2020年10月21日

【県議会】,【選挙】

石井知事との思い出

こんにちは、富山県議会議員の瀬川侑希です。

10/8(木)告示、10/25(日)投開票の富山県知事選挙も、いよいよあと数日を残すところとなりました。

激戦。激戦。

私は石井たかかずさんを応援していますが、投票箱を開けてみるまで分からない、横一線の戦いとなっています。

コロナの影響で来年の県税は300億円程度(年間予算の5%程度)の減収が見込まれます。単純に考えると、5%の事業をやめないといけません。

「こんな時だからこそ、地方財政のスペシャリストである石井さんの手腕が必要とされている!」

「石井さんなら県民への負担を最小限にできるはずだ!」

と思って応援してきました。

この世には『タイミング』というものがあろうかと思います。4期16年の経験は、「長い」ではなく、最後にこのコロナに対処するためにあったのではないか、と私は感じています。

しかし、先ほども言いましたように大変な激戦です。もしかしたら石井知事はこんなに富山県のために尽くしてきたのに、選挙に敗れて県庁を去ることになるかもしれない。

そう考えると、非常に感傷的な気分になります。少し自分と石井さんとの思い出を振り返ってみたいと思います。

①初めての出会い

あれは2008年か2009年だったと思います。

当時、東京でサラリーマンをしていた私は、富山出身の会社の先輩とともに「acoico」という都内で開かれた集まりに参加しました。

「acoico」は20~30代が中心の首都圏在住の富山出身者で集まろう!という催し。その日私は初参加だったのですが、100人前後が集まっていたと記憶しています。

そんな若者100人に交じってニコニコ参加者と話していたのが、石井知事。中沖知事時代に大学進学した私はまさか知事だと思わず、色々な人と話していたあの人が知事だと知ってびっくりしたのを覚えています。

2008年とは平成20年。今でこそ、富山へのUターン率はさらに上がり、移住者も増えてきていますが、当時はそうではありませんでした。

石井さんはその状況をなんとか変えようと、若者に交じって、「トップセールス」をしていたのだと思います。恐らくずっと継続的に…。

初めて移住者が増えているという話を聞いた時、「そういえば石井さんacoicoに来てアピールしてたなぁ。ここにきてようやく実を結んだんだなぁ。」と感じました。

②医療従事者のためのクラウドファンディング&基金設立

以前ブログにも書きましたが、4月に仲間と提案した医療従事者のためのクラウドファンディング&基金設立。石井さんは県が主体でクラウドファンディングなんてやったことないのに、即実行を決めてくれました。

実行が決まってからは、大関朝乃山関や志の輔さん、室井さん、柴田さんに、石井さん自らが電話し、先頭に立って参加を呼びかけ、それによって輪が広がっていきました。

市民感覚からすると「期数なんて関係ないだろ」と思われるかもしれませんが、1期議員の提案はそうそう通るものではありません。しかし、石井さんは実行しました。

後で聞くと、「若い人の感覚が全て分かるわけではない。だからその分、謙虚に、とことん話を聞くようにしている。」とのこと。

5,000万円の目標に対して、3ヶ月で1億円以上の寄附が集まり、さらについ先日も県ホンダ会さんが寄附してくださるなど、動きが続いています。

実は基金自体は、経済界や議員からも提案がありました。しかし、単純に基金を作るだけでなく、どうしたら「インパクトを最大化できるか」考えた結果、クラウドファンディングを同時にやろう、という提案になり、
石井さんもそれが分かったから、実行してくれたのだと思っています。

たくさんある思い出の中でこの2つをピックアップしましたが、、、

ダメだ。ダメだ。感傷的にならずに、また一緒にいい仕事ができるよう、もう一度知事になってほしい。

冒頭にも言いましたが、コロナに対応しながら、コロナによる減収の中で舵取りできるのは、他の方を否定するわけではありません、「地方行政のプロ」石井さんが『適任』だと思っています。

4期16年、富山県のために身を粉にして働いてこられたのは、みんなが認めるところだと思います。

自分にできることは何だろう。

あと数日、全力で戦ってまいります!

2020年10月14日

【選挙】

公職選挙法になければセーフ?

こんにちは、富山県議会議員の瀬川侑希です。

タイトルの「公職選挙法」ですが、1950年に最初に制定され、その後インターネットを利用した選挙活動(2013年)や18歳選挙権(2015年)など、改正もされながら、選挙に出るもの・関わるものが必ず守らなければいけない法律です。

(これがその法律です。)

https://elaws.e-gov.go.jp/search/elawsSearch/elaws_search/lsg0500/detail?lawId=325AC1000000100

選挙権を持つ条件や、選挙期間についての定めもありますが、特に「選挙運動」については厳しい規定があります。

選挙期間前の選挙運動の禁止、選挙期間中のビラの種類、枚数の制限、政治家や後援会による寄附の禁止、飲食物の提供の禁止などです。

「手伝ってくれたからおごる」も飲食物の提供になります。

私はまだ2回しか自分の選挙をやっていませんが、

「『知らなかった』では済まないから、絶対に違反しないように!」

と法律家の先輩から口酸っぱく言われ、

何度も何度も、難しい法律を見返しました。

(本当に言葉が難解で、幾度となく心が折れそうになりました…。)

違反した場合は、違反の度合いにより懲役・罰金など様々な罰則があり一概には言えないのですが、「候補者の当選は当然無効になる」という気持ちで遵守してきたつもりです。

様々規制がある1番の理由は「選挙の公正、候補者間の平等の確保」です。

選挙運動は本来、自由無制限に行われるのが理想ですが、これを無制限にすると、お金のある人ほど物量に頼ることができ、選挙を有利に進めることができます。

「誰でも立候補できる」「お金のあるなしに関わらず、平等な選挙」

が選挙の基本理念。それを実現するために、選挙運動の費用、自動車、拡声機、ポスター、ビラなどの制限があります。

例えば、顔写真の入ったポスターは公平に県内2,355ヶ所のポスター掲示場でしか掲出できません。

現在富山県では県知事選挙が行われていますが、

・名前こそないが、シルエットのあるチラシ、ポスター

・顔写真の入った旗

が非常に目につきます。みなさんも見たことはありませんでしょうか?
目につくということは、相当のお金をかけて相当の物量が展開されているのでしょう。

これらは公職選挙法に規定はありません。いわばグレーゾーンと言えるかもしれません。

しかし、法の理念に照らし合わせると、グレーゾーンだからOKという解釈になりますでしょうか?

お金持ちが有利になる選挙、、、なるべくお金をかけない選挙を目指してきた自分にとっては大変違和感があります。

10月25日。富山県の有権者の判断が試されているのだと思います。

2020年09月29日

【県議会】,【選挙】

9月議会閉会、いよいよ選挙モードへ

こんにちは、富山県議会議員の瀬川侑希です。

昨日、9月議会が閉会。

コロナとの同時流行を防ぐための0歳~12歳までのインフルエンザ予防接種費用助成(全都道府県で初)、県立高校全生徒へのタブレット端末配備、その他コロナ対策を中心とした、一般会計総額667億円の補正予算が可決されました。

石井知事の任期最後の議会。

閉会と同時に、議場には一気に10月の知事選挙モードに入った雰囲気がありました。

本ブログでも10月にかけて、知事選挙のことを中心に書いていきたいと思います。

さて、

私は、石井さんを応援しています。

今回は3点からその理由を述べたいと思います。

①新型コロナ対策

私は、コロナの時のリーダーとコロナじゃない時のリーダーは違うと考えています。

富山県は第一波をなんとか抑えることができました。

しかし、これから冬にかけて次の波が確実にやってきます。

確実にやってくるかもしれませんが、その被害を「最小限に」抑えないといけません。

それには、病床の確保(それに伴う一般患者への影響)、感染者が特定の地域で集中した時の地域間の連携体制、財政のやりくり、、、などなど、第一波に対処した経験が確実に活きてくるはずです!

石井さんが先週発表した政策パンフレット。

「富山県民を、守り抜く。」

というコピーとともに、

最優先課題として「コロナ対策」を掲げています。

コロナによる被害をできる限り抑えるために、そのような方にコロナ対応にあたってほしいと思います。

【政策パンフレットPDF】

https://www.ryuzankai.jp/app/website/wp-content/uploads/pamphlet20200925.pdf

②城端線・氷見線のLRT化

LRT化によって、城端線、氷見線だけでなく万葉線も繋がる可能性があり、運行本数が増えたり、駅の増設が容易になるなど、非常に夢のあるプロジェクトだと感じています。

しかし、相手はJR。

費用負担など、非常にタフな交渉が予想されます。

私は石井さんに、次の4年でぜひこの交渉をまとめてほしい!

石井さんには、

・北陸新幹線整備の富山県負担額1,300億円を700億円に、差額600億円を軽減

・北陸本線→あいの風鉄道の譲渡費用230億円を実質無償譲渡に

と、これまでもJRや国とハードな交渉をしてきた実績があります。LRT化は石井さんだからこそできる仕事だと感じています。

(石井さんはJRとの交渉を、相撲の立会いに例え、「一方だけ勇んでもダメで、呼吸を合わせなければうまくいかない」と言いました。こういう感覚も必要とされるはず。)

城端線

③決めたらすぐ実行するスピード感

石井さんは「全国初」が好きだと言われます。会見などでも時々このフレーズが登場します。

私は、なんでも「全国初」「全国一」になればいいとは思いません。

しかし「全国初」ということは、「ユニークなアイディア」で、「素早く実行する」からその状態になります。

コロナの対応においても、

・同時流行を防ぐための0歳~12歳までのインフルエンザ予防接種費用負担は、全都道府県で初めて

・県内光ファイバー網100%の整備は神奈川県に次いで全国で2番目

・高校生1人1台タブレット体制

と政策のスピード感を感じました。

また、3月30日。

富山県で初めてコロナ感染者が確認された日。石井さんはカメラの前に立ちました。

批判もあったようですが、誰に何を言われようともあの行動は素晴らしかったと思います。

県民のみなさまの不安を少しでも取り除きたい、という、覚悟のある、そしてスピード感のある行動ではなかったでしょうか?

と、今回は応援する理由を3つ書いてみました。

石井さんに対しては、年齢や多選のことを言う方もおられますが、富山県のリーダーをそんなことで選んでいいのかと正直思うところがあります。

さて、決めるのは県民のみなさまお1人お1人です。

ぜひ、時間が許せば、候補の声を聞いたり、調べたり、

富山県の未来、どういう富山県を次世代に残したらよいか、考えながら、少し動いてみてくだされば幸いです。

(現在は、「石井隆一」氏、「川渕映子」氏、「新田八朗」氏(あいうえお順)の3人が立候補を表明されています。)

それではまた!

2020年07月29日

【選挙】

なぜ議員が首長(市長や知事など)を応援する?

おはようございます、富山県議会議員の瀬川侑希です。

富山県では、10月に知事選挙があります。

現在のところ、現職石井さんと新人新田さんが立候補を表明しています。

この選挙に向けて、私が所属する組織は、石井さんへの「推薦」を決めましたが、その際、

「なぜ片方のみを推薦するのか」

「両方推薦する、または両方推薦しない、ということはできなかったのか」

というご意見が届きました。

もちろんそのように決定をする方向もあったでしょうが、私自身、一方だけを推薦した方がよいのでは、と思っていました。

あくまで自分の考えになりますが、

そう考え、同意した理由を述べたいと思います。

色々な考えがありますので、自分の考えが唯一正しい、と思っているわけではありません。

(なお、「一方だけを推薦する理由」を述べるのであって、石井さんを選んだ理由を述べるわけではありません。私が石井さんを選んだ理由は以前こちらに書きました。)

議会での質問は、議員の仕事の目的ではない

そもそも、
「二元代表制で、議員側が首長側を応援するのはいかがなものか」
というご意見があります。

国会と違って、地方議会は、

予算を編成して執行する「首長(市長や知事など)」と、

行政をチェックし提言もする「議会(議員)」が、

どちらも住民の直接選挙で選ばれます。

「首長」と「議会」は対等な関係であり、常に緊張関係を持つべきだ、というご意見です。

しかし、「応援する=緊張関係がなくなる」、という単純な構図ではないように、私は2年半しか議員をやっていませんが、少なくともそう感じます。

行政の提案は緊張感を持ってチェックしますし、応援したからといって議員の提言がすんなり通るわけではありません。

では、なぜ「応援する」のか。応援しなければいいのではないか。

議員には、「議会」の場で、質問する権利があります。

しかし、質問することは議員の仕事ですが、仕事の目的ではありません。

「質問」が目的ではなく、

「住民の要望を届け、住民の希望を叶えること(その結果、住民が幸せに暮らすこと)」「自分たちの政策を実現する」が議員の仕事の目的であると考えるため、

私たちは「質問以外の場」でも、行政に様々な要望を届け、一部実現しています。

「住民の希望を叶える」という、どうしても達成したいものを達成するために、

そのための手段として、議会質問したり、質問以外の場を使ったり、方法を工夫してアプローチしているつもりです。

「住民の希望を叶える」「自分たちの政策を実現する」

そのためには、「質問以外の場」でも、話を聞いてくれる協力関係を築いておくことはとても重要です。

(私は高岡市議会で1人会派に所属していました。「質問以外の場」で話を聞いてもらうことに大変苦労しました。)

例えば、富山県における中山間地の政策。

行政よりも議員の方が熱心で、行政を巻き込んで進んできたと聞いています。議員が行政を道案内する形で、現場を見てもらい、問題意識を持ってもらい、政策に落とし込んでもらう。住民の要望が議員を経由して行政に届いた、よい例だと思っています。

また、コロナ対策への要望は特に顕著で、

・減収事業者へ最大50万円の県独自の支援金

・企業再起支援事業補助金の3億円→10億円に拡充

・フェイスシールドの県内生産

・県内で学ぶ県外出身大学生への富富富の配布

・手話通訳者のフェイスシールド

などなど。この数ヶ月、住民からたくさんの要望が議員に届きました。もちろんすべてが実現したわけではありませんが、例えば上記などは、まさに目の前でやり取りが繰り広げられ、実現していきました。

コロナ対策も中山間地も議会質問だけでは、こうはならなかったと思います。

「住民の希望を叶える」「自分たちの政策を実現する」ために、首長を応援する

私はこういう理解でいます。

みなさん、何かを実現したくて議会に来ているはず。

「住民の希望を叶える」「自分たちの政策を実現する」

これをどうしても実現するために、首長を応援しているのだと思います。

議会でチェックだけをしていては、チェック機能は果たせますが、要望は実現していきません。

しかし、

応援してもらった人たちだからといって、議員側の要望が何でも通るかといったら、当然そうではありません。

また、応援した人だからといって、行政の予算編成提案をそのまま通しているつもりもありません。ここは各議員の議会質問などを見ていただければご理解いただけるかと思います。

冒頭の質問に戻りますが、

「なぜ片方のみを推薦するのか」

「両方推薦する、または両方推薦しない、ということはできなかったのか」

そのように決定をする方向もあったでしょうが、そうすると、自分たちの政策実現スピードは確実に遅くなります。

片手で握手しながら、片手で牽制し合う。

両手で牽制し合うわけではなく。

微妙なバランスですが、目的はあくまで、「住民の希望を叶える」「自分たちの政策を実現する」 であり、そのための行動をしたいと思います。

2020年06月07日

【お知らせ】,【選挙】

富山県知事選挙に向けた、推薦者選考について

昨日6月6日(土)、報道の通り、2020年10月に行われる富山県知事選挙における自民党推薦の候補者を選考する会が行われました。自民党の推薦を得ることを希望した、新田氏・石井氏のスピーチが行われましたので、ご報告します。自民党の富山県議会議員34名がお2人のスピーチを聴き投票しました。

昨夜、 私は SNSで速報として、自身が投票した方・理由を発信しました。 日頃から私を応援してくださっている支援者の方にご報告するためです。ただ、私の表現の拙さから想いが正確に伝わらない部分があり、SNSの難しさを感じました。

ご存じの通り、知事は「政党」が決めるわけではなく、「富山県民」が投票によって決めます。

今回はあくまで「政党」の推薦の話ではありますが、私のところには市民の方から「新田氏・石井氏の話を聞いてみたい」という声が複数届いていましたので、昨日のお2人のスピーチがどんなものだったのか、ご報告したいと思います。

私自身は、今回の推薦者選考過程をなるべく県民にオープンにしたいと思っていました。そのため、LIVE配信などをすべきであると執行部に提案してきました。結果としてLIVE配信の実現は叶いませんでしたが、私に今できることとしてこのブログを書きます。

※下記は私のメモをもとに記載します。

6/6(土)

13時30分~13時40分 新田氏

13時50分~14時 石井氏

でスピーチが行われました。

新田氏

私の原点は両親から学んだ、自分のことよりも誰かのため、という精神だ。

(以下、過去のご経歴の紹介がありましたが、ここでは割愛します。)

県政にかける想いは3つある。

1つ目は民間企業の当たり前を取り入れるということだ。

2つ目は誰ひとり取り残さない、多様な意見に耳を傾けることだ。脳関連障がいを持っている人を支援するパイロットクラブというものがある。JC活動で出会い、富山でパイロットクラブを立ち上げ、会長も務めた。

3つ目は時代を先読みして、スピード感を持って実行することだ。日本海ガスでは、地球温暖化防止のため、ガスの原料を天然ガスに転換するために莫大な先行投資を行った。国に先駆けて、スピード感を持って実行することの大切さが実を結んだ。

これから各自治体が移住者集めに必死になる移住の戦国時代に突入する。そこでは、選ばれる地方になる必要がある。テレワークが可能な超高速回線をいち早く整備し、行政手続きのデジタル化を推進し、遠隔医療や遠隔教育でトップレベルの医療・教育を提供しなければならない。

民間企業ではデジタル化は当たり前。台湾のマスク販売体制のように、データに基づく政策のスピーディーさを実現しなければならない。自分自身も1993年よりインターネットを活用し、今でもパソコン、スマホ、タブレットを使いこなし、チャットやZOOMも駆使している。

最後に、県民が主役の富山県、支える政治を実現したいと思っている。ワンマンではない支える政治を実現する。多くの県民が新しい知事を求めている。県議会、市町村、民間企業と心をひとつにして、県民の命、県民の幸せのために汗をかきたい。

石井氏

私は、ふるさとに希望を持って、県民が幸せに暮らせるような富山県を作りたい。

これまでの16年間では、約400億円の構造的財政赤字の解消、新幹線、税の偏在是正などに取り組んできた。構造的財政赤字が解消でき、ようやく自分のやりたいことがやれる段階に入った。

これからの富山県には、時代の先を読んだ、企画力・実行力が必要だ。コロナで県税は数百億円の減収になってしまうだろう。だからこそ、国にもお願いしながら、財源を見つけ、反転攻勢の手を打ち続けなければいけない。私の強みが活かせる。現在、好調のため予算額に想定より早く到達するコロナ関連の補助金があるが、そういう場合などには柔軟に予算額を増やして対応していくつもりだ。

コロナで改めて実感したことが2つある。

1つ目は東京一極集中の是正だ。今こそ、分散型国土を作る必要がある。2つ目はデジタルトランスフォーメーションだ。デジタル革命をこの機を逃さず、進めなければならない。

東京にあらゆるものが集まりすぎている過密の弊害にみんなが気付いた。ピンチをチャンスに変え、富山県への移住を強く訴えていきたい。また、新幹線の大阪延伸、県西部のLRT化、関電の黒部ルート開放、をなんとしても実現したい。

県政にはまだまだたくさんの課題がある。この解決のため、また、富山県の更なる発展、飛躍のために、県民のみなさまのお幸せのために、全力を尽くしてあたりたい。

以上が新田氏・石井氏のスピーチからの抜粋です。※メモできたことからの抜粋であることをお許しください。今後もお2人が街頭、SNSなどで発信されると思います。

結果は石井氏24票、新田氏7票、白票が3票。私は石井氏に投票しました。

ここからは私の判断の理由です。

私は、「民間目線・市民目線」を大切にしたいと思って活動しているつもりです(議員になったのは2年7か月前ですし、実際サラリーマンとして過ごした時間の方が長いです)。そのため、政治家としてもですが、いち「市民・県民」として話を聞いていました。

新田氏は10分間のスピーチのうち、手元の紙に視線を当てながらお話される時間が4割程度を占め、また、私には棒読みのように感じられました。県民にもこのように話されるのかな?と感じてしまいました。

私は、石井氏の武道館やテクノドームの進め方に不満があります。また、石井氏は長く県知事を務めています。ここらへんで後進を育てる側に回っていただくのもよいのではないか、とも思っています。

そのような想いもありますが、昨日の石井氏からは、これまでの取り組み、やり残したこと、そして「こういう富山県にしたいんだ」「私に担わせてほしい」という想いを述べられ、正直に言って並々ならぬ熱意を感じました。

政治には政策(これが無い方は信頼できません)、リーダーシップ(コロナで全国のリーダーを見て、なお感じました)、そして困難さえ乗り越える情熱が必要だと思っています。

政策は現職と新人なので横に置いても、情熱を感じられなかった方を選ぶことはできませんでした。

また、ここに至るまで、新田氏にスピーチの場が与えられない可能性もありました。しかし、「同等の条件を」と主張した人がたくさんいました。私もそのうちの1人だと思っています。いわば、新田氏に与えられたチャンスの場だったわけですが、準備不足を感じました。「今」に全力を傾けられない方は、応援できません。

新田氏は私が石井氏に投票したのを知った後も、個別にメッセージをくださいました。私のような若輩者にも気を配ってくれ、人として尊敬しております。また、選挙に挑戦される、そのこと自体にも敬意を表しております。ぜひ、頑張ってほしいなとも思います。

しかし、私は石井氏を応援します。石井氏の政策のすべてが私の考えと一致しているわけではありませんが、それはお互い「こうしたい」があるからであり、健全な形だと思っています。

私は覚悟を持って決めました。決めたからには全力で戦います。

立候補されるすべての候補者の方には、ご自身の言葉で県民に政策・想いを伝えていただきたいです。
富山県民が「この人に知事になってほしい」という人が見つかる選挙にしたいです。

2020年01月25日

【選挙】

10月の富山県知事選②

おはようございます、富山県議会議員の瀬川侑希です。

前回に引き続き、富山県知事選挙の話題を!今回は石井知事を取り上げます。

石井さんは、富山県富山市生まれの現在74歳(新田さんとは13歳離れていますね)。富山大学教育学部付属小学校、富山大学教育学部附属中学校、富山中部高校、東京大学卒業。卒業後は自治省(現総務省)に。いわゆるキャリア官僚です。静岡県総務部長や財政局財政課長、税務局長、自治税務局長などを経て、2002年に消防庁長官に就任。2004年1月に退官。

2004年11月、富山県知事選挙に無所属で出馬し、初当選。現在4期目で、15年と2カ月知事を務めています。

経歴からもそうですが、地方財政のスペシャリストとして中央官庁でも評判です。新幹線大阪延伸や東京一極集中是正などは、富山県代表というよりは、より大きな括りで、全国の地方を代表して発言することも多く、特に全国の地方行政を所管する総務省からはとても感謝されていると聞いています。

そのため、富山県には総務省のエース級の職員が数名出向します。←これは間違いありません。

石井さんを表すには「実績」が分かりやすいと思います。例えば400億円の構造的財政赤字の解消。高岡市が17万人で40億円の構造的財政赤字ですから、105万人の県にとってはその比ではありませんでしたが、これを解消。

しかし「実績」を並べると、どうしても15年務めている現職が語れることが多く、フェアではありませんので、

今回は、「過去」ではなく「未来」の話!!「目指す富山県」に特化したいと思います。

さて、石井さんの「目指す富山県」はどういうものでしょうか。現在、今年の選挙に「出馬の意向」を表明しているものの、正式な出馬会見をしていないので、この先の4年間でどんな富山県にしたいか、まだ発表がありません。

発表があれば、またここで紹介することにしますが、

およそ2年前、平成30年春に「県政運営の中長期的指針となる新総合計画」を策定しています。現状これが「目指す富山県」に最も近いかと思っておりますので、今回はこちらを紹介。

というのも、平成30年11月予算特別委員会で平木県議が、

「石井知事はどのような富山県を描いているのか、もしくは描いていきたいのか、北陸新幹線というインパクトに負けない次の夢を掲げていただきたいと私は考えております。」

と質問しています。まさに県民が知りたいこと!

それに対して、石井さんは、

「さらなる長期的なビジョンということですけれども、この春策定した総合計画の重点戦略…」

と回答していることもあり、石井さんの「目指す富山県」≒総合計画の重点戦略と考えました。

ではいきます。

重点戦略①:とやまの価値創造戦略~「大ゴールデン回廊」の拠点を目指して~

(大ゴールデン回廊とは、東海道新幹線と北陸新幹線による新幹線環状化により創出される一大交流・経済圏のこと)

生産性の向上と新たな付加価値の創出による産業の成長と文化の振興との相乗効果で、富山県の強みを磨き、拠点性を一層高めます。

・付加価値の高い医薬品の研究開発・生産拠点の形成

・ものづくり研究開発・デザイン振興拠点の形成

・世界に誇れる質の高い芸術文化の創造

重点戦略②:とやまのグローバルブランド推進戦略

豊かで美しい自然や多彩な歴史・文化など本県の魅力を磨き上げ、グローバル展開を通じた富山県の世界ブランド化、地域経済の振興を図ります。

・「立山黒部」や「美しい富山湾」の世界ブランド化など国際・広域観光の推進と戦略的な情報発信

・クオリティの高い製品(医薬品等)や技術を有する県内企業の海外展開への支援

・伝統文化や工芸品産業の振興

重点戦略③:人口減少社会にしなやかに対応する人と地域の活性化戦略

次世代を育成しつつ社会を支える人材が意欲的に働き、家庭や地域でいきいきと活躍できる生き方モデルの構築と魅力ある地域づくりを図ります。

・技術革新による社会の変化に対応した教育の推進

・中山間地域の活力・維持活性化

・働き方改革・女性活躍の推進や子育て支援・少子化対策の一層の充実

重点戦略④:災害に強く、環境にやさしい持続可能な県づくり戦略

自然と共生しながら発展してきた富山県の特性を活かし、防災・減災、循環型・低炭素・自然共生社会づくり、再生可能エネルギーなどの先進地モデルを確立します。

・自然災害などに備えたハード・ソフト対策の推進

・資源効率性の向上や3Rの推進

・小水力発電所整備の加速化や再生・新エネルギーの導入・活用

重点戦略⑤:健康・元気で安心な共生社会づくり戦略

いつまでも健康でいきいきと働き暮らすことができる「健康寿命日本一」の実現と、誰もが住み慣れた地域で安心して生活できる「とやま型地域共生社会」の構築を図ります。

・社会全体で健康づくりを推進する環境づくり

・高齢者の生きがいづくりや介護・認知症予防の推進

・富山型デイサービスやケアネット活動などの充実

この重点戦略の下に85の基本政策もあるのですが、新田さんが基本政策を発表していない中でフェアではないので、今回はここまでとしたいと思います。

前回と今回のブログで、「両氏が目指す富山県」を紹介してきました。

どうでしょうか?みなさんはどちらに富山県を託したいですか?

「これだけではまだ分からない」という方も多いのではないでしょうか?

例えば、前回のブログでも指摘しましたが、「政策」と「実行力」はまた別のもの。「政策だけを比べても…」という方もおられるでしょう。

であれば、これからも紹介していきます!

今後は両者の政策の比較、実行力はどうなのか、お互いになったらどんな効果が期待できるか、などなど、

かなり私見も入るかもしれませんが、みなさんが県の代表に気持ちよく想いを託せるように、私に分かる範囲で、伝えていこうと思います。

あと、このことだけ書いていたら自分の活動報告が書けなくなるので、適宜自分の活動報告も織り交ぜることをご了承ください。むしろ、そちらも見てくださればと思います(笑)。

それでは!!

2020年01月21日

【選挙】

10月の富山県知事選①

こんにちは、富山県議会議員の瀬川侑希です。

オリンピックイヤーの今年、富山県では県知事選挙が行われます。現在の石井知事の任期が11/8までですので、恐らく10月に選挙が行われるでしょう。選挙期間は17日間。これは、2019年7月に参議院議員選挙がありましたが、あのときと同じ17日間です。

現在2人の名前が挙がっています。現職石井知事と日本海ガス絆HDの新田社長です。

テレビや新聞で、このニュースは広く知られるようになりました。北日本新聞の調査で実に70%以上の県民が「県知事選に関心がある」と答えたのには、政治に関わるものとして素直に嬉しかったです。住民の関心がない地域によい地域はないと考えますので。

しかし、ニュース自体は知られていますが、「この4年で両氏がどんな富山県を目指していくのか分からない!」といった声をよく聞きます。そこで、両氏が「目指す富山県」を何回かに分けて紹介していきたいと思います。

なお、「目指す富山県」は要は『政策』ですが、これと『実行力』はイコールではないということを申し添えておきます。両方が大事。

石井知事は4期16年務め、県民の認知度も高いので、初回の今回は新田さんを取り上げます。

新田さんは、富山県富山市生まれの現在61歳。祖父は高辻武邦元富山県知事。父は元日本海ガス社長でインテック創業者の新田嗣治朗さん。姉は女性初の北海道知事を務めた高橋はるみ参議院議員。

大学卒業後、第一勧業銀行(現みずほ銀行)に入行しましたが、1983年、父が病に倒れたため富山に帰郷し日本海ガス入社。

選挙のため先日退任されましたが元日本海ガス代表取締役社長、日本海ガス絆ホールディングス代表取締役社長(3月までに退任予定)、富山経済同友会代表幹事。過去には、富山青年会議所理事長、国際青年会議所副会頭、日本青年会議所会頭などを歴任されています。

さて、新田さんの「目指す富山県」ですが、現在「重点政策」のみ発表されているので、今回はこれを。重点政策なので抽象的な表現もありますが、今後、より細かな具体的な政策も発表されると思います。

重点政策①:5GやAI時代に向け、「ひと・もの・お金・情報」が集まる富山に

(新田さん)令和の時代では、5GやAI、ブロックチェーンなどの最新技術が、いよいよ社会に実装されます。最新技術を現実の社会で使えるようにする、社会実装する役割は、「行政」ではなく「民間」が最適です。「行政」の役割は、社会実装するための「場」を提供し、「お客さま」視点で時代に合わせた大胆な規制の見直しをすることです。

近年、県内にはコワーキングスペースなど、起業家のための施設や勉強会が盛んです。次のステップは、「起業」をスモールビジネスで終わらせず、投資がどんどん集まる、上場やM&Aを目指せる、そんなスタートアップが続々と生まれるエコシステムが必要です。

これにより、国内や世界の先進事例を取り入れ、県民の課題、県内企業の課題、農業・水産業の課題を解決する、イノベーションを起こすことができます。

重点政策②:「緊密な」官民連携により少子高齢化・人手不足を解消

(新田さん)現在、20代女性の「富山離れ」が増加しています。少子高齢化を解消するためには、子育て世代の当事者、とりわけ県外へ流出しようとしている若い女性の意見が大切です。三世代同居でなくても、実家のサポートがなくても、「産みたい人が産める」富山県を目指す必要があります。また、多様な生き方を認め合える、職場におけるダイバーシティの推進も重要です。

そのためには、男性の育児休暇推進、在宅ワーク、フレックスタイムなどの柔軟な雇用形態を実現できる、徹底した「働き方改革」が必要です。

県外からの移住者を増やすためには、富山県に「稼げる」仕事がなければなりません。同一労働同一賃金に加え、首都圏からの移住者の持っているスキルが適正に評価される中途採用枠など、官民がワンチームとなって、少子高齢化・人手不足解消に立ち向かう必要があります。

重点政策③:次世代の富山を担う「人材」への思い切った投資

(新田さん)めまぐるしい速さで変化する時代では、教育の在り方も変わります。問題を発見し、自分の頭で考え、新しい価値を生み出す、そんな能力が求められます。時代の流れを先読みすることで、県内大学や高専、高校の魅力もアップし、県外への流出を避けることもできます。

また、留学生との交流により、様々な価値観に触れることも大切です。そのためには、外国や民間企業との連携により、受け入れ態勢を整備することも必要です。

重点政策④:医療、福祉、介護のさらなる充実と「幸せ自慢」ができる富山に

(新田さん)富山県の医療、福祉、介護は現在でもとても充実しています。1997年、介護保険すらなかった時代に、富山型デイサービスに補助金を支給したのは、市町村ではなく、県でした。現在では、富山型デイサービスは、全国に展開されています。

高齢者や障がい者を「誰ひとり取り残さない」ことも、SDGsの観点から重要なことです。

しかし、ある調査によると、富山県人の愛着度、自慢度は、あまり順位が高くない。もしかしたら、まだまだ伸びしろがあるのかもしれません。

「幸せ自慢」ができるほど充実した医療、福祉、介護のさらなる充実を目指します。

重点政策⑤:一流のスポーツ、文化、芸術が生まれる富山に

(新田さん)富山県出身のアスリートが大活躍しています。このような素晴らしい才能を生み出すためには、県民が、普段から気軽に一流のスポーツや文化、芸術に親しめる環境づくりが不可欠です。

スポーツ、文化、芸術振興のためには、透明度の高い、独立した専門家の判断を尊重する必要があります。

スポーツマンやアーティスト、クリエイターを生み出すためには、彼らが富山に滞在し、活動することのできる支援の輪を広げる必要もあります。たとえば、官民がワンチームになって、スポーツチームのキャンプ誘致や、民間企業による文化・芸術活動への支援である企業メセナなどが考えられます。

重点政策⑥:「旅行者視点」による観光政策による地域内経済循環の拡大

(新田さん)観光政策により、地域内経済循環を拡大し、県民所得を増加するためには、観光客が、富山県に来るだけでなく、食事をし、宿泊をし、買い物をする必要がありますから、入込観光客数よりも、「延べ宿泊者数」が重要な指標となります。

「延べ宿泊者数」を伸ばすためには、市町村、富山県の東部と西部、北陸三県という行政区画で考えるのではなく、「旅行者」という「お客さま視点」で、サービスがデザインされているのかが大切です。

旅行者の自宅から富山空港や富山駅までのアクセス、駅や空港から各観光地への二次交通、パッケージツアーよりも個人旅行を好む旅行者の視点、泊まる場所はあっても食べる場所はあるのかなど、都道府県や大企業がトップダウンで行うのではなく、「お客さま」に近い各地域のステークホルダーとともに、ボトムアップで考えることで、富山の観光政策はもっともっと良くなるはずです。

重点政策⑦:徹底したIT化により「超」効率的な自治体運営を実現

(新田さん)民間企業では、徹底したIT化により、スピーディーな意思決定ができることは当たり前です。当たり前かもしれませんが、仕事では、パソコンのみならず、スマホ、タブレットを必要に応じて使い分けていますし、電話やメール以外にも、チャットツールも活用しています。

ペーパーレスの推進も必要ですが、目的は意思決定のスピードアップ。IT化やペーパーレス化は「手段」にすぎず、決して「目的」ではありません。

また、IT化は、それぞれの自治体がゼロから要件定義をして、システム開発するのは、非常に効率が悪いでしょう。各市町村とワンチームになって、二重行政の解消や、健全な財政運営の維持にも努めてまいりたいと考えています。

当社は2018年にホールディングスカンパニーを作り、各事業会社を横断的に、徹底したIT改革、重複する業務の削減を行いました。この経験を行政運営にも生かしてまいります。

重点政策⑧:「お客さま視点」、「現場主義」、「公益追求」

(新田さん)以上のように、私の政策は、いずれも徹底した「お客さま視点」、「現場主義」といった、民間企業の発想を取り入れたものです。そこに、ガス事業という「公益事業」の経験を活かし、民間の発想と「公益追求」を両立してまいります。

これらの政策を実現するためには、「お客さま」の声を着実に政策に反映できる組織が重要です。例えば、イノベーションやIT化には民間人材、移住政策ならば移住者、外国人の観光政策ならば外国人を積極的に責任ある立場に登用する。そんな行政におけるダイバーシティの推進も必要です。

また、よりよい政策を実現するためには、まさに「現場」を誰よりも知っている若手人材が、上司に対して政策を提言する、そんなボトムアップな組織づくりも必要です。若手人材を応援し、アドバイスし、時には部下のために自ら汗をかく、そんなリーダーが次々と生まれる「公益」を追求した組織を目指します。

以上が新田さんの8つの重点政策です。新田さんの「目指す富山県」、少しイメージできましたでしょうか?

「お客さま視点」、「現場主義」が新田さんの考えをよく表す言葉のように思います。

次回は石井知事を取り上げたいと思います。

2019年04月28日

【選挙】

選挙の費用(私の場合)パート2:透明性と情報公開のために

こんにちは、瀬川侑希です。

この度は、ドタバタした経緯からの短期決戦でしたが、多くの方が応援してくださり、そして広めてくださったおかげで当選することができました。みなさまのおかげです。本当にありがとうございました!

手を抜かず、市議会議員を一生懸命やってきた自負はありますが、今回の結果は、私の実績に対してというよりは、期待を込めてのものだと思っております。その期待を裏切らぬよう、これからしっかり仕事をしていきます。

任期は4/30からです。平成最後の日から始まり、令和の時代へ。新しい時代にふさわしい、みなさまがワクワクするような政策を実現していきたいと思います。

普段から「議員って何をしているの?」と聞かれることも多いですが、期間中「特に県議会議員って、どんな仕事か分からない」という声をよく聞きました。私自身も県議会議員の仕事は、市議会議員や国会議員よりもイメージがつきにくいように思います。

これからの任期、できる限り、何を決めているのか・どういう経緯があるのか・市議会議員と何が違うのか、発信できることは発信し、この仕事を「見える化」していこうと思います。少しでも、市民の方の「納得感」に繋がればと思っています。

さて、市議会議員選挙の時も、選挙にかかった費用をお伝えしておりました。

今回は告示2週間前に挑戦を表明し、とにかく形を整えないといけなかったため、価格交渉や代替案の検討が十分にできなかった部分が多くありました。それでもギリギリに参戦するとどういうことになるのか、また透明性と情報公開の点から、お伝えいたします。

(まず初めに、公平性の観点から、「公営」というルールがあり、私に限らず他の候補者に対しても、選挙カーのガソリン代、選挙カーのレンタル料、運転手の方への報酬、ポスター・ビラ印刷費の一部は県から支払われます。

また、市議選は6日間の選挙期間でしたが、県議選は9日間の選挙期間となるため、1.5倍の日数の違いがあります。)

人件費:約41万円(市議選時は約16万円)

主にいわゆるウグイス嬢の方への報酬です。選挙期間の違いに加え、前回は友人たちにマイクを握ってもらい結果的に費用を抑えることができましたが、今回は話し手を確保することが先決だったため、このような結果となりました。他には運転手の方への報酬がありましたが、こちらは「公営」となります。

選挙事務所費:約72万円(市議選時は約87万円)

費用はかかりましたが、投資対効果が高かったため、前回と同じ場所にプレハブを建てることを選択しました。前回より少しは抑えることができました。

演説会場費:約13万円(市議選時は約9万円)

市議選は6日間の選挙期間でしたが、県議選は9日間の選挙期間だったため、費用が増えました。

印刷費:約26万円(市議選時は約18万円)

主にハガキの印刷費です。また、前回と違って今回は「ビラ」も使えましたので、少し増えております。他にポスター・ビラの印刷費が約45万円ありましたが、こちらは「公営」となります。

広告費:約53万円(市議選時は約37万円)

事務所看板、選挙カー看板、選挙カーへのスピーカー取り付け、にかかった費用です。また今回は少しでも認知度を高めるべく、演説会場の看板も作りましたので、その分が前回より増えております。新聞に折り込まれる「選挙公報」は広告ではありませんので、私としては費用はかかっておりません。

食糧費:約5万円(市議選時は約12万円)

スタッフの弁当代、お茶代です。申し訳ありませんでしたが、かなりセーブさせてもらいました。

雑費:約3万円(市議選時は約5万円)

主に文具費です。少しだけ費用を抑えることができました。

以上、今回は合計約213万円でした。前回より29万円増える結果となりました。なるべく費用を抑えたいと思いながらも、時間がなく形を整えることが優先になってしまったことが反省です…。

一方で、多くの方のご厚意で、147万円のご寄付を頂き、選挙運動に使わせて頂きました。ありがとうございました。そのため、結果的には、約66万円の自己資金で戦うことができました。

10,212人という本当に多くの方に投票して頂いたことに一層気が引き締まりました。市議会議員時代から抱いていた「高岡をよくしたい」という思いを絶対に忘れず、精一杯、高岡のため、県西部のため、富山県のために働きます!!

2019年04月03日

【選挙】

「◯◯に投票してね」と言うのはNG?OK?選挙ルールを解説

こんにちは、瀬川ゆうきです。

富山県議選の投票日が7日に控え、選挙カーを見かけた人もいるかと思います。瀬川も毎朝・夜、高岡市内の各地で手振りをしています。

この候補者を応援してるんだけど、「◯◯さんに投票してね!」みたいに友人や知り合いに呼びかけることって大丈夫なんだろうか?選挙違反になったりしない?

このような疑問が思いうかんできて、どうしていいか分からなくなってしまう人もいるのではないでしょうか?

そこで、今回は選挙期間中にやっていい事、だめな事についてポイントをまとめて解説します。

〇 選挙活動期間中にやって良いこと

候補者本人だけができる選挙活動
・メール(メルマガ含む)で「◯◯(候補者本人)に投票して下さい」と連絡すること

一般の人(未成年者は除く)ができる選挙活動
・友人・知人に投票の依頼をすること(メール以外)
・フェイスブックやツイッターで「◯◯に投票して下さい!」と選挙活動に関する投稿をすること
・LINEやフェイスブックメッセージやツイッターのダイレクトメッセージで特定の相手に「◯◯に投票して下さい」と連絡すること
・自分の家や店に来た人に投票の依頼をすること
・会合や街頭、バスや電車の中など、出会った場面において投票の依頼をすること
・電話による投票や応援の依頼(ただしアルバイト代や日当を支払うと買収になります)
・勤務のために集まっている人々に対して、休憩時間中に行う演説
・選挙運動用ハガキに推薦人として名前を出すこと
・ビラの配布、法定はがきの郵送、選挙用ポスターの掲示 (種類・枚数など規定あり)
・演説会場や街頭演説の場所、選挙カーで候補者の名前などを連呼すること

× 選挙活動期間中にやってはいけないこと

・「買収」:お金で票を買うこと。選挙後もダメ。一発退場です。

・「飲食物の提供」:飲み物や食べ物を振る舞うのは禁止。しかし、お茶や通常用いられている程度のお菓子や果物は出してもOK。また、選挙運動を行う運動員に対して一定の数のお弁当を振る舞うことは可能です。

・「戸別訪問」:投票をしてもらう目的で特定の人物への戸別訪問は禁止されています。さらに、歩きながら演説会の開催や特定の候補者、政党名を告知するのは禁止です。

・候補者でもない一般人がメールで「○○に投票して下さい」と知り合いに送ること
(LINEやフェイスブックのメッセージで「○○に投票して下さい」とお願いすることは問題ないの
にメールだと違法になってしまうので、感覚的にはおかしく感じますが、注意しましょう。)

・「署名運動」:特定の候補者に対して投票を募ったり、あるいは候補者への投票を制限したりすることを目的として選挙人に対し署名を集めることは禁止されています。
・「気勢を張る行為」:選挙運動で気勢を張る行為は禁止。選挙運動での気勢を張る行為とは、目立つために自動車やバイクなどを連ねたり、集団で隊列を組んで歩行したりすること。

なお、投票日当日は選挙活動をしてはいけないので「〇〇に投票してください」という呼びかけをしてはいけません。

以上の内容は、公職選挙法にて定められています。ぜひ参考にしてください。

2019年04月01日

【選挙】

いろんな世代の人が集う瀬川ゆうき事務所

富山県議選が始まっていますね。

選挙というと、壁一面に「必勝」のドでかい習字が貼られて黒いスーツ姿の男性たちが難しい顔で座っているイメージがありますよね。そして演説では、皆が必勝と日の丸が書かれたハチマキをつけて「がんばろうコール」をする…

このような光景、政治が縁遠いものだと思う人にとって近寄りがたいと感じられるのは当たり前です。

「これではいけないな」と思っていて…

瀬川ゆうきの事務所では、若い世代や子育て中の人も子どもをつれて入りやすいオープンな事務所空間を作っています。そのためにキッズスペースも設けてあります!

子ども向けに作ったキッズスペースですが、世代を超えた交流も生まれています。3歳のお子さんと、瀬川を応援する地域のおじいさんが、キッズスペースで一緒に遊んでくれることも。

この光景を見て、政治とはいろいろな世代の人がそれぞれの思いや意見を交わし、社会をどうしていくかを決めることなんだなぁと実感しました。

若い世代の声を届けることはもちろんですが、広い世代の思いを大事にして、未来に誇れる高岡を残していきたいという思いを新たにしました!

また、瀬川ゆうきの事務所では、来ていただいた方々にも「必勝」「がんばれ」などのメッセージを筆と墨で書けるようになっています。

習字なんて久しぶり!と言いながら、皆さん楽しんで書いてくださっています。

さらに瀬川の演説を聞いて、高校生が歩いて事務所まで来てくれるという嬉しい出来事も!連絡を聞いて街宣活動から引き返し、10代の若者と意見を交わす貴重な機会になりました。

もちろん、彼らにも「必勝」のメッセージを習字で書いてもらいました。

このように、従来のイメージとはかなり違うことが、瀬川ゆうきの選挙事務所では起きています。

日頃から大事にしている「テコの原理のように小さな力で大きな効果」を意識して、ちょっとした工夫で新しい選挙活動のかたちを作っています。

瀬川ゆうきの応援をよろしくお願いいたします。