2017年12月28日

12月定例会で私がした10の質問

こんにちは、瀬川侑希です。

今日が仕事納めの方も多いと思いますが、高岡市役所も今日が仕事納めです。

議員は決まった休日が無く毎日が仕事だと思うので、体力の続く限り頑張ります。

 

今回は、12月定例会で私がした質問を掲載します。(すごく長い文章です、すいません…。)

 

前半は「子育て環境及び人口について」6つの質問をしました。

現在高岡では、様々な問題が起こり、また将来予測がありますが、その多くは「少子化」に起因していると考えています(全部ではありませんが…)。また、都会よりも先に少子高齢化を迎える高岡だからこそ、先んじて取り組めば、全国の自治体や世界のモデルにだってなれる!と考えています。(人口13億の中国だって、このままいくと少子高齢化を迎えるんです。)

だから、生き残る自治体になるには、少子化に正面から取り組む必要がある!と思っています。子どもたちが減っていく街に、未来はありません。「高岡モデル」を作りたいのです。

 

後半は「財政について」4つの質問をしました。

財政状況が厳しい高岡ですが、よりよい高岡にするには、事業をなんでもかんでも「やめる」のではなく、まずは内容の徹底的な精査をすべきではないでしょうか?内容を吟味するにあたっては、一つは、てこの原理のように小さな力で大きな効果がある事、そして次に、未来の高岡にとって必要な事を逆算して考える事が必要だと考えます。

①高岡市は2015年と2016年は転入者が転出者を上回る「社会増」となりました。毎年5,000人弱の方が高岡市に転入して下さっていますが、この動きを一過性のものにせず、継続していくためには、5,000人の傾向を分析する事がスタートかと思います。この5,000人は当然ですが、色々な属性の方の集合体であり、ひとかたまりとして捉えている限りは、結果に一喜一憂するだけになってしまいます。そこで「この2年間、転入者に限ると、10代刻みではどの年代が多く、また、どの地域に転入する方が多いのでしょうか?」これが分かると、民間が地域ごとに様々なサービスを打ち出すヒントにだってなると考えます。

⇒(答弁)20代と30代が多く、地区では、野村、戸出、下関に多い。

 

②次に2010年以降の転出者の傾向を見ると、全体としては富山市への転出が多い中、30代に特徴的なのは射水市への転出です。この理由としては、射水市は、所得制限はあるものの、第2子の保育料を無料にするなど、子育て環境が充実しているという面が大きいと思いますが、2020年度までに国が幼児教育を無償化する方向なので、「高岡市も2018年度と2019年度は、国に先駆けてまずは3歳~5歳の第2子の保育料の無料化を実施してはどうでしょうか?」高岡市は3年前の2014年より「子育て満足度日本一」を目指すと言っているにも関わらず、ちぐはぐな印象です。市が昨年行ったアンケートでは、就学前児童の保護者、小学生の保護者ともに「子育てに伴う経済的支援が充実しているか」という質問に、50%以上の方が「そう思わない、どちらかといえばそう思わない」と回答しています。

⇒(答弁)今後検討。

 

③また「この「子育て満足度日本一」とは具体的にはどの段階の子を持つ方の満足度なのでしょうか?」対象が広ければ広いほど、数多くの施策をやらねばならず、対象を明確にして、場合によっては対象を絞る判断もしないと、いつまでたっても市民の実感は生まれないのではないでしょうか?

⇒(答弁)生まれてから小学生までの子を持つ保護者の満足度である。

 

④放課後児童クラブ、いわゆる、学童クラブに関して、市の総合計画の第2次基本計画では、平日午後7時まで開所できる学童クラブを27クラブの目標としておりましたが、8クラブにとどまってしまいました。「その要因と今後の目標達成に対するスケジュールを教えて下さい。」時間の延長が厳しいなら、一定時間以降は学童クラブを束ねて、1か所に集める等の施策もあるかと思います。

⇒(答弁)主な理由は、支援員等の不足だと考えているので、確保していきたい。

 

⑤「自治会に属していないアパートの住人には市の広報誌「市民と市政」が届いていない場合がありますが、手だてはないのでしょうか?」HPで公開している事は知っていますが、アパートには小さい子を持つ方も多く、子どもの検診情報など大事な情報が載っています。同じ税金を払っているので、アパートの住人にも届ける必要があると思います。

⇒(答弁)なんとかしたいので、該当する方は市役所や管理会社に相談してほしい。

 

⑥ここまで子育て環境の質問をしてきましたが、子育て環境の充実と郷土教育、この2つを両輪で回す事が未来の高岡を担う人材育成に繋がると考えます。「郷土に愛着と関心をもってもらうために、愛知県新城市の若者議会のように、例えば高校生や若者に実際に予算を渡す仕組みを作ってはどうでしょうか?」愛知県新城市は人口5万人程度の街ですが、2015年から、若者がまちづくり政策を検討し、実際に1,000万円の予算の使い道を決める機関を設置しました。自分の考えを市が聞いてくれる、自分の考えが市の政策に繋がっているという体験は、充実感となり、会社でいう愛社精神ならぬ、市を愛する気持ちに繋がるかと思います。

⇒(答弁)以前は青年議会があったが、参加者が減り、やめた。全国の事例を研究していく。

 

⑦財政の話になると、支出を抑える事ばかりに目がいきがちですが、収入を増やす事も同じくらい大事であり、行政といえど「稼ぐ」姿勢が大事だと考えます。取り組みやすい具体案として、高岡市でも年間を通して様々なイベントが行われていますが、「例えば、イベント毎の黒字化を目指し、スポンサー収入の向上に取り組んではどうでしょうか?」市はイベント効果を来場者数で示しがちですが、イベント毎の収入も計測し、指標とすべきです。民間が開催するイベントであれば、入場料を取ったり、物販をしたり、様々な仕掛けで黒字化します。高岡市もスポンサー収入、出展者からの適切な出展料、入場料収入、物販収入など、あらゆる方法を検討し、収入を増やす仕組みを作るべきです。

⇒(答弁)収入は増やしていかないといけないので、民間の知恵も参考にしていきたい。

 

⑧「公共施設の再編に関して、小学校の統廃合にこそ、すぐに取り組むべきではないでしょうか?」高岡市は「市教育委員会に対し、1~2年の間に方針を示すよう要請している」との事ですが、現在1学年10人程度の小学校が複数存在します。先日の公共施設再編計画は基本的にはよい事で、進めるべき事だと思いますが、「取り組むのが遅かった」事が大変大きな問題なわけです。高岡市の保有する公共施設の面積で、学校の占める割合は40%を超えており、小学校は今後の使用状況が想定できる施設ですから、一刻も早く取り組むべきです。財政の問題以外にも、子どもの教育の観点でも、統合には効果があると考えます。1学年10人の小学校に通っていると、同級生では9人の友達しかできません統合すると、より多くの友達、より多くの先生に出会えます。再編は早ければ早い程効果がありますので、「また取り組むのが遅かった」という事態にはならないよう、市の財政、そして何より、子どもたちの事を考えた早い判断をお願いします。

⇒(答弁)小学校の統廃合は避けて通れない。できるだけ早く、全体像を示したい。

 

⑨高岡市はコミュニティバス事業に今年度は4,700万円使っています。現在、コミュニティバスは高岡駅北側に2路線4台走っていますが、平均すると1運行あたり9人の乗車です。私も調査のために何度も乗車しましたが、乗車定員は倍以上あります。乗車の9人も1周ずっと乗っているわけではないので、仮に半周乗っているとすると、1運行の25%以下の乗車率となってしまっています。一方で高岡駅南側には住居はどんどん増えているにも関わらず、コミュニティバスは1台も運行しておりませんが、新高岡駅、瑞龍寺、おとぎの森公園、スポーツコア、イオン、あぐりっちなど、市民に人気の施設がたくさんあります。バスは電車などと違って、新たに工事を必要とするものではない、ルートに弾力性のある乗り物です。4,700万円を効果的に使うためにも、「北側の1台を南側に回してはいかがでしょうか?

⇒(答弁)新たな交通手段を検討する時期にきている。

→その後、コミュニティバスは今年度で廃止の方向に…。公共交通を軸とした街づくりは?廃止の前に、ルートの再検討や便数の検討など、段階を踏むという選択肢は無かったか…。

 

⑩着工が凍結となった新総合体育館に関して。私は金額が大きかろうと、採算が取れるなら作るべきだと思いますが、この話題で問題なのは、いつも建設費用だけが一人歩きしている事です。建設後に、何に、年間どのくらい使用されるのか、年間いくら稼げるのか、建設費用と収益や採算性がセットになって説明されるべきです。また、今後進めるのか、やめるのか議論するためには、正確な数字の把握が前提になるべきです。「建設に関して、現時点までにかかっている費用はいくらなのでしょうか?また、8月の入札中止に伴い、再設計費用も含めて、建設全体の費用見込みがいくらからいくらに変わったのか、教えて下さい。合わせて、建設の見送りに関して、既に使用が決まっていたポーランドレスリングチームに対してどのように説明しているのでしょうか?」ポーランド側がどのように反応し、オリンピックの事前合宿地変更の懸念はないのでしょうか?

⇒(答弁)現在まで1.5億かかっている。再設計費用によって全体予算から増えないように努める。ポーランドへは適宜伝えて、理解を得たい。

 

 

長くてすいません。(答弁)はもっと長く答えてもらっていますが、さらに長くなるので要旨だけ。

質問の度にレベルを上げていきたいので、お気づきの点があれば、メールなどでご指導下さい。