2020年04月28日
コロナ対応臨時議会
こんばんは、富山県議会議員の瀬川侑希です。
–
4/28現在、富山県の新型コロナ感染者数は188人。残念ながらお亡くなりになられた方も7人…。
本日、コロナへの対応のために、1日完結の臨時議会が開かれました。
–
提出されたのは、一般会計で355億円の大型の補正予算。富山県の一般会計年間予算は約6,000億円なので、5%以上の数字になります。
–
全会一致で成立しました。
今回は本日成立した355億円の主なものを紹介していきたいと思います。
–
1 医療体制の整備
・軽症者の宿泊施設の確保(カナルパーク借り上げ) 3.2億
・医療機関への防護具、人工呼吸器の整備支援 2.4億
・医療機関へのマスクの配備 2.1億
・アビガン増産緊急支援(県内企業による増産のため、原材料費を支援) 2億
・新型コロナ患者の入院医療費の公費負担 1.8億
・新型コロナ患者の入院病床の確保(感染拡大に備えた医療機関への空床補填) 1.3億
・医療従事者の心身負担軽減のための宿泊支援 0.7億
–
2 感染拡大防止対策の強化
・文化施設のトイレ洗面台の自動水栓化、相談窓口へのスクリーンボード設置等 2億
・県庁におけるテレワーク推進(150人分のテレワーク環境と市町村とのテレビ会議システム導入) 1億
・小学校の休校に伴う放課後児童クラブへの支援 0.7億
・放課後等デイサービスへの支援 0.6億
・PCR検査の富山大学委託及び民間検査機関分の自己負担額公費負担 0.6億
・感染拡大防止の周知、感染者の人権配慮などの情報発信 0.5億
・オンライン授業の環境整備、特別支援学校の1人1台端末 0.5億
・県民向けマスク購入券の配布(世帯最大100枚分のマスク購入券、購入は自己負担) 0.5億
–
3 雇用の維持と事業の継続
・中小事業者への実質無利子、無担保融資 281億
・休業要請に係る中小企業、個人事業主への協力金 30億
・中小事業者の①感染防止②販路開拓③新商品開発④IoT、AI活用⑤働き方改革の支援 3億
・個人向け緊急小口資金等の増額 3億
・給食への県産和牛肉活用 2.7億
・家計が急変した世帯の高校生に対する教育費負担の支援 1.6億
・新型コロナの影響による雇止めや被解雇者の臨時雇用 0.9億
・県出身大学生への「富富富」送付 0.2億
–
4 経済活動の回復に向けた取組み
・県民向け県内観光地旅行商品の割引販売の支援、県外向け地場産品ネット販売支援 2.7億
・観光地の魅力ブラッシュアップ 0.5億
・反転攻勢期の誘客促進準備事業 0.4億
–
5 今後への備え
・新型コロナ感染症対策予備費 5億
–
以上5つの柱の、主だった施策を取り上げました。
医療体制への支援。事業者へは休業の協力金もありますが、基本は無利子無担保融資。
–
もちろんこれで十分だと思っているつもりはありません。すぐに第2、第3の支援の準備に入りたいと思います。
–
–
本日は県立学校の5/31までの臨時休校延長も発表されました。恐らく市町村管轄の小中学校も近い対応になると思われます。
–
全国では、休校延長しない地域もあります。また、都会の私立学校を中心に、休校延長する地域でも既にオンライン授業が整っている学校もあります。
–
育った地域で教育に差が生まれることに対しては、今回仕方が無い部分も分かりますが、個人的には非常に抵抗感があります。
–
そんな中、例えば、高岡市教育委員会の取り組み。
ケーブルテレビで録画し、今公開されている動画は全部見てみました。素晴らしい動画がある一方で、お世辞にもクオリティが高いとは言えない動画も混ざっていますが(笑)、どれも手仕事が感じられ、
なにより、「生徒の学びを止めないために何かできることはないか」と取り組んだ教育委員会は素晴らしいと思いました!
–
家にネット環境がない、ケーブルテレビに加入していない、など、統一の施策をやろうとしても揃わないこともあると思います。だからやらなかったのはこれまでですが、今は緊急事態。
オンライン授業、動画の配信、ケーブルテレビ、DVD、、、あらゆる手を使って、「学びたい」生徒のために環境を提供すべきであると考えます!