2019年06月30日
富山県議会と高岡市議会の比較②
こんにちは、富山県議会議員の瀬川侑希です。
–
今回は、富山県議会と高岡市議会の「委員会」を比較してみたいと思います。
–
「委員会」とは、、、
県庁・市役所の業務は多岐に渡るので、全議員が全案件を議論するのではなく、議員にも専門性を持たせ、自分のジャンルに該当する案件を集中的に話そう、という方法が取られています。
いわゆる「常任委員会」と呼ばれるもので、富山県には5つの常任委員会、高岡市には3つの常任委員会があります(議会運営委員会を除く)。
もちろん、普段の活動において、他委員会案件を調査したり、質問したりできないわけではありませんが、
(委員会会議中に、他委員会案件の発言をすると、「所管外です。」とバッサリ切られます。)
会派を越えて全議員が話し合って、各々1つの常任委員会に所属し(2つ以上の常任委員会に入ることはできません)、その常任委員会の案件は、所属議員が特に責任を持って議論していくことになります。
–
こちらは、富山県議会の常任委員会と扱う案件です。

–
続いて、高岡市議会の常任委員会と扱う案件です。

–
こうしてみると、似たところもありますが、どちらかというと、違いの方が多いような…。
富山県議会は40人、高岡市議会は27人と、人数が違うこともあり委員会数に差がありますが、それよりは、県や市が管轄する仕事内容、つまり役割に違いがありそうです。
–
では、国・県・市の役割はそれぞれ何なのか?
せっかくなので、少し見てみましょう。

こちらは、以前愛知県がまとめたものです。実際には境界をまたがるものも多く、どちらにカテゴライズすべきか迷うものもありますが、参考まで。
–
「安全」が分かりやすいですが、「国」は防衛、「県」は警察、「市」は消防、が役割。管轄する仕事内容です。
また、小中学校の整備は「市」ですが、県立高校の整備は「県」、小中学校・県立高校の職員給与は「県」と決まっています。
–
一方で、企業誘致などは、実際には県・市どちらも取り組んでおりますし、この表にはありませんが、観光振興なんかもそうだと思います。
–
富山県議会と高岡市議会の「委員会」の比較。
県議会・市議会どちらも所属してみて思うことは、
・はっきり役割分担されているもの(警察、消防、学校など)は、それぞれの議会で話し合う
・一方で、どちらかに分類できないものも多く、たいていの場合は両者とも取り組んでいる←ただし、県議会の場合は、特定の市町村になるべく偏らず、県全体に恩恵があるか、という評価軸がある気がします。
というところでしょうか。
–
–
現在私の所属する「教育警務常任委員会」は、文字通り、教育委員会と警察が担当です。
教育はもともとやりたかったこと。これからの世代が「富山で育ってよかった」と思ってくれるような環境を提供したい!また、今や子どもだけが教育を受ける、という時代ではありませんので、学びたい人が誰でも学べる社会を目指して、提案していきたいと思います。
警察に関しては、富山でも凶悪な事件が立て続けに起こっています。安全に、そして安心して日々を生きられるよう、安全・安心が当たり前である環境を作っていきたいと思います。