2024年12月18日
11月定例会で私がした質問(3/3)

こんにちは、富山県議会議員の瀬川侑希です。
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12/6(金)に予算特別委員会で1時間質問しました!
前回、前々回に引き続き、その時に私がした質問とその回答を。
3つに分割したうちの最後のパートになります!
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(11)次は「軽症者の救急搬送における選定療養費」について質問します。
聞いている方「なんのこと」と思われるかと思いますが、いわゆる「軽症者が救急車を使った場合の有料化」と呼ばれたりもするもののことです。今月から茨城県で都道府県としては初めて実施されています。
私も「救急車の有料化」だと思っていましたが、担当課に教えてもらいようやく理解できました。「救急車」が有料になるのではなく、救急車を利用した方が軽症だった場合、「病院」が選定療養費という形で7,000円程度徴収する仕組みです。
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もちろん救急車を呼ぶことをためらい救える命が救えないことは、あってはいけません。また、ほとんどの方が医師という専門家じゃないので、判断に迷った方はぜひ呼んでほしいと思います。ですが、明らかに軽症なのに、とか、タクシー代わりに呼ぶ方がおられるのも事実です。救急医療体制のひっ迫も度々問題になり、本当に医療が必要な方に届けることも大事だと思います。
まず、本県における救急搬送のうち、軽症者の人数、割合はどの程度なのか、武隈危機管理局長にお聞きします。
→(回答)軽症者の人数は、毎年20,000人弱。救急搬送に占める軽症者の割合は40%前後。
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(12)この話になると「7,000円を徴収することで、救急車を呼ぶことのためらいが生まれるのでは」という声が必ず出てきます。ためらいがあってはいけません。ただ、紹介状無しで大病院に行ったら、以前は5,000円、今は7,000円かかるので、これと同じことだという意見もあります。こういうことを正しくアナウンスすれば、ためらいが生まれない状況も作れるのではないかとも思います。
とはいえ、緊急医療体制の維持が1番の目的です。現在は大丈夫でも緊急医療に携わる人材の確保が今より難しくなる将来があるように思います。
軽症者の救急搬送における選定療養費の徴収について、救急医療体制の維持の観点から、徴収するかしないかの判断を病院に委ねるのではなく、県として統一的な運用の「検討」はしてもいいのでは、例えば病院にヒアリングするとか救急車の到着時間が早まった可能性があるのはどのくらい何件くらいだとか、「検討」はしてもいいのではと考えます。有賀厚生部長に所見をお聞きします。
→(回答)先行県があるため、状況を研究するとともに、県内病院にヒアリングするなどして、しっかり検討を進めていきたい。
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(13)残り2問は教育についてお聞きします。
現在議論されている、高校再編。先日教育委員会から再編における考え方の方向性が示されました。今までにない意欲的なものが出てきたと私自身は大変期待しております。もうちょっと詳細が出てきたら取り上げて質問したいなと思っておりますが、高校の中身を作り変える、そういう意欲も感じています。
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ただ、大規模な高校、県立として3つ作る必要があるかどうかはまだ自分の中で腹落ちしていないというか、良し悪しを判断できていませんが、個人的には1つ2つは必要だと思っています。
会派の教育に関するプロジェクトチームで、県内の34の全日制高校、全校回りました。5つの定時制も全校回りました。やっぱり大規模校は、活気がありました。生徒も、色んな価値観に触れられる、気の合う友達とも出会う確率が上がる、授業の選択肢も増える、部活動が選べる。
今はやっていませんが、現状に加えて、他の学科の授業を受けられたり、大学のように多彩な開講科目から自分なりのカリキュラムを作れるとさらに魅力が増すように思いました。
小規模校のよさもある、それが合っている生徒もいるので、小規模も多少残してほしいですが、大規模のメリットも感じました。
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しかし現状は、大規模のメリットが伝わっていないというか理解されていない面もあると思いますので、自信を持ってしっかり伝えてほしいとエールを送りたい思います。
さて、ですが、34校が20校になる再編イメージが示されました。14校を無くさないといけません。
この無くすのが、とっても大変で、「うちの地域から高校を無くさないでくれ」じゃないですよ。これはこれで大変さがありますが、物理的に無くすこともとっても大変で県内市町村も随分苦しんでいます。
平均的な規模の県立高校を解体する場合、解体費用はいくらになるのか、廣島教育長にお聞きします。こう言ったら、クラス数を挙げてくれと言われましたので、今は1学年4クラスが1番多いですが、元はもうちょっと入りますから、5~6クラス規模でお願いします。
→(回答)解体費は、泊高校は6億円、水橋高校で9億円かかった。ここから考えると、今後の1学校あたりの解体費は、7~8億円になる想定。
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(14)単純計算ですが、14校だったら、112億円程度になります。とても大きな金額です。何も建てないけど、解体でこのくらいかかります。ぜひ、他に使えないか、という観点で検討をしてほしいです。
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この答弁に関連しますが、最後に夜間中学の設置について質問します。
最終卒業学校が小学校の方は比較的県西部に多いという国勢調査があります。

この他、外国籍の方も県西部に多いです。今議論されていますが、安易に、真ん中だからという理由で富山市にしてほしくありません。
規模や設置場所の検討のためにも、まずは入学希望の方はどのくらいいるのか、どのエリアに多いのか、100人と200人では用意する学校のサイズも全然違うので、最初に入学希望者のニーズ調査を行う必要があるのではないかと考えます。
その際、同時期に進んでいる県立高校再編で生まれる空き校舎の活用も十分検討してほしいと思っています。1校でも使うことができれば、8億円の解体費用必要ありません。廣島教育長にお聞きします。
→(回答) 県のアンケート調査では富山市の希望が半数だった。空き校舎の活用は、再編の結論を待つと夜間中学の開校が遅れるため、スケジュールを考えると難しいところもある。
⦅↑時間切れだったため、後日の教育警務委員会で、「県のアンケートは全数調査ではない。国勢調査は全数調査。また、志貴野高校はグラウンドがないが、夜間中学にグラウンドは必要ないため、空き校舎と入れ替えられたら、志貴野高校の生徒にグラウンドも用意できる。こんな全体を通した発想をするためにも、まずは入学予定者の突っ込んだ把握を。」と質問しました。⦆
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以上3回に渡って書いてきましたが、11月定例会で私がした質問です。
(ちなみに前回のブログで紹介した記事の他に、このようなものも。)

全体を振り返って、、、
地域おこし協力隊と、軽症者の救急搬送に関しては、実現に向けて動いていく前向きな印象を受けました。特に、地域おこし協力隊に関しては、来年度第一号が誕生するのではないでしょうか。
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また、大学に関しても、時期を同じくして、県内の学校法人から新設に向けた発表があり、嬉しく思っています。
(ただ、「県内生徒の受け皿」を目指しているのだとしたら、富山県に縛り付けるメッセージになり、危うさも感じます。「出入り」が均等になればいいと思うので、全国から(海外からでも!)目指される、そんな大学になってくれればと思います。)
4年制私立大学の新設構想を発表 射水市の学校法人|NHK 富山県のニュース
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高校再編は今、私自身が1番力を入れて取り組んでいる分野です。来年度具体的な発表がありそうなので、変化の激しい時代。この時代を生き抜く生徒が「ここで学びたい!」と、そう思える高校を作れるよう、頑張りたいと思います。
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希望出生率と現実の差に関しては、次回のブログで詳細を書きますね!
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なお、映像は、
上記で半年くらいは視聴できる予定です!ぜひ!
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それではまた!