2018年03月20日

3月定例会で私がした質問(前半)

こんにちは、瀬川侑希です。

 

今回は、3月定例会で私がした質問を掲載します。

長いので、前半と後半の2回に分けようと思います。(それでも長いです…。ご容赦ください…。)

 

まず、質問方法としては、12月定例会で行った「一括質問・一括答弁」ではなく、「一問一答」という方法を選択しました。

 

この2つの方法、大きくは、以下のような違いがあります。(すべて「高岡市議会の場合」です。「一問一答」が無い議会もあります。)

「一括質問・一括答弁」…質問時間は20分。質問者が全質問を続けてした後に、市役所側が一つ一つ回答する。答弁者は市役所側が決める。

「一問一答」…質問時間は25分。質問者と答弁者が一つの質問ずつ交互に話す。答弁者は質問者が指定できる。12月定例会と3月定例会のどちらかでしか選択できない。

 

3月定例会は来年度の予算を決める議会であるため、少しでも質問時間を確保したかったのと、

「一問一答」には答弁者を指定できるという仕組みがあり、高岡市の方向を決める質問はぜひ市長に答弁頂きたかったので、今回はこの方法を選択しました。

 

 

中身に関しては、

まず、予算全体や、財政健全化緊急プログラムについてなど、大きな話から始め、その後、各論に移っていきました。

 

はじめに、平成30年度予算について。

①2月に高岡市は平成30年度予算を発表した。私が特に注目したのは、市債残高の見込みだ。今年度末に1,148億円になろうとしている市債残高だが、平成30年度は21億円減らして1,127億円に、さらに将来の予測まで出しており、平成31年度は8億円減らす、平成32年度は11億円減らす、という見込みをたてている。

このように市債残高を減らした当初予算は評価する。ただし、ここでおさらいしておきたいのは、平成29年度、つまり今年度当初予算編成時も市債残高が減る見込みだったという事。前年度より20億円減らす、という目標を立てていた。それにも関わらず、結局市債残高が前年度と比べて増えているが、この原因は?

⇒(総務部長)退職手当債などを盛り込んだ補正予算を上程した影響が大きい。

 

②来年度も今年度のように、減らす計画は立てたが、市債残高が最終的に前年度より増えることはあるのか?

⇒(総務部長)補正予算で市債が多少増加する事が考えられるが、平成30年度末の市債残高は前年度を下回る

←これができれば、11年振りに市債残高が減る事になります(橘市長時代以来)ので、とても期待しております。

 

③来年度、市債残高が最終的に増えないために、どのような目標、そして対策をたてているのか?

⇒(総務部長)元金償還額は84億円。補正予算を含めて、市債発行額を75億円以内とし、元金償還額を超えないよう厳守する。

 

次に、財政健全化緊急プログラムについて。

④財政健全化緊急プログラムは、約40億円の歳出超過を5年間で解消するというものだが、人件費も5億円減らす、という目標になっているので、人件費に注目して質問する。

そもそも、緊急プログラムを説明した資料の1ページ目に「H22-28年度の比較で人件費を約18億円圧縮してきた」との説明だが、非常勤職員の賃金も含めた総人件費か?

⇒(総務部長)含んでいない。

 

⑤なぜ、私がこれを聞いたかと言うと、市民説明会などでも高岡市は「職員数を減らしてきた減らしてきた」と人数も出して説明してきた。確かに、正規雇用職員数はH22-28年度の比較で168人減っている。しかし、非常勤職員数は、逆に152人増えている。H22-28年度の比較で、非常勤職員の賃金はいくらからいくらになったのか?

⇒(総務部長)11.4億円から15.3億円になった。

 

⑥これでは正規雇用職員を減らして非常勤職員に置き換えただけのように見えないか?

⇒(総務部長)非常勤職員のほとんどは勤務時間30時間以下の短時間である。高岡西部総合公園の管理、保育士、医師事務作業補助など、ニーズへの対応が主な要因。

 

⑦そもそも仕事量が減っていないのに、職員数を減らすのはいかがかと思うが、正規雇用職員数同様、目標は少なくとも持つべきだと思う。非常勤の職員数に対する目標はあるのか?

⇒(総務部長)目標数は掲げていないが、今後とも情勢に合わせて適切に管理したい。

 

⑧今後市民や報道機関に職員数削減の成果を公表する際は、正規雇用職員数だけを取り上げるのではなく、非常勤職員数の動向を合わせて全体像を示すべきではないか?

⇒(総務部長)非常勤職員の勤務時間は様々なので、一概に人数のみでの比較に馴染まないが、今後検討する。

 

財政健全化緊急プログラムは約40億円の構造的な歳出超過を5年間で解消するというプログラム。私は、これはこれで大事なことだと思いつつも、誤解を恐れずにいうと、一方で非常に表面的なことだとも思っている。というのも、この40億円を解消しても、高岡市には、依然として1,100億円という大きな大きな負債が残っているからだ。この40億円の奥に控える、1,100億円を超える市債残高に対しては、どのような返済計画か?

⇒(市長)元金償還額よりも少ない市債発行額に抑制し、市債残高を着実に削減していく。

 

ここからは各論に。まず、歳出、出ていく方のお金に関して。

⑩京田踏切の工事に関して、現在想定の線路の下を通る工事の費用見込みと、工期は?

⇒(都市創造部長)費用見込みは約50億円、工期は8年~10年。

 

⑪駅南から清水町に向かう「関町」の踏切のように、平面の4車線化にする場合の検討は行ったのか?

⇒(都市創造部長)道路法では、道路と鉄道の交差方式は、原則として立体交差とされているため、平面の4車線化は検討していない。

 

⑫高架にする場合との費用の比較は行ったのか?

⇒各案は県道高岡庄川線への接続を前提としている。高架方式では、アプローチが長くなることから、県道を現位置のままとしてインターチェンジのようにランプ線を経由して接続する場合で約46億円、県道を西側に移設して接続する場合で約30億円と試算。

 

⑬経済性は工法を決定するあくまで一つの要因だと思うが、線路の下を通る工事を選択する際に、費用面以外でどのような検討を行ったのか?

⇒費用面以外では、県道高岡庄川線への安全で円滑な接続の確保、立体交差化に伴う周辺市街地への影響や、新幹線の駅前としてふさわしい景観などの面から検討した。

←重要な路線だとは理解しつつも、金額が金額なので、これからの工事で少しでも費用を抑えることをお願いしました。

 

後半に続きます!