2021年08月30日

明かりははっきりと見え始めているか?

こんばんは、富山県議会議員の瀬川侑希です。

ようやくワクチン1回目の予約ができました。

私は変なこだわりがいくつか(いくつも?)あり、そのうちのひとつが薬です。家族からも不思議がられますが、なるべく薬は使わず自分の免疫で治すタイプです(たまに同じ方に出会うと意気投合します)。私はインフルエンザの予防接種もやったことがありませんでした。しかし、少しでも早い終息を願って今回ばかりはコロナワクチンを打とうと思います。

(ちなみに東京時代は年に4回風邪を引いていましたが、6年前に富山に戻ってからは1度も風邪を引いていません。富山が肌に合っているのか?)

コロナワクチン接種に関しては、職業柄、他県とのペース比較、県内市町村のペースは最低限気にしています。

ただ、自治体間の過度な競争や煽る論調は、個人的にはあまり気持ちのいいものではありません。通常診療とは別に、残業や休日出勤をしてくださる医療従事者のおかげでワクチン接種は進んでいます。感謝の気持ちで接種を受けたいと思います。

ワクチン接種率に関して

さて、ワクチン接種率は、8月末で国民全体の約50%が1回目接種、約40%が2回目接種という状況です。毎月20%程度ワクチン接種率が高まっています。このまま進めば10月末には約80%の方が2回目を接種するのではと思われます(政府は当初は11月末と言っていました)。

こうした状況を踏まえ、菅首相は 8月25日に「明かりははっきりと見え始めています」と言いました。この発言に対してネット、テレビ、直接、、、私も多くの批判を見聞きします。

この発言問題、非常に考えさせられました…。

私は、『ワクチン接種に限っては』出口が見えてきた。と思います。(このような表現をする私に対しても批判があるかもしれませんが、、、)

ワクチン・治療薬の無い無防備な昨年の状況と違って、もう数ヶ月で、ようやく希望する方がワクチンを打てる状況になったことは事実です。私たちは昨年の年明け以降、かれこれ1年半以上に渡ってコロナと向き合ってきました。私たちが手にできる防護策が1つ増えます。

しかし、デルタ株の流行は私たちにとっては、またトンネルが長くなったように感じさせます。そういう意味ではワクチン接種という防護策は増えたけど、明かりが見えてきたような気分にはまだなれない方が多いのではないでしょうか。

国民が求めているのは「希望する方へのワクチン接種が終わっても、身体的・精神的・経済的、色んな面で苦しんでいる方々がおられる状況はまだ変わらないのでできる限り支援していく!」という政治のメッセージだと感じています。

(菅総理の会見を通して全部見ると、そのようなメッセージを言っていないわけではないのですが、、、「言う」と「伝わる」は違います。「伝わっていない」のなら、政府は「伝わる」方法を模索するべきだと思います。)

それにしても、内閣支持率を見ても明らかなように、政府と国民の距離があまりにも遠いように感じます。それだけコロナへの不安があり、また、政府の対策への不満があるということなのだと思います。

私はその要因の1つとして、集会の制限に伴う政治のデリバリー機能が働いていないことがあると感じています。

政治のデリバリー機能

昨年4月、このようなブログを書きました。

リンク:ブログ | 瀬川ゆうきオフィシャルサイト (segawayuki.net)

この1年半で、当たり前ですが毎年恒例のものも1回限りのものも、多くの対面集会イベントは中止になっています。

政治家になってから初めて分かりましたが、「国政・県政・市政で何が決まったか?何が動いているか?」「その背景は何か?」「議員自身の活動」などは、集会で伝える場合が結構ありました。住民の方もそういう場で理解を深めている、そんなシーンを見てきました。政治家に会って、「政治」というものを実感としてお届けできる場として、集会は確かに機能してきました。

それが集会の制限により、「伝える場」が明らかに減っています。

私自身も、要望を聞いたり、調査をしたりという政治活動をもちろん止めてはいませんが、直接対面でお会いする相手の数は圧倒的に減りました。今まで届いていたメッセージが届きにくくなっていると思います。住民とのコミュニケーションを集会中心にしていた場合、なおさらでしょう。

(特に、国会議員は平日は東京、週末に地元。その週末には集会を開き、考えを伝えていた。という方が全国的に多かったと思われるので、余計に政府と国民の距離が開いていったんだと感じています。(デリバリー機能は弱くなったが仕事は以前にも増して、という方もいるはずで、そこは私たちも見極めないといけませんが…))

コロナによって、困難を抱えている方が今までより増えていることは間違いありません。

昨年のブログと同じ言葉ですが、改めて意識するために…。

従来のデリバリー機能が効かなくなっても、困難を抱えている方にとっては関係ありません。であれば新しい方法を選択し、少しでも不安を取り除けるように行動していきたいと思います!