2020年07月02日

6月定例会で私がした質問(3/3)

おはようございます、富山県議会議員の瀬川侑希です。

前々回、前回に続いて、6月定例会での3つ目のテーマ「7月オープンの富山県子ども・若者相談センター」部分を掲載します。今回が最終回です。

続いて、「子ども・若者総合相談センターについて」3問お聞きします。

7月にオープン予定の「富山県子ども・若者総合相談センター」というものがあります。ひきこもり、ニート、不登校など、子ども・若者が抱える悩みが複雑化・深刻化していることから、ワンストップで子ども・若者に関する相談に応じるために設置するのだと思いますが、まず、設置の狙いについて、厚生部長にお聞きします。

→(回答)幅広い分野に跨る子ども・若者の相談に対し、一次的な受け皿となって相談のたらい回しを防ぐとともに、適切な支援機関に繋ぐ役割を果たすため、今年度新たに設置する。このセンターでは、電話やメールによる対応のほか、他機関に繋いだ案件の状況把握やフォローアップ、関係機関によるケース会議、県内支援機関に関する情報収集等を行う。

私も議員活動をしている中で、「一体、どこに相談したらいいのか分からない」という声をよく聞きます。ただでさえ悩んでいるのに、必要以上に相談機関を探し、疲れ果ててしまうということもあるそうです。だからこのセンターの設置は、子ども・若者や、保護者の気持ちに寄り添った、素晴らしい施策であると、大変期待しております。

一方で、懸念もあります。例えば、最新の数字、平成30年度の県内2つの児童相談所への相談件数は3,770件、県総合教育センター内の教育相談、24時間いじめ相談、24時間子供SOSダイヤルへの相談件数は5,148件と、大変多い状況があります。

そこで、子ども・若者に関する県への相談件数は年間何件で、そのうち何件の相談が同センターへ移ると想定しているのか、厚生部長にお聞きします。

→(回答)例えば、ひきこもり地域支援センターへの相談は令和元年度で1,265件、富山地域若者サポートステーションへの相談は令和元年度で1,940件、県総合教育センターへの相談は令和元年度で5,957件、児童相談所への相談は平成30年度で3,770件など。既存の他機関の相談がすべて移行するわけではないと考えている。センターを設置している同規模人口の複数の県においての相談件数を平均すれば、だいたい年間1,000件程度の相談があると見込んでいる。

すべて移行するわけではないとのことですが、足し合わせると年間で1万件を超える県内の子ども・若者に関する相談を、新しくできるセンターでは、1つの窓口で人員体制が1~2名とのことです。今年からなので、運営しながら毎年修正を加えていけばいいと、ほかの相談窓口だったら思いますが、このセンターにかかってくる電話は、悩んで悩んで、やっとの想いでかける電話もあると思うんです。私は、絶対に見逃しちゃいけないと思っています。 本日最後の質問に移ります。全県を対象に1つの窓口で、人員体制が1~2人では、応対がパンクしてしまうことが想定されますので、増員することや電話に出られない場合は必ずこちらから折り返すなど、せっかくの相談を絶対に見逃さない仕組みが必要と考えますが、厚生部長にお聞きします。

→(回答)センターの開所時間中には、常に1名以上で相談する体制を確保するほか、電話だけではなくメールでも相談を受け付け、今後はSNSの活用を検討していく。相談件数は年間約1,000件程度、1日に換算すれば平均4件程度を想定。センターの役割が、まずは一次的な受け皿で、適切な支援機関に繋ぐことであることを踏まえると、十分対応できるのではと考えている。ただし、センターの周知が進み、相談件数が増えれば、連絡を逃さないよう、必要に応じて受付の仕組みを工夫したり、相談体制の見直しを図るなど、協議していきたい。

平均すると1日4件という前提のもとに立つのか、1件でも見逃さないという前提のもとに立つのかで、対応は必ず変わってくると思いますので、私は1件でも見逃してはいけないという想いでいます。ぜひ検討ください。

以上で質問を終わります。

以上が3つ目のテーマ「7月オープンの富山県子ども・若者相談センター」部分です。

全体を振り返って、、、

①コロナ対策の予算振り分けは適切だったのか:については、
富山県のコロナ対策は全体的にはよくやっていると思うが、困っている方はまだまだいらっしゃるので、国の財源だけでなく富山県としてもしっかりお金を使ってほしい

②テクノドームの別館整備:については、
(映像で見るとより分かりやすいように思いますが、)石井知事の本音のようなものを聞け、意思あるところに道はできるとも思うので、知事の考えるテクノドーム別館を応援したい気持ちもある。しかし、役割分担、相乗効果はやっぱり私にはまだイメージできない

③7月オープンの富山県子ども・若者相談センター:については、
悩んで悩んで、やっとの想いで行われる相談は、1件たりとも見逃してほしくない

このようなことを感じています。

質問を通して理解が深まった部分もありますし、質問前の想いをより強くした部分もありますが、この3テーマを選んで県にぶつけられて、よかったと感じています。質問を作るにあたり、取材させて頂いた方々に対しては感謝申し上げます。

コロナの影に隠れるようになってしまっていますが、コロナ対応と並行して、色々なものが動いています。また、決定もされています。

テクノドームに関しては、「既に方向性が出たものを聞いても変わらないから質問すべきではない」というありがたい(?)意見もありました。私は高岡市選出の7人の県議会議員の1人でしかありませんので、私の意見=高岡市の意見と思っているわけではありません。

しかし、方向性を決めた検討会に参加していない、多くの高岡市民の声を届ける責任があると思いました。また、今だけがよければいいわけではなく、30年後もテクノドーム別館は残っていきます。負担にならないよう、未来の世代のことも考えながら決定していく責任があると考え、若い世代代表として取り上げました。

議論を通して、私がなぜ懸念しているのかを分かってもらえたと思いますので、引き続き、意見も言いながら、チェックしていきたいと思います。

これから暑い夏に入ります。また、コロナが終わったわけではないので、気の休まらない日々が続きますが、体調に気を付けながら、困ったら力を合わせながら、夏とコロナを乗り切っていければなと思います!

それでは、また!

(ちなみに、マスクは近所のサカエ金襴さんのものです。カラーも豊富でオススメです!)

https://www.zaf-zen.com/product-page/%E5%A4%8F%E7%94%A8-%E6%B4%97%E3%81%88%E3%82%8B%E5%88%B6%E8%8F%8Cuv%E3%83%9E%E3%82%B9%E3%82%AF

なお、映像は、

https://toyama-pref.stream.jfit.co.jp/?tpl=play_vod&inquiry_id=1071

こちらで9月までは視聴できます。よかったらぜひ!