2019年08月31日

政策を考える上で念頭においていること

こんばんは、富山県議会議員の瀬川侑希です。

前回のブログで、

・富山で子育てしたくなる政策

・持続可能な都市運営

・富山県のブランド戦略

この3つを念頭におきながら活動している

と言いました。

今回はこの3点について、もう少し詳しく説明してみたいと思います。

まず、あくまで私の場合ですが、政策を考えたり、これをやったらどうですか?と役所に提案する時、2つの基準を自分に課しています。

これまでも何度か言ったことがありますが、その2つの基準とは、

「30年後の未来を想像した時に、いま必要だと思うこと」

「てこの原理のように、小さな力で大きな効果がありそうなこと」

です。

これまでの提案がすべてこの基準をクリアしてたかと言われると「?」なものもあったかもしれませんが、それでも、かなり注意して自分に課してきたルールであると思っています。

しかし、議員活動をやる中で、その基準だけでは「1つ1つの政策が提案できたとしても、方向が定まっていない」と感じることがありました。

『ゴール』がないという意味ではありません。

『ゴール』は、「30年後の富山県(高岡市)=子どもたちに誇れる富山県(高岡市)」なのですが、

そのために『中期的』にやること・目指すことをもっと明確にする必要があると思いました。

(ワンピースでも、『ラフテル』を目指すために、『仲間を増やす』や『四皇を倒す』という課題を設定していますね。)

もちろん、「子育て政策」「教育」「財政」「民間目線」「この街の資産を活かす」など、力を入れている分野はありましたが、今思うと、『短期的』な目標に分類されるんだと思います。

そこで、4月の富山県議会議員選挙に出る際、ちょうどいい機会だと捉え、『この方向で行く!』『ゴールにたどり着くために、まずはこういう富山県(高岡市)を目指したい!』という自分の政策の方向性を決める3つを設定しました。

それが、

・富山で子育てしたくなる政策

・持続可能な都市運営

・富山県のブランド戦略

です。

まず、

・富山で子育てしたくなる政策

ですが、これは「子育て支援政策」ではありません。

「この街で子育てしたくなる政策」です。

金銭面での負担を解消するといったことはもちろんですが、

海も山も近くにある恵まれた自然環境、教育県とも言われる富山の教育、富山の食の魅力。

また、美術館もありますし、週末などにプロスポーツチームの応援に行くのも楽しいです。グラウジーズ、カターレ、サンダーバーズ、アクアフェアリーズ、アランマーレ、、、たくさんの競技がありますね。

そして、高岡おとぎの森公園のような大きな公園もあります。雪かきの負担もありますが、冬には雪遊びもできます。

「富山で子育てしたくなる政策」は富山県庁ひとつでみても、〇〇課が〇〇をし、△△課が△△をし、□□課が□□をしないといけません。 総合的なデザイン力、プロデュース力、実行力がいる仕事です。

行政の仕事を横断的に、横串を通して捉える。まさしく議員にこそ求められる仕事ではないでしょうか。

その結果として、「富山で子育てしたい!」「富山で子育てできてよかった!」と1人でも思ってくれるような、そんな環境を作っていきたいと思います。

次に、

・持続可能な都市運営

です。

自分に課した「基準」にも通じますが、今だけを考えて物事を決めるのではなく、30年後まで考えて意思決定をするプロセス。

市議会では、こうした視点で多く質問をしてきました。高岡市の財政問題、小学校統廃合の問題…。

今、一見必要に見えるかもしれないことは、30年後のこの街にも必要なことかどうか、チェックすることが大事だと考えます。

また、持続可能な都市運営のためには、健康寿命を延ばすことが欠かせません。

国全体で、医療にかかるお金が膨らんできていて、その他の投資に回す余力が無くなってきています。

高齢者が元気な街は、将来のために投資ができる街でもあるんです。

そうした街には人が集まってきます。

最後に、 こうした政策のエンジンとして、

・富山県のブランド戦略

にさらに力を入れる必要があると考えています。

富山県から新しく産まれた新しい品種のお米「富富富」の首都圏でのプロモーションだとか、富山県の観光地に県外や海外から足を運んでいただく観光プロモーション、こうしたことは必要なことですが、 外の人のためだけに「ブランド」が要るのではありません。今、一番必要なのは、住民に実感される「富山県のブランド」戦略だと思っています。

住んでいる私たちが「富山はここが素晴らしい!」「ここがおススメだよ!」と自信を持って話すことが、外の人にとっては何よりも魅力的で、ブランドにつながります。

「富山で子育てしたくなる政策」「持続可能な都市運営」「富山県のブランド戦略」これらはぜんぶ有機的に結びついていることです。

普段こんなことを考えながら活動しています。引き続き、『中期目標』としてこの3つを目指して、これからも活動を続けていこうと思いますので、もし道を外れていそうだったら、「それは『中期目標』から外れていない?大丈夫?」と声を掛けていただけると嬉しいです!

ではまた!