2019年01月29日

宇宙飛行士のように準備する!

こんばんは、高岡市議会議員の瀬川侑希です。

市議会議員になってから、1年と2カ月が経ちました。この間、実現できたこともありますが、道半ばなことも多く、(当初の想いが冷めることはありませんが!)日々もがきながら活動しています。

特に、市議会議員は基本的には「チェックが仕事」であり、市役所からの予算提案に「Yes」か「No」しか言えません。ここがどうにももどかしい部分です。

もちろん議会の質問を通してなど、提案型の質問を心掛けていますが、最終的にどの施策を予算に入れ込むか「予算提案権」は行政側にあります。

さて、今回はそんな私に対する、家庭での会話の話です。


ある日のこと。

妻いわく、私が珍しくいらいらしているように見えたらしく、「なんかあった?」と妻から聞かれました。

普段、後ろ向きな話はあまりしないようにしていたつもりでしたが、この時は思わず、「結局市議会議員は予算提案権無いから、自分で決められないし!」などと自暴自棄に言ってしまいました。

その時、妻からこんなようなことを言われました。

「自分で決められないって嘆くの、ダサいよ(笑)!
今読んでる本に、宇宙飛行士の若田さんのインタビューがあるから、あなたも読んだら。宇宙飛行士だって自分で決められないんだよ!」

(以下、「宇宙飛行士という仕事(柳川孝二著)」から引用)
「スペースシャトル計画や国際宇宙ステーション計画などの有人宇宙活動は巨大プロジェクトでかつ、国際協力で進めていくプロジェクトも多く、いつ宇宙飛行ができるか、宇宙ではどのような任務を担当するかなど、一宇宙飛行士としての自分の仕事の業務内容をコントロールできないことが多いのも、宇宙飛行士の仕事の特徴だと思います。ただし、自分でコントロールできないことに決して失望することなく、いま、自分ができることを確実に遂行し、宇宙飛行士としての資質を向上していくよう常に心がけています。そのためには、明日、来週、一カ月後、一年後、五年後、一〇年後と、短期から中長期までの目標を見据えながら、昨日より今日、今日より明日と、より挑戦的な課題に取り組んでいきながら、日々を過ごしたいと思っています。」

と本を紹介してくれました。

宇宙飛行士なのに、いつ宇宙に行けるか分からない。

宇宙飛行士というと、子どもの憧れの職業で、華やかなイメージがありますが、目に見えない部分では、いつ訪れるか分からない宇宙飛行のために、日々準備をしておくんですね。

「ダサい」という言い方は少々きつかったですが(笑)、あまりに的確なアドバイスだったので、これには非常に胸に刺さるものがありました。

スポーツの世界にも、「タスクフォーカス」という考え方があります。

審判の判定や、試合の最終結果は自分でコントロールできるものではないので、自分のプレーのみに集中するというものです。

市議会議員という仕事は政治の仕事です。政治の仕事であるからこそ、正解があるものではなく、賛成する方もいれば反対する方もいらっしゃるでしょう。100人いたら100人から喜ばれる政策は恐らくありません。

自分が信じていることを実現するには一筋縄にはいきません。時間もかかります。

しかし、だからといって諦めることなく、今自分できることに集中し、日々準備し、1歩1歩前に進めていきたいと思います!