2017年12月18日

【市議会】

高岡市の借金は、誰に返させるのか?

こんにちは、瀬川侑希です。

 

まだ12月議会の会期中ですが、次回3月議会では、来年度の予算編成が争点になりますので、一度「高岡市の借金」に関して、おさらいをしておこうと思います。

 

高岡市の2016年度決算をみると、

歳入732億円に対し、借金の残高は1,128億円でした。

 

入ってくる以上のお金を借りている(1.5倍以上!)とは、一般の感覚からすると、やはりちょっとびっくりします。家庭でも、家を買ったり、車を買ったり、、、借金をする事はありますが、ローンを組み、毎年返済していきます。

 

しかし、逆に高岡市は少しずつ借金を増やしています。先日、市長が「財政健全化緊急プログラム」を発表しましたが、これは、今後毎年40億円の歳出超過が見込まれるので、5年で40億円、毎年8億円ずつ減らし、「2022年度当初予算編成時までに歳出超過の解消」を目標としています。という事は、「2021年度までは借金が増え続けますよ」と発表した事と同じであり、「これ以上増えるのか、、、」と私は強いショックを受けました。

 

これをグラフで示すと、下のようになります。きれいな「右肩上がり」。借金は1,200億を超えるでしょう。

←「貯金」は2010~2017のみ抽出し、また、「財政調整基金」「減債基金」「合併地域振興基金」のみの合計

 

私は、これ以上の借金の積み増しは、どうしても我慢できません。みなさん、どこまでの借金なら許せますか?

 

辞書によると、「借金・・・借りた金銭」とあります。自分のお金ではなく、「借りた」お金です。現在は払えないので、「未来の自分」からお金を借りています。

当然、借りたものは返さなければいけません。個人の借金の場合は、その個人が将来返せばよいのですが、自治体の場合、「借りた世代」ではなく、「将来の世代」が払う事になります。

 

「将来の世代」が払う借金は、言い換えれば「自分の子や孫」が払う借金でもあります。どこの世に、自分の子や孫が払う借金を、どんどん増やす親がいますでしょうか…。

 

私は、借金がすべて悪いと思っているわけではありません。高岡市の今の借金によって、駅前も開発されましたし、新幹線駅もできました。しかし、歳入の1.5倍以上の借金を残している状態で、これ以上の借金の積み増しは、してはいけないと思っています。

 

今の世代の責任として、いずれバトンタッチする将来世代に対して、彼らがかじ取りを担うときに、思い切って政策を実行できる状態にしておかないといけないのではないでしょうか?

将来は将来の問題が必ず起こります。その時に過去に積み上げた借金のせいで、身動きが取れない状態になっていたら、、、そう考えると、私は今の状態を続けている事がとても悔しいです。

 

借金が膨れ上がった高岡に、将来世代は住みたいでしょうか?

借金を増やして作られた高岡に、住みたいでしょうか?

みなさん、大事な大事な子や孫のために、少しでも借金を減らしませんか?

 

 

もしかしたら、近くの施設や今まで出ていた補助金が無くなるかもしれませんが、子や孫のために、我慢しませんか?

(私のばあちゃんは、勝木原(のでわら)から街中まで、歩いて米を運んでいたそうです。それより不便になる事なんてないはずですから!)

2017年12月11日

【市議会】

高岡市議会 12月定例会(前編)

こんにちは、瀬川侑希です。

 

こちらは高岡市議会「12月定例会」の日程表です。12/4(月)~12/20(水)の17日間が会期となります。

 

今回は、「議会って何をしているの?」に関して、高岡市議会「12月定例会」を例に、時系列を交えながらお伝えしたいと思っています。

 

11/20(月)の高岡市議会は、「臨時会」で、議長・副議長の選出など、「組織づくり」のような位置付け、1日だけの開催でした。

なので、「12月定例会」が私にとって実質、最初の議会になります。

 

では、「12月定例会」では何をしているのか?というと、大きく2つに分けられます。

それは、『市政のチェック』『市民の要望を届ける』です。

まさに、この2つは市議会議員の仕事の根幹だと思います。

 

まず、『市政のチェック』ですが、

初日の12/4(月)に市役所側から、「今回の定例会で通したい議案」が提案されました。

高岡市議会の「12月定例会」でいうと、約8億の一般会計補正予算、約12億の特別会計補正予算、国の法律改正に伴う条例(高岡市のみで通用する法律のようなもの)改正、公共施設の指定管理者の指名、などがありました。

 

これをその日から2週間ほど、自分で調査する事になります。

そして、12/14(木)にそれぞれの議案をどの委員会で議論するか振り分けられ、12/15(金)or12/18(月)に委員会が開かれます。

 

ここで、「委員会」というものを説明しないといけないですが、

市役所の業務は多岐に渡るので、全議員が全案件を議論するのではなく、議員にも専門性を持たせ、自分のジャンルに該当する案件だけ話そうよ、という方法が取られています。

 

いわゆる「常任委員会」と呼ばれるもので、高岡市には「総務文教常任委員会」「民生病院常任委員会」「産業建設常任委員会」という3つの常任委員会があります(私は、「産業建設常任委員会」に所属する事になりましたが、これも1年でローテーションしていくようです)。

12/4(月)に市役所側から出された議案が、この3つに振り分けられ、議員それぞれは、自分が所属する常任委員会の案件のみ、委員会で議論する事ができます。そして、会期中に、委員会としての意見をまとめ、最終日12/20(水)に、全議員が出席する本会議に報告され、採決がされます。

 

自分が所属しない常任委員会の案件は、議論には参加できず、採択のみで関わる事になります。

 

 

もう一つが、『市民の要望を届ける』です。

これは、いわゆる「一般質問」と呼ばれるもので、議員ひとりに20分の持ち時間(それに対する市役所側の返答は40分)が与えられ、12月定例会提出議案だけでなく、広く市政一般に対する質問・提案ができます。

会期の中盤に行われる事が多く、今回でいうと、12/11(月)、12/12(火)、12/14(木)に行われます。

 

私の質問は、明日12/12(火)10時~11時となり、子育て環境政策、人口政策、財政について質問します。

 

本日は同僚議員7名が一般質問を行いました。

鋭い指摘もたくさんあり、特に、

「議員や市民であっても企業誘致のセールスマンになれるよう、みんなに渡せるセールスシートや動画を用意したらどうか?」

「新高岡駅で伝統産業の展示をしているが、展示だけじゃなく、触れられるようにすべきだ。それで食事ができる仕掛けをしてもいいじゃないか。」

「公共施設の再編が、面積論で語られるのはおかしい。費用を抑制するのが目的のはずだ。」

などはとても素敵なアイディアだと感じました。

 

まだ数日ですが、議会に参加してみての第一印象として、

①一般質問の返答に「検討していきます」「前向きに」が多い。「努力目標」になっており、強制力が無い事に無力感を感じる。

②自分が所属しない常任委員会の案件は、議論には参加できず、歯がゆい。

③市役所に質問をぶつける場はあるが、議員同士で意見を戦わせる場が公にはない。

などと感じています。会期が終わった時には、違う事を思っているかもしれず、また振り返ってここで書きます。

 

まずは、明日頑張ります!!