2023年03月26日

【公共交通】,【県議会】,【観光】

2月定例会で私がした質問(1/3)

こんばんは、富山県議会議員の瀬川侑希です。

3/6(月)に県議会予算特別委員会で1時間質問に立ちました!

任期最後の定例会ということで、想いを乗せて、気合を入れて臨みました!!

今回はその質問内容と回答について書きます!長いので、いつものように、3つに分割します!

瀬川です。本日からの予算特別委員会で、トップバッターを務めます。どうぞ、よろしくお願いします。

まず、「夢のある富山県のプロジェクトについて」と題して、6問質問します。

最初は城端線・氷見線について。

現在検討中の城端線・氷見線の直通化。これから高齢化もあります、カーボンニュートラル・地球環境のこともあります、ますます公共交通のニーズは高まるでしょう。そんな次の時代も見据えた、この城端線・氷見線の直通化事業は、富山県や沿線市の街づくりの方向も決める、大きなプロジェクトだと思っています。

先月2月には9パターンの事業費調査、初期費用が示されました。「新型鉄道車両」を推す声が多かったとのことで、私もそう思います。今後こちらを軸に検討が進んでいけばよいと思います。

しかし、当然ですが、初期費用だけで判断をくだすことはできません。ランニングコストも大事だと思いますし、もっと大事なのは利用者増の施策とセットで考えることだと思っています。

委員長、ここで資料を提示してもよいでしょうか?

今からさかのぼること約1年前、

(1)令和3年11月に「城端・氷見線LRT化新駅需要予測調査報告」が出ました。こちらがその資料です。

コロナ前の2019年は1日12,900人でしたが、直通化し、ピーク10分間隔、ピーク時以外を15分間隔にすれば、46%増の1日18,800人になるという予測でした。

この時に新駅を設置する予測もされています。城端線と氷見線に各1駅設置したら2.1%増の1日19,107人というものでした。

新駅を設置してもほとんど利用者は増えないと考えているのか、田中交通政策局長に所見をお聞きします。

→(回答)試算には観光客の需要は含まれていない。また、沿線の将来の街づくりによる新たな需要も含まれていない。これらを考慮すると駅を設置したら利用者は増える。

そうなんですね、この予測には観光の観点がないんですね。一旦、次の質問に行きます。

続いて「駅」とひとくちで言っても色んな形があります。新幹線駅のような立派なものから、低床車両の場合は地面にペイントしてあるだけの駅もあります。新型鉄道車両ですから、ホームは必要だとすると、例えば城端線には林駅があります。こちらが林駅です。

4両分のホームと待合室という簡素なものです。

質問ですが、

(2)一般に新駅を1駅設置する場合と、城端線の林駅のようにホームなど最低限の設備とした場合、それぞれ費用はいくらなのか、田中交通政策局長にお聞きします。

→(回答)富山地鉄の新駅では6,400万円という例もある。

交通政策局と直接は関係ないようにみえますが、4月から沿線の氷見高校と高岡高校の定員が40人減ります。両校合わせて3年間で240人減ります。もちろんすべての方が城端線・氷見線を利用するわけではありませんが、人口減少社会ですから、そもそもの沿線人口も減っていきます。

初期費用、ランニングコストも大事ですが、こういう社会の中で、どう利用者を増やしていくか、利用したくなる路線にするか、考えながら整備することが最も大切だと思っています。先ほど資料で示した、駅を設置しても2.1%しか増えないという調査。これは「沿線人口」で単純に計算したもので、観光の需要が見込まれていません。

例えば勝興寺が国宝になったことで、富山県には2つの国宝が誕生しました。観光需要は高まっていくでしょう。またそのようにしなければいけません。勝興寺は伏木駅からすぐですけど、もう1つの国宝の瑞龍寺。

高岡駅からも新高岡駅からも微妙な距離ですが、「新駅を設置してくれ」とばかりに、すぐそばを城端線が走っています。国宝瑞龍寺と国宝勝興寺を繋げるためにも、例えば瑞龍寺駅を検討すべきではないでしょうか。

(3)沿線人口だけでなく、観光客などの需要も見込まれるため、「城端線・氷見線活性化調査等事業」においては、新駅の設置も主要なテーマとして検討すべきだと考えますが、知事に所見をお聞きします。

→(回答)今後の会議では、新駅の設置も検討項目になる。

(4)観光振興の観点から捉えると、来年度予算には立山黒部観光やキャニオンルート関連予算は多い一方で(立山黒部アルペンルート持続可能性調査6,900万円、「立山黒部」観光プロモーション4,000万円、黒部宇奈月キャニオンルート旅行商品造成3,700万円、プロモーション2,500万円など)、一方、勝興寺が国宝になった最初の年度予算で関連予算が宝物展800万円だけ。なのは少し寂しく感じます。

黒部宇奈月やキャニオンルートは私も全面的に応援していますのでこの予算に何か言うつもりはないのですが、キャニオンルートと2つの国宝、ダブルの目玉でいってほしいのですが、この差の理由を知りたく思います。責めているわけではなくて、自分たちの何が足りなりのか、何ができるのか、来年度に向けて知りたいんです。

今、差と言いましたけど、高岡市の来年度勝興寺関連予算は約1億円です。ここにも差があります。勝興寺は国宝ですけど、もちろん伏木の宝でもあり、市の宝でもあり、県の宝でもあると思います。金額だけみたら国宝を市にだけ任せているようにも見えちゃいます。

差の理由を知事にお聞きします。

→(回答)この他、総額1.2億の北陸デスティネーションキャンペーンで積極的に勝興寺を売り込む。

続いて、武道館について2問質問します。

資材価格高騰の影響で、知事から、場所を含めて基本設計を改めて検討する、意思表明がありました。現時点での

(5)富山県武道館の建設予定地は富山駅周辺の民間の土地です。その土地を民間から県有地と「交換して」取得する予定です。どこの県有地と交換する予定か、廣島生活環境文化部長にお聞きします。

→(回答)土地・時期は決まっていない。

要は交換相手と詰まった話でないということかと思います。

以前、平木議員は、3年前の本会議で、駅前などの重要な土地は、場所単独や1つの施設ではなく、エリアの全体像を描いてほしい、大きな夢を描いてほしいと主張されました。私もまったくその通りだと思います。

先日中川議員に答弁されましたが、来年度、県庁周辺の土地の一体的な活用に関して、プロジェクトチームを作るとのことです。富山市とともに共通認識を持ちながらグランドデザインを描くとのこと。これは県庁周辺の土地だけでなく、武道館建設予定地や交換する県有地に関しても同じことではないでしょうか?

(6)基本設計を見直すのであれば、武道館の建設予定地や交換する県有地に関して、周辺も含めたエリアのビジョンを改めて富山市をはじめ関係市町村ととことん話すべきだと考えますが、廣島生活環境文化部長にお聞きします。

→(回答)関係市町村としっかり協議していきたい。

言いたいことは伝わっていると思いますので、重要な土地に関しては、エリアの全体像を描いてほしいと思います。

今回はここまで!続きは次回!

【お知らせ】,【支援者】

事務所開きを行いました!

こんにちは、富山県議会議員の瀬川侑希です!

3/19(日)に事務所開きを行いました!

約200名!「100名くらいで!」と思っていたのですが、想定以上の方が来場下さいました(涙)。本当にありがとうございました!!

来賓の方数名から「老若男女が集まっていますね」と言われ、大変嬉しかったと同時に、

自分自身もそのように感じていたので、本当にありがたいことだなぁと改めて。

背中を押してもらいましたし、しっかり仕事をせねばと身が引き締まる思いでした。支えてくださる方への感謝。教育や子育て支援など、この4年間で取り組んできたこと!これから何に取り組むか!そして何より、富山県、県西部、高岡市、に対する自分の想い。皆さんにお伝えしながら、よりその想いが強くなっていくのを感じました。

そしていつの間にか、事務所には、どなたのお子さんが描いた似顔絵が(笑)!

とっても似ているよ!きつい時はこれを見て元気出します!!

ガンバローコールをしてくれた友人が、最後ペッパーミルをして、会場全体が柔らかい雰囲気に!勇気をもって挑戦するいい友人を持ちました(笑)!

事務所は「高岡市問屋町426-3」、旧「すりらんか」さんの場所です!毎日9時〜17時で開いています。お気軽にお越しください!

2023年02月10日

【公共交通】,【県議会】

城端線・氷見線の直通化

こんにちは、富山県議会議員の瀬川侑希です。

私自身、城端線・氷見線の直通化事業は、

沿線市はもちろん、

富山県の今後の街づくりの方向を決める、大変夢のある数十年に1度のビッグプロジェクトだと思っています!

先日、城端線・氷見線のLRT化・直通化検討費用が発表されました。こちらがその資料です(所々メモがあり、すみません)。

JRと県・沿線市からなる先日の会議では、「新型鉄道車両」を推す声が多かったとのことですが、

注意しなければならないのは、この場合のみ現行ダイヤの想定コストであること。

他と同様、定時のパターンダイヤにすると、

行き違い設備が必要で、追加で60億円程度かかるでしょう。

また、あくまで今回は初期費用であり、むしろ大事なのはランニングコストだと思っています。

ですから、今の時点で結論を出すことはできません(ランニングコストは年度内に発表予定とのこと)。

勝興寺が国宝になり、高岡市は瑞龍寺と勝興寺という2つの国宝を抱える市となりました。

瑞龍寺
勝興寺

城端線・氷見線が直通化されると、その2つが1本で結ばれることにもなります。観光面でも大いに利用者が増えることでしょう!

ですが、現在の駅と瑞龍寺は少し遠い。「瑞龍寺駅」の新設も望まれるところです。

今後も順次、検討が進んでいきますが、いずれにしろ納得いく結論、市民のみなさまが使いたくなる乗りたくなる結論に繋げていきたいと思います!

それではまた!

2023年01月30日

【支援者】

戸出後援会・中田後援会設立

こんにちは、富山県議会議員の瀬川侑希です。

大変ありがたいことに、

12月4日に戸出後援会、

1月28日に中田後援会を立ち上げてもらいました。

後ろの写真は私が赤ちゃんの時のもの。

これまで地域単位では後援会がなく、初めてのことで、大変身が引き締まる思いです。

(来場くださった皆様、中心になって設立くださった皆様、本当にありがとうございます!!)

「全体」と「地域の課題」。

この2つのバランスを見極め、どちらにも取り組んでいくのが、自分のスタイルだと思っています。

目の前だけでなく、「どういう社会になるか」「どういう富山県になっていくべきか」将来を常に想像しながら、

次の世代のための政治をすることにこだわり、「この街で生まれてよかった」「この街で暮らしてよかった」と思ってもらえるよう、1つ1つ取り組んでいきます!

期待に応えられるように頑張ります!

それでは、また!!

2023年01月15日

【市民の動き】,【観光】

日本海高岡なべ祭りに初めてなべ持参!

こんにちは、富山県議会議員の瀬川侑希です。

日本海高岡なべ祭り!

行ってきました!

今年は合計14,000杯!

どれも美味しそうですよね??

今年は第37回!昭和62年が第1回だそうです!ほぼ同い年!!

小さい頃からよく行ったイベントですが、

なんと今年は初めて家からなべを持参して入れてもらいました!こぼさないようにw

夜食べましたが、とってもとっても美味しかったです!

14,000杯を出すために、なべを出す方。かきまぜる方。会場準備する方。

色んな市民の方が協力して、できることをやる。お客さんは来場という形でイベントを盛り上げる。

七夕まつりと並んで、大好きな高岡のイベントです。

来年もお待ちしております!!

それではまた!!

(知り合いがなべ持参を面白がって、かるたにしてくれましたw)

2023年01月01日

【自分の考え】

2023年始まるにあたり

明けましておめでとうございます!

富山県議会議員の瀬川侑希です。

今年もよろしくお願いします!

昨年は、大きなところでは高校再編などの教育環境、城端線・氷見線の直通化、テクノドーム別館などの課題を中心に取り組んできました。

目の前だけを見るのでなく、未来の富山県にとってどういう形がよいか、将来を想像しながら仕事に取り組んできたつもりです。

コロナは丸3年。加えて、物価高、ウクライナ侵攻と、課題・問題も多く、これらへの手当てはもちろん必要です。

一方で、私たちの仕事は明るい・希望の持てる社会を作ることでもあると思っています。

1つでも明るい、「また明日から頑張ろう!」と思えるニュースを届けられるよう高岡市・富山県のため頑張ります!

大晦日と元旦。地元神社の火の当番・早朝の神事の後は、

年末のゆく年くる年は勝興寺!嬉しかった!神社にテレビ環境があり、見れました。

親戚を回り、恒例の関野神社へ!

最後は、卯年ということで、あのうさぎスポットで1枚!笑

今年は自分の試練の年でもありますが、普段の活動が結果になって現れると信じて、気負わず、自信を持って活動を続けていきたいと思います!今年も宜しくお願いします!

それではまた!

2022年12月31日

【自分の考え】

今年1年を振り返り

こんばんは、富山県議会議員の瀬川侑希です。

もうすぐ年が明けようとしています。

大晦日から正月へは、たった1日しか変わりませんが、

静謐な時間が流れているように感じます。

さて、今年1年を振り返ると、様々な出来事がありましたが、種を蒔いていたいくつかの仕事が実を結び、個人的には大変充実した1年だったように思います。

前回(先ほど笑)書いた「①高校での主権者教育(2022年は4校で実施、私はプログラム作りに関わる)」の他に、いくつか嬉しかったことを紹介しますと、、、

②おたやじんマーケットが開催!御旅屋通りが芝生に!

2年前にブログにも書きましたが、

リンク:ブログ | 瀬川ゆうきオフィシャルサイト (segawayuki.net)

「御旅屋通りに芝生をひきたい」

「公園のような通りにしたい」

と盟友の建築家、吉田甫さんが3年前に言い始め、初めて聞いた時、とてもワクワクしたのを今でもはっきり覚えています。

道が公園になるというか、憩える場所になり、色んな世代が集う場になるような気がしました。

当初のイメージ図。

一緒に市役所に提案に行ったのが2年半前。

その後、私は陰ながら応援しかできませんでしたが、彼が何度も何度も提案し、市役所も検討してくれ、ついに実現!

まずはイベント的に、まずは人工芝で。

私が行ったのは第2回の「おたやじんマーケット」。あいにくの雨でしたが、本当に多くの方が来場!来場者のたくさんの楽しそうな顔を見ると、、、自分のことのように嬉しかったです!次回の開催は冬を避け、3/19(日)とのこと!みなさん、ぜひ行ってみてください!

③高岡のレンタルサイクルに電動自転車10台が仲間入り!

これも以前のブログに書きましたが、

リンク:ブログ | 瀬川ゆうきオフィシャルサイト (segawayuki.net)

この秋、高岡のレンタルサイクルに電動自転車10台が仲間入りしました!

高岡市の観光スポットは市内に点在しており、

そんな現状に、

「もっと移動の「選択肢」を提供し、もっと高岡の観光を楽しんでほしい!!」

「そのために電動自転車を導入できないか?」

と知り合いから相談があったことがきっかけです。

また、移動のログを取ることもできるため、

勘と経験ではなく、データに基づいた観光戦略をたてることができるようになるため行政にとってもメリットがあり、富山県や高岡市と打ち合わせを続けてきました。

最後は資金がネックでしたが、なんとか無事スポンサーも集まり、リリースに!

(「協力してやっちゃ!」という高岡の兄貴たちの心意気に胸を打たれました。私もそういう兄貴になりたいなと思います。)

「久乗おりん」号には、「おりん」がついており、走ると鳴ります。

始めてからは課題も見つかってくると思いますが、1つ1つクリアしていき、徐々にいいサービスになっていけばと思います!

④中田地区の用排水対策に向けた事業が開始に!

今から8年前、平成26年に集中豪雨によって、中田地区では、市街地の浸水、農地の冠水、土砂崩落などの大きな被害がありました。

また同じ被害が起こるのではないか?ゲリラ豪雨が多くなっている昨今、大きな雨が降る度に、住民から心配の声が届いていましたが、

今年ようやく、「庄川右岸地域用排水対策における県営農村地域防災減災事業」として、令和5年度国に新規採択を申請することになりました。

40億円以上の大きな大きなプロジェクトになります。

長年の地域の課題に道筋をつけられて、安堵するとともに、工期は7年程度となるので、7年後ではなく、工期の途中から早く事業効果が出るよう働きかけていきたいと思います。

以上が代表的な2022年の嬉しかった仕事です。

その他、まだ発表には至りませんが、もう少しのところまで来ている事業もいくつかあり、年明けしっかり仕上げたいと思います!!

そして、来年はより多くのいい仕事ができるよう、

来年も頑張ります!!

決意を新たにした大晦日でした!

それではまた!

みなさん、よいお年を!

【教育】,【県議会】

高校で主権者教育の授業4

こんにちは、富山県議会議員の瀬川侑希です。

大晦日ということで、今年1年を振り返っておりますが、

今年嬉しかったことの1つに、

念願!!となる、県立高校で初めて開催できた、主権者教育出前授業があります!

12/9(金)に南砺平高校で実施しました!

ちょうど1年ほど前に、私立高校から始めた出前授業。これまで3校で4回やってきました。

(授業の中身や経緯、想いなどは、以前のブログをご覧ください。)

富山第一高校:ブログ | 瀬川ゆうきオフィシャルサイト (segawayuki.net)

高岡向陵高校:ブログ | 瀬川ゆうきオフィシャルサイト (segawayuki.net)

新川高校:ブログ | 瀬川ゆうきオフィシャルサイト (segawayuki.net)

「いつかは県立でも!」という想いを当初から持っていたものの、

「県立ではできない」、と色々な人にありがたいお言葉を頂戴することもありました(笑)。

しかし!私立高校でやってから1年、ようやく県立高校でも実現!ここまできました!ほんとに嬉しいです!!

山本県議や藤井県議を中心に、そもそも主権者教育授業のきっかけを作ってくれた荒井学園の荒井公浩さん、関係のみなさん、ありがとうございます!

平高校の郷土芸能部は、去年の「全国高等学校総合文化祭」の「郷土芸能部門」で日本一となる最優秀賞と文部科学大臣賞を受賞!すごい!!

国立劇場で公演したり、またスキー部も強豪!

他には、世界遺産の合掌造りでガイドボランティアをしている生徒が多かったり、なんと映画を制作する部活があって、映画甲子園を目指しているそう。学校紹介に作った映像を見せてもらいましたが、即CMになりそうなとってもクオリティが高いもので、生徒が自信に満ちた表情で目をキラキラさせながら私に説明してくる姿が印象的でした!

だからなのか、人数は他の高校より少ないですが、自分の意見を表現できる素晴らしい生徒ばかりで感激!

やっているこちらが大変楽しく、多くの刺激をもらいました!

これからの時代を生きる若者に、政治を身近に感じてもらい(無関心にはなれても、無関係にはなれない!)、また、自分たちで未来は変えられるんだ!という希望を持ってもらえるよう、この活動はどんどん広げていきたいと思います!!

それではまた!

2022年12月30日

【県議会】

11月定例会で私がした質問(3/3)

こんにちは、富山県議会議員の瀬川侑希です。

前回、前々回に引き続き、12/6(火)県議会本会議の質問内容を掲載していきます!3つに分けたうちの3つ目になります。

最後の項目は、「県内のプロスポーツチームについて」2問質問します。

何をもって「プロ」とするかはありますが、県内にはカターレ、グラウジーズ、サンダーバーズ、アクアフェアリーズ、アランマーレ、富山ドリームス、トナミ運輸のバドミントンなど、様々なスポーツチームがあります。

(13)それぞれのチームにファンがいて、チームや選手を応援することが自分の活力になり、それが積み重なれば地域の活性化に繋がります。また、一流のプレーが間近で見られることは、その競技のすその拡大に繋がるため、県民のスポーツ振興に貢献するプロスポーツが、今後も持続可能な形で運営されていくことが重要と考えます。

一方で、各チームは入場者数が十分に確保できないなど維持運営に苦しんでいると聞いています。

また、企業の経営者と話していると、あのチームにもこのチームにも協賛していて正直「協賛疲れ」している、であったり、複数のチームに協賛しているので小口になってしまう、といった声が聞こえます。

加えて、「たくさんありすぎる。新潟のアルビレックスのように1つにならんもんか。」という声もよく聞きます。

たくさんあることは、いい面も悪い面もあるでしょう。しかし、「1つになる」ということに関しては、どのレベルで1つになるかは意見の分かれる所ですが、「効率化」や「連携」という点では一定の成果を見込めるのではないかと思います。

企業では総務・経理・事務などの、どの会社にもあるバックオフィス機能を外注したり合併などで集約化することで効率化しています。また、今年はサッカーのカターレとハンドボールのアランマーレが同日に近くで試合があったことから、相互に告知をし合った例がありましたが、こういうことが日常的に行えます。

スポーツチームは民間会社の話かもしれません。しかし、私は、向こう何年かの政策も大事ですが、何十年先、富山県民がどうやって余暇を過ごしているのか、合流している場合としていない場合でどのような違いがあるのか、、、県民の幸福を願う県が、想像してアクションを起こすのも、県の大事な仕事だと思います。

とはいえ、まったく議論のない所で、合流だ、いや違うという話はできませんので、

まず今日は、県内のプロスポーツチームに関して、今の個別のままがよいか、将来的に合流できるなら合流した方がよいという考えもありますが、知事はどう思っているのか、「所見」をお聞きします。

公人なので難しいかもしれませんが、可能であれば、一個人としてはこのことをどう思っているのか、「私見」もお聞きしたいと思っています。

→(答弁)合流すれば経営面でのメリットは期待できるが、チーム名などファンやスポンサーの理解をえるには課題もあると考える。いずれにしろ各会社が判断すること。

最後の質問に移ります。

スポーツは感情のメーターを振り切ってくれる、そんな瞬間があると思っています。いつも振り切れていたらまずいですが、たまにそういう瞬間があるから、日常生活をまた頑張れるのではと思います。

スポーツには、「するスポーツ、見るスポーツ、支えるスポーツ」という考え方があります。県内のプロスポーツを支えたい、と思っている県民は多くいらっしゃると思いますが、その方々が、これから先、支えやすいよう、経営面で、集約化によって効率化できるのであれば、県が一肌脱いでもいいのではと思います。

(14)県内に複数あるプロスポーツチームに関して、その合流の可能性について、例えば県が場を設けるなど、少なくとも協議の場があってもよいと考えますが、廣島生活環境文化部長に所見をお聞きして、私の質問を終わります。

→(答弁)現在、それぞれの特徴を活かして経営努力を続けている各チームの意向が優先されるべき。各チームが意見交換し、合意が得られた場合自主的に設置される協議の場があってよいのでは。

3回に分けましたが、以上になります。

ありがたいことに、新聞各社も質問を取り上げてくれました。

もちろん前向きな回答もあったのですが、、、個人的に寂しかったのは、プロスポーツ同士の、少なくとも意見交換の場を県が準備すべきでは?という質問に0回答だったこと…。

きっかけは、県内の企業経営者から「いくつものチームから協賛のお願いがきて、協賛疲れしている。共通の部分は一緒にやるなど、集約して効率化できないか?そしたら、自分たちのスポンサー料も、選手やクラブにより振れるのに。」と話があったことでした。

プロスポーツクラブは確かに民間企業の話ではあります。しかし、県の「財産」とも捉えられませんでしょうか?向こう数年の政策も大事ですが、今後何十年にも渡る、県民の余暇の過ごし方の話だと思っているので、まさに県も関わるべき話だと考えています。今回は残念でしたが、角度を変えたり、めげずに提案を続けます!

なお、映像は、

リンク:富山県議会インターネット中継-録画中継 (jfit.co.jp)

上記で半年くらいは視聴できる予定です!ぜひ!

それではまた!

【県議会】

11月定例会で私がした質問(2/3)

こんにちは、富山県議会議員の瀬川侑希です。

前回に引き続き、12/6(火)県議会本会議の質問内容を掲載していきます!3つに分けたうちの2つ目になります。

2つ目のテーマとして「農業と教育について」9問質問します。

11月17日に「とやま有機農業生産推進大会」が開催されました。私も興味があって参加しましたが、会場は100名の座席ほぼ満席で、熱気も感じる。関心の高さが伝わってきました。

まず、

(4)県が有機農業の推進に向けた大会を開催するのは初めてですが、「とやま有機農業生産推進大会」を企画した意図は何か、横田副知事にお聞きします。

→(答弁)新しく有機農業に取り組み、経営として成り立たせるには相当の難しさがある。このため、実践者のノウハウを他の農家に紹介したり、切磋琢磨する仲間作りのきっかけにする、生産拡大の機運を醸成するために企画した。

続いて、

(5)大会を開催して終わりではなく、「とやま有機農業生産推進大会」で高まった機運を広げてほしいと考えますが、有機農業の生産及び販路拡大などに向け、今後どのような展開をしていくのか、横田副知事にお聞きします。

→(回答)生産面では、新規栽培者に技術と経営指導。販売面ではSNSを活用した情報発信と学校給食への有機農産物提供を進める。

さて、「とやま有機農業生産推進大会」には多くの「とやま農業未来カレッジ」卒業生も来ていました。

「とやま農業未来カレッジ」は新規就農者の育成・確保などを目指して、富山県が平成27年に設立し、これまで7期97名の卒業生を輩出しました。就農に即、繋がる実践的な場であると評価しています。

一方で、小さく始めたいと思っているのに「大型機械の自動運転」であったり、有機農業をやりたいと思っているのにカリキュラムにはなかったり、ギャップを感じる瞬間もあると聞いています。

網羅的に学ぶ重要性も理解しつつ、しかしそれでも、常に研修生のニーズを把握し、カリキュラムを見直していくことが、とやま農業未来カレッジの魅力に繋がると考えます。

そこで、

(6)とやま農業未来カレッジについて、教える内容と研修生のニーズが近づくよう、卒業生との意見交換は行っているのか。また、卒業後のサポート体制はどうなっているのか堀口農林水産部長にお聞きします。

→(答弁)毎年卒業生を招き、カレッジの運営を含めて意見交換している。サポートは、農林振興センター、JA、市町村の担当者が連携しながら伴走支援している。

さて、今度は知事にお聞きします。

まず、G7教育大臣会合の誘致、ありがとうございます。

もちろん私も誘致活動を応援していましたが、「石川有利」という話を聞く度に、「順当にいくとそうだよな」と私自身諦めるような気持ちも芽生えていました。

しかし、粘り強く誘致活動を行い、2県共催という形に繋げ、改めてご尽力に感謝申し上げます。

もとより、開催がゴールではなく、何を打ち出すか、それをどう実践に繋げていくか、未来に残していくかが大切だと考えますが、

プログラムにおいては、会議ばかりではなく、できるだけ実際の教育現場、そして非日常ではなく、日常の姿を見てほしいと思っています。

そこで提案ですが、

(7)来年のG7教育大臣会合では、実際の教育現場を見る観点で、授業はもちろんですが、食育や持続可能な農業を生徒に考えてもらうために、学校給食を一緒に食べるプログラムを設けてはどうでしょうか?

日本の食料自給率は約40%。さらに、富山県の学校給食の県産食材活用率は約25%です。カーボンニュートラルを学ぶことも多い生徒が、食材の輸送を考えるきっかけ、また、学校給食での県産食材活用率や有機農産物の利用が拡大するきっかけにもしてほしいと思います。さらには、この機会を捉え、本県の食の魅力を大いに発信してはどうかと考えますが、新田知事に考えをお聞きします。

→(答弁)子どもたちが主体的に関わる機会を多く確保するよう、国に働きかける。給食については、スケジュール上余地があるのか文科省に打診したい。レセプションやエクスカーションなどで、富山の食の魅力をアピールしていきたい。

続いて、農業に関連して1問。

農地の整備とともに、古くなった用水路もメンテナンスし、頻発する豪雨が災害に繋がらないよう、備えをしていかなければなりません。

(8)先月国に申請した、庄川右岸地域用排水対策における県営農村地域防災減災事業「針山口六ヶ用水一期地区」について、国の令和5年度新規採択はいつ決定する見込みなのでしょうか?また、工期は7年間を予定しているとのことですが、その事業効果は何年後から出始めるのか、堀口農林水産部長にお聞きします。

→(答弁)該当地域は整備後約60年経ち、老朽化が進んでいる。先月末、国に採択申請した。4月には採択される予定。工事着手は令和6年度。7年後ではなく、順次事業効果を発現させていく。

次に、教育に話を移していきます。

来年度の県立高校学級数に関しては、生徒の減少により今年度より5学級減りました。9月議会では多くの議員が取り上げ、論戦があったところです。私たちの会派からも要望しておりますが、教室数の削減で調整するのではなく、0ベースで高校教育の在り方を見直してほしいと思います。

一方で、見直しの議論のスピードによっては、再来年度以降に関しても現体制のままで募集が続いていきます。生徒の人数はおおよそ掴めていますので、このまま推移すると、令和6年度は2学級減、さらに令和7年度は3学級減、さらに令和8年度は5学級減となり、毎年、今回と同様の話になる可能性があります。

来年度の募集に関して、今回の教育委員会の判断は間違っているとは思いませんが、教室数減以外の可能性が示されなかったのは、少し残念に思います。

例えば、教室数を減らすのではなく、少人数で教育の質を高めるために、小学校と同じように、35人学級にするという選択肢があります。今回もそういう考えを持つ、議員も、県民もおられました。教育委員会にもその声は届いているのではないかと思います。

しかし、高校35人学級の議論が途中で止まってしまうのは、それには県単独で追加の予算が必要ということまでは分かるものの、どのくらい増えるのかが示されていないからです。

そこで質問しますが、

(9)県立高校を35人学級にした場合、県単独で教員は何人必要で、人件費はどのくらい増えるのか、荻布教育長にお聞きします。様々な条件がオープンな状態で、高校教育の議論が進んでいくことを期待します。

→(答弁)県単独で170人程度分必要となり、毎年度13億円程度かかる計算。

次に、部活動の地域移行に関して。

中学校の地域移行は県内の多くの自治体で取り組みが広がってきました。学校単位だけでなく、地域の競技団体などが中心になって、複数の学校や自治体中の学校が合同で練習する例もあるそうです。専門的な指導が受けられる、自分の学校にはない部活動の種目ができるなど、利点も多く、よい取り組みだと思っています。

一方で、高校の部活動地域移行のニュースはあまり入ってきません。しかし、部活動システムに課題があるのは、中学校も高校も同じだと思います。

(10)高校の地域移行については、現状どうでしょうか?今後、広げていく考えはあるのか、その場合どのようなペースを想定しているのか、荻布教育長にお聞きします。

→(回答)国でも、高校の部活動地域移行は中学校と状況が違う、とされているところ。高野連、高体連で、学校活動ではないクラブ活動の参加を認める動きはない。大会参加環境を考えると、現時点で高校の部活動地域移行を進めることは難しい。

今は教育長に聞きましたけれども、教育委員会だけで解決すべき課題だとは思いません。

例えば、県ではスポーツ振興課などが中心になって、スポーツ団体側の情報を集約し、学校に届けられませんでしょうか?

そこで、

(11)部活動地域移行を促進するため、提供が可能な人材・その時間帯などの情報について、スポーツ団体側の意見もヒアリングし、教育委員会に提供するべきだと考えますが、廣島生活環境文化部長に所見をお聞きします。

学校だけではなく、地域の大人も一体になって、地域の子どもを育てる。生徒にとっては、親と教員以外の大人と触れ合える。

部活動の地域移行を通じて、少しでもそのような社会に近づけばいいと思っています。

→(答弁)日本スポーツ協会が情報を管理しているが、そこに対して、県では個人情報保護の観点から把握できない。

高校に関して3問質問しましたが、高校生を含む運転免許を持たない方の移動の幅を広げてくれるのが交通サービスです。これまでは公共交通のみでしたが、近年、住民主体のデマンド型交通サービスが増えてきました。デマンド型交通サービスというと、免許返納した方が取り上げられがちですが、学生にとっても可能性を感じます。

この項最後に、デマンド型交通サービスを取り上げます。

朝日町の「ノッカル朝日町」が県内では有名になりましたが、県内では平成17年に富山市が大沢野地域でデマンド型の乗り合いタクシーの運行を開始。以来各地に広がり、現在は実験を含め11市町が導入しているとのことです。

事例が増えてきたことで、知見が共有され、「自分たちもやってみよう!」と、近年ますます多くのサービスが立ち上がり始めたと感じています。

(12)県内各地で住民主体のデマンド型交通サービスが始まっており、十分にニーズがあることから、潜在ニーズを掘り起こすためにも、少しでも支援割合を高めるなど積極的に支援してはどうかと考えますが、田中交通政策局長に所見をお聞きします。

→(答弁)今年度支援の範囲を拡充した。関係者会議も初開催している。支援割合の拡充は難しいが、会議は施策検討の参考になるので、今後も開催してほしいと言われており、潜在ニーズに掘り起こしに繋がっていると考える。

今回はここまで!

なお、映像は、

リンク:富山県議会インターネット中継-録画中継 (jfit.co.jp)

上記で半年くらいは視聴できる予定です!ぜひ!

それではまた!