2023年08月03日

6月定例会で私がした質問(2/3)

こんにちは、富山県議会議員の瀬川侑希です!

前回に引き続き、6月に行った県議会での一般質問に関して、その続きを書いていきます!

(6)続いて、厚生部関連で1問。

高齢化の進展に伴い、富山県内の認知症である方は、人数も割合も、これからも年々増えていく予想がされています。現在、人数でいうと富山県で6万人~7万人が認知症であるという推計がされていますが、さらに増えていく予想です。

なるべく発症しない、発症しても進行を遅らせる、といった取り組みが必要ですが、毎年、行方不明になる事案が起こり、そして残念ながら痛ましい事故も発生しています。

ハードルがあることも理解しますが、行方不明は命にかかわる。そういう意味で、行方不明になっても早期に発見できる、そんな仕組みが、発症者がより多くなるので、ますます必要になってくると感じます。

先週の教育警務委員会で私、質問しましたが、県警としても多くの時間を認知症行方不明者の捜索にかけています。ここが第一義だとは思いませんが、認知症の行方不明者の早期発見は家族や地域住民の安心に繋がるだけでなく、警察業務の負担軽減にも繋がる面があります。QRコードやGPSグッズの活用など、これまでより発見に向けて踏み込んだ取り組みをすべきだと考えますが、有賀厚生部長に見解をお聞きします。

→(回答)市町村域を超えて、迅速に連携することが大切。企業や警察と連携するなど、地域での見守り体制の整備に取り組んでいる。QRコードは13市町村(今年度4つ増えた)、8市町でGPS端末を希望する方に貸与、という状況。市町村会議を通じて、効果的な取り組みについて意見交換・情報交換を引き続き行っていく。

(7)次の質問に移ります。ここ最近、若い女性の流出が課題と言われるようになりました。男性に比べて女性は戻ってこないと。ある頃から、頻繁に言われるようになったと感じています。

しかし、この課題設定は本当に合っていますでしょうか?確かに、男性と比較すると若干、女性のUターン率が低いのは事実です。ですが、最新の人口移動調査では富山県の男性のUターン率は沖縄に次いで全国2位、女性のUターン率は全国3位です。どちらも全国でトップクラスなんですね。「流出」とか「Uターン率」という言葉を出す時、1人残らず戻ってもらう、Uターン率100%が正義のように考える、のかもしれませんが、そんなことはありえません。

若い女性の流出が課題ではなく、入ってくる方が少ないことが課題であり、全国で既に2位。3位。伸びしろが少ないUターン施策から、県外の方の流入増施策に大胆にシフトチェンジするべきだと考えますが、新田知事に所見をお聞きします。

→(回答)確かに女性のUターン率は全国第3位だ。流出が課題ではなく、出入りでマイナス(社会減)が課題。とはいえ、本人やパートナーが本県出身であることは、移住先の有力なきっかけとなる。移住・UIJターンどちらも取り組んでいく。

(8)この項、最後の質問になります。

2022年度の県内の法人倒産率は残念ながら全国ワーストとなってしまいました。個人事業主を含めた倒産件数は63件。その内訳をみてみると、新型コロナウイルス関連倒産は27件で、半数近くを占めています。

このニュースを見て、自分も議員という仕事をしているものとして、責任を感じます。

残念、悔しいですし、何かできなかったかと、思います。

当然ですが、新型コロナは事業者に責任があるものではありません。コロナが広がった時、県は警戒レベルを上げ、街への人出は減り、特に飲食店の事業者からは悲鳴のような声を聞きました。困っている方を、しかも目の前で困っている方を救うのが、政治や行政の仕事だと思って、私も何度も議会で取り上げ、支援を求めてきました。

何もやらなかったと言うつもりはありません。ビヨンドコロナ補助金など、色んなメニューも作りました。でも、倒産率全国ワーストと結果が出たからには、やってきたことは正しかったのか、何か他にもできなかったのか、振り返る必要があると思うんです。

およそ1年前、「国の金だからいい」ではダメだと、マンボウの適用を国に求めず、飲食店への支援を求めなかったこともありました。

今だからこそ振り返って、この判断は正しかったのか、だから倒産率が増えたのではないか、、、現実で目の前で出血して苦しんでいる方いたら、モラルうんぬんではなく何よりもまず助けようとすると思うんです。事後の今だからこそ、見えるものがあると思います。

新型コロナでダメージを受けている業種への支援メニューを作るなど、県としてもっとできることがあったのではないでしょうか、新田知事の見解をお聞きします。

→(回答)暮らしを支えつつ、生産性の向上などにより賃金が上昇し、経済の好循環を実現することが重要。県民の実情を丁寧に聞き、必要な対策を講じていきたい。

今回はここまで!続きは次回!

なお、映像は、

富山県議会インターネット中継-録画中継 (jfit.co.jp)

上記で半年くらいは視聴できる予定です!ぜひ!

それではまた!