2021年07月07日

6月定例会で私がした質問(1/3)

おはようございます、富山県議会議員の瀬川侑希です。

日曜に、高岡市長選挙が終わりました。

当選された角田さん、角田さんを応援されたみなさま、おめでとうございます!

また、米谷さん、出町さんご本人、お2人を応援されたみなさま、ほんとうにお疲れ様でした。みなさまの想いはきっと新しい高岡市政に反映されていくものと信じます。

高岡市長選挙に関しては、改めて書こうと思いますが、
今回は6月定例会での私の質問に関して。

6/22(火)に県議会本会議で1時間質問しました。

ブログでは、最近は2つに分けていましたが、今回は質問を大きく3つのパートに分けたので、ブログも3つに分けたいと思います。

私には2年前の選挙で訴え、議員活動をする上で大切にしている3つの基準があります。

それは、

・持続可能な都市運営

・富山県のブランド戦略

・富山で子育てしたくなる政策

の3つです。

これから、その3つの基準ごとに4問ずつ、質問していきます。

まず、「持続可能な都市運営について」4問質問します。

(1)「コロナで傷んだ経済を立て直すためには借金を辞さない、財政出動も必要」という考えを述べていた新田知事。最初は就任早々の昨年11月議会、針山議員の質問に答える形だったかと思います。

正直に言って、あの時私は非常に衝撃を受けました。

というのも、私は富山県の抱える約1.2兆円という借金に、非常に危機感を抱いていたからです。この借金は今返すのではなく、私たちの世代やそれより若い世代、今子どもである世代が返していかないといけません。だから私は、新たな借金に抵抗感がある人間なのですが、そのせいで「今困っている方」を見落としがちだったかもしれない、とハッとさせられました。「借金を辞さない」という考えに、非常に力強さを感じました。

一方、その発言から半年、県庁のロジックに触れ、少し現実的になっているのではないでしょうか?

コロナによって観光・宿泊・飲食は大変な打撃を受けています。1つ、また1つとお店が無くなっています。県民に時間や人数制限などの自粛をお願いするなら、飲食店の売上が下がることは明らかです。思い切った財政出動が必要ではないでしょうか?観光業・宿泊業・飲食業などへのこれまでの支援は十分だと考えているのか、新田知事にお聞きします。

→(回答)県ではこれまで観光宿泊需要を喚起するという支援に努めてきた。飲食業に関しては1日4万円×2週間という協力金を払ったこともある。この他にも様々な支援をしてきた。「ステージ1」になったら必要な対策に躊躇なく取り組んでいくことにしたい。県としてできる限りのことをやってきた。

(2)次の質問ですが、とはいえ、「借金を辞さない」という決意同様、「コロナが落ち着けば県債を減らしていく」という決意も語ってほしいと思っています。「県債0がいい」と極端なことは思いませんが、1970年代までほとんどなかった県債は、その後右肩上がりで増え、今は1.2兆円です。また、5年連続で減っていた県債残高が令和2年度決算では6年振りに増える見込みです。

令和3年度決算もコロナの状況次第なところがあると思いますが、令和4年度以降は県債残高を確実に減らしていく考えはあるのか、新田知事にお聞きします。

→(回答)財政の持続可能性は念頭におきながら、弾力的に対応すべき。県債は原則的には減少させたいが、経済は生き物なので、借金も含めて柔軟に考えていくことが必要。

(3)次の質問に移ります。昨今では人口減少が自治体の大きな課題ですが、数十年前はここまで人口が減っていく予想はできていなかったと思います。そこで起きてしまうのが、数十年前に建てた計画と、現在とのミスマッチです。

道路計画について言うと、当たり前ですが、人口減少に合わせてどのシンクタンクも、車の台数は減っていくという予測をしています。取得してしまった用地など、難しい面もあるかと思いますが、人口に合わせて車の台数も「確実に」減っていく中、道路計画を見直した例、また暫定供用でとどめる予定はあるのか。江端土木部長にお聞きします。

→(回答)事業着手までに長期間を要した場合は、着手の際に改めて将来交通量を推計し、必要に応じて見直すこととしている。ただし、暫定供用でとどめる路線は現在のところない。

(4)次がこの項、最後の質問になります。

コロナによって都市圏からの移住希望者が増えている中、その流れを掴むために富山県としては2021年度どのような活動をしていくのでしょうか?

県出身学生のUターンを含めると、県や市町村の相談窓口を通じた移住者は、2020年度、過去最多の943人とのことです。富山県はよくその指標を使います。

しかし、総務省統計局によると、「窓口を通じていない方も含めた」他都道府県からの全転入者は2020年12,686人です。2019年は13,595人ですから、コロナ前と比べ減りました。

また、2019年は石川県福井県の方が富山県と比べ転出超過数が大きかったのに、2020年は逆転され、富山県の方が転出超過数が大きくなりました。

色々な点から指摘しましたが、窓口を通した943人だけを見るのではなく、全体像を捉えて動いてほしいなと思います。全国的な移住者の伸びと比べると富山県の移住者の伸びが少ないのではないか、見解を助野地方創生局長にお聞きします。

最後に、「Uターンしたい」「富山で暮らしてみたい」と思って移住してきた方に対して、移住し終わったら縁が切れるのではなく、その後も楽しく暮らしているか気にするくらいの行政の心配りを期待して、

以上で1項目めの質問を終わります。

→(回答)移住者の定義は全国的に統一されていない。移住者に関する全国統計もない。そのため他県と比較することは難しい。おためし移住への支援などを今年度始める。幸福度の高いライフスタイルなどを発信していきたい。

今回は1/3のここまで。

なお、映像は、

富山県議会インターネット中継-録画中継 (jfit.co.jp)

上記で9月までは視聴できる予定です!こちらもぜひ!