2020年06月07日

富山県知事選挙に向けた、推薦者選考について

昨日6月6日(土)、報道の通り、2020年10月に行われる富山県知事選挙における自民党推薦の候補者を選考する会が行われました。自民党の推薦を得ることを希望した、新田氏・石井氏のスピーチが行われましたので、ご報告します。自民党の富山県議会議員34名がお2人のスピーチを聴き投票しました。

昨夜、 私は SNSで速報として、自身が投票した方・理由を発信しました。 日頃から私を応援してくださっている支援者の方にご報告するためです。ただ、私の表現の拙さから想いが正確に伝わらない部分があり、SNSの難しさを感じました。

ご存じの通り、知事は「政党」が決めるわけではなく、「富山県民」が投票によって決めます。

今回はあくまで「政党」の推薦の話ではありますが、私のところには市民の方から「新田氏・石井氏の話を聞いてみたい」という声が複数届いていましたので、昨日のお2人のスピーチがどんなものだったのか、ご報告したいと思います。

私自身は、今回の推薦者選考過程をなるべく県民にオープンにしたいと思っていました。そのため、LIVE配信などをすべきであると執行部に提案してきました。結果としてLIVE配信の実現は叶いませんでしたが、私に今できることとしてこのブログを書きます。

※下記は私のメモをもとに記載します。

6/6(土)

13時30分~13時40分 新田氏

13時50分~14時 石井氏

でスピーチが行われました。

新田氏

私の原点は両親から学んだ、自分のことよりも誰かのため、という精神だ。

(以下、過去のご経歴の紹介がありましたが、ここでは割愛します。)

県政にかける想いは3つある。

1つ目は民間企業の当たり前を取り入れるということだ。

2つ目は誰ひとり取り残さない、多様な意見に耳を傾けることだ。脳関連障がいを持っている人を支援するパイロットクラブというものがある。JC活動で出会い、富山でパイロットクラブを立ち上げ、会長も務めた。

3つ目は時代を先読みして、スピード感を持って実行することだ。日本海ガスでは、地球温暖化防止のため、ガスの原料を天然ガスに転換するために莫大な先行投資を行った。国に先駆けて、スピード感を持って実行することの大切さが実を結んだ。

これから各自治体が移住者集めに必死になる移住の戦国時代に突入する。そこでは、選ばれる地方になる必要がある。テレワークが可能な超高速回線をいち早く整備し、行政手続きのデジタル化を推進し、遠隔医療や遠隔教育でトップレベルの医療・教育を提供しなければならない。

民間企業ではデジタル化は当たり前。台湾のマスク販売体制のように、データに基づく政策のスピーディーさを実現しなければならない。自分自身も1993年よりインターネットを活用し、今でもパソコン、スマホ、タブレットを使いこなし、チャットやZOOMも駆使している。

最後に、県民が主役の富山県、支える政治を実現したいと思っている。ワンマンではない支える政治を実現する。多くの県民が新しい知事を求めている。県議会、市町村、民間企業と心をひとつにして、県民の命、県民の幸せのために汗をかきたい。

石井氏

私は、ふるさとに希望を持って、県民が幸せに暮らせるような富山県を作りたい。

これまでの16年間では、約400億円の構造的財政赤字の解消、新幹線、税の偏在是正などに取り組んできた。構造的財政赤字が解消でき、ようやく自分のやりたいことがやれる段階に入った。

これからの富山県には、時代の先を読んだ、企画力・実行力が必要だ。コロナで県税は数百億円の減収になってしまうだろう。だからこそ、国にもお願いしながら、財源を見つけ、反転攻勢の手を打ち続けなければいけない。私の強みが活かせる。現在、好調のため予算額に想定より早く到達するコロナ関連の補助金があるが、そういう場合などには柔軟に予算額を増やして対応していくつもりだ。

コロナで改めて実感したことが2つある。

1つ目は東京一極集中の是正だ。今こそ、分散型国土を作る必要がある。2つ目はデジタルトランスフォーメーションだ。デジタル革命をこの機を逃さず、進めなければならない。

東京にあらゆるものが集まりすぎている過密の弊害にみんなが気付いた。ピンチをチャンスに変え、富山県への移住を強く訴えていきたい。また、新幹線の大阪延伸、県西部のLRT化、関電の黒部ルート開放、をなんとしても実現したい。

県政にはまだまだたくさんの課題がある。この解決のため、また、富山県の更なる発展、飛躍のために、県民のみなさまのお幸せのために、全力を尽くしてあたりたい。

以上が新田氏・石井氏のスピーチからの抜粋です。※メモできたことからの抜粋であることをお許しください。今後もお2人が街頭、SNSなどで発信されると思います。

結果は石井氏24票、新田氏7票、白票が3票。私は石井氏に投票しました。

ここからは私の判断の理由です。

私は、「民間目線・市民目線」を大切にしたいと思って活動しているつもりです(議員になったのは2年7か月前ですし、実際サラリーマンとして過ごした時間の方が長いです)。そのため、政治家としてもですが、いち「市民・県民」として話を聞いていました。

新田氏は10分間のスピーチのうち、手元の紙に視線を当てながらお話される時間が4割程度を占め、また、私には棒読みのように感じられました。県民にもこのように話されるのかな?と感じてしまいました。

私は、石井氏の武道館やテクノドームの進め方に不満があります。また、石井氏は長く県知事を務めています。ここらへんで後進を育てる側に回っていただくのもよいのではないか、とも思っています。

そのような想いもありますが、昨日の石井氏からは、これまでの取り組み、やり残したこと、そして「こういう富山県にしたいんだ」「私に担わせてほしい」という想いを述べられ、正直に言って並々ならぬ熱意を感じました。

政治には政策(これが無い方は信頼できません)、リーダーシップ(コロナで全国のリーダーを見て、なお感じました)、そして困難さえ乗り越える情熱が必要だと思っています。

政策は現職と新人なので横に置いても、情熱を感じられなかった方を選ぶことはできませんでした。

また、ここに至るまで、新田氏にスピーチの場が与えられない可能性もありました。しかし、「同等の条件を」と主張した人がたくさんいました。私もそのうちの1人だと思っています。いわば、新田氏に与えられたチャンスの場だったわけですが、準備不足を感じました。「今」に全力を傾けられない方は、応援できません。

新田氏は私が石井氏に投票したのを知った後も、個別にメッセージをくださいました。私のような若輩者にも気を配ってくれ、人として尊敬しております。また、選挙に挑戦される、そのこと自体にも敬意を表しております。ぜひ、頑張ってほしいなとも思います。

しかし、私は石井氏を応援します。石井氏の政策のすべてが私の考えと一致しているわけではありませんが、それはお互い「こうしたい」があるからであり、健全な形だと思っています。

私は覚悟を持って決めました。決めたからには全力で戦います。

立候補されるすべての候補者の方には、ご自身の言葉で県民に政策・想いを伝えていただきたいです。
富山県民が「この人に知事になってほしい」という人が見つかる選挙にしたいです。