2020年02月08日
リフォームとリノベーション

おはようございます、富山県議会議員の瀬川侑希です。
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近年、「リノベーション」という言葉をよく聞くようになりました。「re(再)」と「innovation(革新)」がくっついた言葉。私は、古い住宅を改修する、なんていう文脈でよく耳にします。
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一方で昔から「リフォーム」という言葉もあります。こちらも住宅周りでよく聞きました。
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この違いは何でしょうか?
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リフォームとリノベーション
一般社団法人リノベーション協議会によると、
リフォーム:原状回復のための修繕営繕不具合箇所への部分的な対処
リノベーション:機能、価値の再生のための改修
その家での暮らし全体に対処した、包括的な改修
としているそうです。
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もっと簡単な言葉にすると、
リフォーム→元に戻す、原状回復
リノベーション→改修を加え、新たな価値を生み出す
ということかと思います。
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さて、今日は「リノベーション」に注目してみたいと思います。
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建物改修だけがリノベーションではない
先日、富山新聞に私のコメントが載りました。

政治家になる前から言っていた、「テコの原理=レバレッジを効かせる」を取り上げてくださり、大変ありがたかったです。私はこのおとぎの森公園の例は、「リノベーション」の好事例だと思っています。
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富山県は実は年間降水日数が日本一。(以前それに関するブログも書きました。)
「雨の日の遊び場がない!」という声を同世代からよく聞きました。
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そこで高岡市がその声に応えるために動いたのが、おとぎの森公園の建物内への「ふわふわドーム」設置です。
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おとぎの森公園は芝生が広がる素晴らしい公園ですが、雨の日や冬場は利用者が減ります。
また、建物は約25年経過していました。
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そこにふわふわドームを「ちょい足し」することで公園の新たな価値を生み出しました。決して大規模な改修ではありませんが、魅力を大きくアップ。そういう意味で「リノベーション」の好事例だと思っています。

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このような例は県内にいくつかあります。
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例えば、富山市総合体育館は2018年2月に天井吊り型ビジョン「センターハング」を設置しました。

これにより、試合前、試合中の演出の幅が広がったり、試合展開が一目で分かったり、選手と観客の一体感がより醸成されることになりました。
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富山市総合体育館もできてから約20経ち、同じく「ちょい足し」ですが、魅力を大きくアップさせました。担当の富山市役所佐伯さんに言われて初めてハッとしましたが、これも「リノベーション」だと思います!


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人口減時代は「てこの原理」的発想が大切ではないか
これから本格的に人口が減っていく社会に突入します。行政に入る税金もどんどん減り、今までのように資金が十分にありません。
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0から新しく整備する前に、「ちょい足し」「小さな変化」で大きな効果。「てこの原理」的発想で価値を高められないか、まずとことん考えてみることが大事ではないでしょうか?
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最後におとぎの森に関して。
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ふわふわドーム設置までは素晴らしかったのですが、もう一手足りていないと感じます。
せっかく人が集まるようになったのなら、最大限活かすべき!
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例えば、キッチンカーで食べ物、飲み物。
コーヒー、アルコールがあればさらに滞在時間が長くなるかもしれません。夏の夜は、素晴らしいロケーションを活かして、星空映画上映も面白いですね。

利用者目線になってふわふわドームを設置した高岡市なら、次の手もきっと打てると思うので、応援していきたいです!
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それではまた!