2019年07月26日

【市議会】

OBとして嬉しい高岡市の動き

こんにちは、富山県議会議員の瀬川侑希です。

今回は私が嬉しかった話を。

3つあります!

「稼ぐ自治体になろう!」というのが私の信条でして、3月まで務めた高岡市議時代に、ひとつの具体例として、ふるさと納税について何度も質問したり、担当課と打ち合わせをしてきました。

まず、1つ目の嬉しい話として、昨年10月に、高岡市はふるさと納税のメニューを86種→159種に倍増し、特に「食」分野のメニューを充実させました。肉や地元産にこだわったジェラートなど。

私は高岡の「食」は本当においしく、全国に自慢できると思っていますので、この対応は大変嬉しかったです。

また、昨年11月24日にFacebookで県外の知人・友人にふるさと納税の案内をする投稿をしたところ、予想を超える多くの反応があり、さらに感動しました。

2つ目の嬉しい話として、そしてそのリニューアルの結果、昨年度は過去最高の寄付額となりました!パチパチパチ!

応援してくださったみなさま、本当にありがとうございました!!

前の年と比べ、法人などからの寄付は830万円減でしたが、

個人からの寄付は1,719万円増えて、合計4,798万円に!

まだまだ全国の自治体と比べて、少ない金額ではありますが、高岡市にとって大事な1歩かと思っています。

大変なこともあったでしょうが、リニューアルに挑戦して、結果もついてきた。

この結果は間違いなく職員の自信になり、「じゃあ次はあれしたらどうかな?これやってみよう!」と、いい循環が生まれるのでは?と勝手に期待していたら、

ほら!!やっぱり!!

3つ目の嬉しい話として、さらに今年度、ふるさと納税のメニューをリニューアルしました。

朝採れの魚を初めてメニュー化したり、

北陸新幹線グランクラス往復利用の旅セットなどにも挑戦!

何より、申し込みサイトを1サイトから5サイトに、売るチャネルを増やしました。申し込みサイトを増やすことは商品を売るお店を増やすことを意味します。それだけ多くのお客様との接点が生まれるので、ぜひやるべきだと言い続けてきましたが、ようやく実現し、喜びもひとしおです。

今年度の目標は8,500万円とのこと。もちろん達成するに越したことはありませんが、毎年改善を加え、目標に挑戦する。そのサイクルができたことを評価したいと思います。

これを続けていけば、必ず結果はついてくる!!ガンバレ、高岡市!!

2019年06月29日

【市議会】

小学校再編統合に関するアンケート結果

こんにちは、富山県議会議員の瀬川侑希です。

市議会議員時代の話ですが、
3月定例会の質問に向けた準備として、2019年2~3月、市内の各所(駅などを中心に)で小学校再編統合に関するアンケートを取っておりました。

寒い時期でもあり、なかなか回答頂けない日もありましたが、100人回答頂けるまで頑張ろう!と自分を鼓舞し(笑)。時間はかかりましたが、その分生きたアンケートになったと思います。

その後の選挙への話のバタバタで、結果をまだ公開できておりませんでしたので、今回お知らせ致します。

いきなり「アンケートをお願いできませんか?」などと言って、怪しかったと思いますが、回答くださった方々、ありがとうございました!3月定例会の質問にも盛り込むことができ、実際の声を拾った、体重ののった主張になったと思います。

参考:3月定例会で私がした質問
https://segawayuki.net/blog/shigikai/2019nen3gatsu/

「聞いたことがある」も含めて、多くの方が耳にしたことはあるよう。
「賛成」「やむを得ない」で約90%という結果に。
「既存校舎を活用すべき」と考える方がどのくらいいらっしゃるのか知りたいというのが、今回のアンケートのきっかけだった。
駅を中心にアンケートを取ったため、「30代」が多い結果に。20代や10代の方が回答してくれたのも、とても嬉しかった。

私は、議会で「既存校舎をなぜ活用しないのか!」と本当にしつこく主張してきました(そのせいで色々な方々に嫌われましたが)。

しかし、いつも強い気持ちを保てたわけではなく、

ふと冷静になると、「自分だけが思っているのかもしれない。」と恐くなることが時々あったため、この結果は「自分だけじゃないんだ。むしろ多くの方々が自分と同じ感覚なんだ。」と非常に背中を押してくれました。

アンケートには、「その他、3月議会で取り上げてほしいテーマ・質問、また高岡市に関するご要望がありましたら、お聞かせください。」という項目も作りました。

一部、ご紹介させて頂きます。

『統合は大賛成です、でも通学など遠くなる人はバスとか必要かも。新しい校舎は、必要ないですよね、古いのだめなら、リニューアルとかでも、きれいになるよね。議員さんも利権とか、票とか欲しいから、休校舎利用は賛成できないのね、議員さんの気持ちもわからないでもないけど、これだけ財政難とかいっている割にはおかしいよね。憤りを越えて、行政の対応、議会の対応に悲しくなります。』

『高岡市は財政難です。お金の使い方を慎重に考え、危機を乗り越えていきたいです。利用できるものは継続利用し、投資に疑問のあるものはきちんと議論をして、市民が自分事と捉えられる市政を目指していただきたいです。高岡市役所と高岡市民の連携を切に希望致します。』

『何年か前に、各小学校の耐震工事が行われていました。子供の減少を理由に小学校再編が行われようとしていますが、現在の高岡市に小学校建設費を払える財政状況なのでしょうか?これから小学校を利用する子供たちが借金をしなければならなくなるよりは、子育てしたい!といった年齢層の方の定住促進を測ったり、することも大切なのでは。また再統合が行われた後の、空き校舎の活用方法について、市はどのような考えを持っておられるのでしょうか? 今朝のおはよう日本で高岡市の財政状況が取り上げらえて、時間を忘れて画面に釘付けになりました。』

高岡市教育委員会は中学校単位、小学校単位で説明会を重ねており、その姿勢は評価しております。

しかし、教育委員会がする説明は、再編統合の「良い面」ばかりが強調されて、とてもフェアな議論とはいえません。(全員ではないのでしょうが)教育に携わる方々、子どもたちに教えている方々がこのような説明をするのか、、、と教育に対する危機感も覚えてしまいました。

まずは五位中学校区の新校舎建設が進んでおります。その後各中学校区に具体的な動きが出てくると思われます。今の自分の立場からできることを、これからもしっかり物申していきたいと思います。

2019年03月26日

【市議会】

3月定例会で私がした質問

瀬川ゆうきです。本日は3月定例会の最終日でした。

今回の質問は、これまでの6回の質問で1番力を込めて臨みました。魂を込めて質問しました。これで最後の市議会…。

本当に予想もしなかった展開ですが、自分で決めた道なので、信じて頑張りぬきます。

「魂を込めた質問」

とても長いですが、いつも通り、ご紹介させてください。今回は全文を…。

高岡だいすき会の瀬川です。それでは通告に従い、質問していきます。

今回の議会では平成31年度予算が提示されています。財政健全化緊急プログラムによって、約40億円の歳出超過が20億円までに減りました。再建への道のりの途中ですが、これまでの着実な歩みに対し、一定の評価をしています。

一方で、1年前の3月議会でも言いましたが、歳出超過解消は、あくまで通過点です。その奥に控えている、高岡市が抱える、現在1,100億円を超える借金を少しでも早く減らすことが真の財政再建である、と考えています。

①そこで、まずは総務部長にお聞きします。今回の議会に提示された、平成31年度予算における公債費91億のうち、元金分はいくらで、利子分はいくらでしょうか?

ありがとうございます。今、利子分は7億円という回答を頂きましたが、これに特別会計の利子分を加えると10億円を超えます。つまり、高岡市は毎年10億円以上を、利子のためだけに使っているということになります。借金をゼロにしろ、という極端な話をするつもりはありませんが、少なくとも、1,100億円の借金が半分の550億円であったら、利子分は5億円になり、毎年5億円の事業ができることになります。私には5億円あったらやりたい事業がたくさんあります。市役所にもあるでしょう。だから40億円の歳出超過解消が順調だと安心するのではなく、少しでも市債を減らす努力を続けて頂ければと思います。

②続いて、市債の残高見込みに関してお聞きします。1年前は「2019年度末の市債残高は1,119億円になる」との見込みでしたが、現在は「2019年度末、1,097億円になる」との見込みです。市債残高を22億円減らせた要因を教えてください。

③同じく、高岡市は2026年度末までの市債残高予測を発表しております。1年前は「2026年度末の市債残高は1,052億円になる」との見込みでしたが、現在は「2026年度末、952億円になる」との見込みです。1年間で100億円も減った要因を教えてください。

④見込みが強気すぎて、実際は市債残高がここまで減らない懸念はないのでしょうか?

⑤さらに、この見込みは年間75億円以内とした市債発行を前提にしていると思います。投資的経費を抑制し、年間75億円以内とした市債発行を、上限まで発行しなかった場合は、さらに市債残高が減るのでしょうか?

ありがとうございます。幹部のみなさんが働き始めたくらいの今から40年前、1979年の市債残高は150億円でした。今は1,100億円です。この市債は将来世代が返さなければいけません。利子分だけで10億円という、とんでもない状況を早く解消し、将来世代が、自分たちが投資したい事業にお金をかけられるよう、少しでも借金を減らして頂ければと思います。

次に、稼ぐ視点から、ふるさと納税についてお聞きします。事前にお聞きした所では、今年度のふるさと納税は、2月末時点で4,700万円とのことでした。平成27年度の4,200万円を超して、過去最高の寄付額ということで、素晴らしい成果を達成された、職員のご尽力に感謝申し上げます。

半年前に返礼品のリニューアルを行い、以前より充実したラインナップとなりました。しかし、これで一息つくのではなく、毎年傾向を分析し、修正を加え、よりよいものにしていく必要があるように思います。まだまだ改善の余地、伸びしろがあります。

例えば、いかに素晴らしい商品があっても、伝わらなければ存在しないのと同じです。また、高岡の商品の力はまだまだあるはずです。そこで宣伝方法、商品ラインナップの観点から市長政策部長にお聞きします。

⑥まず、「高岡市のふるさと納税」という商品を売るお店を増やす意味でも、「ふるさとチョイス」だけでなく、「さとふる」や「楽天ふるさと納税」などにも掲載すべきではないでしょうか?

⑦次に今年度は首都圏への新聞折り込み広告を実施されましたが、誰が寄付してくださるのか、寄付者のことをもっと具体的にイメージし、絞り込みメッセージを届けることが重要だと考えます。例えば、ふるさと納税をする割合がもっとも高いのは30代という民間の調査がありますが、その世代を意識した施策を実施できていますでしょうか?そこで、ゆかりのある方や、寄附する割合が高い年代に周知するために、どのような広報活動を実施するのか教えてください。

⑧次に商品ラインナップです。現在、5万円の返礼品の食品は「米と里芋の組み合わせ」のみであり、10万円の返礼品の食品は0ですが、この理由を教えてください。

平成29年度、高岡市の返礼品で1番金額が多いのは「1万円」で、次は「5万円」でした。私も首都圏の知人に高岡市へのふるさと納税をお願いした際、「5万円10万円ゾーンに食品が無いのは、もったいない。機会損失だ。」と叱られました。5万円の金額が多いのは分かっていたはずです。売れ筋、売れている価格帯を分析し、何が求められているのかを考えることはふるさと納税だけでなく、市役所のサービスレベル向上にも繋がると思います。もちろん市役所だけに押し付けるつもりはありませんので、何が求められているのか一緒に考えていければと思います。

⑨次に、食品が人気であるという傾向をふまえて、来年度に向けて、全体的にもっと食品を充実させてはと考えますが、いかがでしょうか?

⑩この項目最後に、産業振興部長にお聞きします。食品に1番詳しいのは農業水産課のはずです。ぜひ、全庁横断的に取り組んでほしいと思いますが、食品の充実に関して、農業水産課としてはどのように関わっているのか、お答えください。

⑪ありがとうございます。1年前はふるさと納税額の目標はない、という回答でしたが、先日の角田議員の質問では、来年度の目標は8,500万円とのことです。目標のないところに達成はありませんので、大きな一歩だと思っています。ぜひ、達成に向けて、進んで頂ければと思います。

⑫次の大きな項目として、小学校再編統合について伺います。

現在高岡市には12の中学校があり、そのうち6つの中学校区で小学校再編統合の議論が進んでいます。市民の方と話すと、特に再編統合がされない中学校区の方から、教育内容に差が生まれないか、心配する声も聞かれます。そこでお聞きしますが、再編統合が進む6つの中学校区とそれ以外の校区で、教育の質に差は生まれないと考えてよいでしょうか?教育長お願いします。

ありがとうございます。私は、これまで議会で何度も言っておりますが、再編統合には大賛成、しかし新校舎建設には反対という立場です。今や、ハードにお金をかける時代ではありません。高岡市は全小学校の耐震化を完了しました。また、新しく校舎を作っても、今もなお子どもの数が減っており、すぐに使わない教室が生まれます。

私は、2月から自主的に高岡駅などで市民の方にアンケートを取り、100名を超える方に回答を頂きました。小学校再編統合に合わせ、新小学校建設が行われることに対して質問をとったところ、80%の方が「まだ使えるのなら既存校舎を活用すべき」と答えられました。

まだ使えるのに、新しい建物を作る。こんなことを繰り返してきたから、高岡市は今の財政状況になったのではないでしょうか?

⑬教育長にお聞きします。6月定例会で「新小学校建設が前例になり、既存の建物を使う案を検討しなくなる懸念はないか」という私の質問に対し、「施設の有効活用を基本に」という答弁がありましたが、「有効活用」とはどういうことでしょうか?

⑭「施設の有効活用を基本に」とは、既存校舎活用がまず検討されなければならない、という意味だとの理解でよいのでしょうか?

国語辞典「広辞苑」では、「基本」とは「物事がそれに基づいて成り立つような根本」と書いてあります。「原則的に」という意味です。

⑮次の質問に移りますが、教育長が自ら議会で「施設の有効活用を基本に」と言いながら、12月の伏木中学校区における市民懇談会において、既存校舎活用に触れずに、「10年程度先を見越すと、伏木中学校の校舎に併設することが1つの具体的な考え方だと思っている」との発言は、「施設の有効活用を基本に」の姿勢が抜けており、議会での答弁とずれていると考えますが見解をお聞かせください。

⑯同じく、12月の中田中学校区において、既存校舎活用に触れずに、新校舎建設をほのめかすのは、議会での答弁とずれていると考えますが見解をお聞かせください。

⑰現在、小学校再編統合の議論が進む6つの中学校区で、新校舎が建設されない校区はあるのでしょうか?

恐らく、今も隣接している国吉と、西高校の跡を使う高岡西部だけ、新校舎が建設されず、後は作っていくのではないでしょうか?

今は、県立高校再編中ですが、新校舎は作りません。「有効活用を基本に」とおっしゃっているのですから、もっと貫いて頂きたいと思います。

また、この小学校再編統合には、高岡市が設置している財政健全化アドバイザー会議からも指摘がありました。

⑱まず、財政健全化アドバイザー会議を設置した目的を、市長にお聞きします。

⑲ありがとうございます。9月定例会での市長の提案理由説明にて「(財政健全化アドバイザー会議の)具体的、現実的な検討を着実に進め」、と発言がありましたが、財政健全化アドバイザー会議の提言は市役所の業務遂行にどのように影響するのでしょうか。総務部長お願いします。

⑳再び市長にお聞きします。財政健全化アドバイザー会議から「小中学校等の再編統合にあたっては、教育の充実等に重きを置き、一方で限られ た財源の有効活用を図る観点にも留意する必要があることから、既存施設の活用 を基本としつつ、総合的な観点から再編統合を進めるよう助言する」と提言がありましたが、「既存施設の活用を基本としつつ」とはどういう意味だと受け止めているのでしょうか。

㉑アドバイザー会議は、市長が設置した会議です。設置した市長と、教育長に考えの違いがないか、確認のために、まったく同じ質問を教育長にお聞きします。財政健全化アドバイザー会議からの「既存施設の活用を基本としつつ」とはどういう意味だと受け止めているのでしょうか。

㉒教育長にお聞きします。先の伏木、中田での発言には、「既存施設の活用を基本としつつ」の理念が抜けていると感じますが、なぜ、「既存施設の活用を基本としつつ」という趣旨の発言が無かったのでしょうか。

㉓アドバイザー会議を設置し、提言をもらった以上、それを逸脱した発言があるなら、財政健全化アドバイザー会議の提言は骨抜きになり、財政再建ができないため、逸脱した発言はすべきでないと考えますが、見解を、市長、お願いします。

㉔次に、新小学校建設に関して、数年前に耐震化した費用が無駄にならないか、と思い、財政的見地からお聞きします。

文部科学省による「RC構造は70年~100年以上の長寿命化も技術的には可能であり、厳しい財政状況の下では、改築より安価な長寿命化改修へと転換することが必要」との提言を、どう捉えているのでしょうか。教育長、お願いします。

㉕一般に新小学校建設には約30億かかるといわれるため、使えるうちは既存校舎を活用すべきと考えますが、見解を教育長にお聞きします。

㉖そして、すべての最終ジャッジは市長です。市長には財政再建をするんだ、という覚悟、使命感もあるはずです。再び、市長にもまったく同じ質問をさせてください。一般に新小学校建設には約30億かかるといわれるため、使えるうちは既存校舎を活用すべきと考えますが、見解をお聞きします。

 昨日、高岡市内の中学校の卒業式がありました。来週は小学校の卒業式があります。中学校の卒業式では恩師、友人との別れを惜しみ、涙を流す姿もありましたが、一方で希望に満ちた表情も見られ、頼もしく感じました。私たちは、彼ら彼女らに多くの借金を残すのでしょうか?残すのは借金ではなく、今より魅力ある高岡市であるはずです。昨日卒業した中学生、来週卒業する小学生、そしてこれから生まれてくる子どもたちに、将来世代につけをまわさず、少しでも借金を減らしてバトンタッチしていきませんか?

最後に、「この街の資産を活かす」という視点で3点お伺いします。

㉗昨年11月、熊本県に熊本地震からの復興の象徴として、漫画ワンピースのルフィ像が設置されました。みなさんご存知かと思いますが、このルフィ像、高岡製です。高岡はこれまでにもこち亀両津像や、キャプテン翼のブロンズを作ってきました。1つ1つを見ると単独のブロンズですが、横串を通せる市町村は唯一高岡市です。そこで、全国に漫画キャラクターのブロンズを作ってきた高岡だからこその強みを活かし、例えば集英社と提携して、漫画キャラクターのブロンズを並べる「ジャンプロード」を作ってはどうでしょうか?産業振興部長お願いします。

㉘次に、2月に庁内で実施された「シティプロモーション研修」は、若手を中心にした市役所内の、自発的な素晴らしい取り組みだと思います。これをアイディア出しに終わらせず、実際の事業に繋げるべく市役所として後押しをすべきだと考えますが、見解を副市長にお聞きします。自分のアイディアが市役所の実際の事業になる体験は、必ず若手職員のモチベーションアップに繋がると思います。

㉙最後の質問です。2016年にリオオリンピックで優勝したレスリング登坂選手ですが、2020年東京オリンピックの出場に向けて、正念場を迎えられています。6月の日本選抜選手権で優勝できなければ、東京オリンピックに出場できないという状況です。登坂選手は、日本に、高岡市に大きな感動・希望を与えてくれました。3年前に感動を与えてくれた登坂選手に、今度は我々が声援を送る番ではないでしょうか?いい時だけでなく、本当に苦しい時に応援するのが、真のファンではないでしょうか?そこで、登坂選手を応援するために、最後のチャンスである6月の全日本選抜選手権に向けて、教育長、応援バスツアーを実施してはどうでしょうか?

今回の話に限らず、ぜひ、市民が苦しい時こそ寄り添う高岡市であってほしいと思います。以上で私の質問を終わります。ありがとうございます。

これが3月定例会での私の質問です。数カ月後には市のHPに動画がUPされますので、ぜひご覧ください。

「高岡だいすき会」のプレートは記念にもらいました。家宝にします。そして、「高岡だいすき会」は無くなったわけではありません。次の「高岡だいすき会」を名乗る人間を探していきます。

2019年02月21日

【市議会】

【速報】高岡市の平成31年度予算案

こんばんは、高岡市議会議員の瀬川侑希です。

本日、市長の記者会見があり、平成31年度の予算案が発表されました。

今回は用語も難しいですし、資料や数字ばっかりです。

速報としてお伝えしますが、ポイントは文章で書くように意識したつもりですので、重く感じられる方は、資料は読み飛ばしてください。

また、2/26(火)に詳細が届くため、私自身もまだ細かい部分は把握できていないことをご了承ください。

まず、一般会計は前年度-21億円の656億円です。3年連続の前年割れ予算です。まぁ、当然ですね。

中身を見ると、歳入は、

歳出は、

となっています。

【歳入】

市税は、個人市民税と固定資産税の伸びを見込み、

地方消費税交付金は、10月からの消費税アップを見込んで、伸びる想定です。

市債発行は昨年度より10億円抑え、54億円です。

【歳出】

民生費、土木費、消防費の減の理由はまだ分かりません。

教育費は、五位中学校横に、新小学校のための用地を取得するため、増となっています。

よく予算発表には「こういう想いで策定した!」と伝えるためにネーミングがつくのですが、今回の予算は、

『持続可能な未来を拓く足がかり予算』

というネーミングになっています。「足がかり」とは「きっかけ」という意味ですね。

予算への想い、と、代表的な事業も発表していますので、紹介します。括弧の中は千円単位の金額で、さらに括弧の中は前年度の予算です。

最後に、みなさんが一番気になるのは、「財政再建は今どんな状況なんだ?」ということではないでしょうか?

結論を先に言うと、市の回答としては、「計画より若干速いペースで再建は進んでいる」ということでした。

ここも削るのかよ、という部分は多分にありますが、全体としては順調に進んでいるようです。

1年前に発表した「財政健全化緊急プログラム」の進捗状況も、今日発表しています。

毎年8億円ずつ改善して5年で40億円を改善したい、としておりましたが、31年度は10億円改善できる見込みです。

依然として歳出超過には変わりありませんが、残り20億円になります。

今回はここまでとさせていただきます。

この後、2/26(火)に詳細な予算書が届き、突っ込んで審議していくことになります。

3月議会は3/1(金)から始まります。

2019年01月14日

【市議会】

平成31年度予算への要望を手渡しました。

こんにちは、高岡市議会議員の瀬川侑希です。

昨年末、髙橋市長に会派「高岡だいすき会」としての平成31年度予算への要望を手渡しました。

手渡した後、要望の背景・想いを説明しました。

昨年度から訴えていること、今年度議会質問で取り上げたことを中心に、「広く」ではなく、範囲を絞って要望したつもりです。

要望の一部をご紹介すると、


このような感じです。

昨年度から訴えていることに関しては、下記、昨年度のブログをご覧下されば幸いです。

この要望。昨年度のものを見返してみると、進展があったものがいつくかあります。例えば、ふるさと納税に関しては、昨年度約5,000万円の寄附額でしたが、今年度は中身をリニューアルし、もしかしたら1億円を超えるかもとのこと。市の努力が結果に結びついたよい例で、とても嬉しく思っています。

今年度新しく要望したことは、継続して追いかける意味でも、議会で取り上げたことが多いですが、それ以外では例えば、

・「14歳の挑戦」から派生して、「13歳の予習」「15歳の復習」を実施

を要望しました。

「14歳の挑戦」とは、富山県の方はご存知の方が多いでしょうが、県内の中学2年生13・14歳を対象に行われている職場体験です。

様々な県で同様の取り組みもあるでしょうが、富山県は
早い段階(1999年度)から始め、期間も原則5日間と大規模で、現在では県内全ての中学2年生が参加しています。

官民問わず、地域の様々な職場が受け入れ先として協力して下さることで成り立っており、中学生には就業を意識する貴重な機会となっています。

この「14歳の挑戦」。

職場体験をきっかけに、学習のスイッチが入る中学生がいるという話を聞くことも多く、これだけでも素晴らしい取り組みだと思いますが、高岡市内の中学校には、「独自に」この取り組みを発展させ、「13歳の予習」「15歳の復習」のような形で、中学1年生・3年生を対象に、派生させたプログラムを組む学校があります。

学校の中だけで完結する話ではないので、実施には相応の負担もあるでしょうが、私は、なりたい職業があることは学習の大きなモチベーションとなりうると考えており、なるべく様々な機会があればよいと思っています。

これに限らず、中学校ごとに個性ある取り組みがあるでしょうが、中でもよい取り組みは、横に展開して、「高岡市全体で実施する特色ある取り組み」に昇華させてもよいのではないでしょうか?

現在高岡市では学校再編の議論が進んでいます。いくつかの地域では、学校再編に伴い、新校舎建設が要望されています。ハードももちろん大事ですが、このようなソフトを議論し、投資する市になればいいなぁ、と考えています。

2018年12月18日

【市議会】

12月定例会で私がした質問

おはようございます、高岡市議会議員の瀬川侑希です。

 

早いものでもう年末ですね…。

平成最後の年末…。

昭和59年生まれの私にとっては、自分の人生のほとんどが「平成」の時代だったので、とても感慨深いです。

 

あと4か月ちょっとで次の元号に…。

名残惜しくはありますが、あとわずかとなった「平成」をかみしめながら、

残りの「平成」を、そして次の元号になっても、1日1日、一所懸命活動してまいります。

 

 

今回は、12月定例会で私がした質問を掲載します。

 

 

12月定例会では大きく4つの項目について質問しました。

「12月定例会提出 一般会計補正予算について」

「予算の使い切りを防ぐ施策について」

「公園の活用について」

「子育ての環境について」の4つです。

予算の捉え方という大きな話から始め、個別の話に入っていきました。

 

①まず、12月定例会提出 一般会計補正予算について質問します。

12月定例会には61億9千万円の補正予算が提出され、そのうち53億4千万円が市債でまかなうことになっています。ですが、その市債発行のうち44億6千万円は、今ある市債を、より低い金利で借り換えるものですので、実質的な市債発行は8億8千万円になります。

ここで少し、財政健全化緊急プログラムを振り返ります。

2月に発表した、「財政健全化緊急プログラム」ですが、1年目の4分の3を過ぎようとしています。この間、プログラムで立てた目標に向かって、歳出の削減、そして歳入の確保、歳出・歳入の両面から着々と順調に進んでいる印象を持っております。恐らく1年目は目標の8億円改善を達成できるのではないでしょうか。

そんな緊急プログラムですが、プログラムでは市債発行額を75億円以内としていました。9月定例会までは63億8千万円だった市債発行額が、12月定例会に提出された補正予算によって、借換債を除くと72億6千万円まで迫ってきました。これから3月補正予算もあります。3月補正予算も含めて、75億円以内を堅持できる見込みでしょうか?

⇒(答弁)堅持する。

 

②緊急プログラムで75億円以内とした市債発行額ですが、「75億円までは発行できる」と思ってもらっては困ります。財政を立て直すのが本来の目的です。そのためには発行額は少ないに越したことはありません。「75億円と設定したけれども、目標としてはもっと少なく抑えたい」のような姿勢が大切だと考えます。「75億円までは発行できる」という意識で予算化していることはないでしょうか?

⇒(答弁)ない。可能な限り市債の発行を抑制していきたい。

 

③次に、大きな項目2つ目として、予算の使い切りを防ぐ施策について質問します。

これは役所でも民間企業でも同様に起こりがちな現象ですが、予算を余らせると翌年度の予算が減らされる恐れがあるので、使い切ろうとする力が組織内で働きます。

これは一般論ですが、年度末に出張が増えたり、備品が購入されたり、役所においては道路工事が増えると噂されることもあります。

当然ですが、予算は本来、事業を行い、「目的とする成果を達成するために」つけられるものです。目的を達成することが前提になりますが、1年間を通して事業を進める中で、より効率的なやり方を見つけ、当初想定していたよりも少ない予算で目的を達成できることもあるでしょう。お金をかけなければいけないところにはお金をかけるべきですが、市役所も我々議員も、税金で働いていますので、なるべく少ない予算で目的を達成しようとする姿勢は、常に持っていなければいけないと感じています。

そこで2点質問します。まず伺いますが、予算の使い切り体質を防ぐために取り組んでいることはあるのでしょうか?

⇒(答弁)まず、予算編成時に必要最小限の予算計上としている。年度途中においても、必要最小限の予算執行となるよう努めている。

→私もサラリーマンだったので感覚として持っていますが、認めたくはないでしょうが、現実に「使い切り」は存在すると思います。今回の答弁は使い切りの有無には触れず、要は「使い切りにならないように努力している」というものでした。努力は努力で認めつつも、現実に発生する「使い切り」をもっと無くすために、もう一歩踏み込んで具体策を作る必要があると感じました。この部分は消化不良な部分なので、今後も突っ込んで聞いていきます。

 

④というのも、現実に翌年度の予算が減らされる恐れがあるので、使い切り体質を防ごう防ごうと口で言うだけでは効果が薄く、効果をあげるためには、インセンティブを働かせる、減らした場合に獲得できるものを提示することが効果的だと考えます。

例えば、人事評価に反映させる。翌年度、同額の予算を保証する。その部署が提案する新規事業への予算を優先的につける。など。これらは民間企業や他の自治体で既に取り組んでいる例があります。そこで、当初より少ない予算で目的を達成した部署には、インセンティブを与える仕組みがあればよいと考えますが、見解をお伺いします。

⇒(答弁)必要最小限の予算執行は行政として当然。一方、過度な節約は本来の事業目的を失してしまう危険性もある。

 

⑤ここからは個別の話に入っていきます。大きな項目3つ目として、公園の活用について質問します。

高岡には様々な公園がありますが、特に2つの素晴らしい公園があると思っています。「古城公園」と「おとぎの森公園」です。

まず、古城公園について質問します。古城公園は明治時代に公園として開放され、平成29年は年間のべ86万人が来園されました。古城公園にはお堀、城跡、神社、文化施設が存在し、また中心市街地にあるため、市民が思い思いの目的で訪れやすい公園です。

そしてなんといっても古城公園の魅力は、春は桜、夏は緑、秋は紅葉、冬は雪景色、四季折々の姿が楽しめる自然公園であるということではないでしょうか。しかし、多彩な植物が生息する古城公園ですが、どこにどんな植物があるのか、また珍しい植物なのかどうか、訪れる方目線で分かりやすく紹介されているとはいえません。例えば、植物を紹介する案内表示。すべての植物につけてください、という意味ではありませんが、もう少し案内表示を増やし、来園者に楽しんでもらえる、「へーこんな植物なんだ」と思ってもらえるようにしてはいかがかと思います。そこでお聞きします。現在一部にしかついていない、植物を紹介する案内表示を増やす計画はあるのでしょうか?

⇒(答弁)桜の紹介プレートは来春増やす予定。その他の植物へも検討していきたい。

→古城公園には21種類の桜があり、そのうち10種類に紹介プレートがついていましたが、全21種類に紹介プレートがつくことになります。

 

⑥また、現在つけているもの、新しくつけるものを含めて、案内表示にQRコードなどをつけ、見頃の季節以外でも見頃の姿を紹介できるようにしてはどうでしょうか?植物には旬の季節が存在しますが、旬の季節以外にもその姿を紹介することで「またその季節に見にこようかな」と思ってもらえる可能性があります。

⇒(答弁)大変有意義なので、検討していきたい。

 

⑦次の質問に移ります。古城公園は21万平方メートルという広大な敷地です。広大だからこそ、訪れる方もどこにどの植物があるか分かりにくくなっています。今年命名された新品種「コシノカモザクラ」ですが、せっかく訪れた方も、どこにコシノカモザクラがあるのか分からない、という声をお聞きしました。ホームページには彫刻作品マップや歌碑マップがありますが、季節ごとに表情が違う古城公園の特性を活かし、春夏秋冬のモデルコースを作り、どこにどんな見頃の植物があるか、パンフレットやホームページなどで紹介してはどうでしょうか?訪れる度に新しい発見がある古城公園です。春も夏も秋も冬も、4つの季節すべて楽しんで頂けるように、魅力を分かりやすく伝える仕掛けをしてはいかがでしょうか?

⇒(答弁)「高岡古城公園散策ガイド」に春夏秋冬のモデルコースがあるので、ホームページへの掲載を検討する。

→春夏秋冬のモデルコースはあるのですが、道順の掲載が中心になっています。どこにどの植物があるか、植物情報を充実させればさらに古城公園の魅力が発信できる、と思っています。

 

⑧古城公園について最後の質問になりますが、動物園についてお聞きします。無料で楽しめ、またPOPがおもしろいということでファンも多い動物園は古城公園内の人気のスポットです。特にPOPに関しては、来園者により楽しんで頂こうという、職員の努力が感じられ、素晴らしい取り組みだと思います。頻繁に更新される「飼育ブログ」にも職員の気持ちが感じられます。一方で、園内は目新しさがないようにも思います。全国を見渡すと、話題性のある動物を迎え入れたり、リノベーションの考え方で施設を捉え直すことで新たな価値を生み出している例も存在します。そこで、動物園の今後の方向性を教えてください。

方向性を市民に伝えることはとても重要だと思っています。「動物園をこうしていきますよ」と発信することで、「また行こうかな」「今までは素通りだったけれども、古城公園に来たから寄ってみようかな」という気になる方もきっといらっしゃると思います。

⇒(答弁)県内外から多くの方にご来園いただいているものの、園としては現状維持を中心に考えている。

 

⑨次におとぎの森公園について伺います。まず、今年度設置完了予定の、全天候型の遊び場の整備に関して、感謝申し上げます。富山県は雨が多く、かねてから雨の日の子どもの遊び場を望む声が多かったので、大変嬉しく思っております。さて、「ふわふわドーム」が設置されます。もともとのイメージ図がアスレティックだったので、最初ふわふわドームと聞いた時は戸惑いましたが、取材を重ねると「屋外の遊具とすみ分けができてよい」と好意的な意見が多く、素晴らしい判断だったと思います。この遊具に関して、安全性の面から1点お聞きします。現在の計画では、「ふわふわドーム」の周りに柵を設置する予定です。柵のあるふわふわドームはあまり見た事がなく、また完成イメージ図では遊具と柵の距離が近いように見受けられます。ふわふわドームは上にも跳ねますが、斜めや横にも跳ねる可能性がありますし、利用者同士がぶつかって思わぬ動きが起こる可能性もあります。周りの柵にぶつかって怪我をしないように安全性をどのように確保するのか、教えてください。

⇒(答弁)ドームの外側に2メートル以上の安全領域を確保する。

 

⑩公園について最後の質問です。今回取り上げた2つの公園にはどちらも素晴らしい広場があります。古城公園の本丸広場とおとぎの森公園の森のお祭り広場です。それぞれ雰囲気の違う広場ですが、どちらも気持ちのよい空間で人が集うには格好の場所のように思います。

この2つの広場、ハレの日ケの日という言葉がありますが、ケの日である日常で楽しんでもらっている場所であることは理解しています。しかし、両広場はハレの日にもぴったりの場所だと感じています。かつては本丸広場には野球場があり賑やかな場所だったと聞きます。また、森のお祭り広場には、当初LIVE会場がありました。例えば、場所の価値を最大限活かすために、民間からアイディアを募り、音楽や食事を楽しむ催しなどを開催してはどうでしょうか?見解をお伺いします。

⇒(答弁)公園のもつ安全で広い野外空間を、市民や民間事業者のアイディアにより活用していただくことは、公園への愛着や親しみ、また地域のにぎわい創出にもつながるので歓迎する。公園利用の可能性を探っていく。

 

⑪最後の大きな項目として、子育ての環境についてお尋ねします。

先ほどの全天候型遊具の整備や、子ども医療費助成など、高岡市が取り組んでいることは理解しております。しかしながら、それでもまだ昨年度に高岡市が行った子育てに関するアンケートの結果で、「経済的支援が充実しているか」という問いに「そう思わない」という回答が「そう思う」を上回った事に対し、その原因をどう捉えていますか?

⇒(答弁)具体的な原因は特定できていないが、保育料の軽減や子ども医療費助成の拡充などを求める傾向が表れたと考えている。

 

⑫また、それを改善するために、何を変えていこうと考えていますか?

国は2015年に「出生動向基本調査」というものを実施しました。夫婦の予定子ども数が理想子ども数を下回る理由として最も多いのは、「子育てや教育にお金がかかりすぎる」というものでした。国全体でそうですが、高岡市にとっても少子化は課題だと思います。課題の原因の一つがこのような調査によって分かっているので、今より少しでも課題解決に向けて取り組んでいってほしいと思います。

⇒(答弁)来年10月からの保育料無償化を円滑に行うなど、経済的な負担感の軽減に努めていく。

 

⑬最後に放課後児童クラブ、いわゆる学童クラブに関して質問します。
現在政府が検討している学童クラブの職員基準緩和が実施されれば、高岡市の学童クラブにどう影響するのでしょうか?

⇒(答弁)増加するニーズに対応し、保育の受け皿整備につながる。一方、保育の質や児童の安全性の確保への影響も考えられる。

 

現在、高岡市の学童クラブは平日18時まで開所のクラブが大部分で、17時半までの学童クラブも存在します。学童クラブは留守家庭の児童が対象です。つまり家族は働いています。市内への勤務であればまだしも、市外に勤務していれば、17時前に退社しなければいけません。必然的に職業の選択は狭まります。私はやっぱり、行政は、思い切って仕事ができるように、学童クラブの体制を整える必要があるのではないかと考えます。

最後の質問ですが、職員基準緩和を機に、平日の19時まで開所が可能な学童クラブ数を、高岡市総合計画第3次基本計画の目標10クラブに留めず、さらに増やしてはと考えますが、見解をお伺いします。

⇒(答弁)基準の見直しについては慎重に検討していきたい。まずは総合計画の10クラブの目標達成を目指す。

 

以上が私がした質問です。

 

 

次回3月定例会は、来年度予算が発表され、また財政健全化緊急プログラムの2年目の中身も発表された後となる、大変重要な議会です。

毎回100%の力で取り組んでおりますが、特に、3月議会は120%でぶつかります。

2か月しっかりと準備をして臨みたいと思います。

2018年10月10日

【市議会】,【教育】

高岡市初「中学生議会」が開催!

高岡市議会議員の瀬川侑希です。

 

この夏、個人的にはとても嬉しいニュースがありました!

 

高岡市初となる「中学生議会」が開かれたのです!

 

20年前に中学生だった私も、傍聴席で「中学生議員」全員の質問を聞きました。

 

【中学生議会 概要】

・開催日:8月29日(水)

・参加者:市内12校から2名ずつ、計24人の中学生

 

 

実は、昨年の12月議会で私は「高校生や若者の議会を開いては?」と質問していたので、

形は変われど、若者の政治参加や街づくりへの関心形成、郷土教育にもつながる、中学生議会が開催されて非常に嬉しいです。

 

【中学生議員の質問(抜粋)】

・ 高岡にゆかりのあるYouTuberに新商品を使ってもらい、楽しく紹介する動画を配信してもらっては?

・ 今後、確実に外国人労働者が増えると考えるが、増えてからの対応ではなく、どのような準備をしておくか?

・ 高岡市は子どもの発達障害への取り組みは進んでいるように思うが、成人の発達障害への取り組みが足りないのではないか?

 

上記の質問は、その一部ですが、全体的に市議会議員1年生の私から見て中学生議員たちの質問には心動かされる点が多くありました。

・ 中学生ならではの視点があったこと

・ (上記の一方で)大人顔負けの深い考察・掘り下げがあったこと

自分の住んでいる地区のみに限定されるような質問がなく、高岡市全体を考える質問だったこと

「未来の高岡にはこうあってほしい」という、自分なりのビジョンに基づいた未来志向の質問だったこと

 

私自身、過去のブログにも書きましたが、

「〇〇校区代表ではなく、高岡市全体の代表」という姿勢と、

政策を考える際には「30年後の未来を想像した時に、いま必要だと思うこと」という基準を設けて活動しています。

https://segawayuki.net/blog/opinion/koku/

https://segawayuki.net/blog/opinion/「30年後」の未来に僕らは立っている/

 

中学生議員たちの質問にも、私と同じく、高岡市全体を見る姿勢や、未来志向を感じました。

早く、彼らが大人になって「高岡だいすき会」のメンバーになってくれないかな、と期待しています(笑)。

 

 

【中学生議員たちの感想】

後日、中学生議会に参加した生徒から、感想文が届きました。

全員がこの「中学生議会」の全てに満足したというわけではなかったようですが、

不満も含めて、非常にエネルギーに溢れた文章で、楽しく読ませて頂きました。

 

 

【今後の改善点】

今回、まず初めての開催ができたこと自体が高岡市にとっては一歩前進だと思います!

しかし、私たち大人側がもう一歩工夫できることがある、と私は考えます。

それは、「実際に予算の使い道を決める」ところまで持っていってほしいという事です。

 

「議場で提言する」ということと、

「実際に政策を実行にうつす」ということにはやはり大きな隔たりがあるからです。

 

参考事例として、愛知県新城市には「若者議会」というものがあります。

愛知県新城市は人口5万人程度の街ですが、2015年から、若者がまちづくり政策を検討し、実際に1,000万円の予算の使い道を決める、そういった機関を設置しました。

自分の考えを市が聞いてくれる、自分の考えが市の政策に繋がっているという体験は、

充実感となり、会社でいう愛社精神ならぬ、市を愛する気持ちに繋がるかと思います。

 

 

今回の中学生議会自体はごく低予算で開催できるものですが、

せっかくいい仕掛けをしているので、もう一歩踏み込み、若者が実際に少額でも予算決定ができる仕組みになれば、効果が倍増するのではないでしょうか?

 

中学生議員たちの感想に触れ、彼らが大人になる頃までに、絶対に今よりもさらによい高岡市にしよう、と想いを一層強くしました。

これからも頑張ります!!

2018年10月04日

【市議会】

9月定例会で私がした質問【財政健全化緊急プログラム・都市計画マスタープラン・防災】編

こんにちは、高岡市議会議員の瀬川侑希です。

 

前回のブログでは、9月定例会の質問のうち、「学校再編統合」に関するものだけを載せたので、今回はそれ以外の、

「財政健全化緊急プログラム」「都市計画マスタープラン」「防災」についての質問をご報告いたします。

 

【9月定例会一般質問 『財政健全化緊急プログラム』】
①財政健全化緊急プログラムは、約40億円の歳出超過を5年間で解消するというものだが、1年ごとの目標がある。年度の目標を達成するためには、月ごと、週ごと、より期間を細かく区切り、絶えずチェックをして軌道修正する事が欠かせない。

9月でちょうど半年なので途中経過について伺う。

今年度の歳入の確保について、市税を滞納されている方から徴収する事などで、昨年度より5,000万円歳入を増やすという目標だが、どれだけ達成できているのか?また、年度目標達成のために、今年度から取り組んでいる事はあるのか?

⇒(答弁)本年度から「滞納整理班」及び「収納班」の2班体制にし、業務内容を特化する事で徴収業務の強化を図った。8月末で2,420万円歳入を増やせているので、これを継続し、今年度目標を達成する。

 

②使用料・手数料の適正化やその他の施策(例:広告料収入やネーミングライツ、クラウドファンディング)で、2,000万円歳入を増やすという目標だが、半年経過してどれだけ達成できているのか?また、年度目標達成のために、これから何を改善していくべきと考えているか?

⇒(答弁)自販機設置やボールパーク高岡の広告掲載で、800万円の収益を上げた。また、ふるさと納税は8月末時点で前年度同期間より570万円増えている。ふるさと納税に関しては、納付が集中する年末に向けて新たな強化策に取り組みたい。

 

③3月定例会で私のした「稼ぐことをミッションとする部局横断的な部署をつくってはいかがか」という質問に、「全庁横断的なワーキンググループをつくりたい」という回答であった。これまでにこのワーキンググループでどのような成果があったのか?

⇒(答弁)3月にワーキンググループを設置し、議論を重ねてきた。本格実施は31年度以降になるが、実効性の高い、ふるさと納税や公有財産の活用については、今年度中に一定の成果を出したい。

 

 

【9月定例会一般質問 『都市計画マスタープラン』】
④「都市計画マスタープラン」と「立地適正化計画」について問う。この2つの計画は、おおむね20年後の都市の姿を展望しつつ、その先の将来も考慮して策定し、「居住誘導区域」や「都市機能誘導区域」を設定するもの。住居を居住誘導区域に誘導するため、現時点で検討している施策はどのようなものがあるのか?

⇒(答弁)居住誘導区域は、自動車を利用しなくても徒歩や公共交通を利活用しながら安心して暮らせるライフスタイルを提案するもので、長期的かつ緩やかに居住を誘導したい。子育て世帯や移住・定住者への居住支援、空き家・空き地の利活用などを検討している。

 

⑤居住誘導区域がありつつも、市民の気持ちとしては、少しでも費用を抑えながら住居を取得したいと思うものだし、不動産会社としても居住誘導区域から外れていてもリーズナブルな土地を紹介したいと思うものだ。計画を実行に移すには、不動産会社はキープレイヤーであり、不動産会社の協力なくして計画は進まないと思うが、不動産会社とどのように連携していくのか?

⇒(答弁)本計画の策定には宅建業協会にも参加してもらった。市と同協会がお互いの理解を深めながら、引き続き連携し、お互いの役割分担のもと施策に取り組んでいく。

 

 

←今年度の総合防災訓練

←今年度の総合防災訓練

【9月定例会一般質問 『防災』】
⑥今年は日本各地で大変痛ましい自然災害がいくつも発生した。記録的な猛暑、大阪府北部地震、西日本豪雨、そして9月に入ってからも北海道で大規模な地震が発生し、多くの尊い命が奪われた。

災害が頻発する中、私たちは今まで以上に災害に備える必要がある。

被害を最小限に防ぐには、いちに「自分の置かれている状況の認識」、にに「訓練」、さんに「実際の行動」、このスリーステップでの対策をすべきだと考える。
まずは、災害が起きやすい場所はどこか、実際に起きた時どこに避難すべきか、市民全員が、自分の置かれている状況を認識する事から始まる。その点で防災マップは有効なツールだと考えるが、現状防災マップは全戸配布されていない。すぐに全戸配布を徹底すべきではないか?

⇒(答弁)一部の方には届いていない。希望される方には市役所1階総合案内での配布を行っている。

 

⑦次に、「訓練」である。訓練をしているかどうかで避難のスピードが違うし、訓練の質が高まれば、被害を少しでも抑えられると考える。今年の災害を踏まえ、防災訓練に関し、どのような見直しを行ったのか?

⇒(答弁)近年の水害の増加を受け、昨年度より、水害想定の総合防災訓練を実施。

 

⑧そして、「実際の行動」だが、8月31日の大雨により、高岡市は1万人以上に避難勧告を出した。しかし、避難所に行かれたのは約40人であった結果をどのように受け止めているのか?

⇒(答弁)避難者については、避難の対象地域であるかどうかの理解、避難の方法などの周知が不足していた事もあったのではないか。

 

⑨西日本豪雨では、避難指示が実際の避難行動に繋がらないという問題点が浮き彫りになった。結果的に、策定していたハザードマップと同じように被害が広がり、早い段階で避難指示を出していたにも関わらず、多くの犠牲を伴ってしまった。高岡市でも避難行動に繋げるためには現状をそのままにする事なく、何らかの施策が必要と考えるが、見解は?

⇒(答弁)先ほどの総合防災訓練の他に、出前講座などを活用して地域ごとの避難行動についても周知を図っている。

 

 

以上が私がした質問です。

特に自然災害に関しては、予測を上回る災害も起こっております。他人事ではないと、市民が関心を持っている「今」だからこそ、少しでも被害を食い止めるために、できる備えはしていきたいと思って質問に立ちました。

2018年09月20日

【市議会】,【教育】

9月定例会で私がした質問【学校再編統合】編

こんにちは、高岡市議会議員の瀬川侑希です。

高岡市議会は現在、9月定例会の会期中です。

私にとっては、今回が市議会議員になってから4回目の質問でした。任期としては11月で1年となるのですが、年4回しかできない質問としては、この9月定例会で1周した事になります。

私は、今回「どうしても」確認したい事があり、質問に臨みました。(冒頭の2枚の写真のような表情になってしまうくらい、気迫を込めて臨んだのです。)

その「どうしても」確認したい事というのは「学校再編統合」に関する質問でした。私の気迫が記者の方にも伝わったのか、富山新聞の「記者席」に取り上げていただきました。

この記事を読まれた方はいらっしゃいますでしょうか?

取り上げていただいた事は大変ありがたいと思っていますが、一方、私の意図はこれだけでは伝わらないと感じます。

そこで、今日のブログでは9月定例会で行った質問のうち「学校再編統合」に関する部分の全文を掲載します。

※後日、その他の質問(「財政健全化緊急プログラム」「都市計画マスタープラン」「防災」)についてもこのブログでご報告いたします。

 

【9月定例会一般質問 『学校再編統合』】

(略)

次の大きな項目として「学校再編統合」について伺います。

①まず、高校の話です。2021年度末で閉校となる高岡西高校の利用に関し、高岡市としてはどのようなアイディアがあるのか教えてください。高岡西高校は県の施設であり、跡地をどのように利用するかも基本的に県が考えるものだとは思います。しかし、石井富山県知事も「地元のニーズや希望を聞きたい」とおっしゃっています。高岡西高校は小学校に隣接しており、様々な可能性が考えられます。ぜひ、高岡市としての考えを聞かせてください。

 

次に小学校の話に移ります。6月議会に引き続き、五位中学校区の小学校再編を取り上げます。もちろん、ここに至るまで、地元においては、話し合いを重ねられ、要望をまとめられてきた、その努力には敬意を表しております。しかし、その後の高岡市の議論の進め方に疑問があるため、質問致します。

 

まず、ケーブルテレビなどでご覧の方もいますので、議論の前提となる事を時系列で話します。

4月から7月にかけて有識者による「高岡市教育将来構想検討会議」が開かれ、五位中学校区の小学校再編に関して、議論がなされました。

この間、市議会では、私が6月定例会の質問で新小学校建設にかかる建設費はいくらか、と質問を致しました。

7月27日に「高岡市教育将来構想検討会議」から教育長に、五位中学校隣接地に統合小学校を建設すべき、と報告がされました。

それを踏まえ、8月7日に市長と教育委員会による「高岡市総合教育会議」で、五位中学校隣接地に統合小学校を建設する事が決定されました。

一方、財政面からは、8月29日に有識者による「高岡市財政健全化アドバイザー会議」から、学校再編統合は、新小学校建設ではなく既存施設の活用を基本とする、との提言が市長にありました。

 

それらの事を踏まえて、質問してまいります。

②私から、6月の議会で、「新たに五位中学校区内に小学校を建設する際に必要な土地取得費と建設費をそれぞれ教えてください」という質問をしました。6月時点での回答は、「小学校建設の費用は今後算出していく」との事でしたが、その後費用は算出されましたでしょうか?予定している統合小学校に関し、土地取得費と建設費はいくらを想定しているのか、教えてください。

③というのも、8月7日に新小学校を五位中学校の隣の土地に建てる事を決定されました。隣の土地に建てるという事は、新たに高岡市が土地を取得するという事です。しかし、その事を話し合っていたはずの「高岡市教育将来構想検討会議」と「高岡市総合教育会議」では土地取得費と建設費の検討がなされなかったと認識しています。なぜ、費用面での検討がないまま、五位中学校隣接地に新しい小学校を整備することを決定できるのか、その見解を聞かせてください。

④次の質問に移ります。新小学校を建設すると、跡地利用の問題が1校分増える事になります。3小学校の跡地利用に関し、現時点でのアイディアはあるのか、教えてください。

⑤次に、この項目最後の質問として、高岡市が設置した2つの有識者会議を取り上げます。教育の事を話し合う「高岡市教育将来構想検討会議」と、財政の事を話し合う「高岡市財政健全化アドバイザー会議」です。くしくも、この2つの会議から正反対の提言がありました。「高岡市教育将来構想検討会議」では新小学校建設推進、「高岡市財政健全化アドバイザー会議」では新小学校建設ではなく既存施設の活用を基本とする、というものです。どちらも高岡市が設置した有識者会議です。今のままでは財政健全化アドバイザー会議の提言を1回目から破る事になってしまいます。市はこの2つの会議から出た提言、どちらを選択するのでしょうか?

 

もう一度言いますが、私がなぜ、この新小学校建設の問題を、6月議会に引き続き取り上げたかというと、市民の目線からみると、金額を知らないのに建設を決定するプロセスが、不可解にみえるからです。

 

マイホームを建てる際に、いくらかかるのか分からないまま「この場所に家を建てよう」という大事な決定をする家族がいるでしょうか?

あるいは、新社屋を建設する際に概算金額を知らないまま、建設場所を決定する企業はあるでしょうか?

 

高岡市はなぜこのような決定ができるのですか?

自分のお金ではなく、高岡市のお金だからこのような決定がなされているのではないでしょうか?

私は、今回みたいな決定を繰り返していたから、高岡市は今の財政状況になったのではないかと思います。どのような行政の分野でも、必ず費用について、議論のテーブルにあげて話し合う事を徹底してください。

(略)

以上が、今回『学校再編統合』に関して私が行った質問の全文です。「記者席」にあるように、今回の質問では明確な答えが得られませんでしたが、この思いが多くの市民の方に共有され、また市長や市役所のみなさんにも届くことを願っています。

 

(市の答弁要約)

①⇒県の今後の動向を注視してまいりたい。

②⇒今後内容を精査し、費用等を算出してまいる。

③⇒位置は、地域の状況に即して総合的に検討し、五位中学校の隣接地への建設が望ましいと確認された。

④⇒関係の方々のご意見をお聴きしながら、検討を進めてまいりたい。

⑤⇒高岡市財政健全化アドバイザー会議では、「小中学校等の再編統合にあたっては、教育の充実等に重きを置き、一方で限られた財源の有効活用を図る観点にも留意する必要があることから、既存施設の活用を基本としつつ、総合的な観点から再編統合を進めるよう助言する」との意見をいただいている。また、高岡市教育将来構想検討会議の提言においても、「厳しい財政状況を踏まえ、教育委員会においても限られた資源を集中して教育の充実に充てることができるよう、教育充実に向けた持続可能な体制を整える事が必要である。教育の充実に後れを取る事がないように、また、将来の世代に大きな負担を押し付けるような事とならないように」との意見が明記されている。このように両者において基本的な考え方は共有されており、教育委員会としても、限られた資源を最大限に活用し、持続可能な体制を整え、未来を担う子どもたちの教育の充実に、誠心誠意取り組んでまいりたい。

2018年06月22日

【市議会】

6月定例会で私がした質問

こんにちは、瀬川侑希です。

 

大雪に苦しんだのがつい先日のようですが、じりじりとした日差しの日が多くなってきました。

季節の変わり目、体調を崩しやすい季節ですので、お気を付けてお過ごしください。

 

今回は、6月定例会で私がした質問を掲載します。例によってこのシリーズは長いです…。

 

 

財政の再建を始めた高岡市であるため、事業を縮小する話が多くなってしまっていますが、

市民が安心して高岡市に住み続けるために、

子どもたちが「夢」を持てる街を作るために、

「必要な部分には」投資をしていかなければなりません。

また、すべての事業が市の貴重な財源を使って実施するものです。

その効果を少しでも高められるよう努めていくべきと考えます。

 

前半は、もう一工夫、もうひとひねりで、さらによい結果を生みだせないかという視点で、

例として今年に入ってから市内で行われた「ポーランドレスリングチームの合宿」と「THEドラえもん展」を題材に、

「ホストタウン」と「観光」、まず大きく2つのテーマを取り上げました。

 

最初に、大きな項目1つ目として、「ポーランドレスリングチームの合宿」を含む、東京オリンピック・パラリンピックに向けたホストタウン事業に関して。

①現在、高岡市は富山県内唯一の「ホストタウン」になっており、相手国ポーランドと相互交流を図っています。その一環として、先月、ポーランドレスリング女子チームと全日本女子チームの合同合宿が竹平記念体育館で行われました。世界レベルの競技力を間近で見ることができ、訪れた市民の方々には大変刺激になったのではと思います。

オリンピック、パラリンピック自体は東京を中心とした地域で行われますが、合宿や観光を通じて日本の様々な地域に海外の方々の目が向き、また地方に住んでいる私たちにとっても、海外の方々との交流が盛んになり、そして子どもたちが「世界」というものに意識が向くきっかけになればと願っています。

そこで、最初の質問です。「ホストタウンを通じて、高岡市はどのような街になりたいのか、高岡市の目標を教えてください。」

ホストタウンの取り組みは素晴らしいと思いますが、まだまだ市役所主導であり、市民と距離があるように思います。

「ホストタウンを通じて、こういう高岡市にしたいんだ!」と発信する事で、市民と思いが共有でき、一体感が生まれるのではないでしょうか。市民の盛り上がりや参加がなければ、高岡市はオリンピックが通り過ぎただけ、市民にとっては他人事、自分とは関係ないことに税金が使われた感覚になってしまいます。

⇒(答弁)ホストタウンの取り組みは、スポーツ振興だけではなく、人的、経済的、芸術・文化的な相互交流を通じて、市の魅力を磨き発信する格好の機会。スポーツの素晴らしさに触れ、スポーツや運動に気軽に参加する市民を増やしたい。スポーツ以外でも、市民のみなさまがそれぞれの得意分野で力を発揮し、国内外から高岡にお越しいただいたみなさまに、誇りと自信をもって高岡を案内する光景が、ここかしこで見られる街にしたい。

 

②次に、高岡市ではポーランドレスリングチームの、オリンピック直前合宿を含む3年連続の合宿開催が決まっていますが、「ポーランドレスリングチーム以外に、他の競技・他の国にアプローチはしないのでしょうか?」

高岡市はバドミントン競技が盛んですし、先月15日、アゼルバイジャン共和国の駐日特命全権大使が、石井富山県知事を表敬訪問され、富山県で合宿をしたい、との意向を示されたりもしています。市民にとって世界と交流できる機会です。積極的に取り組んではいかがでしょうか?

⇒(答弁)受け入れの可能性がある種目があれば、関係の団体とも連携を図りながら、実現にむけ協力していきたい。

 

③さて、ホストタウン関連事業として、合宿や大会が今後も定期的に開催されていきますが、取り組み始めたこの時期だからこそ高岡市に提案したいのは、会場での観戦だけでなく、会場に行くまで、会場からの帰りを利用し、市民の健康意識を高める施策を実施してはどうでしょうか?という事です。(前回のブログで書いた、市内飲料会社と連携した、健康づくりの提案をしました。同じ内容なので割愛。)

⇒(答弁)振興策を考え、気軽にできる運動をぜひ普及していきたい。

 

大きな項目の2つ目は、「THEドラえもん展」を含む、観光施策について。

④まず、3月16日から5月6日まで開催した、THEドラえもん展TAKAOKAについてですが、来場者は5万5千人を超え、幅広い世代に大変な好評をいただきました。開催にあたって、日本を代表するアーティストの方々との交渉は大変な事も多かったでしょうが、その苦労のかいあって大成功となりました。

中身ももちろん素晴らしかったのですが、私が今回嬉しかったのは、イベント開催前から、市役所の担当部署から「事業として黒字化する」という意気込みが感じられた事です。もちろん数字だけで測れない部分もあり、黒字にならなかったから失敗だというつもりもありませんが、「本企画展の高岡市としての収支を教えてください。」恐らく黒字になっているのではと思いますが、そうであれば、今回の経験を一過性のものにせず、市役所全体にも自治体経営の意識を広げるきっかけにしていただければと思います。

⇒(答弁)現在清算中だが、支出した金額相当の収入はありそう。

 

⑤さて、THEドラえもん展はSNSでの拡散効果が非常に大きかったと考えます。そこでもう一つお聞きします。フラッシュなどで作品を傷めないよう配慮が必要だと思いますが、「今後の美術館企画展でも、積極的に作品保有者と交渉するなどして、集客アップのために写真撮影を許可してはどうでしょうか。」

⇒(答弁)著作権者の権利保護や鑑賞環境確保に十分配慮しながら、できる限り写真撮影を可としていきたい。

 

⑥この項最後の質問として、市全体の観光施策について質問します。現在、高岡市も富山県も「台湾」からの観光誘致に力を入れています。一方で、欧米人観光客の訪問数は全国平均よりかなり少なく、逆に言うと、まだまだ伸びしろがあるように思います。そこで、「台湾をはじめとしたアジアの観光客だけではない、欧米の観光客に対する高岡市への誘致をどのように考えているか教えてください。」

⇒(答弁)欧米の観光客は観光消費額も大きいため、広域観光連携による周遊観光の促進、SNS等の活用による情報発信、関係機関への地道な働きかけを行い、誘客増につなげていきたい。

 

 

ここから後半です。大きな項目の3つ目として、現在の高岡市の最大の懸念事項である財政問題について伺いました。今回は、財政問題の中でも特に、今後避けては通れない、小学校の再編に注目して質問。小学校の再編は、財政の観点だけでなく、子どもの教育にとっても必要だと考えています。

⑦現在、高岡市は五位中学校区内の3つの小学校を統合する準備を進めています。そこで、まずお伺いします。「新たに区内に小学校を建設する際に必要な土地取得費と建設費をそれぞれ教えてください。また、3つの小学校を解体する場合に必要な費用と3つの小学校を解体しない場合の年間の維持管理費をそれぞれ教えてください。」

⇒(答弁)算定していない。解体しない場合の年間の維持管理費は、直近で廃校となった西広谷小学校では、年間約140万円であった。

 

⑧というのも、校区内の中心に近い東五位小学校は昭和50年に建設され、市内で東五位小学校よりも古い小学校は11校も存在します。新しい小学校とは言えませんが、耐用年数もまだ迎えていません。この状況を踏まえれば既存の小学校を使う案にも合理性があると思いますが、「なぜ既存の小学校を使わないのでしょうか?」

⇒(答弁)まだ決まっていない。4月に設置した「高岡市教育将来構想検討会議」で、既存の小学校を使うか、新しく建設するか、意見をいただく。

 

⑨また、「新たに小学校を建設する場合、特にプール建設に関わる費用と年間の維持管理費を教えてください。」プールは学校施設の中でも、特に季節性のある施設で、小学校の場合、夏しか使われません。一方で、市内には多くの民間の事業者が保有するプールがあります。「新たに小学校を建設する場合であっても、すべての施設を建設するのではなく、せめて特定の季節しか使わないプールは、民間のプールを活用するなどの方策は取れませんでしょうか?」

⇒(答弁)プール建設には約1億2000万円かかる。年間の維持管理費は約50万円。民間のプールの活用については、全国の先進的な取り組みの事例を今後把握していきたい。

 

⑩さらに、この小学校統合はこれから順次迎えるであろう、他の小学校統合のモデルケースとなります。

決して当該地区だけの問題ではありません。

今回、新小学校を建設する事で、「新しい校舎を建設することが前例になり、今後の小学校統合において、既存の建物を使う案を、検討しなくなる懸念はないのでしょうか?」「以前新しい小学校が建ったから、私たちの地区の小学校も統合するなら新しいものを作ってくれ」という声があがった場合、私たち市民が納得する説明ができるでしょうか?

高岡市は現在、公共施設削減を進めており、新小学校を建設し、既存の小学校の跡地利用の問題も抱えるとなると、スピード感がなくなるばかりか、さらに公共施設を抱える事になり、今後の財政に大きな影響を及ぼします。

「今」だけでない、「数十年後の未来」も考えた判断をぜひともお願い致します。

⇒(答弁)限られた財源である事を認識し、各学校が置かれた諸条件を踏まえ、その中で最大の教育効果が期待できる環境を整えていく。

 

最後の項目に。

⑪繰り返しになりますが、財政が厳しい高岡市ではありますが、「必要な部分には」投資をしていかなければなりません。

私は、これからの世代であったり、子どもたちに投資する、そんな街にしていきたいと考えていますが、高岡市は子どもたち、子育て世帯にかける予算がまだまだ少ないように感じます。

学童クラブに関して、2点質問します。まず、この項の1点目として、「核家族共働き世帯、また、ひとり親世帯が社会全体で増えている中で、高岡市の学童クラブ希望者数は今後10年でどのように変化していくと予想しているのでしょうか?」

というのも、日本政策投資銀行、北陸支店のレポートで、今後子どもの数自体は減っていくのに、核家族共働き世帯、あるいはひとり親世帯が増えているという社会情勢の変化によって、学童クラブ希望者数は北陸地域においても今後10年増えていく、というものがありました。高岡市における予測をお伺いしたいと思います。

⇒(答弁)高岡市も、就学児人口は減少していくが、学童クラブ希望者数は当面の間増加すると見込んでいる。

 

⑫そして、最後の質問として、「現在でも支援員の確保が困難な中、今後放課後児童クラブ希望者が増えるのであれば、抜本的な対策が必要だと思いますが、どのような検討を行っているのでしょうか?」

学童クラブは様々な懸念事項はありますが、学校後に子どもが集まる、ある意味稀な場になっています。それを利点と捉え、通常の授業ではできない、英語教育やプログラミング教育を教えたり工夫を凝らせば、高岡らしい独自の教育が実践できるのではないでしょうか?

⇒(答弁)今年度からシルバー人材センターの派遣事業を活用し、支援員の確保に努めている。現在の支援員は「地域の方の紹介」がきっかけの方が多いので、「支援員を募っている」ことを多くの市民に知っていただける環境づくりが効果的と分析している。

 

 

以上が私がした質問です。

この中でも特に、小学校統合の答弁は非常に不可解な回答でした。

再質問をして明らかになったのですが、

既存の小学校を使うか、新しく建設するか審議する「高岡市教育将来構想検討会議」にも、土地取得費や建設費は示していないとの事。

金額が分からないのに、どうして既存の小学校を使うか、新しく建設するか、決められるのでしょうか…。

 

高岡市は年間約60万円を節減するため、市役所内のエスカレーターを止めました。

エスカレーターがあった方が便利なのは分かります。しかし、私はこういった一つ一つの積み重ねが大切だと思います。

一般に小学校の建設費は20億~30億です…。