2019年10月20日

議員の夏休み

おはようございます、富山県議会議員の瀬川侑希です。

議員に夏休みはありません。正確に言うと、「決められた」夏休みはありません。取りたかったら、各自で取ることになります。

(今回は賛否両論があるテーマです。私の方が正しいというつもりはなく、あくまで一意見として…。)

岡山県総社市議が議会休みクルーズ旅行

https://www.jiji.com/jc/article?k=2019100401075&g=soc

大阪府松原市議が議会休み沖縄に旅行

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190910-00000067-kyodonews-pol

この2つのニュース、今年のニュースですが、みなさん覚えていらっしゃいますでしょうか?また、どう思われましたでしょうか?

私はもやもやした気持ちを抱きました。

というのも自分自身、まさにこのような状況になりかかっていたからです。

議員は、もちろん議会の日には議場に集まらなければいけません。下記は「富山県議会会議規則」ですが、非常にシンプルな規定になっています。

(参集)

第1条 議員は、招集日の開議定刻前に議事堂に参集し、その旨を議長に通告しなければならない。

(欠席の届出)

第2条 議員は、公務、疾病、出産その他の事故のため出席できないときは、その理由を付け、当日の開議時刻までに議長に届け出なければならない。

(ちなみに、今の規定では「育児」や「介護」であっても欠席はできません。)

一方で、休みの規定はなく、個人の裁量に委ねられています。土日という土日が無い職業と言われますが(実際そうだと思います笑)、休むも休まないもそれぞれの判断です。

本会議は基本的に6月、9月、11月、2月と開催される日程がある程度予測ができますが、委員会はランダムに開催されるので、予測しづらい。

私の場合、委員会で起こりました。

妻の夏休みに合わせて家族旅行を計画していたところ、委員会の日程調整が。

2週間ほどの候補日があったため、半分の日付はOK、半分の日付はNGで返答したところ、8人の委員の都合を合わせると、私がNGで返した日程に開催されることに。日程調整ですから、当然これは仕方がありません。

私は委員会を優先しましたが、ちょっとでも安く!と、安いけれどもキャンセル料の高い航空チケットを押さえていたため、かなりの額を支払うことに。何よりせっかく取ってくれて夏休みの予定を壊してしまった妻に申し訳なかったです…。

せっかくの休みをどうしてくれるんだ!働き方改革だから、議員にも休みの規定を!

と言うつもりはありません。

選挙で選ばれる職業ですから、本人は自分の取った行動で審判を受けるはずです。

だからこそ、ことさらに周りが騒ぐ風潮に、私は違和感があります。

出席はしてほしいですが、反射的に騒ぐ前にそれぞれの事情も想像できる、寛容な日本であってほしいなと思います。

今回はこれで。