2019年12月15日

【県議会】

11月定例会で私がした質問(後半)

こんばんは、富山県議会議員の瀬川侑希です。

まとめは最後にして、

前回に引き続き、11月定例会で私がした質問の後半部分の掲載から始めます。

続いて3問、「稼ぐ県政について」というテーマで質問をします。

前回6月定例会でもこのテーマで質問をしましたが、今回は0円でできる取り組みを提案します。

富山県はよく「有利な財源」「有利な起債を利用して」という言い方をします。もちろんそれを否定するものではありませんし、実際うまく利用しているのだと思いますが、多くは「お金を使う時に補助がある」という性質のものだと思います。

歳出を抑えるそれだけではなくて、自ら収入を稼ぐ、収入を生み出していく、という姿勢が持続可能性を追求する自治体には必要だと思います。

12月は最もふるさと納税が増えるタイミングなこともあり、今回はふるさと納税について、3点お聞きします。

こちらは、「ふるさと納税の受入額」です。平成30年度、富山県と市町村合わせて、我が県には6億6,700万円が集まりました。残念ながら、全国で断トツの最下位です。

今度は、我が県から出ていった税収です。11億5,500万円の税収が出ていきました。

この11億5,500万円は、市町村に入るはずだった税金6.9億円と、富山県に入るはずだった税金4.6億円に分けられます。

受入額を控除額で割りました。つまり出ていった分に対して、どのくらいの受け入れをしているのか表したのですが、富山県は出ていった分の57.7%しか受け入れておらず、マイナス4.9億円になっています。

都会から地方に税を移す、という趣旨のふるさと納税制度ですが、富山県はこの制度で逆に不利益をこうむっている、数少ない県です。

もちろん控除額の75%は返ってきます。地方交付税で補填されますが、この制度がなければ他に振り分けられる財源である以上、補填も含めてふるさと納税の収支を考えるのには、私は反対です。不利益をこうむっている、が言いすぎであれば、ふるさと納税をうまく活かせていない県といえます。

まず、経営管理部長にお聞きします。

⑧市町村を除いた「富山県」への寄附額が、平成30年度2,100万円だった一方で、ふるさと納税に伴う令和元年度県民税控除額が4.6億円と大きく上回っています。

全国的にみても多くの都道府県で、税控除額が寄附額を上回っていることは分かっていますが、他もそうだから今のままでいい、とは思いません。所見をお願いします。

→(回答)全国の上位4つの市町村だけで全体の2割超のふるさと納税を集めるいびつな構造。現在この市町村は制度から外れ、ようやく土壌が整ったので、今後多くの方に寄附頂けるよう努力したい。

同じく、経営管理部長にお聞きします。

⑨ふるさと納税の来年度目標金額を教えてください。

→(回答)金額の多い少ないに関わらず、寄附してくださった方の志に感謝すべき。目標金額を設定するかは慎重な議論が必要(現在は設定していない)。

先ほど、全国的にみても多くの都道府県で、税控除額が寄附額を上回っているという話がありました。私はこれが受け入れられるのは、市町村分も含めてトータル富山県でプラスになっていれば問題ないと思います。本来富山県に入る税収が市町村に入ったと考えればいいからです。しかし、トータル富山県でマイナス4.9億円になっているのなら、富山県が頑張るのか、市町村に頑張ってもらうのか、富山県全域を管轄するこの県庁が何らかのアクションを取るべきだと思います。

目標の無いところに達成はありません。数字には力がありますので、ぜひまずは目標金額の設定をご検討ください。

「ふるさと納税は、無理やり集めるのではなくて、ふるさとや地域に貢献したいという思いを生かすためにあるのだ」とおっしゃる方がいます。その高尚な思いは分かります。しかし、だからといって何もせずに待っていていいことにはなりません。富山県出身者は「ふるさとや地域に貢献したいという思い」が少ない県民でしょうか?私はそうは思いませんし、全国のどこよりもあると思います。だからこそ、Uターン率が高くもなっています。

そうであれば、「ふるさとや地域に貢献したいという思い」を、たまたま忘れている時もあるかもしれません。

そういう意味で、「富山」を思い出してもらう場として「県人会」は絶好の機会です。全国にはたくさんの富山県人会があります。首都圏だけでなくて、静岡富山県人会というように約半数の都道府県に県人会があります。首都圏でも出身市町村の会とか、台東区富山県人会とか、細かい県人会があります。ちょっと思い出してもらったり、全国でマイナスになっている数少ない県で困っているです、と伝えたり、知人友人に広めてもらったり、まだまだやりようはあると思います。昨年度、首都圏の同窓会だけで、県幹部が30件出席しています。出席していなくても、主催者に「ふるさとのためと、ひとことふるさと納税のことを伝えてほしい」と、例えば電話で県の幹部が言うだけで、結果は違うように思います。

最後の質問です。

⑩県全体の昨年度のふるさと納税受入額が全国最下位であることも踏まえ、県人会等のネットワークを活用し、周知・協力を呼び掛けるべきであると考えますが、所見を石井知事にお聞きします。

→(回答)これまでもやっているが更に力を入れる。新メニューを開発したり、市町村と連携したり、全庁横断的に、寄附額の増額を真剣に努力したい。

以上が私がした質問です。

まとめに入ります。

(前半)で取り上げた多目的施設は、年明け早々に候補地が提示されます。

そのため、最後のチャンスと思って、東か西かの議論ではなく、将来世代に負担を押し付けずに、市町村と協力して少しでも整備費・運営費を抑えてほしい、と主張したつもりでした。

結果として、その想いは届かず、そうであるばかりか、「西」への配慮として「高岡テクノドームの増改築」という方針が示されました。

これからの時代を考え、建物は減らしていきませんか?と主張したつもりだったので、なんとも皮肉な結果です。

非常に悔しい結果でしたが、決まったのなら、少しでもよりよいものになるよう知恵を絞っていくしかありません。

政治の難しさを痛感した年末でしたが、30年後を常に考え、将来世代に負担を先送りしない政治を目指して、これからも戦っていきたいと思います。

2019年12月12日

【県議会】

11月定例会で私がした質問(前半)

こんにちは、富山県議会議員の瀬川侑希です。

本日で11月定例会(現在12月ですが、11月に始まったからそう呼ぶ)が閉会しました。

議論以外のトピックスとしては、今議会から、今までできなかった「スマホ・タブレットでの視聴」ができるようになりました。まだまだと思われるかもしれませんが、県民に「伝える」ために一歩一歩前進しているのを感じます。

まとめは次回ブログに載せるとして、

今回は11月定例会で私がした質問を掲載します。長いので、前半と後半に分けますね。

富山県では、有識者会議「健康・スポーツ環境充実検討会」を設置し、昨年8月から1年間議論。最終的に検討会から「全天候型体育文化施設整備のあり方」という報告書が提出されました。「武道館機能を有する5,000席程度の多目的施設を整備することが望ましい」という内容になっています。

当初は8,000人規模のアリーナを!という意見もありましたが、財政状況を考慮し、採算も考え、現実的なラインに落とし込んでいった、そういう議論でした。

これに関して、異論はありません。

しかし、「場所」に関しては、1年間の議論で「富山駅」という言葉が2回しか出ていないにも関わらず、富山駅周辺で議論が進んでいること、そして実際に富山駅で整備されるのなら、それに対しては非常に強い懸念があります。

懸念のポイントは3つあります。

1つ目はスポーツ施設・文化施設の「富山市一極集中」にさらに拍車がかかると感じるからです。9月定例会で川島議員も指摘していました。

富山のことを話す前に、まず、1番最初の質問として、

①東京一極集中の弊害は何だと考えるかを、石井知事にお聞きします。

→(回答)過度に東京に集中することで、地方の人手不足、災害リスクなどの弊害がある。

7月23日に富山県で行われた全国知事会議で、石井知事は「地方はどんどん人が減る一方で、東京にあらゆるものが集まり、災害リスクなど過密の弊害が起きている」と言っています。私はまさしくその通りだと思いましたし、人口1,400万人を代表する小池東京都知事に対して一歩も引かずに議論をする石井知事を誇らしく思いました。

しかし、東京一極集中の弊害を主張する一方で、足元の富山県内では富山市一極集中になっているのであれば、それはちぐはぐな印象を受けます。

こちらは、富山県が保有する施設の中で、スポーツ施設・公園・文化施設、つまり県民が憩える場所を抜粋し、市町村ごとに床面積の割合を示した表です。参考に人口の割合もつけています。ご覧のとおり富山市に64.5%の施設が集まっています。

次の質問として、

②富山市に県のスポーツ施設・公園・文化施設が集中していることに対する見解を、石井知事にお聞きします。

→(回答)地域バランスにも配慮することが重要。勝興寺に70億円かけた。県内で1カ所の施設はどうしても県庁所在地に集中しがちであるのはやむをえない。

都知事がそう言ったら知事は納得しますか?

知事はそう言いますが、しかし、県への税金はどこの市の住民であろうと「平等に」払っています。だからこそ県の施設を整備する場合は、完全な公平はできないにしても、バランスに十分配慮する必要があると考えます。

さて、今回の多目的施設に関して、整備の担当部署は総合政策局なのだと思いますが、県有施設が県内に分散することに対して、ほかの部署の見解を聞いてみたいと思います。

厚生部長にお聞きします。

③県全体の健康づくりを考えると、運動施設は県全体で分散した方がよいと考えますが、見解はいかがでしょうか。

→(回答)身近な場所に運動施設があるのは県民の健康づくりに望ましい。

スポーツ施設は災害時には避難所になります。危機管理監にお聞きします。

④県全体の災害リスクを考えると、避難施設は県全体で分散した方がよいと考えますが見解はいかがでしょうか。

→(回答)必要な地区で適切に指定されるべき。

このように、ほかの部署は、むしろ分散させた方がいいと言っています。

先ほど、富山駅周辺での整備になることに対して、懸念のポイントは3つあると言いました。

1つ目は「富山市一極集中」にさらに拍車がかかると言いましたが、2つ目は財政面での懸念です。今日1番主張したいことです。

そもそも、この多目的施設は、平成29年12月に行われた「健康と運動・スポーツに関する県民意識調査」で約7割が「必要」と回答し、検討されることになりました。

注意すべきは、7割のうちわけです。そのうちわけは、17.1%が「前向きに進めるべき」とした一方で、52.6%が「県の財政状況等を十分考慮したうえで検討を進めた方がよい」、というものでした。つまり、この多目的施設は県民の半分以上が「財政状況等を十分考慮したうえで進めてほしい」という条件のもとでスタートしたわけです。

もちろん、やみくもに大きいアリーナを作ったりせず、既存施設の統廃合を前提にしたり、財政状況を考慮しなかったとは思いません。

しかし、それ以上の議論はありませんでした。規模を抑えるだけが方法ではありません。少し乱暴な言葉になりますが、県民の半分以上が求めた財政状況の考慮に関しては、はっきり「足りていない」と申し上げます。

というのも、県単独で整備するのが当たり前だと考えずに、多目的施設、スポーツ施設を整備したいと考えている市町村と一緒に整備できないか、検討はされましたでしょうか?土地も県が買い取るのではなく、市町村の土地を借りられないか、交渉はされましたでしょうか?

これから人口が減っていく社会です。県で施設を整備し、市でも施設を整備し、別々に整備するのではなく、一緒に、共同で整備する、そんなやり方はできないのかと思います。県民にとっては県営とか市営とかそんなことはあまり関係がありません。自分たちの払った税金がうまく使われることが大事なんです。公共施設の老朽化は、これから自治体が抱える宿命ですが、施設の目的が近く、更新のタイミングが近いのなら、共同で整備する道も探るべきではないでしょうか。

実際に、このような例があります。

高知県と高知市は県立図書館と市立図書館を一緒にし、共同で図書館を整備しました。

岐阜県とかがみはら市は航空宇宙博物館を共同で整備しました。

秋田県と秋田市は、連携して文化施設を整備しています。

私が調べた限りでは、スポーツ施設で同様の取り組みはありませんでしたから、仮に富山県がやれば全国初の取り組みになるかと思います。

さて、

⑤公共施設の更新等にあたっては、このように県と市町村が共同で整備する方法もありますが、このメリットは何だと考えるか、経営管理部長にお聞きします。

→(回答)整備費・運営費の負担軽減や人員配置の効率化が図られる。

単独で建設するより、整備費を分担し合えるのはもちろんですが、建設した後に、運営費・メンテナンス費も抑えられる。建設後にもメリットがあるわけです。施設は1つになるので、日程の調整は必要になるかもしれませんが、稼働率も上がります。今整備する施設は、今だけがよければいいわけではなくて、将来何十年も使うことになる施設です。決して、「今」の基準だけで整備してはいけません。メンテナンス費など「未来」の基準も加えて、整備すべきであると考えます。多目的施設は90億円程度の整備費見込みですが、仮に半分出してくれる自治体があれば45億円が浮きます。1/3でも30億円。

確かに高岡市には70億円かけて市民体育館を作る計画があり、現在凍結していますが、私が高岡市だから新高岡駅に整備してくれ、と言っているわけではありません。富山駅というアクセスと、節約できるかもしれない45億円30億円を、しっかりてんびんにかけて判断してほしいんです。

私は高岡市選出ですが、若い世代の代表でもあると思っています。30代40代が「他に優先課題がある」「必要だと感じない」と答えた割合が最も高かったことを、もう一度思い出し、少しでも費用を抑える道を探ってください。

次の質問に移りますが、

⑥仮に市町村と費用を負担し合うことができれば、交通アクセスや敷地の確保などと同じように重要な選定基準とすべきと考えますが、総合政策局長に見解をお聞きします。

→(回答)現在の2つの武道館の統合なので、まず県内各地からのアクセスを優先して考えたい。

この項目最後は知事に聞きます。

交通アクセスや敷地の確保ばかり議論するのは、持続可能性を追求する富山県として正しい議論だとは思えません。

少なくとも、県民の半分以上が「財政状況等を十分考慮したうえで進めてほしい」と願った思いに向き合っているとは思えません。

⑦せめて基本計画検討委員会には、全国の事例を共有し、財政的観点から市町村と費用を負担し合う方法があることを提示すべきではないか、と考えますが、知事の見解をお願いします。

→(回答)学生を含む、多くの県民に利用してほしいので、利便性が高い場所にしたい。

懸念のポイントに関して、

1つ目は「富山市一極集中」、

2つ目は財政面での懸念、と言いましたが、

3つ目、これは質問をしませんが、富山市総合体育館と機能が重なることへの懸念です。

現在考えている多目的施設は、5,000席です。これでは富山市総合体育館とまったく同じ規模です。富山駅周辺に同じ規模の体育館が2つ。県と市でそれぞれ持つ。果たしてそれは魅力的な富山駅周辺でしょうか?

そうではなくて、もし富山駅周辺に多目的施設用の土地のあてがあるのなら、それは今使ってしまうのではなくて、別の施設、あくまでアイディアですが、例えば街中サッカー専用スタジアムなどに取っておいてはどうでしょうか?もちろん今すぐにできるとか、作ってほしいというわけではありませんが、私が言いたいのは、今、富山駅周辺に多目的施設を無理やり作ってしまうと、いよいよ駅周辺に土地は無くなります。

「今」の課題解決も大事ですが、将来どんな富山県になったらいいか、考えるのも政治や行政の大切な仕事です。将来どんな富山駅周辺になったらいいか、、、未来の県民が同じ規模の体育館が2つある富山駅を見て、どう思うでしょうか?

30年後、街中にサッカー専用スタジアムができていると、昼は駅前でカターレを見て、夜はすぐ近くの体育館でグラウジーズ、ファンが相互に行き来して、同じユニフォームだったら最高なんですけど、もちろん駅からすぐですから、お酒も飲めます。将来国内からも海外からも観光客が増えた時、「ちょっと時間あるからそこのスタジアムでスポーツでも見るか。美味しい食べ物、美味しいお酒、しかもスポーツを見ながら。」という選択肢もできます。欧米には街中にスタジアムがある街も多く、日本からヨーロッパにサッカーの試合を観に行く人もいますが、ヨーロッパから富山にサッカーの試合を見に来る、バスケの試合を見に来る、なんて未来になっているかもしれません。「海のあるスイス」には駅から歩いてサッカーもバスケも見られるらしいぞ、と。

私はそんな富山県になってほしいと思います。

ぜひ、富山市総合体育館と機能が近い多目的施設は、市町村と共同で整備して財政負担を少しでも軽くして、別の駅で整備しましょう。

ほぼこの質問だったので、前半は長かったかと思います。後半に続きます!!

2019年11月26日

【県議会】

11月議会が始まりました。12/10(火)11時から1時間質問します。

こんばんは、富山県議会議員の瀬川侑希です。

本日、11月議会が始まりました。高岡市議会では12月頭から始まるため「12月議会」と言っていたのですが、富山県議会は少し早く11月末から始まるため「11月議会」と言います。

初日の本日は、県側から、約19億円の一般会計補正予算案が提出され、石井知事の提案理由説明がありました。


19億円の主なものとしては、

・台風19号による河川、港湾、農地の災害復旧 約4億円

・富山県美術館での5G体験会 約2千万円

・富山空港PR 約1千万円

・電気事業会計の利益剰余金の一般会計への繰出し 約6億円

・人事委員会勧告による給与費増額 約4億円

などがあります。

これからの会期中、しっかり審議していきます。

さて、11月議会では、初めて予算特別委員会で質問をします。

12/10(火)11時~12時で行います。

県内のケーブルテレビで放送されるほか、なんと今回からスマホも解禁になりインターネットでも見られますので、ぜひご覧になり応援くださると嬉しいです。(後日録画映像も配信されます。)

もちろん議場での応援も大歓迎です!予約不要、手ぶらで傍聴できます。

本会議と違って、予算特別委員会は「一問一答」方式なので、比較的分かりやすくはありますが、

それでも言葉だけの応酬、議会用語はどうしても難しい部分があるので、なるべく見ている方に分かりやすくなるよう、工夫したいと思います。

まだ構成中ではありますが、

・武道館機能をもつ全天候型多目的施設の整備

・稼ぐ行政

の2点を中心に、将来世代に負担を押し付けない行政の在り方を議論していこうと思います。

本日は本会議終了後に、永年在職者表彰がありました。

左から、石井知事、山本議員、中川議長

山本徹さんが在職15年、筱岡貞郎さんが在職10年の表彰を受けられました。

特に山本さんは、同じ空手道場の先輩後輩で20年以上の関係になります。

私が東京で勤務していた時、「東京から富山はどう見える?」「これから何が動きそうだ?」と、定期的に意見交換したのを思い出します。

今は同じ課題に取り組んでいますが、一生のアニキですね。

おめでとうございます!!

2019年11月25日

【教育】

英語民間試験導入延期について思う

おはようございます、富山県議会議員の瀬川侑希です。

久しぶりに、「こんな悲しいニュースがあっていいのか…」と感じました。

導入を延期するな!と思ったわけではありません。どちらがよかったのかは私の中で結論が出ていませんが、しかし少なくとも、政治が子どもを振り回してしまったのは間違いないと思ったからです。

今月1日、文部科学大臣が2020年度の大学入試共通テスト(2020年度からセンター試験に代わって実施)への英語民間試験導入を2024年度に延期する、と発表しました。

対象だった高校2年生にとっては、新制度初めての受験生、初めての民間試験導入ということで、ただでさえストレスを感じていたでしょうに、急遽延期となり、さらに混乱を与えてしまいました。

「ここまで来たなら進めるしかない」

「制度に不備があった 延期は当たり前だ」

色んな意見があります。どちらにも言い分はありますが、大人が子どもを振り回してしまったのは大いに反省すべきであろうと思いますし、2度と繰り返してはいけないと思います。

非常に簡単にまとめますと、

来年度から、センター試験に代わって、「大学入試共通テスト」が実施されます。

「知識を活用し、自ら判断する力を測る」のが共通テストの目的です。

そのために、英語では、従来の「読む・聞く」だけではなく、「読む・聞く・書く・話す」の4技能が必要だとして、ノウハウのある民間試験を一部利用することになりました。

共通テスト自体は2021年1月の実施ですが、民間試験は2020年4月~12月に最大2回まで受けられます。

しかし、

①試験会場・日程が決まらない(地方で試験が開催されるか不透明)

②民間試験を活用する大学(6割程度)と活用しない大学がある

③2万円を超える民間試験もあり、受験料が負担

などの懸念があり、

今月1日、「経済的な状況や居住している地域にかかわらず等しく安心して試験を受けられるような配慮などの準備状況が十分でない」として、延期が発表されました。

①に関しては、民間側にも理由があります。受験者がどのくらいいるのか分からなければ、会場・日程は決められないとのこと。それはそうだと思います。

経緯の時系列は、下記リンク先に分かりやすくまとめられています。参考まで。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191119/k10012181981000.html

一方で、この動画をご覧になったことはありますか?

総務省が作成した、5G、ICTが活用される未来を描いたイメージムービーです。

途中出てくる翻訳機。まるでドラえもんに出てくる「ほんやくコンニャク」ですね!!

もう少し時間はかかりますが、いずれ必ず訪れる未来ではないでしょうか。

その中で、英語にどこまで時間をかけるのか?

直接コミュニケーションを取れる喜びは何物にも代えがたいとは思いますが、立ち止まったからこそ、今以上に議論は必要かと思います。

2019年11月20日

【教育】

居場所についてのシンポジウム

こんばんは、富山県議会議員の瀬川侑希です。

先日11/16(土)、砺波市庄川町で「居場所のカタチ 共生のカタチ」というタイトルのシンポジウムがありました。

私も「義務教育時期の居場所」というテーマで登壇しましたが、

他の登壇者は、

不登校、引きこもり、障がい者、薬物依存症、DV、望まない妊娠、、、その他行政ではフォローしきれない人に対し、実際に居場所を作って支援している実践者の方ばかりで、

私自身にとっても非常に参考になる話ばかりでした。参加できて本当によかったです。

高岡市にある「ひとのま」の宮田さん
私は義務教育時期の居場所について、同期の県議会議員、種部さんは若い女性たちの居場所について登壇

当日はグラフィックファシリテーションで議事録を。何度か経験していますが、今回も非常にうまくまとめて頂きました。感謝です!

瀬川分
種部さん分

私が話した内容を抜粋すると、


認知件数は基準が曖昧で、時代の空気感に左右されるものの、少なくとも改善はみられそうにない。

それよりも大事なのは「解消率」だと思っています。残念ながら富山県の解消率はよくありません…。

また、「認知件数」を発表する際、県はいつも『全国平均を下回っています』と言います。

しかし、「解消率」の発表は曖昧な上に、全国比較はしません。これでは都合のよい情報だけ発信しているようにみえます。


県内の不登校生徒数は増えています。中学生は約30人に1人が不登校という現実です。また、保健室登校、相談室登校、30日以内の不登校はここにカウントされていません。

上記のような事実をみても、一斉授業の学校制度にはひずみが生まれていて、居場所だと感じられない生徒が増えていると思う。学校以外に居場所と感じられる場所があってもよいし、そこには行政から相応の支援があるべきだ。

というようなことを話しました。

学校以外の場としては、いわゆるフリースクールなどがあります。

一般に、学校には生徒1人あたり年間100万円の税金が使われていますが、フリースクールには富山県の場合、ほとんど税金が使われていません。通うご家庭が費用を負担している場合がほとんどです。

通わない学校分の税金も払い、さらにフリースクールに費用を負担して通っている。

これはおかしいのではないか?

少なくとも私はそう感じます。


最後に問題提起をして、降壇しました。

最近よく考えることです。

出すゴミを減らしたり…
道路はぴかぴかでなくても…
風邪や湿布で病院に行くのはやめたり…

家計でもそうですが、何かをやるには何かを削らないといけません。

「それは議員の仕事だろ」とおっしゃるかもしれませんが、

これをみんなで考え、ひとつひとつ判断を出せる街が、持続可能な街なんだと思います。

難しい課題ですが、ぜひ一緒に考えていきましょう!!

2019年10月30日

【観光】

手ぶらで、顔パス、キャッシュレス

こんばんは、富山県議会議員の瀬川侑希です。

10/28(月)~10/29(火)の日程で、同期5人で顔認証決済の実証実験を行う和歌山県白浜町へ視察に。

事前登録した顔認証で、レストラン、土産物店、ホテルなどの決済が財布要らずで完了します。

「手ぶらで、顔パス、キャッシュレス」な世界です。

また、空港では顔認証によってデジタルサイネージに「ようこそ〇〇〇〇さん」と表示されたり、

ホテル部屋のロック解除も顔認証でできるなど、

行動の動線全体でOne IDでおもてなしが提供されました。

(まだ利用したことはありませんが、出帰国手続きにおいても、顔認証技術が使用されているようですね。)

http://www.moj.go.jp/nyuukokukanri/kouhou/nyuukokukanri07_00168.html

富山県内でもキャッシュレスの導入が進んでいますが、さらに一歩進んで、One IDの顔認証技術で域内の利便性が高まっています。

これは、受け入れる行政側としても、自然に観光客の動線データが蓄積されるので、分析や資本の投入が効率的に行えます。

観光客の利便性だけではなく、行政側にも大きなメリットがあると感じました。
(現状は費用・人員をかけてアンケート調査などを行っていますので。)

また、空港民営化を行う南紀白浜空港の取り組みを視察しました。

ターミナルビルの収益化はもちろん、誘客の仕組み化や受け入れ態勢の強化など、、、

旅行プロセス全体の最適化を行い、赤字空港の再生モデルづくりを目指す南紀白浜空港の取り組みは、富山空港にとっても参考になる部分が多く、ヒントがたくさん詰まっていました。

さらに、白浜町はワ―ケーション(仕事も休暇も同時に充実させる働き方)誘致を進めており、受け入れオフィスを視察。

工場の誘致や本店・支店の誘致も大事ですが、大規模になればなるほど実現が難しくなるのが本音のところ。

テレワークの環境を整え、少人数からでもオフィスを移動してもらうことは、費用も少なく済むことからも、県内でももっと検討すべきであると感じました。

最後に白浜町役場を訪問し、白良浜を視察。

白浜町では、環境美化・保全を進め、後世に自然の恵みを残していくために「白良浜等喫煙及びごみ等のポイ捨て禁止条例」を制定しています。

美しい砂浜を残すためには、相応のコスト・人手を割かねばならず、実際の現場で起こるしんどい話を聞けたのはよかったです。美しい湾づくりに取り組む富山県と共通の課題も多く、大変参考になりました。

メインの目的であった顔認証に関しては、域内全サービスに適用されていないと、結局は財布が必要…。

まだ課題はあろうかと思いますが、必ずやってくるこのような未来に向けて、行政として先回りして何ができるか、、、考察するよい機会となりました。

提案・実践に活かしていきます!

2019年10月20日

【自分の考え】

議員の夏休み

おはようございます、富山県議会議員の瀬川侑希です。

議員に夏休みはありません。正確に言うと、「決められた」夏休みはありません。取りたかったら、各自で取ることになります。

(今回は賛否両論があるテーマです。私の方が正しいというつもりはなく、あくまで一意見として…。)

岡山県総社市議が議会休みクルーズ旅行

https://www.jiji.com/jc/article?k=2019100401075&g=soc

大阪府松原市議が議会休み沖縄に旅行

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190910-00000067-kyodonews-pol

この2つのニュース、今年のニュースですが、みなさん覚えていらっしゃいますでしょうか?また、どう思われましたでしょうか?

私はもやもやした気持ちを抱きました。

というのも自分自身、まさにこのような状況になりかかっていたからです。

議員は、もちろん議会の日には議場に集まらなければいけません。下記は「富山県議会会議規則」ですが、非常にシンプルな規定になっています。

(参集)

第1条 議員は、招集日の開議定刻前に議事堂に参集し、その旨を議長に通告しなければならない。

(欠席の届出)

第2条 議員は、公務、疾病、出産その他の事故のため出席できないときは、その理由を付け、当日の開議時刻までに議長に届け出なければならない。

(ちなみに、今の規定では「育児」や「介護」であっても欠席はできません。)

一方で、休みの規定はなく、個人の裁量に委ねられています。土日という土日が無い職業と言われますが(実際そうだと思います笑)、休むも休まないもそれぞれの判断です。

本会議は基本的に6月、9月、11月、2月と開催される日程がある程度予測ができますが、委員会はランダムに開催されるので、予測しづらい。

私の場合、委員会で起こりました。

妻の夏休みに合わせて家族旅行を計画していたところ、委員会の日程調整が。

2週間ほどの候補日があったため、半分の日付はOK、半分の日付はNGで返答したところ、8人の委員の都合を合わせると、私がNGで返した日程に開催されることに。日程調整ですから、当然これは仕方がありません。

私は委員会を優先しましたが、ちょっとでも安く!と、安いけれどもキャンセル料の高い航空チケットを押さえていたため、かなりの額を支払うことに。何よりせっかく取ってくれて夏休みの予定を壊してしまった妻に申し訳なかったです…。

せっかくの休みをどうしてくれるんだ!働き方改革だから、議員にも休みの規定を!

と言うつもりはありません。

選挙で選ばれる職業ですから、本人は自分の取った行動で審判を受けるはずです。

だからこそ、ことさらに周りが騒ぐ風潮に、私は違和感があります。

出席はしてほしいですが、反射的に騒ぐ前にそれぞれの事情も想像できる、寛容な日本であってほしいなと思います。

今回はこれで。

2019年10月15日

【環境】

「世界で最も美しい湾クラブ」世界総会を前に!

富山湾越しの立山連峰

こんにちは、富山県議会議員の瀬川侑希です。

いよいよ明日10月16日(水)から「世界で最も美しい湾クラブ」世界総会が富山県で始まります。世界中からいらっしゃるお客様をお迎えするため、昨日、県民約300人で雨晴海岸を清掃!

私です。

台風19号の影響で、海岸には見たこともないくらいのゴミが打ち上げられておりましたが、

清掃前です。

約2時間の清掃で、だいぶん綺麗になりました。

清掃後です。

「世界で最も美しい湾クラブ」は、世界遺産にも登録されているフランスのモンサンミシェル湾やベトナムのハロン湾など、世界で名だたる湾が加盟しているNGOで、1997年に設立され、フランスに本部があります。

日本からは松島湾、駿河湾、宮津湾、九十九島、そして富山湾が加盟していますが、今年、日本で初めて総会が開かれ、会場はなんと富山県なんです。

国際会議が富山県で開かれる、しかも日本で初めて開かれるのに。私が子どもの頃は考えられず、地方からダイレクトに始まる可能性、地方と世界の距離が近づいているのをはっきりと感じます。

期間中は16か国と1つの地域から多数のお客様が来県されます。会議でどのような宣言が採択されるか分かりませんが、気候変動に向き合い、自然環境を持続させる、自然が豊かな富山らしい宣言になることを期待します。

海岸清掃中に最もインパクトを感じたのは、「マイクロプラスチックの多さ」です。写真で色がついているのはほとんどがプラスチック。

全国的には海岸のゴミは海洋由来の漂着物が多いと言われる中で、
富山湾は特殊な湾で、環境省の調べでは、富山湾の海岸に漂着しているごみの約80%が県内で発生していて、そしてそのほとんどがプラスチックだと分かっています。

海岸のゴミのほとんどが富山県で発生しているのかと思うと悲しい気持ちになりますが、
県内からのゴミ発生を抑えれば、その分富山湾がキレイになるので、非常に取り組みがいがあるとも言えます。

富山県は2008年にレジ袋の無料配布を廃止し、10年で約14億枚のレジ袋を削減しました。国の法律のモデルにもなり、これ自体は素晴らしい取り組みだったと思いますが、これに続く、次なる一手が打てていないように感じます。

ぜひ、「世界で最も美しい湾クラブ」世界総会の開催が、県民がもう一段深く環境問題を考えるきっかになればと思います。

話が昨日の海岸清掃に戻ります。台風の影響で実現はしませんでしたが、昨日、県内に初めてHONDAさんのビーチクリーナーが来ることになっていました。

https://www.honda.co.jp/philanthropy/beach/mind/cleaner/

新しいマシンというよりは、今あるものの組み合わせで新しい効果を生み出す好事例かと思います。人海戦術も効果はありますが、子どもたちに色々な解決法や発想を見せ、私たちでは思いつかない新しい方法が誕生することを期待して、来年こそは県内で走ってもらいたいなと思います!

2019年09月29日

【スポーツ】

ラグビー日本代表すごい!ジャージーは実は富山の企業が作っている!

富山グランドプラザでのVSアイルランド戦パブリックビューイング

やりましたね!日本代表!W杯開始前は世界ランク1位だった強豪アイルランドを19-12で撃破!

私も会議と会議の合間に、富山市のグランドプラザのパブリックビューイングで声援を送りました!(トライの瞬間は見れましたが、勝利の瞬間はその場におれず、残念!)

個人的には堀江選手と稲垣選手が特に好きなのですが、試合中は表情をあまり変えない稲垣選手の男泣きにグッときました。

さて、その日本代表のジャージー(ユニフォーム)は、富山県で作られているのですが、ご存知でしょうか?

開発は、「株式会社カンタベリーオブニュージーランドジャパン」をグループ会社に持つ、富山県小矢部市が本店の「株式会社ゴールドウイン」です。(ちなみに「東洋の魔女」と言われた、東京五輪バレーボール女子日本代表のユニフォームもゴールドウイン製です。)

そのラグビー日本代表のジャージー、メディアで取り上げられることもありますし、専門的にお詳しい方もいらっしゃいますでしょうが、素人瀬川のあくまで私的「日本代表ジャージーのここがスゴい!」を述べてみたいと思います。

①ポジション別3タイプがある上に、1つのジャージーの中にも掴みやすい部分、掴みにくい部分がある!

それぞれのポジションに求められる動きがあるのがラグビー。当たり負けしない耐久性や胸の部分が盛り上がった体型に合わせた「フロントロー用」、攻守ともに多彩な動きに対応できる「セカンドロー・バックロー用」、軽くて伸縮性に富む「バックス用」の3タイプのジャージーがあります。

また、1つのジャージーの中でも、ボールを抱える部分は滑りにくい加工があったり、スクラムで組む時パワーが出しやすいよう掴みやすい部分、相手からのタックルを防ぐために掴みにくい部分があるそうです。(←ちなみに、一般に売られているレプリカにはこのような機能は無いとのこと。)

②横縞からの敢えての挑戦!

日本でラグビーのジャージーといえば、横縞がおなじみですが、批判も覚悟で敢えて横縞からの脱却に挑戦し、「兜」を意識したデザインにしたとのこと!挑戦する姿勢が素晴らしいですよね!

③立体的ジャージーの原点は地元の祭りにあった!

富山県西部には、「あんどん祭り」があります。

「あんどん」は、木枠、竹ひご、針金などを使い立体的な形を作り、和紙を貼って、作ります。見どころはやっぱり夜で、あんどん内の電球が灯ると、鮮やかに、かつ、より一層立体的に見えます。 そして祭りの最後にはあんどん同士をぶつけ合う、「静」と「動」がある祭りです。

ジャージー開発者の「現代の名工」沼田さんは、若い時から青年団活動で地元のあんどん作りをしており、立体性と強度を兼ね備えた「あんどん」作りが、ジャージー作りの原点だったと言っています。

ジャージーの原点が富山の祭りにあるなんて、とても嬉しいですね。

令和になってから、朝乃山関の優勝、八村選手のNBAドラフト、そしてラグビー日本代表のジャージーと、富山と関係のあるスポーツの話題が続き、嬉しい限りです。

富山県内ではラグビーW杯の試合自体はありませんが、離れていても応援しています!頑張れ、日本代表!!

2019年09月25日

【県議会】

県西部選出議員によるリレー

おはようございます、富山県議会議員の瀬川侑希です。

前回のブログで、全天候型多目的施設について書きましたが、今回も関連して。

昨日の県議会では、予算特別委員会が開かれ、5人が登壇しました。
たまたま5人ともが県西部出身であったこともあり、全員が全天候型多目的施設についてそれぞれの視点で質問。

角度は様々でしたが、その方なりの「色」が出たといいますか、
同じテーマを様々な角度から取り上げるのは、「これぞ議会の役割」のように感じましたし、
深堀りされて、何より聞いていて分かりやすかったです。

というのも、

議会として1つにまとまることはもちろん大切ですが(そして、これがとても難しい!と日々感じます)、

一方で、

よく、コップを横から見るのと、下から見るの、上から見るのでは、見え方が違う。というようなことも言われますが、

行政側から示される案件を、多様な県民の代弁者として、議員がそれぞれの視点でチェックすることは、これも議会にとって大切ではないかと思います。

本会議や予算特別委員会では質問時間が1人1時間と決まっています。

各議員、他にも取り上げたいテーマがあれば、1つのテーマへの時間は限られ、中には消化不良となる場合も。(①)

また、行政側からの返答は事前に分からないので、返答に対して「瞬間」で理解しなくてはならず、その場では思いつかなくても、

「(あの返答に対して、こう深堀りしておけばよかったな…)」

と質問時間が終わってから反省することもしばしば。(②)

①②の点からも、質問者同士が協力することで、そのテーマを取り上げる時間は増えますし、行政側からの返答を受けて、(他の人に言ってもらう方法を採れば)考える時間も確保でき、とてもよい試みだったように思います。

川島さん(先鋒)は、県のスポーツ施設の所在地を示しながら、その多くが富山市にあることを指摘し、「富山一極集中になっているのではないか!」という主張を。

永森さん(次鋒)は、富山駅前と新高岡駅前の航空写真を示しながら、新高岡駅前の優位性を主張したり、「財源の面でも、高岡市と協力して建設したらどうか」と提案。

井加田さん(中堅)は当初、このテーマを取り上げるつもりはなかったようですが、即興で「私は、身の丈に合ったものを建設すべきだと思う」と触れ、その対応力は素晴らしいな、と思いました。

武田さん(副将)は、災害時は避難所となるため、災害からのリスク分散の観点からも、「富山市への施設集中は避けるべきだ!」と議論を展開。

山本さん(大将)は、「武道館とアリーナは別の議論だったが、途中から一緒になった。武道館は富山駅周辺でよいと思うが、アリーナは県西部のシンボルとなるものとして別途建設すべきではないか」と主張。

答弁を聞く限り、知事は「富山駅北口前」で腹を決めているように感じましたが、、、

11月議会では私にも出番があるので、高岡出身だから高岡に建設すべき、というのではなく、高岡に建設した方が県側にとってもメリットがある!と、そういった議論を展開したいと思います。