2017年08月22日

〇〇校区代表ではなく、高岡市全体の代表として

こんばんは、瀬川ゆうきです。

 

高岡市内のさまざまな地域を回って政治活動をしていると、

「地域はどこ(どの小学校区)からなの?」

とよく聞かれます。

 

もちろん、自分のパーソナリティーをより理解してくれようとして聞いて下さる方もいらっしゃるのですが(そういう方は自然と分かるものだと活動を通して実感!)、多くは、「自分と同じ校区だったら関心持つけど、違う校区なら自分とは関係ないや」、という意味が含まれているように感じます。

 

一方で、

「何をしたいの?」

とはあまり聞かれません。

 

生まれた地域、住んでいる地域はもちろん大事です。過ごした時間も違うので、見える景色も違うでしょう。それぞれの町内・校区に住んでいるからこそ気づく、細かな課題はたくさんあります。地域を歩いて回っていると、小学生の通学路になっているのに歩道がなくて、子どものすぐ横を車がビュンビュン通り過ぎる光景を目にすることがあります。そんな道を見つけたときは「はやく整備したほうがいいなぁ」と実感します。このような校区・町内に住んでいないと気づきにくい課題を、ないがしろにするつもりは全くありません。

しかし、自分の校区の事ばかり考えてしまい、「高岡市全体をどうしたいか?」という議論が置き去りになってしまっているのが、今の市の現状ではないかと感じています。

 

となりの校区にある施設が自分の校区になければ、欲しくなるのは分からなくはないですし、家の前の道路は整備してほしい、信号もカーブミラーも今よりあった方がいい、という思いも分かります。

 

ですが、市の予算は無限ではありません。「ない」→「ある」のゼロかイチかではなくて、立ち止まって「本当に必要なのか?」と問う姿勢、また、「費用に対してどれだけの効果があるのか?」という民間企業(家庭でもそう!)だったら当たり前に持っている感覚を、市のお金の使い道にも、もっと持つべきだと思います。そのお金はもちろん、高岡市の皆さんは支払っている税金です。

 

自分の校区の「ないもの探し」をして、埋めていった高岡市って魅力的な街でしょうか?自分の子ども、自分の孫に残したい高岡市ってそういう事でしょうか?そうではなく、校区からの課題をしっかり受け止めつつも、予算などの制限がある中で高岡市全体の行く末を決断していくことが今、求められていると強く感じています。

 

いまを生きる私たちの決断が、30年後の未来の世代の暮らしに影響を与えます。その証拠の1つが、新高岡駅です。新高岡駅がいまの場所に建設されることが決まったのが1982年のことでした。そして2017年の現在、高岡市は「2つの高岡駅」があることを考慮して様々な政策を検討しなければならない状況です。

「30年後」の未来に僕らは立っている

 

同様に、今の私たちの行動が、30年後の子や孫の世代の暮らす高岡に大きな影響をプラスの方向にも、マイナスの方向にも与える可能性があるのです。だからこそ「ないもの探し」の不満を埋めていくだけの町づくりではなく、高岡市全体の未来の方向性を見据えて政策の判断ができる人材が必要だと思います。

 

「地域はどこ(どの小学校区)からなの?」(←事実の確認)ではなく、

「何をしたいの?」(←考えの確認)と聞く方が増えれば、聞かれる人のレベルも上がるので、ちゃんと仕事をする人が増えていくと思います。この街のそういうところも変えていきたいです。

そうなって、みんなで街の未来を考えられる街になればいいなぁ、と地域を回りながら考えています。