2022年03月19日

2月定例会で私がした質問(3/3)

こんばんは、富山県議会議員の瀬川侑希です。

前回に引き続き、3/7(月)にした質問について!

3回に分割したうちの3回目です。

最後に「教育、農業、観光について」4問質問します。

(11)まずは教員の残業時間です。

先日のとやま学校多忙化解消推進委員会で、最新の教員の時間外勤務は、県内平均で小学校44時間、中学校56時間、高校44時間と発表がありました。しかし、県内平均を出すと、議論が「ぼやける」と感じています。

県も含めて16の教育委員会がありますが、中には独自の取り組みで効果をあげている教育委員会もあるのではないでしょうか。そこで、教員の残業時間の削減、働き方改革について、県内市町村のどういった取組みが効果をあげているのか、また、それは横展開できるのか、荻野教育長にお聞きします。

→(回答)タブレットを活用した朝学習や健康観察で、教員の採点や記録の効率化を図るという、勤務時間の削減に繋がったよい例もある。県下の効果的な取り組みの横展開は極めて重要。今後、よい取り組みの表彰制度とともに、事例の横展開を図りたい。また、市町村ごとの残業時間公表に向け、対応を協議したい。

(12)小・中・高で最も時間外勤務が多いのは中学校です。これは部活動の影響が大きいということで、スポーツエキスパートや部活動指導員を増やしてきましたが、部活動指導員は来年度予算で114名から11名増。県内約80の中学校がありますので、1校あたり1.5人という計算。前に進んでいることは評価しますが、どこかでギアを上げる必要を感じます。

部活動指導員が増えない一因として、労働時間と部活動の時間が重なっていることがあると考えます。およそ夕方4時から6時という部活動の時間。勤務時間の会社も多いでしょう。この時間に時間休憩を取ってもらうことを前向きに考える企業が増えないか、(私も20代のころ、大学空手部の監督をしていました。土日はいいのですが、平日は夕方6時の練習に合わせて、こそこそと会社を出る。大きな荷物を持つとバレバレなので出口近くの倉庫に荷物を隠しておく。よい活動をしているはずなのに、肩身の狭い思いをしていました。)企業に部活動のため人材を出す、時間休憩取得を応援する、促す制度があったら違うのではないか。

そんなことを考えていたら、新田さん88策の58策目にありました。「学校のスポーツをサポートする企業を表彰する制度を作る」というものです。この進捗状況含め、企業の部活動指導のための時間休憩を促すために、部活動に協力する企業や個人への表彰や優遇策を作れないか、荻野教育長にお聞きします。

→(回答)部活動指導員は平日の指導などの条件があるため、引き受けるのが難しいケースもみられる。しかし、現役で企業に勤めている方の協力が不可欠。教育委員会では、企業の部活動への協力について経営者などに調査した。7割以上が支援内容によっては協力できると回答。支援にあたっては3割の企業が、「地域活動への参加を促す休暇制度」の整備が必要と回答。表彰する制度については検討を進めている。

(13)次は「とやま農業未来カレッジ」についてです。農業未来カレッジは「農業をやりたい!」という青年層に対し、農業の知識・技術を実践形式で教える研修機関です。

昨年に引き続き今年も定員を上回る応募がありましたが、定員の関係などでお断りしている状況だと聞きました。一方で中央農業高校は定員割れが続いています。「〇〇を学びたい」というのは、そう思う「時期」というものがあろうかと思います。高校生の定員割れと大人の定員オーバー、なんかもっとうまくできないものかと思います。ニーズがあるなら将来的に農業未来カレッジの拠点を増やすなど、定員を増やす方法を考えてもいいのではと思いますが、堀口農林水産部長にお聞きします。

→(回答)今年度の7期生で合計97名になる。定員は基本15名。しかし、新規就農者の目標数を現在から倍増とすることを検討しており、未来カレッジの充実強化も含めて今後議論を進めていきたい。

(14)最後の質問です。来年度予算に「欧米豪デジタルマーケティング推進事業3,200万円」というものがあります。なかなか大きな金額です。欧米豪からの誘客を推進するために、ターゲットとすべき市場を調査・分析するとのことですが、今までも欧米豪に誘客キャンペーンを実施していたはずです。なぜ今年、分析費用が出てくるのでしょうか?これまでは調査・分析せずに誘客キャンペーンを実施していたのでしょうか。

また、PR動画を制作するとのことですが、以前も議会で言いましたが、動画作りすぎです。新しく作る必要があるのか。別の場面でも使えるように、汎用的に準備できないのか、助野地方創生局長にお聞きします。

→(回答)これまでは幅広い国を対象に、旅行者のアンケート結果を分析しながら継続的な誘客に努めてきた。今後は富裕層の開拓が有効だと考えている。コンテンツを十分に絞り込み、誘客に繋げたい。例えばクラフト、グランピング、ガストロノミーなどの切り口に特化した新たなPR動画を作り、効果を分析したい。

以上が今回私がした全14問です。

今議会は3/24(木)の採決をもって終了予定ですが、

来週も所属する厚生環境委員会があり、私は地下水と伝統工芸の振興に関して質問します。

来年度の予算を決める年間で最も大事な議会なので、後ひと踏ん張り!集中して臨みたいと思います!

なお、映像は、

富山県議会インターネット中継-録画中継 (jfit.co.jp)

上記で半年くらいは視聴できる予定です!

それではまた!