2022年03月16日

【県議会】

2月定例会で私がした質問(2/3)

こんにちは、富山県議会議員の瀬川侑希です。

前回に引き続き、3/7(月)にした質問について書いていきます!

次に「きずな子ども発達支援センターとこまどり支援学校について」5問質問します。

この2施設はどちらも「高岡市立」の施設です。

きずな子ども発達支援センターは、県西部唯一の医療型児童発達支援センターとして、小児神経科を設け、「診療」を行っています。

11月の決算特別委員会で奥野委員が県リハの小児神経科について質問しました。初診まで4ヶ月待ちとのことでした。県東部の子は県リハに行きますが、県西部の子は県リハと、このきずなに行きます。きずなは県リハを超える5ヶ月待ちとなっています。

こまどり支援学校は富山県唯一の市町村立の特別支援学校です。唯一、ですから、他の特別支援学校はすべて「富山県立」です。

この2施設、このまま「市立」として運営した方がいいのか、別の形もあるのか、将来どういう形で運営するのが子どもたちにとってよいのか、今日すぐにではなく、結論まで時間のかかる話だとは思いますが、今回問題提起したいと思います。

(6)まず具体的な2施設の話に入る前に、前提をおさらいしておきたいと思います。「県」から「市町村」に移った施設があります。富山市には「県営スキー場」、黒部市には「黒部青少年の家」、南砺市には「桂湖野外活動施設」、高岡市には「ふくおか家族旅行村」「二上青少年の家」、そして「県営高岡武道館」も「県から市」に移管するか協議がされています。移管には施設ごとの事情がありますが、県の財政負担が軽くなった、その分市の財政負担は重くなっているわけですが、そういう側面もあったと思っています。反対に、市町村から県に移管した施設はあるのか、岡本経営管理部長にお聞きします。

→(回答)市町村から県に移管した施設については、平成18年度以降実績はない。

(7)今聞いた質問、おそらくないはずなんです。

「市町村」には施設を渡してきた、しかしその反対はない。

なんでも引き受けろ、と思っているわけではありません。しかし、市町村より県で運営した方が利用者のためになる場合は積極的に引き受けてほしいと思います。

さて、「きずな子ども発達支援センター」について、県東部にこのような市町村立の施設はなく、市立で運営されていることへの所見を木内厚生部長にお聞きします。

→(回答)身近な地域における障がい児の支援拠点として、高岡市が必要と感じ、設置運営しているものと認識している。

(8)また、「こまどり支援学校」について、県東部にこのような市町村立の施設はなく、市立で運営されていることへの所見を荻布教育長にお聞きします。

→(回答)特別支援学校については県全体で、国立1校、県立13校、市立1校、計15校。引き続き高岡市と連携していきたい。

(9)以前種部議員がこの場で「1人で100の手術をやるよりも、集約化をして10人で1,000の手術をしたほうが、はるかに安全な医療が提供できる」という発言をされました。私には医師の経験はありませんが、長年サラリーマンとして働いてきて、仕事の面でのこの感覚は分かります。県立の「県リハ」、高岡市立の「きずな子ども発達支援センター」と運営母体を分けるのではなく、知見の共有や県下一元的に対応できる観点から、「きずな子ども発達支援センター」を県立とする道もあるのではと考えますが、どうでしょうか。

症状が重い方は県リハ、軽度はきずなで診る、など連携・棲み分けができるのではと思います。

また、高岡市は県内の小児神経科医療に対して、県東部の自治体にはない負担をしています。「きずな子ども発達支援センター」の赤字補填分は毎年約1億円です。他市町村との負担についての話し合いももちろん必要ですが、運営への県の関与を手厚くできないか、木内厚生部長に所見をお聞きします。

→(回答)地域ごとの基幹病院が役割を分担して診療を行うことが必要。その中で、より専門的な治療が必要な場合は県リハで診る。「きずな子ども発達支援センター」の運営に関しては、設置主体の高岡市が考える必要がある。

(10)また、特別支援学校に対しても、高岡市は県内他市町村にはない負担をしています。県内唯一の市町村立の特別支援学校「こまどり支援学校」は知見の共有や県下一元的に対応できる観点から、他の特別支援学校同様、県立とする道もあるのではと考えますがどうでしょうか、荻野教育長に所見をお聞きします。

先ほども言いましたが、いずれもすぐに結論が出る課題だとは思っていませんけれども、富山県特別支援教育将来構想検討会も始まっています、小児医療も特別支援学校も、将来富山県全体でどうあったらいいのか、問題提起するために質問しました。

→(回答)現在も、研修や情報共有に参加してもらっている。今後、高岡市と情報交換を行い、県全体で特別支援学校のあり方について整理したい。

今回は2/3のここまで!

県内市町村で高岡市だけ、小児神経医療と特別支援教育に関して、他の市町村にはない役割を背負っています。個別の経緯もありますが、はっきり言って、県庁所在地が富山市にあることによる「東高西低」の一例だと思っています。高岡市民も他市町村と同じくらいの税金を払っています。特に安いわけではありません。なのに高岡市だけ負担が大きいのは、やはり改善が必要と思うのです。

なお、映像は、

富山県議会インターネット中継-録画中継 (jfit.co.jp)

上記で半年くらいは視聴できる予定です!

それではまた!

2022年03月14日

【県議会】

2月定例会で私がした質問(1/3)

こんにちは、富山県議会議員の瀬川侑希です。

3/7(月)に県議会本会議で質問しました。持ち時間は20分、相手の返答を含めるとちょうど1時間です。

今回はその質問内容と回答について書きます!長いので3つに分けます!

瀬川です。私からは、「令和4年度の予算・組織案について」5問、「きずな子ども発達支援センターとこまどり支援学校について」5問、「教育、農業、観光について」4問、合計14問質問していきます。

まず、「令和4年度の予算・組織案について」4問質問します。

(1)今議会は、来年度のベースの予算を決める2月議会。色々な見かたがあろうかと思いますが、来年度の予算の最大の特徴は、私は「ウェルビーイング」を富山県のビジョンとし、関連予算を多く盛り込んだことだと感じています。「県民調査及びウェルビーイングを測る指標を設定」2,300万円、「成長戦略カンファレンス」2,400万円など。

「ウェルビーイング先進地域、富山」を中心に据えるという予算案のメッセージは大変評価しています。一方でウェルビーイングは万能薬ではありません。

というのも、個人と個人のウェルビーイングは時にぶつかることがあります。

例えば、私は魚を食べたいが、肉を食べたい人もいる。匿名だからとSNSではきだした感情が誰かを傷つけているかもしれない。まん延防止出してほしい飲食店もあれば出してほしくない飲食店もある。日本は3回目のワクチン接種を進めていますが、世界には1回もワクチンを接種できていない人々もいる。

一番身近で、協力関係にあるはずの夫婦という単位。ここでさえ、お互いのウェルビーイングがぶつかる時があります。

ウェルビーイングの研究者、渡邊淳司さん、早稲田大学のドミニク・チェン准教授は、ウェルビーイングは「個人のなかで完結するものが多過ぎる」と指摘をしています。もちろん「個人のウェルビーイング」は尊重されなければなりません。

しかし、「自分が幸せであればそれでいい」と捉えられてはいけません。自分と同時に他人のウェルビーイングも尊重する「社会全体のウェルビーイング」。

そして、「今この瞬間の幸せ」だけでなく、その選択は将来世代にとっても幸せか考える、「将来世代のウェルビーイング」という視点、環境はまさにこの分野かと思います、こちらも同じように発信していくべきだと考えます。

せっかくよいメッセージですから、「個人」と「社会」と「将来」、こういう視点でウェルビーイングを考えよう、と解像度を上げて伝えることが大切だと考えますが、新田知事の所見をお聞きします。

→(回答)県民1人1人とともに、社会全体のウェルビーイング向上も図る。個と社会の好循環を作りたい。また、来年度、富山県なりのウェルビーイングを測る指標を設定したい。

(2)予算の最大の特徴は「ウェルビーイング」だと言いましたが、組織変更の最大の特徴は「現所属に籍を置きながら、プロジェクトチームや他部署の事業に従事できる」「庁内複業制度」ではないか、画期的だと感じています。興味のあること、得意なこと、に従事する県庁職員が増えることで、きっと県庁全体の発揮する力はあがると思います。

しかし、制度を作っても利用されなければ意味がありません。例えば現所属の仕事量はどうなるのか。私も気になりますが、県庁職員の方はもっと気になっているのではないでしょうかと思い、代わりに聞きます。

現所属の仕事量が変わらないのであれば、単純に業務量が増えるので、庁内複業制度の利用は伸びないかもしれません。

そこで、プロジェクトチームや他部署の事業に従事できる「庁内複業制度」について、年間どのくらいのプロジェクトチームを見込み、どのくらいの職員がこの制度を利用する想定なのか、また、利用した場合は現所属の仕事量は合わせて減らせるのか。岡本経営管理部長にお聞きします。

→(回答)まず3チーム程度から始める。多くの職員に制度を利用してほしいが、現所属の仕事量を特段減らすことはしない。

(3)そして、異動サイクルの見直しも画期的だと感じています。非ライン職(これは県庁用語で、係長以下の職員ということなんだと思いますが)、これまではなんとなく2~3年サイクルでしたが、これを4~5年を基本にとのことです。じっくり仕事に取り組めることで、(公務員はスペシャリストよりゼネラリストと言われることもあります)個人の総合力は少し落ちるかもしれませんが、県庁のパフォーマンスはきっとあがると思います。

しかし「4~5年」であっても定期的に異動があることには変わりません。それよりも「今の部署の仕事を続けたい」「あの部署であの仕事がしたい」という職員の希望にそって、モチベーションを高く保つことが組織の強さに繋がると考えます。

そこで、希望すれば、さらに期間が延びたり、そもそもの部署異動に職員の希望がより反映されるような変化はあるのか、岡本経営管理部長にお聞きします。

→(回答)これまでも部署の希望や家庭事情などを聞き、可能な限り配慮してきた。期間を4~5年よりさらに伸ばすことにはデメリットもあると思っており、個々のケースごとに慎重に判断したい。

(4)次は特定の予算項目について2問聞きます。まずは不妊治療費助成についてです。

不妊治療が4月から保険適用となります。これまで体外受精は1回平均約50万円かかっていました。ここに富山県は約30万円の助成をしていたわけですが、保険適用によって高額療養費制度を使え、約8万円の自己負担になるとのことです。

今ほど、50万円の費用に対して30万円の助成をしてきたと言いました。全体としては、富山県はこれまで年間約1億円の助成をしてきましたが、この負担がなくなります。

しかし、国がやるから予算を引き揚げるのではなく、保険適用後も不妊治療の自己負担は引き続き高額であるため、これまでの約1億円を充てたり、あるいは他の福祉政策で次の手を打つべきだと考えますが、木内厚生部長にお聞きします。現に高岡市など県内市町村では、これまでの不妊治療助成予算をそのままに、引き続きサポートする動きがあります。

→(回答)小児周産期医療の充実、子育て応援券の配布など、子育て支援・少子化対策に積極的に取り組んできた。新年度も乳幼児医療費助成の充実、産後の家事代行サービス「ヘルパー派遣事業」の拡充など、子育て支援施策をさらに充実することとしている。幅広い子育て環境の充実にしっかり取り組んでまいる。

(5)次は海外への訪問団派遣についてです。来年度予算には3つの国への訪問団派遣費用などが計上されています。アメリカオレゴン州向け2,000万円、ブラジル向け1,500万円、ロシア向け1,000万円。色々な目的があろうかと思いますが、ぜひ重厚な訪問団ではなく、未来ある若い世代を積極的に連れていってあげてほしいなと思います。というのも、教育の予算は様々計上されていますが、教育の中身、ソフト面の予算は少し少ないように感じています。

ひとつのアイディアとして、例えば、アメリカスタンフォード大学が主催する日本の高校生向けオンライン教育プログラム「eジャパン」というものがあります。年2回、全国で毎回30名ほどの高校生が選抜され、日米の文化比較、未来の日米関係などについて英語でディスカッションしたり、課題に取り組みます。

昨年、このプログラムで富山中部高校の生徒が上位3人に選ばれました。聞くところによると、その生徒は自らこのプラグラムを探して応募したとのことです。その生徒の情熱に感激するとともに、

県内にも「もっと学びたい」というニーズがある、他にもいるんじゃないか、富山県はその気持ちに応えることができていたのか、と自問自答しました。

このスタンフォード大学のプログラムは全国版もありますが、多少お金はかかりますけれども、都道府県ごとのプログラムを作ることができ、全国で鳥取県、大分県、広島県が取り組んでいます。富山の高校生に質の高い教育機会、チャンスを提供するために富山県も取り組んではと考えます。高校生県議会についての報道、そして先日富山工業高校の卒業制作発表会で新田さんのスピーチする姿を自分の目で見て、「富山の高校生」に対して強く思っている何かがあるんだな、と感じました。ぜひ、このプログラムやりませんか?新田知事に所見をお聞きします。

→(回答)起業家マインドを持つ人材の育成や、グローバル人材の育成に効果があると想像する。先進県の取り組み状況とその後どうなっているかも調べたいので、もうちょっと時間をください。

今回は1/3のここまで!

(2)に関しては、現所属の仕事量が減らないのであれば、利用は伸びないだろうと思います。課内のマンパワーが減る課長は後押しできるでしょうか?その分の負担が増える、他の課員はどう感じるでしょうか?せっかくよい制度ですから、職員が利用しやすい仕組み、県庁の力がより発揮される仕組みをデザインしてほしかったなと思います。

午後1時からの質問だったのですが、ちょうど選手団の旗手も務めた、富山県出身、川除選手の金メダル!!のニュースが飛び込んできたので冒頭に触れると、議場全体がお祝いの雰囲気に!同僚議員から、川除選手の努力・闘志を聞いていたので、本当に嬉しかったです。川除選手、そして関係者の皆様、おめでとうございます!

なお、映像は、

富山県議会インターネット中継-録画中継 (jfit.co.jp)

上記で半年くらいは視聴できる予定です!ぜひぜひ!

それではまた!

2022年02月20日

【環境】,【自分の考え】

「ガンダム」で今の環境問題を考える。

1年前の富山県美術館の企画展

こんばんは、富山県議会議員の瀬川侑希です。

今年もたくさん雪が降りました。

「昔はこんなもんじゃなかった!」

年上の方と話しているとよくそんな言葉が出てきます。当時と比べると随分少なくなったのでしょうが、こうも頻繁に降ると恨めしい気持ちにもなります。

しかし、この雪が、水や食。富山の宝に繋がっているのですから、恨めしい気持ちになるのはまだまだ自身の修行が足りませんね…。

昔と違うことといえば、「雪に強い街にしよう!」「人々の生活を守ろう!」と大きな道路や除雪車が入らない道を中心に、随分融雪装置が整備されました。

雪が降ると水が出ます

この融雪。地下水をくみ上げているため、融雪を使っている間は地下水位が明らかに下がります。

普段は水をくみにくる方が多い、実家近くの佐野の井戸水。この井戸水も融雪を使用している間は水が出ません。

普段くみあがる井戸水が出なくなる。このように冬はリアルタイムで地下水の水位低下が分かりますが、

核家族化によって戸数が増え、井戸がある家庭についても増えたので、通年でエリア全体の地下水量が減っているという指摘があります。

高岡市には「清水町」という町内があります。水が湧き出るから「清水町」という名前になったようですが、今は水が出なくなったようです。

地下水は地中のことなので、全容を解明することは容易ではありませんが、家庭でくみ上げる以外にも、地下水への影響も懸念する声があります。

例えば、採算が取れる効率の良い農業をするために、大規模集約化や排水機能強化などの農地整備が進んできました。しかし機能がよすぎて、じわっと地中に水が浸透する前に排水→海に流れるので、地下水量の低下に繋がっているというのです。

高岡市内では「井戸水と言えば佐野」ですが、清水町のように、将来佐野の水も出なくなるのでは、と心配しています。

さて、タイトルの「ガンダム」。

タイトルや主要な登場人物の名前、くらいは知っていましたが、なぜかきっかけがなくて、これまで私は一度もアニメを見たことはありませんでした。

そんな程度の知識の私ですが、先日ひょんなことで同僚とガンダムの話になりました。アムロが主役で、シャアがラスボスなのだと思ってそう聞いたら、「違うんだよ。どちらにも正義があるんだ。」と謎のセリフを残されました。

これまでの人生、日常会話で頻繁に「ガンダム」の話になることはありませんが、数年に1回くらい「ガンダム」の話に及ぶことがありました。今度その話になった時、若干ついていけるように、あらすじくらいは押さえておこうか、という軽い気持ちで1番最初のシリーズの「機動戦士ガンダム」を先日動画配信で見ました。

惹きこまれてしまいました。

なんと1980年の作品。40年以上前、私が生まれる前の作品です。もちろんアニメーションはその時代を感じさせる部分はありますが、設定、世界観、各キャラクターの魅力、セリフ、心の動き。今の時代にもまったく色褪せるものではありませんし、特に設定や世界観は、地球を傷つけすぎて「持続可能性」を地球全体の合言葉にするなど現代の私たちが抱える問題を的確に捉えていると感じました。(エヴァンゲリオンは高校時代に初めて触れ、今でも大好きなのですが、エヴァンゲリオン作品中にはガンダムのオマージュが意図されているのかなとも思いました。)

アムロ=地球連邦軍=味方

シャア=ジオン公国軍=敵

だと思っていましたが、特にジオン公国軍やシャアに共感する部分が多々ありました。

ガンダムの設定は、

・地球の人口が増えすぎたため、地球環境保全のため、宇宙に生活圏をシフトする(宇宙移民=スペースノイド)

・途中で、宇宙移民政策がストップ。宇宙と地球では地球の方が暮らしやすい環境なので、富裕層などが地球に居残り続けた(アースノイド)

・地球の連邦政府は宇宙移民を植民地扱いし、重税を課した

・地球が人間によってこれ以上汚染されるのを防ぎ、宇宙移民の自治権を認めさせる、などのためにジオン公国軍できあがり、地球連邦軍に宣戦布告

(間違っていたらすみません!ガンダム初心者なのでお許しください!)

これだけ見ると完全に、シャア側の味方をしたくなります。

続編の「機動戦士Zガンダム」では、シャアは議会で全世界に向けこう演説します。

(抜粋)「地球を自然のゆりかごの中に戻し、人間は宇宙で自立しなければ、地球は水の惑星では無くなるのだ!このダカールさえ砂漠に飲み込まれようとしている!それほどに地球は疲れ切っている!

今、誰もがこの美しい地球を残したいと考えている。ならば自分の欲求を果たす為だけに、地球に寄生虫のようにへばりついていて、良い訳がない。」

むちゃくちゃ現代的なテーマ!

人によって好きなシーンはあるのだと思いますが、私にとって「機動戦士ガンダム」「機動戦士Zガンダム」で最も印象深かったシーンです。

繰り返しますが、40年前の作品です。

この40年間、私たちはどちらの方向に進んできたでしょうか?

地球によりダメージを与えてきたように思います。

とはいえ、生活を産業革命以前に戻すことなどは現実的ではないかもしれません。

しかし、せめて地球の治癒力とプラスマイナス0。持続可能なレベルまで「戻す」ことが現代に生きる私たちに求められているように思います。「利便性の追求」ではなく「少し不便なくらいまでバックする」必要があるのではないでしょうか?

ガンダムを見ながらそんなことを考えました。

しかしガンダムには色んなシリーズがありますね。これ以上見るといくら時間があっても足りなさそうなので、見るのは一旦このくらいにしたいと思います(笑)。

それではまた!

2022年02月13日

【教育】,【県議会】

高校で主権者教育の授業2

こんばんは、富山県議会議員の瀬川侑希です。

10月の新川高校に引き続き、2/8(火)に高岡向陵高校で「主権者教育」の授業を行いました!

(新川高校時のブログから)

「政治」と「おカネ」は学校で教えられることがほとんどありません…。

タブーなのか?

何も分からない状態のまま社会に放り出され、個人の責任で、実践を通して身につけていくのが現状。

私もとても苦労しました。恐らくみなさんもそうなのではないでしょうか?

そんな現状に対して、「そのままにするのではなく、学校として何かできないか?」という理事長の強い想いで実現しました。

このプロジェクトの第2弾です。

新川高校時は1クラス1人の議員が担当でしたが、事前の学校側との打ち合わせで「どういう形がベストか、今度は違う形でやってみよう!」という話になり、

今回は1クラスにつき2人の議員が担当し、2年生6クラスで2コマの授業。

・役所の仕事は?

・税金の種類は?

から始まり、

・1人1万円。クラスで⚪︎万円集まったら何に使う?

・1人1千円。富山県で10億円集まったら何に使う?

などでアイディアを出し合い、

・民主主義=多数決じゃない、色んな意見を大事にしてほしい

・投票権の歴史、世界との比較

・税金を納めて終わりではなく、これからも色んな形で街づくりに関わってほしい

と伝えました。

他の議員はうまくやれたようですが、私は熱が入りすぎてから回ってしまい(泣)、担当のクラスの生徒にはほんと申し訳なかったです!ごめんなさい!

アドリブはOKですが、それぞれがあまりに違うことを伝えてはいけないと、議会としてある程度の授業フォーマットを作成しました。

議会を代表して私もその作成に関わらせてもらい、何を生徒は知りたいか、何を私たちは伝えたいか、打ち合わせを通じながら深く考える貴重な経験になりました。

新川高校に続いて2回目。ひっそりと嬉しかったのは、県の教育委員会から2名見学に来てくれたこと。

裏目標だったので、心の中でガッツポーズ!

「県立高校でもできないか考えたい!」との言葉があったので、この取り組みが広がるよう、引き続き活動したいと思います!!

生徒とのやりとりを通じて、「ここで育ってよかった!」と思ってもらえるような富山県にしなきゃと改めて思いました!!

なお、新川高校時のブログはこちらです。

リンク:ブログ | 瀬川ゆうきオフィシャルサイト (segawayuki.net)

それではまた!

2022年01月28日

【県議会】,【自分の考え】

県内連日最多のコロナ新規陽性者数

こんにちは、富山県議会議員の瀬川侑希です。

オミクロン株を中心としたコロナウイルス第6波が止まりません。

富山県内では、おととい過去最多の170人の新規陽性者が確認されましたが、

昨日は277人と初めて200人を超え、2日連続で過去最多人数を更新しました。

追記:本日は216人とのこと。

リンク:【富山県】新型コロナウイルス感染者数・死者数の推移・累計グラフ:最新ニュース-NHK

陽性者の状況は、令和4年1月27日(木)15時現在で、

入院者数 147人(前日比18人増)(入院31人、退院13人)(令和4年1月27日10時現在)
うち重症者 1人(前日同数)

宿泊療養施設入所者数 248人(前日比7人増)(令和4年1月26日17時現在)

自宅療養者数 395人(前日比108人増)

入院調整中 246人(前日比112人増)

となっています。

重症者とは、「集中治療室(ICU)または人工呼吸器などが必要な方」なので、重症者でなくとも苦しんでらっしゃる方はいらっしゃるのですが、

合計1,036人の入院・療養中の方の中で、重症者が1人と極端に少ないのも、今回の第6波の特徴です。

問題は、急速な感染拡大により、陽性者の行動歴をたどり濃厚接触者の検査をしてきた富山県厚生センターと富山市保健所の業務がひっ迫していること。

特に富山市保健所がひっ迫しており、これまでは陽性が確認されたその日に濃厚接触者に連絡をしてきましたが、現在は2~3日後になってしまうこともある状態のようです。タイムラグがあればあるほど、感染は広がってしまいます。

そのため、富山県は昨日から、厚生センターの業務ひっ迫を受けて、濃厚接触者の検査対象を、

これまで「全ての濃厚接触者、濃厚ではないが接触した方」

今後「濃厚接触者のうち、同居家族・小学生以下・医療従事者・福祉施設職員・小学校教員ら」

に絞ることにしました。

これについては賛否両論あるかもしれませんが、「リスクが高い」部分に限られた資源を集中してこの波を乗り切る!という判断であり、私もこの県の判断を尊重したいと思います。

一方、対策となるワクチン接種ですが、3回目接種が進んでいません。

26日時点で、3回目接種率は総人口の2.5%。

国は昨年、1日あたりの接種数100万回を掲げ、接種を進めてきました。100万回はだいたい人口の1%の数字です。

当初は非常に大きな数字なためどうなることかと思われましたが、1日あたり接種数100万回は昨年6月以降コンスタントに達成され、多い日では300万回を超える日もありました。

しかし、現在の1日あたり接種数は20~30万回。

これには色々な理由があろうかと思いますが、重症化率が低いという事実を国民は冷静に見ている、ことも一因であろうかと思います。

国は濃厚接触者の待期期間をこれまでの10日間から7日間に短縮しようとしています。第6波の傾向、社会経済活動とのバランスの観点から、私もその方がいいのではと思います。

ただしこれは、かなり少なくなっているとはいえ、8日目~10日目の感染拡大リスクを、社会が背負うことで初めて成り立つようです。

もちろん個々人の感染対策を続けながら!コロナを0にするのか、インフルエンザのように予防しながら社会全体で上手に付き合うのか、私たちも1人1人が今一度考えるべきタイミングだと感じています。

それではまた。

2022年01月16日

【県議会】,【自分の考え】

私のウェルビーイングとあなたのウェルビーイング

こんにちは、富山県議会議員の瀬川侑希です。

みなさんは「ウェルビーイング」という言葉をご存じですか?

最近、県内の新聞で頻繁に目にするようになりましたが、その理由をご存じですか?

昨年から始まった「富山県成長戦略会議」

新田知事になってからはや1年。この間、新田県政は様々な取り組みを行ってきました。中でも、自他ともに認める代表例の1つが「富山県成長戦略会議」。

「人口減少・少子高齢化が進む中、さらに新型コロナウイルス感染症による厳しい経済情勢を乗り越え、新しい富山県のさらなる発展に向けたビジョンや戦略を策定する(富山県成長戦略中間とりまとめより)」 ために設置した会議。

要は「富山県の目指す姿」を議論する会議です。

(今回の本題ではありませんが、「富山県の目指す姿」と言ったものの、時間も限られあらゆる分野を議論できているわけではありません。「成長戦略会議」という名の通り、『経済成長』文脈での議論が中心。「貧困の連鎖」「格差」「居場所」など、『福祉』分野は議論が少なく感じています。「分配」のためにもまずは「経済成長」といったところでしょう。)

メンバーは富山県出身者を中心とした国内外第一線で活躍されている方々ばかり!

富山のドリームチームの様相で、「この方も富山出身なの?」と私も県内外の多くの方から連絡をもらいました。

『言いっぱなしOK』『突き抜けた議論を』という会議スタイルや、会議自体も途中から県民に完全公開となるなど、会議のやり方も挑戦的。もちろん中身も、聞いているこちらが楽しくなるような内容が続きます。

さて、2021年2月の第1回から現在7回の会議が行われていますが、第6回の会議後に出てきたのが「中間とりまとめ」。

その中間取りまとめでたびたび出てくるのが「ウェルビーイング」という言葉です。

県庁で行われている「富山県の目指す姿」を議論する会議でたびたび登場する言葉。これが新聞でもよく取り上げられる理由です。

リンク:中間とりまとめchukantorimatome.pdf (pref.toyama.jp)

「ウェルビーイング」とは

では「ウェルビーイング」とはどのような意味でしょうか?

「ウェルビーイング」は「well-being」。色々な訳があたえられますが、「肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態」や「真の幸せ」と言われます。

先ほどの「中間取りまとめ」とともに、

「幸せ人口 1000 万 ~ウェルビーイング先進地域、富山~」というフレーズも登場しました。

私たちにとっては当たり前の富山の生活。当たり前の日常なので私たちは気付きにくいですが、自然・食・地域の結びつき。県外の方から見ると、その日常に幸せが詰まっているように感じるようです。

東京に追い付け追い越せではなく、自分たちの日常に、他の地域にはない幸せがある。富山こそ、世界中から目指される幸せの先進地域になれる可能性がある。そんな想いが詰まっています。

富山県の目指す姿。数値という客観指標を追い求めがちですが、ウェルビーイングという「主観の充実」を富山のありたい姿とするのは画期的だと思っています!大賛成です!

一方で、ウェルビーイングであればすべて「善」であるわけではありません。注意も必要!

「私のウェルビーイングとあなたのウェルビーイング」

私たちは暮らしている中で、自分の幸せと相手の幸せがバッティングする瞬間をいくつも経験しています。

「自分がほしいものと誰かのほしいものが重なっている」

「1年中好きなものを食べられる、しかしそれにはものすごい環境コストがかかっている」

などなど。

「日本は3回目のワクチンを打とうとしているが、世界では1回目のワクチンが打てていない方がたくさんいる」というのも、一例だと言えるかもしれません。

ウェルビーイングは大賛成!ただし、ウェルビーイングでありさえすればなんでも優先されるわけではない。「相手の」ウェルビーイングも同じように尊重されなければいけない。

「自分の」ウェルビーイングを考えるのと同時に、「相手の」ウェルビーイングも考える。

そこには、

「個」のウェルビーイングと、「社会全体の」ウェルビーイング、という横軸の視点。

「現世代」のウェルビーイングと、「未来世代の」ウェルビーイング、という縦軸の視点。も必要かもしれません。

私はどちらも大切だと思っています。どちらのことも考える、そんな富山県になったらいいなと思います。

「富山県成長戦略会議」は年度内に最終とりまとめがなされる予定。そのような視点も入るのか、注目していきたいと思います!

余談ですが、最近は「ウェルビーイング~」と言いながら乾杯したり、

「ハイチーズ!」ではなく、「ウェルビーイング」と言いながら撮影する人もいるという話を聞きました。

「い」行ですから、歯が見えてにっこりした笑顔になりますね(笑)!

それではまた!

2022年01月11日

【自分の考え】

2022年始まるにあたり

明けましておめでとうございます!富山県議会議員の瀬川侑希です。今年もよろしくお願いします!

12月31日と1月1日というのは、当たり前ですけど1日しか変わりません。しかし、新しい年というのは不思議と身が引き締まるというか清々しい気持ちになりますね!

元日は地元神社にお参りしたあと、

雪かきし、実家などに挨拶。最後は関野神社へ。

亡き酒井禰宜に、近況と今年の決意をお伝えできました。

2日の日は、今年初の街頭演説を行いました!

3日の日は、年賀状のお返事を!

(政治家は、法律により自分から年賀状を出すことはできません。「答礼のための自筆によるもの」のみ認められているので、何種類か準備してお返事を書きました。お年玉つき年賀状もダメなのです…。)

4日には空手の稽古始めを行い、

(いつも「始め」か「初め」かで迷いますが、「始め」が正しいようです!)

9日は高岡市の成人式に出席しました!

新成人のみなさま、そしてご家族のみなさま、おめでとうございます!!

さて、年始といえば目標ですね!

私は今年2つの目標を立てました!

①未来からのバックキャストで政策を考える

出典:「IDEAS FOR GOOD」Webサイトより
リンク:バックキャスティングとは・意味 | 世界のソーシャルグッドなアイデアマガジン | IDEAS FOR GOOD

1つ目は「未来からのバックキャストで政策を考える」というものです。

かれこれ2年間、コロナウイルスによって私たちは窮屈な生活を強いられてきました。政治行政も、「目の前」で困っている方に支援を届けることに奔走してきた、そんな2年間だったように感じています。

もちろん目の前の支援は最優先事項です。しかし、今年は未来への種まきに少し軸足を移したい。そしてそのためには、「こういう社会にしたい!」「こんな社会を将来に残したい!」という未来に描く姿から、少しスケール大きいことも含め、逆算で考えていきたいな、と思っています。

「未来からのバックキャストで政策を考える」はこれまでも自分の軸ではありましたが、この2年間に比べ改めて意識したい!と思い、1つ目の目標にしました。

②みなさんのやりたいことに汗をかく

政治家になって丸4年が経過しました。こういう高岡市にしたい!富山県にしたい!という自分の想いで飛び込んだため、この4年間は少し私自身の「こうしたい!」が強く出ていた部分もあったのでは、と思っています。

しかし、政治家の仕事は、自分のこうしたい!とみなさんのこうしたい!をどちらも叶えていくのが仕事だと思うようになりました。2022年はみなさんのやりたいことに汗をかく、そんな1年にしたいと思います。これが2つ目の目標です。

街頭演説に関しては、昨年はちょっと無謀な目標を立ててしまいましたが(年間200日)、今年は市内各所で50日くらいは頑張りたいと思います!

1年は365日。長いようでいつもあっという間。

教育、食を含めた環境、子育てしたくなる街づくり、民間目線・市民目線、この街の資産を活かす。

力を入れてきたこれらのことを中心に、

今年の12月に「この1年はいい仕事ができた!」と思えるように、目標を忘れず、1日1日頑張りたいと思います!

それでは本年もよろしくお願いします!

みなさまにとって素晴らしい1年となりますように!

2021年12月26日

【県議会】

11月定例会で私がした質問(3/3)

こんにちは、富山県議会議員の瀬川侑希です。

今回も、12/8(水)にした質問について!

3回に分割したうちの3回目です。

最後に、今年度県庁が行った目玉となるような施策について5問質問します。

(11)まず、DX・働き方改革推進本部について聞きます。

11月にこの本部が今後やっていくことをまとめた、DX・働き方改革推進アクションプラン2021がまとまりました。その中で、3つの推進方針「県民目線」、「現場目線」、「スモールスタート」という3つが打ち出されました。

そのうちの1つ目「県民目線に立った誰一人取り残さないDX」という推進方針が出ましたが、計画期間の3年後、1人の県民の目線に立つと、具体的には私たちの生活はどのように変わるのか、私たちに今と違うどのようなメリットがあるのか、横田副知事にお聞きします。

→(回答)スマートフォンなどから行政サービスが電子申請できる(印刷・郵送が不要になる)。デジタル化で職員の多忙を解消し、県民と向き合う時間を増やす。産業・農業・教育・介護についてもデジタル化で省力化を図る。

具体的に生活がどう変わる。こういうメリットがある。例えば「子どもが急に体調悪くなった時、預かってもらえる施設をネットで探せ申し込める。」とか分かりやすい例があると、より利用したり、県庁を応援してくれたり、生活の満足度が高まる方も多いと思いますので、分かりやすい例を積極的に作ってくださればと思います。

さて、もう1問。

県庁の仕事は「これをやります!」という具体的事業の形で私たちに分かるのですが、

事業になる前段階の、「こういう課題があります」という「そもそもの課題」の方は、県民にも、もっと言えば、隣の部署にも分かりにくいのではと思います。

デジタル技術を使って「あれをやります」「これをやります」ももちろん必要ですが、課題を見える化する仕組みを作るのも立派な「DX・働き方改革」だと思います。

というのも、ある部署の課題が、他の部署のノウハウ・人脈で簡単に解決できたり、今まで2,000万円かかっていたことが民間では1,500万円でできる、ということがたくさんありえると思っています。

(12)つまり、県庁内の課題解決に他部署や民間の提案がもっと集まる仕組み作りが必要と思っていて、そのためには課題リストを作り、得意な人が解決できるよう、他部署や民間に対してオープン化できたらよいと考えます。そういうのもDX・働き方改革推進本部で取り組んだらよいと思いますが、横田副知事に所見をお聞きします。

→(回答)DX推進目安箱を開設した。県民や事業者から提案を広く募る。提案のように、課題のリスト化・オープン化はよい方法だと考えているが、事業者に分かりやすい課題の整理、提案を行うインセンティブは検討が必要なので、今後どういった方法がいいか具体的に検討していく。

公募やプロポーザルで民間の提案が集まるのもよいですが、プロポーザルに出す前の段階が大切だと思っています。その段階での民間との打ち合わせが、県庁で多く行われる道も考えてほしいと思います。

次に城端線・氷見線のLRT化・直通化について1問。

(13)城端線・氷見線のLRT化・直通化に関しては昨年度今年度の予算で需要予測もやりました。新駅を作った場合の予測もやりました。しかしその度に出てくるのが「沿線市のまちづくりの検討が必要」ということです。

LRT化・直通化は現状だけで分析するものではなく、まちづくり計画と一緒に考えるべきだと。その通りだと思います。しかし、このまちづくりプランは簡単に出せるものではありません。プランを勝手に出すわけにはいきませんから、プランを出すには地元と調整しなければいけないことも多いし、一旦発表されると住民も期待してしまう難しさがあり、また、1億で考えればいいのか5億で考えればいいのか。そもそもプランを考えること自体、財源がないと市も取り組みにくい、そういう性質があります。

今年は1,700万円を計上して城端線・氷見線LRT化調査事業を行いました。来年度以降もこのような予算を立てて、市町村のまちづくりプランを支援できませんでしょうか?本来助野地方創生局長に聞くべきですが、どうしても進めてほしいので知事にお聞きします。LRT化・直通化議論を前に進めるために、県から、プランを考える市への財政支援を検討できないか、新田知事にお聞きします。

→(回答)まちづくりは第一義的には市町村で行われるのがふさわしい業務。まずは地域の実情・住民の意見を踏まえて各沿線市でまちづくりの検討を主体的に行っていただく必要がある。費用の話については、上限2,000万円のまちづくり総合支援事業などがある。今後相談が沿線市からあれば、制度の活用を検討していきたい。

相談があれば、もありがたいですが、ぜひ相談がなくとも働きかけるようにもお願いします。

最後に富山マラソンについて2問質問します。

実際に走ってみて、非常にいい大会でした。

一方、プラスチックゴミは気になりました。マラソンが無ければ生まれなかったゴミが海にまで届いているかと思うと、胸が痛みました。ここは今後の課題かと思います。

しかし、何より富山マラソンの参加者はとても満足度が高そうでした。こういう方々にさらに富山ファンになってほしい、と思って質問します。

(14)今年の富山マラソンの県外参加者比率はどうだったのか、また県外の方々に再び富山を訪れてもらえるよう、どのようなアプローチをしているのか、助野地方創生局長にお聞きします。

→(回答)今年は例年(37%前後)より県外参加者の割合が増え、44%。前回参加ランナーに個々にメールを送って募集に繋げた。受付会場内に自治体のブースを出展し、観光情報や特産品のPRをした。

冒頭の宿泊割の話にも繋がりますが、きっかけのある方に接点をどんどん作ってあげてほしいと思います。

さて、カターレ富山は惜しくもJ2昇格逃しましたけれども、このコロナ禍において、スポンサー数を600件→800件に伸ばし、営業収益も伸ばしています。コロナという向かい風であっても、ここまでできるんだ!というよい見本を見せてもらいました。富山マラソンも、走る人だけでなく、県民一丸となっておもてなしし、また応援する自分たちも楽しむ、そんなお祭りのような大会に成長していってほしいと思い、来年以降、より多くの方にこの大会の魅力を伝えてほしいと思い最後の質問です。

(15)富山マラソンのスポンサーを増やすために、県はどのような努力をしているのか、助野地方創生局長にお聞きします。

→(回答)スポンサー企業社員用の優先出走枠を拡充。フィニッシュ会場に応援特別ゾーンを設置。これらをスポンサー用に新たに設けた。他大会の効果的な方策例を調査しながら、企業にこの大会の魅力を伝え、少しでも多くの協賛金獲得に繋げられるよう努力したい。

富山マラソンの協賛金は毎年1億円くらいでしたが、今年は7,000万円くらいに減りました。一方でカターレは増やしている。よいところは吸収して、その分県税負担は減らせますので、努力してほしいと思います。

以上が今回私がした全15問です。

質問の中でも、

(1)宿泊割で初めて富山県を訪れる方も増える。その方に富山県の情報を継続的に提供を!

(4)せっかく獲得した補助金の県内循環にこだわってほしい!

(13)LRT化に向け、沿線市のまちづくりプラン策定の支援を!

の3つは特に力を込めて訴えました。

ありがたいことにいくつかの質問を地元紙が取り上げてくれました!

特にLRT化は、今すぐではなく向こう数年の事業ですが、1つ1つ積み上げていく必要があると思いますので、常に何かしら仕掛けが生まれているよう、これからも働きかけていきたいと思います!

4年前の12月に高岡市議会で初めて質問しました。

4年間が議員の1周だとすると、今回は2周目の最初の質問。

緊張も若干コントロールできるようになり、カチコチに緊張することはなくなりました。しかし、緊張感がなくなっては議員失格だという思いがあり、適度な緊張感を忘れないように気を付けているつもりです。

次は年間予算を審議する特に大事な2月定例会。2ヶ月しっかり準備して、次も緊張感をもって臨みたいと思います!

なお、映像は、

富山県議会インターネット中継-録画中継 (jfit.co.jp)

上記で1年間くらい(?)は視聴できる予定です!

それではまた!よいお年を!!

2021年12月25日

【県議会】

11月定例会で私がした質問(2/3)

こんにちは、富山県議会議員の瀬川侑希です。

前回に引き続き、12/8(水)にした質問について書いていきます!

次に、「成長戦略会議」と「ワンチームとやま連携推進本部会議」について聞きます。

まず、成長戦略会議について4問質問します。

成長戦略会議の話が出ると、セットで「ウェルビーイング」という言葉がいつも語られますが、

SDGsという今では多くの方が知るようになった言葉。富山県議会で最初にSDGsを提案したうちの1人は2018年、平木議員でした。その後も2019年の調査では県民の8割が「知らない」という回答でしたが、現在、それから2年で8割が「知っている」に変わりました。本質を捉えた提案はきっと広がると思っています。

ウェルビーイングも今は8割が知らない、ですが、変わると思う。そして知ったら、行動も変わると思う。ですので、自信を持って進めてくださればと思います。

ですが、確認のためにいくつか質問します。

(5)成長戦略会議ですが、最初は、マスコミを通じてしか、その中身が分かりませんでしたが、「配信」というかたちで途中から県民に公開しました。その理由は何か、また、理由があるなら、現在行われている6つのワーキンググループ(分科会のようなものと認識しています)と15市町村で行うビジョンセッションも今後公開していくのか、三牧知事政策局長にお聞きします。

→(回答)成長戦略会議は県民にとっても重要な議論である、との県議会での議論があり公開してきた。一方、6つのワーキンググループでは予算も含む具体的な議論をしており、そのため非公開としている。ただし、委員の名前を伏せた上で県のHPで議事要旨を公開している。ビジョンセッションは事後ではあるが配信する予定。

関連するので、質問を続けます。

(6)成長戦略会議の中間報告を受け、県として取りまとめた「中間とりまとめ」や「幸せの先進地域」「幸せ人口1000万」というビジョンをどういう方に届けたいと考えているのか、三牧知事政策局長にお聞きします。

→(回答)まずは県民1人1人。合わせて県外の方々にも発信したい。

(7)というのも、今行っているビジョンセッションは、人数を限定した参加です。まんべんなく伝えるのではなく、「まずは核となる方に」とか「受け取った方が次に広げてくれそうな方に」とか、優先順位の考えはあるかもしれませんが、「若者からお年寄りまで、希望に満ちた富山県」と知事がこれまでずっと言ってきました。103万人の富山県民「みんなに」実感してもらう、多くの県民と、ありたい姿を共有する。ここはぶらさないでほしいと思います。

さて、今のビジョンセッションは各会場で定員30名、15市町村で450名。立山町や魚津市で、ビジョンセッションの続きが自発的に立ち上がったのはとても素晴らしいことです。

しかし、ほとんどの会場で定員30名が集まらず、募集期間を延長しています。募集期間を延長しなかったのは、現在のところ立山町だけです。

局長を責めるわけではありませんが、「もったいないな」と思うわけです。

中間とりまとめの内容がよいものであるからこそ、しっかりとビジョンセッションの参加者を集めてほしい。ほとんどの会場で人数が集まらず募集期間を延長していますが、集め方の課題、改善すべきポイントは考えられないか、三牧知事政策局長にお聞きします。

→(回答)参加型ワークショップのため、心理的ハードルがある。SNSや広告での呼びかけでは、参加しやすいメッセージを心掛けている。

(8)参加した多くの方が、熱を受けとって、新しい行動を起こすようになっているのは素晴らしいことだと思います。

そのくらい素晴らしいビジョンだと思うので、核となる450人に伝えるのもやる一方で、多くの方にも伝わるよう工夫してほしいと考えます。ビジョンセッションの予算は約1,300万円ですが、残り約2,700万円の予算を使う「カンファレンス」について、9月議会時点からの進捗状況はどうか、三牧知事政策局長にお聞きします。

→(回答)年度末に予定している。先日受託業者が決まったところで、今後詳細を詰める。県内外多くの方に参加していただけるようにしたい。

次に、ワンチームとやま連携推進本部会議について2問質問します。

この会議では、県と市町村が、上下の関係ではなくフラットな関係で、課題を共有し、お互い協力しながら解決していく、そんなことを話し合うものだと思っていますが、

(9)しかしどうも、市町村から県への要望が多いと感じます。反対に、県から市町村に要望したことはあったのか、またしていないのであれば、その理由は何か、助野地方創生局長にお聞きします。

→(回答)市町村をサポート、調整する立場と考えていて、市町村に要望したことはない。

(10)「要望ばかりでは困る」、という声が上がっていると聞きます。確かにその通りです。要望もするけど、引き受けるところは引き受ける、お互い得意な部分で力を発揮する、そういう場であってほしいと思います。しかし、要望ばかりの場にしているのは県側にもすこーしだけ責任があるのではないでしょうか。

この1年で作った会議です。完成形でなくて、よりよくなるようどんどん進化させていけばいいと思いますので、提案します。

ワンチームとやま連携推進本部会議では、新田知事が進行役・議長役を務め、市町村長と県の部長級の意見交換が中心と聞きます。フラットな関係と言いつつ、市町村長と話すのは部長級。知事と市町村長ではなく、部長と市町村長が話すのだったら、部長陣に財源を伴う最終判断を求めることは非常に酷です。立場上できないのではないかと思います。部長は一旦受け止めるしかないので、市町村長も要望をぶつけてしまいます。

そうではなく、県庁の最終決定権者は知事なので、言いっぱなしの場とせず、お互いが要望も言いながら毎回物事を進めていくために、決定権のあるトップ同士で議論する場とするべきでないか、新田知事にお聞きします。

→(回答)個別案件は各担当部長から説明・回答を行うこともあるが、県としての方針や考えは私から説明している。例えば私が総合的に判断して、子どもの医療費助成の対象年齢を拡充、所得制限撤廃を示した。トップ同士有意義な議論を重ねている。

話す内容、会議の構成、進め方。よりよい会議になるよう、中身もやり方も、引き続き模索してもらえればと思います。

今回は2/3のここまで!

なお、映像は、

富山県議会インターネット中継-録画中継 (jfit.co.jp)

上記で1年間くらい(?)は視聴できる予定です!

それではまた!

2021年12月23日

【県議会】

11月定例会で私がした質問(1/3)

こんばんは、富山県議会議員の瀬川侑希です。

12/8(水)に県議会予算特別委員会で質問しました!

今回はその質問内容とその回答について書きたいと思います。長いので3つに分けます!

おはようございます。

今日は15問用意しております。朝一ということで、前向きな明るい事業である「宿泊割引キャンペーン」の話題から始めていきたいと思います。

先週金曜日の記者会見で、宿泊割引キャンペーンに関して、石川・福井そして岐阜・長野・新潟も追加することが発表されました。調整は大変だったかと思いますが、素晴らしい事業だと思っています。

コロナは特定の業種に特にダメージを与えました。飲食業。宿泊業。

その状況への対応策として、これまで宿泊業に関しては、例えば県民を対象にした宿泊割引キャンペーンをやってきました。宿泊業の支援に繋がった上に、また、なかなか富山県民が富山県の宿泊施設に泊まることは少なかったわけですけれども、「こんな素敵な場所があったのか!」と、今まで知らなかった富山の魅力に気付いた富山県民の声を私も多く聞きました。

宿泊業者にとっては、新規のお客様の獲得に繋がりました。そして、来週15日から石川・福井・長野・新潟も加わる。さらに今後岐阜も加わることで、宿泊業者、そして富山県にとっても新規のお客様の獲得に繋がります。

キャンペーンがなければ訪れなかった方も、多く訪れる。そういう未来は確実に起こる。角度高く予測できるからこそ、このチャンスを1回の訪問で終わらせず、宿泊業者も富山県も、最大限活かす「準備」をしてほしい!と思っています。

というのも、観光がどちらかというと苦手だったからこそ、リピーター獲得へのノウハウが、エリアとしてあまり溜まっていないという課題があります。飲食・宿泊・訪問先などがバラバラの情報を観光客に提供していないか。食べ物・自然。四季でそれぞれ違った魅力のある富山県ですが、例えば冬の観光客に夏の情報を提供できているのか。県民割で私もいくつかの宿泊施設に泊まりましたが、事後にメールなどで「また来てね!」とお知らせをもらったことは現状ありません。でも、他県はやっているかもしれない。今後やるかもしれない。私はこの狭いエリアでお客様を取り合うようなことは不毛だという考えですが、少なくとも、富山県の魅力を伝えるためにやれることはやるべきだろうと思っています。

(1)そこで1問目ですが、近隣県との旅行割引事業をリピーターに繋げられるよう、飲食・宿泊・訪問先など、それぞれの事業者がバラバラの情報を観光客に提供するのでなく、観光情報などを一元的に把握している県が、例えばそれぞれの顧客リストにプッシュ型で簡単にメールなどのかたちで送れるよう、事業者に情報提供してはどうか、助野地方創生局長にお聞きします。

→(回答)先月、観光公式HP「とやま観光ナビ」をリニューアルした。このHPをこれからの情報発信に活用する。継続的に情報を提供することは重要。今後、観光事業者に季節ごとの旬のイベントや観光情報を提供していきたい。旅行された時期とは違う季節の魅力も届けて頂くよう、働きかけていきたい。

日本政策投資銀行北陸支店のレポートで、富山県と福井県の行き来は比較的少ない、というものがありました。ですが、このキャンペーンで多くの方が訪れるでしょう。そういう方に気に入って再び訪れてもらえるよう、せっかく観光サイト「とやま観光ナビ」も新しく作りました。この情報を使うなど、宿泊業者の背中を押してあげてほしいと思います、お願いします。

次は、富山県中小企業リバイバル補助金について3問質問します。富山県中小企業リバイバル補助金は、新型コロナの影響で売上が減少した事業者の意欲的な挑戦を応援する、2/3とか3/4とか、補助率の高い事業です。リバイバル補助金は2月の補正予算から合計20億円、ミニリバイバル補助金も合わせると25億円の予算が計上されています。かなり大きなお金です。

(2)まず、設備・備品の導入は「原則として県内事業者への発注を条件」としている理由を、布野商工労働部長にお聞きします。

→(回答)補助事業者だけでなく、県内経済への需要を創出し、域内消費の拡大を図り、受注業者への支援にも繋げ、より高い事業効果を出すため。

私もそうすべきだと思っています。さらに続けますが、

(3)このリバイバル補助金実績報告の締め切りが12月24日となっています。ですが、半導体不足や資材納入の遅れなどから、締め切りを延ばせないか相談が来ていると聞いています。この締め切り相談の問い合わせに、現在どのような回答をしているのか、同じく布野商工労働部長にお聞きします。

→(回答)代替品の確保をお願いするなど、12月24日まで実績報告をお願いしている。個別に事情も聞いている。

(4)私が聞いている限りでは、県内発注ではなく調達先は県外でもいいから締め切りに間に合わせてくれ、というアナウンスになっています。

先ほど、なぜ「県内事業者に発注を条件にしているか、その理由」を聞きました。25億円の予算をなるべく県内に落とす、県内でぐるぐる回す。世界中のものを手に入れられる時代になりましたけど、「域内で経済を回す」ことに少しこだわらないと、その地域の経済はどんどん弱くなります。でも、今回「域内で経済を回す」ことを譲った。じゃあ何に譲ったかというと、12月24日という「締め切り」。締め切りを優先した。じゃあさらに突っ込んで、この12月24日という日付は、何なのかと。それは「3月までの年度内(正確には4月8日まで、と先日一般質問で答弁がありました。)、それまでに国への書類を整えるため」とのことです。

私はこれを聞いて、とっても残念な気持ちになりました。「多くの事業者」は12月24日に書類を揃えられるでしょう。12月24日に一斉に審査するのでしょうか?先に来たものを審査している間に、遅れたものが揃えばいい、そんな考えはできなかったのかと思います。「県内発注」と「締め切り」、その2つを天秤にかけて、締め切りを優先する。せっかく富山県が獲得した予算が、みすみす県外に流れてしまっている。

県内経済への需要創出や消費拡大を図るため、県外へ発注する前に、締め切りを延ばすという選択をすべきではないか、布野商工労働部長にお聞きします。

→(回答)今回は採択事業者の責めに帰さないものもある。本来の目的である新型コロナの影響から復活するために、意欲をもって取り組んでもらうために、この補助金の事業効果を速やかに発現することを第一に考えた。ただし、報告期限後であっても追って提出という対応も取っている。

繰り返しになりますが、富山県が獲得した予算が、県外に流れてしまっている。素通りさせてほしくないんです。

今回はコロナで予算がつきましたが、予算獲得は本来とても大変なことです。県庁は最後まで、なるべく地域にお金を落とすことにこだわってほしいと思います。

今回は1/3のここまで!

ちょっと厳しい口調で追及してしまいました…。でもそのくらい大事なことだと思っているんです…。

なお、映像は、

富山県議会インターネット中継-録画中継 (jfit.co.jp)

上記で1年間くらい(?)は視聴できる予定です!

それではまた!