2020年09月17日

9月定例会で私がした質問(2/2)

こんばんは、富山県議会議員の瀬川侑希です。

前回に続いて、 9月定例会での2つ目のテーマ「防犯・防災について」 部分を掲載します。

次は、「防犯・防災について」4問質問します。

1問目と2問目は交番についてお聞きします。

県内55の交番は、ほとんどが大きな道路に面していると認識しています。

しかし、中には人目につきにくい場所にある交番もあります。まず1問目として、交番を人目につきやすい場所に置く理由について、大原警察本部長にお聞きします。

→(回答)立地の選定は、交通量や人口分布、事件事故への迅速的確な対応ができるかどうか、地域住民のアクセス上の利便性などを勘案して決め、結果的に人目につきやすい場所になる場合が多い。人目につきやすい場所か否かのみをもって立地を選定しているわけではないが、犯罪抑止効果はある。

であれば、毎年2カ所程度、行っている交番の建てかえは、現在のところ、「主に」耐用年数の順番に行っているのでしょうが、耐用年数の順番だけでなくて、人目につきにくい場所にある交番を、より優先して整備してほしく思います。

私の住む高岡市では、12の交番がありますが、駅前を除けば「唯一」野村交番だけが、大きな道路に面していません。奥まった所にあり、交番の存在・場所を知らない住民も多くいるため、恐らく他の交番に比べて相談も少ないんじゃないかと思います。本部長にもぜひ場所を改めて見てほしいと思います。所管区内ではこの8月に2件の殺人等の凶悪事件が発生しました。数年前に発生した殺人事件も未解決であり、地域を守る野村交番は、住民に安心してもらうためにも早急に人目につきやすい場所に移転すべきと考えますが、大原警察本部長に所見を伺います。

→(回答)設置当時より管内情勢に変化が生じており、地元住民から移転の要望が出る背景は理解できる。一般に交番の建て替えは耐用年数が小さくない要素。野村交番の移転に関する地元住民からの要望はしっかりと受け止めさせて頂くが、他交番とのバランスも考慮しながら、今後の検討課題。

次の質問に移ります。

先日も台風10号により、世界や、日本では九州地方を中心に大きな被害が発生しました。被災されたご関係の方々には、心よりお悔やみ申し上げます。

豪雨、猛暑、地震。毎年日本各地で大変痛ましい自然災害がいくつも発生しています。50年に1度とか、史上初、などといった言葉をよく聞くようになり、それではいけないのでしょうが、感覚がマヒし、そこまで驚かなくなってしまっています。

幸い富山県では大きな災害は起こっておりませんが、いつ起こるかもしれない災害に常に備えていなければいけません。

例えば、社会の様々な場で防災力を高める活動が期待され、避難所ではリーダーシップを発揮することも期待される「防災士」という資格があります。

現在、富山県では約1,600人の防災士がおられますが、女性の割合は約14%、そのほとんどが男性です。

以下、女性だけでなく、男性もこの問題を考えるべきだと思って質問します。

災害が起きれば男女約同数の避難者が発生します。避難所では、男性の視点、女性の視点、両方が必要です。感染症もあり、今までより、多くの避難所が想定されるのであれば、その分多くの女性防災士がいるべきであり、女性防災士は限りなく50%に近づけるべきだと考えますが、砂原危機管理官に所見を伺います。

→(回答)全国平均の16%を下回るが、県内で増加傾向はある。女性専用の物干し場や授乳スペース、生理用品の女性による配布など女性ならではの視点を取り入れなければならない。女性防災士比率は現状より高めなければならない。

最後の質問になります。富山県では毎年、防災士養成研修受講者を募集しています。その募集にあたっては、一般枠の他に、市町村推薦枠がありますが、市町村からは自治会経由で参加者を募る方法が中心になっていると聞きます。富山県の自治会はまだまだ男性社会です。2017年の調査ですが、富山県内の自治会長の男性割合は98.2%。その結果、自治会経由での防災士養成研修の応募も大部分が男性になっている。これでは女性防災士比率がいつまで経っても増えません。

防災士養成研修募集にあたっては、女性グループにダイレクトにアプローチするなど、募集方法を抜本的に見直す必要があると感じます。

募集は市町村に任せている、と言っていてはいつまで経っても広がりません。女性枠を作るだけではなく、実際に女性から応募してもらうために、きめ細やかな周知や必要性を感じてもらう仕掛けが必要と考えますが、どのような方策が考えられるのでしょうか、石井知事にお聞きします。

→(回答)女性の応募は、ここ2年女性枠を設けて、大幅に応募が増えた。婦人会などの各種女性団体にも相談して、意欲のある人材をご紹介頂けないか、お願いして参る。防災士の資格を国全体で作る時、消防庁長官として携わった。市町村の意見も伺って、連携しながらきめ細かい啓発活動に取り組んで参る。

以上で、私の質問を終わります。ありがとうございました。

以上が2つ目のテーマ「防犯・防災について」 部分です。

なお、映像は、

https://toyama-pref.stream.jfit.co.jp/?tpl=play_vod&inquiry_id=1120

こちらで11月までは視聴できます。よかったらぜひ!