント)は県の見解ではなく、私たちの見解です。

現在も少子化と言われますが、R5→R18を比べると、さらに3割の生徒が減少するため、県全体で県立高校のクラス数を44減らさないといけない計算になります。

4学級相当の学校に換算すると、10校程度。
新川学区で2校程度、富山学区で4校程度、高岡学区で3校程度、砺波学区で1校程度の高校を再編する必要があるのです。

そして、校数だけを見ると少なく感じるかもしれませんが、新川学区は2/7校、富山学区は4/12校、高岡学区は3/10校、砺波学区は1/5校となります。
1度目、2度目よりも大きなインパクトを残す再編となるでしょう。

(校数を減らすのではなく、全校からまんべんなく1学級減らせばいいのでは?とおっしゃる方もいます。

もちろん小規模校のメリットもありますが(ちなみに私は一定規模校と小規模校がバランスよくあることが大事だという考え)、一定規模校の方が専門性のある授業を展開できるメリットがあり、富山県も一定規模校をベースに考えています。

例えば:仮に80人に1人社会の先生がつくとすると、240人では3人社会の先生がつきます。80人の社会の先生は「地理」が専門で、歴史や公民が苦手かもしれません。240人だと「地理」「歴史」「公民」が専門の先生をそれぞれ置けるかもしれません。また、40人だと社会以外の教科をかけもちする必要があるかもしれません。一般に、広く担当すればするほど、授業準備が大変と言われます。)

【高校再編の結果、高校はどうあるべき?】

学校数減は避けられない次回の高校再編。しかし、単純に削減すればよいのでしょうか?

いえ!そうではなく、これをきっかけにポジティブな変化を生み出せられないか?次回はそういう高校再編にしなければいけない!と私は強く思っています。

先ほど同様、議会の会派内プロジェクトチームの見解です。

特に、『出口だけを考える教育からの脱却を』は、ぜひみなさんも一緒に考えてほしいと思っています。

「〇〇大学何人」「就職率資格取得率100%」。
このようなことが富山県では重視されてきました。

これは学校や先生に責任があるのではなく、親や地域や社会がそれを求めてきたからだと思っています。
今の時期になると毎年発表される、「高校ごとの難関大学進学人数表」。週刊誌ではあっても、他県の地方紙ではこのような表はないと聞くこともあります。何人もの学校の先生から、このような表はやめてほしいという声も聞きました。

プロジェクトチームでは他県の学校をいくつも回りました。
特徴のある高校を選んだからかもしれません。ですが、多くの学校で「出口を考えるのはやめた」と同じ言葉を聞いて、大変驚きました。

では、代わりに何を目指すのか?質問すると、

「生徒が夢中になれることを見つけるのを応援する」
「自分で判断する力をつける」
「他者と協働する経験をとにかくしてもらう」
「「〇〇ができる」という技術だけではなく、「語れる(ナラティブ)」ところまでもっていきたい」

こう言うのです。

富山県もこういう考えに大きく方向転換しなければいけないのではないでしょうか?

「教育は大型タンカーみたいなもの。30度変えるのに3km先を見ないと曲がれない」とおっしゃる方もいます。すぐには変われないかもしれませんが、今回の高校再編を機に、目指して進み始めなきゃいけないんじゃないかと思っています。

今回を逃したら、もうなかなかきっかけが無いかもしれません。

変わるための1つの方法として、偏差値輪切りで選ばれる県立高校ではなく、それぞれの高校がもっと魅力を磨くべきだと思っています。

例えば、ひとつの教科に圧倒的に力を入れる高校。

例えば、民間から校長を募集したり、特徴を出せるまで数年スパンで校長を募集する高校。

生徒が「偏差値でこの高校行けるから選んだ…」ではなく、「ここでこれを学びたい!」と思う、そんな高校に変わっていかないといけません。

【あなたたちの言う「地域協議会」って何?】

最後に、議会と富山県で意見が折り合わない「地域協議会」について。

「地域協議会」。「これだ!」と決まったものはありませんが、市町村長や教育長などが、学区内にどのような高校があるべきか、また自分たちはどのように関われるのか、話し合う場だと思っています。愛媛県の例を参考に、富山県に提案しました。

私たちは「地域の活力維持」のため、地域協議会が必要だと言っているわけではありません。

高校は探究的な学びの題材としてなど、既に地域や市町村自治体と多くの連携をしています。
つまり、既に県立高校とはいえ、県だけが関わっている状況ではないのです。

そして、まさにその身の回りの生きた題材にこそ、
曖昧で複雑で不確実で変わりやすい時代(vucaの時代)、簡単に答えの出ない時代に、それでも答えに向かって進んでいく力。
それを育むヒントがあると思うのです。

県内のある市長は「自分たちの市の高校生には、どんどん海外に行ってもらいたい。そのために、市としてもお金を出す。他市の方でもいいんだ。自分たちの市に関わったからにはどんどん国際感覚のある生徒になってほしいんだ」と話されました。

富山県だけではこのようなことはできません。もし実現すれば、富山県と市町村が一緒になって地域の高校生を育てる、とてもいい事例だと思います。

そのように市町村が要求だけを言う場ではなく、「自分たちは何ができるか」を主体的に考えて、提案する場が「地域協議会」のようなものだと思っています。

富山県は「設置しない!」と言っていますが、、、みなさんどう思われますか?

必要ではないでしょうか?

今回はここまでとします。それでは、また!

2023年12月31日

【教育】,【県議会】

11月定例会で私がした質問(2/3)

おはようございます、富山県議会議員の瀬川侑希です!

前回に引き続き、12/8(金)に予算特別委員会でした質問について書いていきます!

3つに分割した真ん中のパートです。

現在議論されている高校再編について質問したのですが、今回の質問で1番力を入れたのがこのパートです。

次は高校再編について7問質問します。

現在、生徒の減少が見込まれる中、富山県の高校教育を充実するため、県立高校教育振興検討会議が開かれています。

2027年度以降に向けて高校再編は避けられず、そのための規模や基準、学科の見直し、を検討し、今年度基本的な方針を取りまとめ、来年度に知事と行う総合教育会議でその取りまとめを受けて議論する、ということです。

(1)まず、これまで3回開かれた、県立高校教育振興検討会議では、どのような意見が多いのか、荻布教育長にお聞きします。

→(回答)学校規模は一定数以上のクラス数が必要。質の高い教育をするには教員数を確保する必要があり、学校規模が必要。部活動の面でも。という意見がある。
一方で、規模だけではなく、県全体のバランスを見極めて配置する必要がある。という意見もある。

(2)今は幅広く会議で出た意見を紹介されましたが、この県立高校教育振興検討会議。私も議事録を読ませてもらいましたが、会議では4学級以上の学校規模を望む声が多かったように感じます。多かったというかほとんどですかね。

今度の高校再編。生徒の減少で「クラス数減や合併」は避けられません。今の0歳が高校に入学する15年後には3割のクラスを減らさないといけない。

ですが、単純に削減の話だけではなくて、これをきっかけに今よりもっと高校を魅力あるものにできないかと強く思っています。

この問題に取り組むからには、社会がこんなスピードで変わっているので、教育も同じくらいのスピードで変わっています。自分の経験だけで語るのではなく、やっぱり現場を見なきゃいけないと、県外も県内もたくさん高校を見てきました。

一定の規模のメリットも感じましたし、小規模のメリットも感じました。というより、規模で生徒が活き活きして充実しているとかは感じなくて、生徒の自信に繋がる特徴のある取り組み、とか、先生が活き活きしていると生徒が活き活きしていて、規模じゃなくて中身の方が大事だと改めて感じたわけです。

県教育委員会としては小規模校の利点をどのように考えているのか、荻布教育長にお聞きします。

→(回答)生徒に目が届きやすくきめ細かい指導を行いやすい。生徒相互の人間関係が深まりやすい。小規模校のメリットも踏まえた上で、バランスのよい配置を検討していきたい。

ここまで2問、検討会議の内容をおさらいしてきました。次は、方向性の話を2問したいと思います。

先ほどもいいましたが、県外と県内たくさん高校を見てきました。県外は特徴ある高校を選んで行っているので、単純に県内高校と比較できませんが、それでも今回の再編を機に、富山県のより充実した高校教育、魅力ある高校教育を作る、ヒントがたくさんあったと思っています。

そのひとつは「出口」の考え方です。これは学校だけじゃなくて、親や家族親戚も考え方を変えないといけませんが、

「出口」とはどういうことかというと、卒業後の進路です。

富山県では、国立大学有名私立大学何人、就職率100%、何年連続とか。〇〇高校は資格取得率100%、全員資格取れます、と言われることもありました。

富山県は自慢にしてきましたし、生徒にとっても自信になる面はあると思います。

ただ、送り出した後はどうなっているか。

100%就職した1/3は3年以内にやめているんですね。資格も卒業後使えているかどうか、把握すらしていないのが現実かと思います。関われないのかもしれませんけど、送り出して終わり。こういう側面はあると思います。

一方、他県の先進例は生徒が望めばサポートするけど、「出口を追いかけるのはやめる」「検定をメインにするのは違う」。こう言うんです。

じゃあ何に力を入れるかというと、

「生徒の夢中になれることを探す」

「自分で判断する力をつける」

「他者と協働する経験をとにかくしてもらう」

「〇〇ができる」という技術だけではなく、「語れる(ナラティブ)」ところまでもっていきたい。こう言うんですね。

2020年からの新しい学習指導要領。初めて、教師目線から生徒目線になったとも評価されます。今紹介したのはまさしく生徒目線の方針だと思って、伺った多くが県立だったので、非常に驚きました。

「教育は大型タンカーみたいなもの、30度変えるのに3km先を見ないと曲がれない」とおっしゃる方もいます。すぐには変われないかもしれませんが、今回の高校再編を機に、目指して進み始めなきゃいけないんじゃないかと思っています。今回を逃したら、もうなかなかきっかけが無いかもしれません。

何か引き出したいわけではなく、現時点での教育委員会の考えを聞いておきたいと思います。

(3)就職率や資格取得率ではなく、生徒の夢中になれることを探し応援し、就職後の定着率の高さや生徒の満足度が高い学校を県全体として目指すべきだと考えますが、荻布教育長の所見をお聞きします。

→(回答)県教委も各高校の課題解決型学習を応援しており、「探究フォーラム」を今年開催した。今年度予算をさらに拡充した。生徒が夢中になれる、「学びたい」「学んでよかった」と思ってもらえる学校づくりを進めていきたい。

これまでの人生で色んな人に出会いました。

バランスよく色んなことを器用にこなせる方もいれば、あれはできるけど、これはできない。でこぼこしている方もたくさんいます。でも中学教育、高校教育、特に富山県は5教科のバランスを求めます。強いところを伸ばそう、というより、弱いところを補おう、という考えが基本だと思います。

しかし、世の中には公立でも「強みを伸ばす」と特定の教科に力を入れている高校もありました。例えば英語。他の4教科は普通だけど、英語だけはどこにも負けない、また学校としてそういう機会を作っている、そんな高校です。

(4)5教科の合計点を評価するのではなく、特定の教科を集中的に学習する高校など、強みを伸ばす教育をもっと増やしてもよいのではないでしょうか、荻布教育長にお聞きします。

→(回答)まず、学科やコースで特定教科を多く学べるようになっている場合がある。引き続き、生徒の個々の強みをより一層伸ばす教育について検討していく。

3問目4問目は、抽象的にというか方向性を聞きましたが、次は具体策だと思っています。

各学校の魅力を出さないといけない。それには校長の方針やリーダーシップはとても重要だと思います。色んな学校を回って、学校の色もありますが、校長の色も大きいな、と感じました。

しかし、富山県では学校長は数年で変わってしまいます。本人も来年この仕事をしているのか分からないながら務めているんじゃないかと思います。せっかく「こういう学校にしたい」と思っても、1年や2年で変わってしまう場合が多々あります。

(5)学校長が数年で変わる現在のやり方では、学校の魅力を磨きづらいと思っています。これまで荻布教育長に聞いてきましたが、この質問は新田知事にします。というのも、民間企業や今の仕事を通して、リーダーによってチームはガラリと変わること、優秀なリーダーは複数年かけてより強いチームにすること、たくさん見てきたんじゃないかと思います。どんな優秀でも1~2年で変えてしまう。こんなもったいないことは会社ではなかなかないんじゃないかと思います。

先ほどの英語に力を入れる高校。ここはまさに校長が公募で選ばれた学校でした。こういう学校にしたい。そのためにこんな取り組みをしていく。もちろん予算も要求する。1年でできないから何年ください!こういうんですね。

やっぱり特にこういう部分は、新田知事だからこそできる改革があると思ってお聞きします。

高校の校長を公募することや、希望とプランがあれば長期の任命をするなど、もっと長い年月関われる仕組みがあってもよいのではないでしょうか、新田知事にお聞きします。

→(回答)私も魅力を磨くために高校に校長が一定期間いることは、あってもよいと思う。全国の事例ではメリットもあるがデメリットもあると思っている。教育委員会には他県の事例や効果を研究してもらいたい。

今月末に開く、第4回県立高校教育振興検討会議では、再編基準の素案が示されるとのことです。第3回会議には5つの考え方が示され、その中には「小規模校であっても、全県的な視野から特色ある場合は対象としない」という文言があります。

(6)もちろん、小規模校には特に魅力を出すことを期待しつつも、「小規模校から再編統合を検討する」という令和2年度の基準の文言を今回は踏襲すべきではないのではないでしょうか。

教育振興基本計画では、目指す姿として「教育の振興を通して、すべての県民がいきいきと自分らしく暮らせるウェルビーイングの向上をめざす」ことと、「SDGsに掲げられた質の高い教育を目指し、誰一人取り残さない持続可能で多様性と包摂性のある社会を実現していく」を掲げています。要は、色んな生徒がいるということです。

教員数が確保された一定規模の学校で切磋琢磨することが合っている生徒もいますが、小規模で自分のペースで成長することが合っている生徒がいるのも事実だと考えます。多くなくてはいいので、最初から排除するのはやめませんか。大規模と小規模がバランスよくあることが生徒の選択肢だと思います。「小規模校から再編統合を検討する」という令和2年度の基準の文言を今回は踏襲すべきではないのではないか、荻布教育長にお聞きします。

→(回答)小規模校がよいというニーズも県教委として把握しており、委員の意見も参考にしながら会議で検討を進める。

この項最後の質問です。

再編の発想の出発点が「減らす、無くす」ではなくて、「どうやったら効果を出せるか、プラスを生み出せるか」で考えられませんでしょうか?

(7)小規模校から統合していく考えではなく、

総合学科と普通科とか、語学に力を入れているところ同士とか、商業の学科を少し統合してその代わり、デザインを新しく入れるとか、

組み合わせて相乗効果を出せる高校同士を繋ぎ合わせるという発想で、再編を考えるべきだと考えますが、新田知事にお聞きします。

→(回答)教育における相乗効果はすぐには理解できないが、目指していかないといけない。高校の魅力ある環境づくりを進めていきたい。

今回はここまで!続きは次回!

なお、映像は、

富山県議会インターネット中継-録画中継 (jfit.co.jp)

上記で半年くらいは視聴できる予定です!ぜひ!

それではまた!

2023年09月03日

【教育】,【県議会】,【自分の考え】

富山県の次の高校再編

こんばんは!

富山県議会議員の瀬川侑希です。

新しく設置した会議に対して、先日取材を受けました。

富山県では、2027年度以降の高校再編について議論を始めています。

その1番大きな理由としては、毎年数百人単位で子どもの数が少なくなっていることです。そのため、毎年新たにクラス数減を余儀なくされている状況です。

1年ごとだと、数百人単位で少なくなっていますが、もう少し長いスパンでみると、

現在9千人弱の県内の高1生。今の0歳が高校に入学する15年後には、30%減の6千人になります。

今の学校規模、学校数を維持することは到底できない!

これが富山県が高校再編について議論を始めた最大の理由です。

しかし、この高校再編。

30%の高校(10校程度=4つの学区の2~3校)を単純に無くすのか?

別の道もあるのか?

そもそもこれは暗い話なのか?

私は、富山県教育が前向きに大きく変化するチャンスでもあると思っています!

これを機にそれぞれの高校がもっと尖った特徴を出し、生徒が「ここに通いたい!」と思う、そんな魅力を高めるプラスの要素たくさんの再編にもできると思っています!

例えば、英語にとにかく力を入れる学校。

社会課題を解決するために、まちづくりなど地域との連携が多い学校。

企業のリーダーなどが頻繁に講師になりアントレプレナーシップ満載な学校。

まずは会議を重ね、その後、市民県民と色んな形で意見交換する場を作っていく予定です!

偏差値で高校を選ぶのではなく、学ぶ内容や自分の将来の姿をイメージし、高校を選ぶ富山県に変わっていく、そんな高校再編になるよう頑張りたいと思います!

日本財団調査のこのグラフ数字、富山県だけでも変えたい!

…できると信じています。

それではまた!

2022年12月31日

【教育】,【県議会】

高校で主権者教育の授業4

こんにちは、富山県議会議員の瀬川侑希です。

大晦日ということで、今年1年を振り返っておりますが、

今年嬉しかったことの1つに、

念願!!となる、県立高校で初めて開催できた、主権者教育出前授業があります!

12/9(金)に南砺平高校で実施しました!

ちょうど1年ほど前に、私立高校から始めた出前授業。これまで3校で4回やってきました。

(授業の中身や経緯、想いなどは、以前のブログをご覧ください。)

富山第一高校:ブログ | 瀬川ゆうきオフィシャルサイト (segawayuki.net)

高岡向陵高校:ブログ | 瀬川ゆうきオフィシャルサイト (segawayuki.net)

新川高校:ブログ | 瀬川ゆうきオフィシャルサイト (segawayuki.net)

「いつかは県立でも!」という想いを当初から持っていたものの、

「県立ではできない」、と色々な人にありがたいお言葉を頂戴することもありました(笑)。

しかし!私立高校でやってから1年、ようやく県立高校でも実現!ここまできました!ほんとに嬉しいです!!

山本県議や藤井県議を中心に、そもそも主権者教育授業のきっかけを作ってくれた荒井学園の荒井公浩さん、関係のみなさん、ありがとうございます!

平高校の郷土芸能部は、去年の「全国高等学校総合文化祭」の「郷土芸能部門」で日本一となる最優秀賞と文部科学大臣賞を受賞!すごい!!

国立劇場で公演したり、またスキー部も強豪!

他には、世界遺産の合掌造りでガイドボランティアをしている生徒が多かったり、なんと映画を制作する部活があって、映画甲子園を目指しているそう。学校紹介に作った映像を見せてもらいましたが、即CMになりそうなとってもクオリティが高いもので、生徒が自信に満ちた表情で目をキラキラさせながら私に説明してくる姿が印象的でした!

だからなのか、人数は他の高校より少ないですが、自分の意見を表現できる素晴らしい生徒ばかりで感激!

やっているこちらが大変楽しく、多くの刺激をもらいました!

これからの時代を生きる若者に、政治を身近に感じてもらい(無関心にはなれても、無関係にはなれない!)、また、自分たちで未来は変えられるんだ!という希望を持ってもらえるよう、この活動はどんどん広げていきたいと思います!!

それではまた!

2022年07月24日

【市民の動き】,【教育】,【自分の考え】

デジタルの環境を10代に!

こんにちは、富山県議会議員の瀬川侑希です。

先日、「富山オタクことちゃん」から、

「高岡にぴったりな気がするから絶対見に行った方がいい!」

と紹介があり、色んな地域を見ている彼女が言うなら「それはぜひ行かないとな!」と思い、

熊木高岡市議を誘って、金沢市にある「ミミミラボ」という施設を見学に行ってきました。

🟡富山オタクことちゃん🟡(@kotoyama_826)さん / Twitter

ミミミラボは1教室くらいのスペースで、10~18歳が対象の「デジタルに触れ、表現できる場」!

その特徴は、

・多様なデジタル機材(PC・ロボットプログラミング・3Dプリンター・楽器・VRゴーグル・レーザーカッターなど)が用意

・少し先を歩く大人(メンター)が常駐

そしてなんといっても、

・10~18歳なら誰でも「無料」

というものでした。

色んな楽器で作曲活動ができます
3Dプリンターで、
色んなものを作っていました。

「ミミミラボ」は、金沢市の三谷産業株式会社と、NPO法人みんなのコードが共同で運営する10代のためのクリエイティブラボ。

先ほどの写真のような様々なデジタル機器が「無料」で使え、

私が見学した時間も代わる代わる子どもが訪れ、

学校帰りにふらっと寄って、思い思いの創作活動をしていました。

開設からわずか1年。過去の作品も見せてもらいましたが、これが小学生に作れるのか!と思う作品ばかり。

また、衝撃を受けたのが、箸を忘れた人が「じゃあ3Dプリンターで作ろ!」とすぐに作っちゃったというエピソード!そんな発想があるなんて!

作品を見たり、このエピソードを聞いた時、

「私たちは子どもの可能性に知らず知らず蓋をしていないか…。都会にはこのような場があるかもしれない。けれど、生まれた場所に関係なく、やりたい人にはやれる環境を準備しなければならない!」と強烈な焦りを感じました。

思うに、学校の先生も一生懸命やっているとは思いますが、そもそも学校に色んな役割を求めるのは限界があります。

デジタル分野がまさにそう!

無理に学校で教えるのではなく、得意なことは得意な人に任せ、

地域全体で、放課後も含めた時間軸で、子どもを育んだ方がよっぽど子どものためだと考えます。

おそらく、子どもは環境が与えられれば、すぐにこのような機器を使いこなし、好きな子はどんどん先に進んでいくでしょう!最初のきっかけを与えるのが大人の役割!

そのために、各小学校ごとに、とは行かないでしょうが、例えば高岡市内にも1ヶ所はこのような場所があるべきだと思いました!

みんなのコードさんも、石川県に2ヶ所、高知県に1ヶ所拠点があるのですが、全国に増やしていきたい思いがあるとのことで、さっそく打ち合わせを重ねています。

また、たまたま高岡市にこられるので、ちょうどこれからお会いするのですが、

私たちが伺った数日後に、小林史明デジタル副大臣も「ミミミラボ」を訪れ、大変興味を持たれたとのこと。

国全体でこのような動きが加速することを期待しつつ、

そして少なくとも高岡市や富山県が全国に先んじて環境を整備できるよう、頑張りたいと思います!

それではまた!