2019年11月20日

居場所についてのシンポジウム

こんばんは、富山県議会議員の瀬川侑希です。

先日11/16(土)、砺波市庄川町で「居場所のカタチ 共生のカタチ」というタイトルのシンポジウムがありました。

私も「義務教育時期の居場所」というテーマで登壇しましたが、

他の登壇者は、

不登校、引きこもり、障がい者、薬物依存症、DV、望まない妊娠、、、その他行政ではフォローしきれない人に対し、実際に居場所を作って支援している実践者の方ばかりで、

私自身にとっても非常に参考になる話ばかりでした。参加できて本当によかったです。

高岡市にある「ひとのま」の宮田さん
私は義務教育時期の居場所について、同期の県議会議員、種部さんは若い女性たちの居場所について登壇

当日はグラフィックファシリテーションで議事録を。何度か経験していますが、今回も非常にうまくまとめて頂きました。感謝です!

瀬川分
種部さん分

私が話した内容を抜粋すると、


認知件数は基準が曖昧で、時代の空気感に左右されるものの、少なくとも改善はみられそうにない。

それよりも大事なのは「解消率」だと思っています。残念ながら富山県の解消率はよくありません…。

また、「認知件数」を発表する際、県はいつも『全国平均を下回っています』と言います。

しかし、「解消率」の発表は曖昧な上に、全国比較はしません。これでは都合のよい情報だけ発信しているようにみえます。


県内の不登校生徒数は増えています。中学生は約30人に1人が不登校という現実です。また、保健室登校、相談室登校、30日以内の不登校はここにカウントされていません。

上記のような事実をみても、一斉授業の学校制度にはひずみが生まれていて、居場所だと感じられない生徒が増えていると思う。学校以外に居場所と感じられる場所があってもよいし、そこには行政から相応の支援があるべきだ。

というようなことを話しました。

学校以外の場としては、いわゆるフリースクールなどがあります。

一般に、学校には生徒1人あたり年間100万円の税金が使われていますが、フリースクールには富山県の場合、ほとんど税金が使われていません。通うご家庭が費用を負担している場合がほとんどです。

通わない学校分の税金も払い、さらにフリースクールに費用を負担して通っている。

これはおかしいのではないか?

少なくとも私はそう感じます。


最後に問題提起をして、降壇しました。

最近よく考えることです。

出すゴミを減らしたり…
道路はぴかぴかでなくても…
風邪や湿布で病院に行くのはやめたり…

家計でもそうですが、何かをやるには何かを削らないといけません。

「それは議員の仕事だろ」とおっしゃるかもしれませんが、

これをみんなで考え、ひとつひとつ判断を出せる街が、持続可能な街なんだと思います。

難しい課題ですが、ぜひ一緒に考えていきましょう!!