2021年12月26日

11月定例会で私がした質問(3/3)

こんにちは、富山県議会議員の瀬川侑希です。

今回も、12/8(水)にした質問について!

3回に分割したうちの3回目です。

最後に、今年度県庁が行った目玉となるような施策について5問質問します。

(11)まず、DX・働き方改革推進本部について聞きます。

11月にこの本部が今後やっていくことをまとめた、DX・働き方改革推進アクションプラン2021がまとまりました。その中で、3つの推進方針「県民目線」、「現場目線」、「スモールスタート」という3つが打ち出されました。

そのうちの1つ目「県民目線に立った誰一人取り残さないDX」という推進方針が出ましたが、計画期間の3年後、1人の県民の目線に立つと、具体的には私たちの生活はどのように変わるのか、私たちに今と違うどのようなメリットがあるのか、横田副知事にお聞きします。

→(回答)スマートフォンなどから行政サービスが電子申請できる(印刷・郵送が不要になる)。デジタル化で職員の多忙を解消し、県民と向き合う時間を増やす。産業・農業・教育・介護についてもデジタル化で省力化を図る。

具体的に生活がどう変わる。こういうメリットがある。例えば「子どもが急に体調悪くなった時、預かってもらえる施設をネットで探せ申し込める。」とか分かりやすい例があると、より利用したり、県庁を応援してくれたり、生活の満足度が高まる方も多いと思いますので、分かりやすい例を積極的に作ってくださればと思います。

さて、もう1問。

県庁の仕事は「これをやります!」という具体的事業の形で私たちに分かるのですが、

事業になる前段階の、「こういう課題があります」という「そもそもの課題」の方は、県民にも、もっと言えば、隣の部署にも分かりにくいのではと思います。

デジタル技術を使って「あれをやります」「これをやります」ももちろん必要ですが、課題を見える化する仕組みを作るのも立派な「DX・働き方改革」だと思います。

というのも、ある部署の課題が、他の部署のノウハウ・人脈で簡単に解決できたり、今まで2,000万円かかっていたことが民間では1,500万円でできる、ということがたくさんありえると思っています。

(12)つまり、県庁内の課題解決に他部署や民間の提案がもっと集まる仕組み作りが必要と思っていて、そのためには課題リストを作り、得意な人が解決できるよう、他部署や民間に対してオープン化できたらよいと考えます。そういうのもDX・働き方改革推進本部で取り組んだらよいと思いますが、横田副知事に所見をお聞きします。

→(回答)DX推進目安箱を開設した。県民や事業者から提案を広く募る。提案のように、課題のリスト化・オープン化はよい方法だと考えているが、事業者に分かりやすい課題の整理、提案を行うインセンティブは検討が必要なので、今後どういった方法がいいか具体的に検討していく。

公募やプロポーザルで民間の提案が集まるのもよいですが、プロポーザルに出す前の段階が大切だと思っています。その段階での民間との打ち合わせが、県庁で多く行われる道も考えてほしいと思います。

次に城端線・氷見線のLRT化・直通化について1問。

(13)城端線・氷見線のLRT化・直通化に関しては昨年度今年度の予算で需要予測もやりました。新駅を作った場合の予測もやりました。しかしその度に出てくるのが「沿線市のまちづくりの検討が必要」ということです。

LRT化・直通化は現状だけで分析するものではなく、まちづくり計画と一緒に考えるべきだと。その通りだと思います。しかし、このまちづくりプランは簡単に出せるものではありません。プランを勝手に出すわけにはいきませんから、プランを出すには地元と調整しなければいけないことも多いし、一旦発表されると住民も期待してしまう難しさがあり、また、1億で考えればいいのか5億で考えればいいのか。そもそもプランを考えること自体、財源がないと市も取り組みにくい、そういう性質があります。

今年は1,700万円を計上して城端線・氷見線LRT化調査事業を行いました。来年度以降もこのような予算を立てて、市町村のまちづくりプランを支援できませんでしょうか?本来助野地方創生局長に聞くべきですが、どうしても進めてほしいので知事にお聞きします。LRT化・直通化議論を前に進めるために、県から、プランを考える市への財政支援を検討できないか、新田知事にお聞きします。

→(回答)まちづくりは第一義的には市町村で行われるのがふさわしい業務。まずは地域の実情・住民の意見を踏まえて各沿線市でまちづくりの検討を主体的に行っていただく必要がある。費用の話については、上限2,000万円のまちづくり総合支援事業などがある。今後相談が沿線市からあれば、制度の活用を検討していきたい。

相談があれば、もありがたいですが、ぜひ相談がなくとも働きかけるようにもお願いします。

最後に富山マラソンについて2問質問します。

実際に走ってみて、非常にいい大会でした。

一方、プラスチックゴミは気になりました。マラソンが無ければ生まれなかったゴミが海にまで届いているかと思うと、胸が痛みました。ここは今後の課題かと思います。

しかし、何より富山マラソンの参加者はとても満足度が高そうでした。こういう方々にさらに富山ファンになってほしい、と思って質問します。

(14)今年の富山マラソンの県外参加者比率はどうだったのか、また県外の方々に再び富山を訪れてもらえるよう、どのようなアプローチをしているのか、助野地方創生局長にお聞きします。

→(回答)今年は例年(37%前後)より県外参加者の割合が増え、44%。前回参加ランナーに個々にメールを送って募集に繋げた。受付会場内に自治体のブースを出展し、観光情報や特産品のPRをした。

冒頭の宿泊割の話にも繋がりますが、きっかけのある方に接点をどんどん作ってあげてほしいと思います。

さて、カターレ富山は惜しくもJ2昇格逃しましたけれども、このコロナ禍において、スポンサー数を600件→800件に伸ばし、営業収益も伸ばしています。コロナという向かい風であっても、ここまでできるんだ!というよい見本を見せてもらいました。富山マラソンも、走る人だけでなく、県民一丸となっておもてなしし、また応援する自分たちも楽しむ、そんなお祭りのような大会に成長していってほしいと思い、来年以降、より多くの方にこの大会の魅力を伝えてほしいと思い最後の質問です。

(15)富山マラソンのスポンサーを増やすために、県はどのような努力をしているのか、助野地方創生局長にお聞きします。

→(回答)スポンサー企業社員用の優先出走枠を拡充。フィニッシュ会場に応援特別ゾーンを設置。これらをスポンサー用に新たに設けた。他大会の効果的な方策例を調査しながら、企業にこの大会の魅力を伝え、少しでも多くの協賛金獲得に繋げられるよう努力したい。

富山マラソンの協賛金は毎年1億円くらいでしたが、今年は7,000万円くらいに減りました。一方でカターレは増やしている。よいところは吸収して、その分県税負担は減らせますので、努力してほしいと思います。

以上が今回私がした全15問です。

質問の中でも、

(1)宿泊割で初めて富山県を訪れる方も増える。その方に富山県の情報を継続的に提供を!

(4)せっかく獲得した補助金の県内循環にこだわってほしい!

(13)LRT化に向け、沿線市のまちづくりプラン策定の支援を!

の3つは特に力を込めて訴えました。

ありがたいことにいくつかの質問を地元紙が取り上げてくれました!

特にLRT化は、今すぐではなく向こう数年の事業ですが、1つ1つ積み上げていく必要があると思いますので、常に何かしら仕掛けが生まれているよう、これからも働きかけていきたいと思います!

4年前の12月に高岡市議会で初めて質問しました。

4年間が議員の1周だとすると、今回は2周目の最初の質問。

緊張も若干コントロールできるようになり、カチコチに緊張することはなくなりました。しかし、緊張感がなくなっては議員失格だという思いがあり、適度な緊張感を忘れないように気を付けているつもりです。

次は年間予算を審議する特に大事な2月定例会。2ヶ月しっかり準備して、次も緊張感をもって臨みたいと思います!

なお、映像は、

富山県議会インターネット中継-録画中継 (jfit.co.jp)

上記で1年間くらい(?)は視聴できる予定です!

それではまた!よいお年を!!