2021年12月23日

11月定例会で私がした質問(1/3)

こんばんは、富山県議会議員の瀬川侑希です。

12/8(水)に県議会予算特別委員会で質問しました!

今回はその質問内容とその回答について書きたいと思います。長いので3つに分けます!

おはようございます。

今日は15問用意しております。朝一ということで、前向きな明るい事業である「宿泊割引キャンペーン」の話題から始めていきたいと思います。

先週金曜日の記者会見で、宿泊割引キャンペーンに関して、石川・福井そして岐阜・長野・新潟も追加することが発表されました。調整は大変だったかと思いますが、素晴らしい事業だと思っています。

コロナは特定の業種に特にダメージを与えました。飲食業。宿泊業。

その状況への対応策として、これまで宿泊業に関しては、例えば県民を対象にした宿泊割引キャンペーンをやってきました。宿泊業の支援に繋がった上に、また、なかなか富山県民が富山県の宿泊施設に泊まることは少なかったわけですけれども、「こんな素敵な場所があったのか!」と、今まで知らなかった富山の魅力に気付いた富山県民の声を私も多く聞きました。

宿泊業者にとっては、新規のお客様の獲得に繋がりました。そして、来週15日から石川・福井・長野・新潟も加わる。さらに今後岐阜も加わることで、宿泊業者、そして富山県にとっても新規のお客様の獲得に繋がります。

キャンペーンがなければ訪れなかった方も、多く訪れる。そういう未来は確実に起こる。角度高く予測できるからこそ、このチャンスを1回の訪問で終わらせず、宿泊業者も富山県も、最大限活かす「準備」をしてほしい!と思っています。

というのも、観光がどちらかというと苦手だったからこそ、リピーター獲得へのノウハウが、エリアとしてあまり溜まっていないという課題があります。飲食・宿泊・訪問先などがバラバラの情報を観光客に提供していないか。食べ物・自然。四季でそれぞれ違った魅力のある富山県ですが、例えば冬の観光客に夏の情報を提供できているのか。県民割で私もいくつかの宿泊施設に泊まりましたが、事後にメールなどで「また来てね!」とお知らせをもらったことは現状ありません。でも、他県はやっているかもしれない。今後やるかもしれない。私はこの狭いエリアでお客様を取り合うようなことは不毛だという考えですが、少なくとも、富山県の魅力を伝えるためにやれることはやるべきだろうと思っています。

(1)そこで1問目ですが、近隣県との旅行割引事業をリピーターに繋げられるよう、飲食・宿泊・訪問先など、それぞれの事業者がバラバラの情報を観光客に提供するのでなく、観光情報などを一元的に把握している県が、例えばそれぞれの顧客リストにプッシュ型で簡単にメールなどのかたちで送れるよう、事業者に情報提供してはどうか、助野地方創生局長にお聞きします。

→(回答)先月、観光公式HP「とやま観光ナビ」をリニューアルした。このHPをこれからの情報発信に活用する。継続的に情報を提供することは重要。今後、観光事業者に季節ごとの旬のイベントや観光情報を提供していきたい。旅行された時期とは違う季節の魅力も届けて頂くよう、働きかけていきたい。

日本政策投資銀行北陸支店のレポートで、富山県と福井県の行き来は比較的少ない、というものがありました。ですが、このキャンペーンで多くの方が訪れるでしょう。そういう方に気に入って再び訪れてもらえるよう、せっかく観光サイト「とやま観光ナビ」も新しく作りました。この情報を使うなど、宿泊業者の背中を押してあげてほしいと思います、お願いします。

次は、富山県中小企業リバイバル補助金について3問質問します。富山県中小企業リバイバル補助金は、新型コロナの影響で売上が減少した事業者の意欲的な挑戦を応援する、2/3とか3/4とか、補助率の高い事業です。リバイバル補助金は2月の補正予算から合計20億円、ミニリバイバル補助金も合わせると25億円の予算が計上されています。かなり大きなお金です。

(2)まず、設備・備品の導入は「原則として県内事業者への発注を条件」としている理由を、布野商工労働部長にお聞きします。

→(回答)補助事業者だけでなく、県内経済への需要を創出し、域内消費の拡大を図り、受注業者への支援にも繋げ、より高い事業効果を出すため。

私もそうすべきだと思っています。さらに続けますが、

(3)このリバイバル補助金実績報告の締め切りが12月24日となっています。ですが、半導体不足や資材納入の遅れなどから、締め切りを延ばせないか相談が来ていると聞いています。この締め切り相談の問い合わせに、現在どのような回答をしているのか、同じく布野商工労働部長にお聞きします。

→(回答)代替品の確保をお願いするなど、12月24日まで実績報告をお願いしている。個別に事情も聞いている。

(4)私が聞いている限りでは、県内発注ではなく調達先は県外でもいいから締め切りに間に合わせてくれ、というアナウンスになっています。

先ほど、なぜ「県内事業者に発注を条件にしているか、その理由」を聞きました。25億円の予算をなるべく県内に落とす、県内でぐるぐる回す。世界中のものを手に入れられる時代になりましたけど、「域内で経済を回す」ことに少しこだわらないと、その地域の経済はどんどん弱くなります。でも、今回「域内で経済を回す」ことを譲った。じゃあ何に譲ったかというと、12月24日という「締め切り」。締め切りを優先した。じゃあさらに突っ込んで、この12月24日という日付は、何なのかと。それは「3月までの年度内(正確には4月8日まで、と先日一般質問で答弁がありました。)、それまでに国への書類を整えるため」とのことです。

私はこれを聞いて、とっても残念な気持ちになりました。「多くの事業者」は12月24日に書類を揃えられるでしょう。12月24日に一斉に審査するのでしょうか?先に来たものを審査している間に、遅れたものが揃えばいい、そんな考えはできなかったのかと思います。「県内発注」と「締め切り」、その2つを天秤にかけて、締め切りを優先する。せっかく富山県が獲得した予算が、みすみす県外に流れてしまっている。

県内経済への需要創出や消費拡大を図るため、県外へ発注する前に、締め切りを延ばすという選択をすべきではないか、布野商工労働部長にお聞きします。

→(回答)今回は採択事業者の責めに帰さないものもある。本来の目的である新型コロナの影響から復活するために、意欲をもって取り組んでもらうために、この補助金の事業効果を速やかに発現することを第一に考えた。ただし、報告期限後であっても追って提出という対応も取っている。

繰り返しになりますが、富山県が獲得した予算が、県外に流れてしまっている。素通りさせてほしくないんです。

今回はコロナで予算がつきましたが、予算獲得は本来とても大変なことです。県庁は最後まで、なるべく地域にお金を落とすことにこだわってほしいと思います。

今回は1/3のここまで!

ちょっと厳しい口調で追及してしまいました…。でもそのくらい大事なことだと思っているんです…。

なお、映像は、

富山県議会インターネット中継-録画中継 (jfit.co.jp)

上記で1年間くらい(?)は視聴できる予定です!

それではまた!