2017年10月13日

歩くとおもしろい町、高岡!運動不足を解消しながら歴史探訪しませんか?

今回は瀬川ゆうきが、親しい友人と意見を交わしてでてきたアイディアを紹介します。

みなさんは、自分の住む高岡の歴史のことをどれくらい知っていますか?

加賀藩主、前田利長公が高岡の町を開いた年。
高岡の観光名所、山町筋に並ぶ家々が土蔵造になったきっかけ。
千保川がかつて庄川の本流で頻繁に洪水がおきていたこと。
万葉線の隣にかつて、大きな用水路(庄方用水)があったこと。
高岡御車山祭ではむかし武者行列も行われていたこと。

などなど、私たちの高岡には、教えてもらえないとなかなか気づけない興味深い物事、魅力が詰まっています。
私は、高岡にある色々な宝に気づくには、じっくり歩いてみるという方法が一番良いのではないかと考えています。
スタート地点は高岡城跡か高岡大仏さんで、町中をぐるりと一周する4~5kmのコースです。

まさに歴史都市高岡のディープな魅力を味わいつつ、運動不足も解消できる、学びと運動両方の良い体験ができます!

その町歩きをさらに面白くするのが、独自の視点で作ったマップです。


このような土地の高さがわかる地図を見ると、高岡城跡がまわりより1段高い台地にあるのが分かります。
前田利長がこの町に「高岡」と名付けたのも、こうした地形の特徴もまた関係しているのかもしれませんね。


築城当時のまま残る高岡城跡の石垣。

車社会の現代では町中の様子をゆっくり見る機会は意外と少なく、運動不足の一因でもあります。
東京で暮らしていたときは、本当によく歩いていました。高岡では歩いて5分の場所でも車で移動したくなります(笑)

だからこそ運動もかねて、歩いてみると自分の町の面白いポイントに気づいて楽しいものです。


町中でいきなり登場する急カーブ。これは江戸時代の城下町の名残で「枡形」といって、敵が攻めてきたときに進行をさまたげるために意図的につけられているものです。高岡にはこうした歴史の名残が日常空間にあふれています!


有磯正八幡宮の前に通る道は、かつての北陸道で大名行列にも使われていました。昔の道がそのままの形で今は道路になっています。


ぶらぶら歩いていると、かわいい鳥居がならんだ風景にも出会えます。


この場所は「野生の証明」という高倉健さん主演の映画のロケで使われました。
偶然その場に居合わせた、映画好きの観光客の方に教えてもらいました!


瑞龍寺近くの神社には鳥居を電車が横切るという珍風景もあります。

歴史都市高岡の魅力は何も、古いお寺など観光スポットだけにあるのではありません。
空襲も逃れ、江戸時代の町や道の形が多く残っている高岡には、街全体に様々な歴史的遺産が残っている「歴史都市空間」です。
点と点を行ったりきたりするだけの従来の観光案内では街の地域に負けてしまいます。

上記のような観点を活かすことで、高岡のディープな魅力を発信する新しい観光PRができると思います。

さらに地元の方々にも、故郷に対しての理解を深める意味で歴史探訪の町歩きは良い体験になるはずです。

10代の頃は自分の住んでいる高岡の良さ・特徴をほとんど知らずに県外に進学してしまいましたが、
いま振り返るとそれは非常にもったいないことだったなぁ〜と感じています。

独自のガイドマップや、案内ができる人材を育成することで観光客・地元民の両方にとって有益な観光開発ができるのではないでしょうか?