2021年07月12日

6月定例会で私がした質問(3/3)

こんにちは、富山県議会議員の瀬川侑希です。

前回に引き続き、6月定例会で私がした質問の3パート目について書いていきます。今回が6月定例会分の最終回です。

最後に、「富山で子育てしたくなる政策」について4問質問します。

(9)「富山で子育てしたくなる政策」と言いましたが、これは「子育て政策」ではありません。もちろん「子育て政策」もその要素の1つではありますが、それだけをやっていてはダメで、教育も環境も産業も暮らしも、総合的に取り組んだ結果が、「富山で子育てしたい!」「富山で子育てできてよかった!」と思ってもらえる気持ちに繋がっていくと考えます。

そして、それには「富山県は他県よりも子どもたちに予算を使ってでも大切に育てる」という姿勢があるかどうか、それが子どもたちや子育て世代に伝わるかどうかが大切だと思っています。

さて、富山県は他県よりも子どもたちに予算を使っていますでしょうか?教育に関して2問お聞きします。

富山県では国に2年先行して35人学級を実施します。2月定例会では、教室への改修に対して「有利な国の財政措置が取られているため国の補助制度を活用して設置者である市町村が整備してほしい」との答弁でありました。しかし、よくよく調べてみると2,000万円未満の改修は国の制度の対象外でした。私は少人数学級には大賛成ですけれども、国とペースを合わせると有利な財源も出てくるかもしれませんが、国に先行して実施を決めたのは富山県です。改めて、市町村の改修へ支援する制度を求めますが、荻布教育長に見解をお聞きします。

→(回答)会議室を普通教室に戻すなど、軽微な改修で対応が可能と思っている(ので県が支援する予定はない)。市町村からの整備方法や支援策などの相談に応じたい。また、国に、2,000万円未満の改修への支援も求めていきたい。

(10)次の質問に移ります。就業や大学での学びを体験する「14歳の挑戦」「17歳の挑戦」は富山県の自慢の制度だと思っていますが、実際の参加者からの評判も非常にいいと聞いています。「14歳の挑戦が自分の進路を決めるきっかけになった」という声は運営側冥利に尽きる言葉だと思います。しかし、「14歳の挑戦」「17歳の挑戦」以外に社会人との接点が少ないのも現状です。

また、昨年度は中学生、今年度には県立高校普通科の生徒にタブレット端末を配り終わり、職業科ももうちょっととのことです。せっかく配った中高生へのタブレット端末を学校の中だけで完結させるのではなく、例えば地域の若手社会人や成長戦略会議のメンバーがオンラインで中高生に講演をするような機会を作ってはと考えますが、荻布教育長に見解をお聞きします。

先日、第5回の成長戦略会議を見ましたが、とっても刺激的で、ワクワクするとはこういうことかと思いました。何より、参加しているメンバーも、笑顔で、楽しそうにやり取りしていて、職業教育も大事ですが、こういう大人の姿を中高生に見せたいなと思っての提案です。既に何人かのメンバーに先回りして話したら、「そういう機会があるならぜひ!」とのことでした、了解は既に取り付けてありますので、ぜひご検討ください。

→(回答)今年度は、高校生において、「富山の起業人に学ぶオンラインフォーラム」を企画している。富山県ゆかりの起業人に講師をお願いしている。夏以降の実施に向け調整している。

(11)次は、親に寄り添った支援に関して質問します。乳児には、これは国の制度で、家庭全戸訪問があります。しかし、子育ての悩みは乳児だけにあるわけではなく、それぞれの発達段階に応じてあります。昨年度から富山県は産後ヘルパー派遣制度を始めました。これは主に家事代行のサービスですが、この制度にオプションとして乗っける形で子育ての訪問アドバイスも加えられませんでしょうか?

例えば、子育て支援員制度があります。専門的なアドバイスには保育士の方が適任かもしれません。いずれにしろ、希望する家庭があれば訪問して子や親の行動や言動を見ながらアドバイスできる体制を作れないか、木内厚生部長にお聞きします。

→(回答)市町村では、保健センターや子育て世代包括支援センターで相談に応じている。希望があれば、家庭訪問も行っている。

(12)最後の質問に移ります。富山県は災害が少ない。その分、災害への危機意識は低いことは改善していかないといけませんが、それでも「災害の少ない、安心安全な土地」というのは家族と暮らす上で魅力の1つだと思います。災害の少ない県だからこそ、いざという時に行動できる体制を取ることはとても大事だと考えます。

災害からの復旧では、被災者への支援制度はあるのに、様々な理由でそこからこぼれ落ちる方が5%いるそうです。そこで、条例化した鳥取県のように、「制度を作って終わりではなく、被災者一人ひとりの生活全体の状況を把握し、それぞれの課題に応じて、個別に支援策を考えていく取り組み」である災害ケースマネジメントに取り組んではと考えますが、利川危機管理局長に見解をお聞きします。 以上で私の質問を終わります。ありがとうございました。

→(回答)県では地域防災計画に基づいて各種支援を行うが、いざという時に備え、鳥取県の事例も参考に、よりよい復興支援のあり方について研究していく。

以上が私がした質問です。

自分の中では、目の前だけを見るのではなく長期的視点で都市運営をしていく必要、また、将来世代にこの環境を残していく必要を感じており、

(3)道路計画 と (8)水質を守る活動

が質問全体の中でもポイントだと思って臨みましたが、具体的な回答は得られませんでした。

しかし問題提起はできたと思いますので、今後の展開を求めて追いかけていこうと思います!

なお、映像は、

富山県議会インターネット中継-録画中継 (jfit.co.jp)

上記で9月までは視聴できる予定です!こちらもぜひ!