2019年08月16日

【自分の考え】

富山県は本当に人口が減るの?

こんにちは、富山県議会議員の瀬川侑希です。

「これからは人口が減る時代だ!」
「少子高齢化が進んでいる!」

ネットやテレビ、新聞でこのような言葉を見ない日はありません。

しかし、本当にそうなのでしょうか?そして、やっぱり富山県もそうなのでしょうか?

ここまで言われているので、恐らく本当であり、富山県だけ例外ということはないと思いますが、イメージで話すのではなく、実際の数字で確認しておきたいと思います!

まず、人口動態は「社会増減」と「自然増減」の2つに大別されます。

「社会増減」…人口流入数と流出数の差

「自然増減」…出生数と死亡数の差

まず、社会増減から見ていきます。

社会増減は進学、就職、結婚、移住など、さまざまなライフイベントで引っ越した方々の増減です。

みなさん、富山県の社会増減に関して、どのようなイメージをお持ちでしょうか?

私がよく聞くのは、

「大学で出てって、帰ってこん。若い人がどんどんおらんくなる。」

です。

私も、以前似たようなイメージを持っていました。

しかし、結果はこちらです。

なんと、4大都市圏以外では、富山と石川だけ、社会動態では人口が増えております。

もちろん、大学を機に、県外に行く学生は多いです。そのまま県外に住む方も一定数いらっしゃいます。

しかし、全国と比較してみると、富山県のUターン率は約55%で全国2位の高さ。そして、県外に残る方よりも多くの方が富山県に引っ越してくれているんですね。

私たち富山県民が思っている以上に、今、富山は「選ばれる県」になりつつあります。

次に自然増減を見ます。上記のグラフでも分かる通り、自然増減は富山県はマイナスです。(実は東京都もマイナスで、全国で唯一、沖縄県だけがプラスです。)

この「自然増減」が話題になる時、よく聞く言葉に、「合計特殊出生率」というものがあります。

「合計特殊出生率」…一人の女性が産む子どもの数の平均。2.07が自然増と自然減の境目といわれる

(厳密にいうと、今すぐ2.07になっても、高齢者と若者の絶対数が違うので、すぐに自然減が止まる、というわけではありませんが、2.07以上が続くならば、自然減はそのうち下げ止まります。)

平成30年、合計特殊出生率の全国平均は1.42(平成29年1.43)でした。それに対して、富山県は1.52(平成29年1.55)。

全国平均を上回るものの、富山県の掲げる、2040年に2.07とする目標から少し遠ざかってしまいました。

もちろん数字だけを見たり、結果に一喜一憂すべきではないと思います。実際に、例えば平成30年度だけでも、富山県は「子育て応援券事業」を拡充したり、9月以降、新たに、一定の低所得世帯の第1子・第2子に対する保育料の無償化や軽減に取り組む市町村を支援したり、着実に環境はよくなっております。

しかし、支援と数字がリンクしていかないのは、

支援が「もう1人ほしい」と思うほどには実感として感じられない、前には進んでいるが歩みが遅い、

要は「支援が足りない」のだと、私は思います。

何もやっていないとは言いませんが、結果を真摯に受け止めて次に繋げる必要があります。

最後に、合計特殊出生率1.52。目標より低いのは分かったのですが、この数字が続くと、実際にどうなるのでしょうか?

すごく乱暴に例えますが、

第一世代に100万人いたとして、ちょうど男女が50万人ずつだったとします。

合計特殊出生率が1.5だと、第二世代は75万人になります。

この75万人が、ちょうど男女が半分ずつ、37.5万人ずつだったとします。

合計特殊出生率が1.5だと、第三世代は56.25万人になります。

つまりおじいちゃん世代から孫世代になるだけで、人口が約半分に。出産平均年齢がだいたい30歳なので、60年で人口が約半分に…。

人口が減るのは理解していましたが、こんなペースなんですね…。

だから「もっと子どもの数を増やさないと!」と安易に言うべきではありませんが、

「これだったらもう1人子どもがほしいな」「富山で子育てしたいな」と、『自然と』思えるような、そういった環境を整えたいですね!

今回はここまで!よいお盆をお過ごしください!

2019年07月31日

【自分の考え】

消費税増税分は何に使われるの?

こんにちは、富山県議会議員の瀬川侑希です。

いよいよ、10月から消費税が8%→10%になります。

嫌な変更かと思います。

税金が上がることに対して、嬉しい人なんて誰もいないでしょう。私だってそうです。少しでも低い方がいいに決まっています。

しかし、お子さんもお年寄りも、みんなが安心して暮らしていくために、社会保障は充実させていかなければなりません。さらに、高齢化で社会保障に必要な費用はどんどん膨らんでいます。働く世代を中心に徴収するばかりではなく、同じ税率で、消費に比例して少しずつ分担し合う。ある程度の消費税は仕方のないことだな、と私は考えています。

このテーマには様々な立場からの意見があります。批判もありましょうし、議論が尽きませんが、

活動をしていると、「消費税を増やして何に使うの?」という質問が結構多いため、「何に使うのか?」に絞って、書いてみたいと思います。

そもそも消費税を10%に上げるのは、2012年、当時の民主党政権時代に決まりました。
消費税率を5%→8%、8%→10%の2段階で増税すること、そして

5%の増税分は全額社会保障に充てること

が当時決まっています。

その後、2014年に5%→8%になりました。

8%→10%は、もともと2015年に行われる予定でしたが、2017年へ延期。さらに2019年へ再延期され、今日を迎えております。

8%→10%への増税分は約5.6兆円と試算されており、

約2.8兆円は、借金の返済に、

約1.1兆円は、社会保障の充実に、

約1.7兆円は、教育・子育ての充実に、使われる予定です。

(教育・子育ての充実とは)

認可保育所や幼稚園に通う3~5歳児と、住民税非課税世帯の0~2歳児の保育料が、原則無料になります。

ベビーホテルやベビーシッターなどを含め認可外の施設も一定条件をクリアすれば月額最大3.7万円の補助を受けることができます。

また、低所得者を対象に、大学や専門学校の学費や入学金の免除などを進めていく方向です。

実はもともと、このような使い道だったわけではなく、増税分の使い道は2017年に変更されています。

当初は、増税分の4分の3を借金の返済、残りの4分の1を社会保障の充実に使う予定でした。

これを借金の返済に回す分を増税分の2分の1に減らし、残りの税収について1.7兆円を教育・子育ての充実に。

高齢化による社会保障の増に税収が追いつかず、国の借金が拡大している状況が続いています。上記の使い道変更によって借金拡大ストップはさらに遠のいたのですが、

私は税金の使い道をより子どもたちに、子育て世代に、これからの世代に、というのは自分の考えとも同じで、よい判断だったと思っています。

(話は逸れますが、今回の増税に関しては、新聞が軽減税率対象(生活する上で必須となるものを低い税率とするルール)の8%であること。そして新聞社がそれに対して何も紙面で言わないことに疑問です。人のことになると追及するのに…。むしろ新聞よりインターネット通信費の方が、みなさんの生活に必須ではないでしょうか…。)

ちなみに、消費税10%は全額が国の財源になるわけではなく、3.7%は地方に使われます。市町村や都道府県も税収が増えることになるんですね。

冒頭にも言いましたが、消費税が増えて嬉しい人はいないと思います。解決方法を含めて、色々な考えがあり、どれが正しいというものではなく、どれも否定するものでもありませんが、私はこんな風に考えています。

2019年03月18日

【自分の考え】

昨日、決意を表明しました。

こんばんは、高岡市議会議員の瀬川侑希です。

新聞などでご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、昨日、ある戦いへの決意を表明しました。

大変急な話で、、、

約2年前に、不安もありながら職を捨てて飛び込んだこの世界、、、再びすべてを投げうって挑戦することになること、

とにかく時間がないこと、

また、何より高岡市議会議員を1年4カ月しかやっていない状況であること、

…大変葛藤がありました。

家族にも心配させてしまっています。

しかし、悩んでいたところ、「市議会議員になってほしくて応援してたんじゃない、高岡を変えてくれると思って応援してたんだ。そこがぶれていないなら引き続き応援する。」という支援者の言葉で挑戦を決めました。

大変遅いスタートですが、本日より地域を歩き始めております。

いまだ不安ではありますが、「決めたからには頑張るしかない!」と思って歩き始め、多くの応援の声をいただきました。本当にありがとうございます。

一方で、今まで応援してくださった方から、「市議会議員として応援していたのに、、、私は反対だ。二度と来るな。」という厳しい声もいただきました。

これまでも、門前払いされることはありましたが、0からの出発でしたので、「自分の想いを訴えていくだけだ」と思っていましたが、

今まで応援してくださった方からの絶縁、、、人生でこれより辛いことはありませんでした。

空き時間に、1年5カ月前の選挙の時にみなさんがタグ付けしてくださったFacebookや、自分の過去のブログを読み返すと、こみ上げるものがありました。

高岡のことばかり書いてあり、、、「こういう高岡市にしたい!」と言い続けてきた1年5カ月だったと思いました。自分のことながら、自分は高岡のことが本当に好きなんだなぁと感じたとともに、、、一方で、今回の挑戦は当時応援してくださった方を裏切ることになるのではないか、と急に不安になりました。

正直に申し上げて、今この瞬間「県政の課題は?」という問いがあった場合、他の方より的確に答えられないかもしれません。

しかし、反面、市議会議員として必死に活動してきたので、「高岡市の課題」を誰よりも感じている自負はあります。そして、深く考える中で、市だけで解決できる問題もあれば、市だけでは解決できない問題もあることも分かってきた1年5カ月でした。

広域で連携して(←これからの日本の非常に大きなキーワードであると思っています)、、、県全体の視野で「高岡」を捉え直す、、、あるいは「HOKURIKU」として考える、、、こういうこともとても大事だと感じています。

今、「高岡のために」と訴え始めた当時の想いは、ちっとも変っていません。「若い世代の声を届けたい」「民間目線、市民目線で行政を考える」という姿勢もまったく変わっていません。市議会議員をもっと務めたいという思いもあります。

しかし、私は挑戦します。

様々なご批判もあろうかと思いますが、無投票ではなく選挙をすることで、「市民に、誰に託すか選ぶ権利がある」、また、高岡情けないという報道もありましたが、「手をあげる人間がちゃんといる。高岡には元気と底力がある!」ということ、そして「高岡にはこういう課題があるよ」ということを富山県のみなさまに伝えていきたいと思っています。

これまで「高岡全体を考える議員になりたい」ということを言ってきました。であれば、「富山県全体を考える」と言わなければいけないのかもしれません。

しかし、今は「高岡」のことしか考えることができません。ですが、それは「高岡に利益を誘導したい」「他の市町村のことは関係ない」という意味ではありません。今の「高岡全体」を考えてきたこと、それは無駄ではなく、その延長線上に「富山県全体」があり、富山県全体を考えることは必ず高岡の課題解決にも繋がると確信しています。

とにかく時間がなく、、、1人でも多くの方に自分の想いを届けられるよう、動き回ります。

急展開で、全然みなさまにお伝えできていません。本当に申し訳ありません。再び、ご迷惑をお掛けしますが、力を貸してほしいです。

2019年02月20日

【自分の考え】

「イオンのせいで、商店街に人がいなくなった」は本当か?

こんにちは、高岡市議会議員の瀬川侑希です。

2019年秋(10月か!?)にイオンモール高岡が増床リニューアルされます。

店舗面積が約72,700㎡へ、現在のおよそ1.5倍になる大規模な増床です。

過去を振り返ると、イオンモール高岡は、サッカーW杯の年、2002年にオープンしました。当時高校3年生だった私は、受験生だったので頻繁に訪れることはありませんでしたが、それでも数回訪れ、あまりの賑わいにただただ驚いた記憶があります。

さて、イオンモール高岡ができて以来、街で度々聞く言葉があります。

「イオンのせいで、商店街に人がいなくなった」

「イオンがきたから、街が地盤沈下した」

果たしてこれは本当なのでしょうか?

思わせぶりなタイトルをつけながら、今回、これを検証するようなことはしません。しかしこの手の話を聞く時、私はいつも「イオンは基準だ。イオンより面白ければ、人は集まる」という言葉を思い出します。以前何かの記事でそうおっしゃる方がいました。

イオンモール高岡は、増床前の現在でさえ、平日約1.5万人、休日は約3万人が訪れます。増床後は面積が1.5倍になりますので、人数も1.5倍近くになることが予想されます。

高岡市の人口は約17万人です。毎日、市の人口の約10%相当の方が来場され、休日は約20%相当の方が来場されます。改めて、とんでもない数字ですね…。

恐らく、今まで街中の商店街に行かれていた方も、少なからずイオンに移ったでしょう。それは否定できません。しかし、一方で見逃せないのは、同じ高岡市で毎日1.5万人を集めている場所がある、という紛れもない事実です。街に人がいなくなったわけではなく、面白ければ、または行く理由があれば、人は集まるのではないでしょうか。

そういう意味でも、山町筋、また金屋町エリアには非常に可能性を感じています。伝統的な街並みに加え、最近は飲食店も増えてきて、通りの魅力がさらに高まってきています。

これは私のアイディアではなく、「リノベーションスクール@高岡」を運営されていた、株式会社リノベリング 代表取締役 嶋田洋平さんがおっしゃっていたことなのですが、

赤で囲んだ部分が現在のイオンモール高岡です。これとまったく同じサイズを山町筋にもってくると、

昭和通り以北の山町筋に、見事ぴったり収まります。

増床部分は黄色で囲むと、

昭和通り以南の山町筋に、ぴったり収まります。

「山町筋のお店は点在している。だから車じゃないと…」

のような声も聞きますが、イオンに行く時は、このくらいの距離を平気で歩いていますし、なんなら何度も往復しているので、通りの魅力が高まれば、人は歩くのだと思います。

最後に、これは昨年11月のイオンモール高岡の報道向けリリースです。

また、同じく11月に高岡西部中学の生徒が山口久乗さんのおりんでベートーベン「第九」を演奏するというイベントがイオンモール高岡で行われました。

イオンは近年特に、地域に根ざした取り組みに力を入れています。

まず否定から入るのではなく、

「自分たちはイオンより面白い仕掛けができているか」

「イオンの集客をどう街中に繋げるか」

を考え尽くすことが、今必要なのでは、と感じます。

2019年01月29日

【自分の考え】

宇宙飛行士のように準備する!

こんばんは、高岡市議会議員の瀬川侑希です。

市議会議員になってから、1年と2カ月が経ちました。この間、実現できたこともありますが、道半ばなことも多く、(当初の想いが冷めることはありませんが!)日々もがきながら活動しています。

特に、市議会議員は基本的には「チェックが仕事」であり、市役所からの予算提案に「Yes」か「No」しか言えません。ここがどうにももどかしい部分です。

もちろん議会の質問を通してなど、提案型の質問を心掛けていますが、最終的にどの施策を予算に入れ込むか「予算提案権」は行政側にあります。

さて、今回はそんな私に対する、家庭での会話の話です。


ある日のこと。

妻いわく、私が珍しくいらいらしているように見えたらしく、「なんかあった?」と妻から聞かれました。

普段、後ろ向きな話はあまりしないようにしていたつもりでしたが、この時は思わず、「結局市議会議員は予算提案権無いから、自分で決められないし!」などと自暴自棄に言ってしまいました。

その時、妻からこんなようなことを言われました。

「自分で決められないって嘆くの、ダサいよ(笑)!
今読んでる本に、宇宙飛行士の若田さんのインタビューがあるから、あなたも読んだら。宇宙飛行士だって自分で決められないんだよ!」

(以下、「宇宙飛行士という仕事(柳川孝二著)」から引用)
「スペースシャトル計画や国際宇宙ステーション計画などの有人宇宙活動は巨大プロジェクトでかつ、国際協力で進めていくプロジェクトも多く、いつ宇宙飛行ができるか、宇宙ではどのような任務を担当するかなど、一宇宙飛行士としての自分の仕事の業務内容をコントロールできないことが多いのも、宇宙飛行士の仕事の特徴だと思います。ただし、自分でコントロールできないことに決して失望することなく、いま、自分ができることを確実に遂行し、宇宙飛行士としての資質を向上していくよう常に心がけています。そのためには、明日、来週、一カ月後、一年後、五年後、一〇年後と、短期から中長期までの目標を見据えながら、昨日より今日、今日より明日と、より挑戦的な課題に取り組んでいきながら、日々を過ごしたいと思っています。」

と本を紹介してくれました。

宇宙飛行士なのに、いつ宇宙に行けるか分からない。

宇宙飛行士というと、子どもの憧れの職業で、華やかなイメージがありますが、目に見えない部分では、いつ訪れるか分からない宇宙飛行のために、日々準備をしておくんですね。

「ダサい」という言い方は少々きつかったですが(笑)、あまりに的確なアドバイスだったので、これには非常に胸に刺さるものがありました。

スポーツの世界にも、「タスクフォーカス」という考え方があります。

審判の判定や、試合の最終結果は自分でコントロールできるものではないので、自分のプレーのみに集中するというものです。

市議会議員という仕事は政治の仕事です。政治の仕事であるからこそ、正解があるものではなく、賛成する方もいれば反対する方もいらっしゃるでしょう。100人いたら100人から喜ばれる政策は恐らくありません。

自分が信じていることを実現するには一筋縄にはいきません。時間もかかります。

しかし、だからといって諦めることなく、今自分できることに集中し、日々準備し、1歩1歩前に進めていきたいと思います!

2019年01月11日

【自分の考え】

2019年始まりました!

新しい年を迎えました!

今年もよろしくお願いします!



冒頭の画像は、元日に関野神社に参拝した時のものです。昨年元日は曇り空でしたが、今年は肌寒いながらも澄み渡る快晴で、気持ちがよかったですね。



さて、新年1発目のブログという事で、せっかくですから今年の抱負を述べたいと思います。

家庭面とスポーツ面でも抱負がありますが、それは省略することにして、
政治面では今年3つ抱負を持ちました。ここでみなさまに宣言することで3日坊主にならないように(笑)、、、順に紹介させてください。

①情報・想いのアウトプットを増やす!

議員として初めて経験することも多く、2018年はインプットに力を割いてしまいました。2019年はよりアウトプットに重心を傾け、高岡市に関する情報や自分の想いをもっとみなさまにお伝えできるようにしたいです。特にブログの更新頻度を高めたいと考えています!

②将来の「高岡だいすき会」のメンバーを発掘する!

現在1人会派で活動しています。とことん市民の方と、とことん自分の考えと向き合える一方で、議会ですので、「数」の力を感じる瞬間もあります。1人会派だから何も実現できない、なんてことはありませんが、よりスピーディーに、より力強く、政治的に市政を動かしていくには、「数」が多いに越したことはありません。

幸運なことに、この1年様々な方と話す中で、自分と考えが近く、「高岡をよりよくしたい!」という熱い志を持った方に何名にも出会いました。嬉しかったのは、20代にも複数いらっしゃったことです!

そして、私がまだ出会えていないだけで、高岡にはこのような方がたくさんいらっしゃるはず。自分たちの街のこと、街の未来のこと、、、多くの方と語り合ってみたいので、積極的に出掛けていきます。

そうした中で、政治に興味がある方には、自分の経験を隠さずお伝えするつもりです。

1人でも多くの方が市政に興味を持ち、また「政治家に挑戦してみたい!」という方が誕生すればなぁと思い、
今年は将来一緒に活動するメンバーを探してみたいと考えています。

③暗いニュースばかりではなく、高岡市の明るいニュース、明るい兆しを伝える!

2018年の反省点としては、市政に対して憤ることが多く、市の問題点を中心に取り上げてしまったことです。

もちろん市議会議員の第一義の仕事は、「市政のチェック」ではありますが、どうしても暗いニュースになりがちでしたので、今年は問題点は問題点で変わらず指摘しますが、それよりも多くの、「明るいニュース」「明るい兆し」を伝えていきたいと思います。



さて、その明るい兆しの1つとして、下記をご紹介して、今年1発目のブログとしたいと思います。



みなさん、「山町思い出地図」というものをご存知でしょうか?

東京工業大学真野研究室、富山大学芸術文化学部の有志、株式会社町衆高岡が協力して制作、昨年2月に発行されました。山町ヴァレーにて、税込300円で販売しておりますが、これがとってもおススメです。

現在の地図をベースに、明治・大正・昭和から受け継がれる歴史に注目した「オモテ面」、

通りやエリアごとの「過去(昭和30年代頃)」にフォーカスした「ウラ面」、

オモテもウラも見ごたえたっぷりの内容で、何度も訪れたエリアではありますが、この地図片手に繰り出すと、新しい発見の連続です。

「オモテ面」です。売り物ですので、ぼかしてお伝えします。
ぜひお買い求めください! 

山町界隈は訪れると楽しく、個人的にとても好きなエリアではありますが、山町出身ではない私にとっては、どうしても1歩引いてというか、客観的にみている感覚もありました。

しかし、この地図を持って街を歩くと、街に生活感がありありと感じられ、急に距離感が縮まりました。


百聞は一見に如かず。実際に試して頂きたいので、ここで言うのは、以上とします。

という事で、寒い季節が続きますが、ご家族や気の合う仲間と、ぜひ山町思い出地図を片手に、歩いてみてはいかがでしょうか?きっと街の見方が変わるはずです!

今年もよろしくお願いします!

2018年11月09日

【自分の考え】

次の世代にお金をかける社会に!

こんにちは、高岡市議会議員の瀬川侑希です!

 

11月20日で市議会議員になってから1年が経ちます。

本当にあっという間の1年でした…。

 

私のホームページや名刺などには「子どもたちに誇れる高岡を、いっしょに描いていこう。」というフレーズを記しています。

1年間、この思いをもって活動してきて、感じたことの1つに、

やはり「若い世代や子どもたちにかける予算が少ないのではないか?」ということがあります。

実際に市民の方からもそういった声を聞くこともあります。

 

これは、改めて自分がどういう高岡市を、どういう社会を目指したいのか、ということにも繋がっています。

 

 

一言でいうと、私には、「次の世代にお金をかける」社会を目指したいという想いがあります。

というのも、今の国も地方も、あまりに未来に投資する割合が少ないのではないかと感じているからです。

 

 

【実際どうなのか?~高岡市の場合~】

本当に若い世代や子どもたちにかける予算は少ないのか?

空気感で話すのではなく実際のところどうなのか、ちょっと調べてみました。

 

国の話は他の方に譲るとして、

これは、高岡市の平成30年度の予算を非常に簡単に示したものです。

1番左が収入のグラフ。

市税などで345億、借金で63億、国から216億円、県から45億円…。一般会計は合計677億円です。

 

支出はというと、

大きいところでは、民生費に240億円、土木費に92億円を使っています。

民生費の中身でいうと、社会保障費は高齢化により毎年約3億円ずつ増えております。今後もその流れはしばらく続きます。つまり、社会保障費の増加により、去年と同じ予算を組もうと思っても、どうしても3億円足りなくなる状況です。

また、借金返済の割合が大きいのは、高岡市の予算の特徴といえます。

 

そして、教育費には46億円が使われていますが、

教育費から、人件費・事務費・全世代が対象の公民館費などを除くと、10億円しか残りません。

240億円あった民生費には、子育てなどの予算も含まれているので、
教育費だけをもって、「未来への投資の予算」という事はもちろんできませんが、
10億円、、、収入に占める割合が1.5%というのは少ない予算配分だと感じます。

 

また、この10億円には、学校やグラウンドの改修など、建物に関する費用も含まれています。

 

【高岡市の教育行政について】

話をもう少し掘り下げます。

下記は平成29年度の高岡市の教育行政への、市による自己点検です。

市も自己評価「C(やや不十分)」をつけておりますが(全41項目でD(不十分)はゼロ、Cは唯一これだけ)、ICTを活用した学習が、国の平均よりも、県の平均よりも非常に遅れております。

 

そもそも教育に予算をかけられていなく、

さらにその予算の中で、まさに現在求められているICTなどソフト面にかけられている予算というと、さらに少なくなっているのが、現状です。

ここまでではないにしろ、全国の多くの自治体が、増え続ける社会保障費により、同じよう悩みを抱えているのではないかと思います。

 

 

【今後について】

では、どこから予算を持ってくるのでしょう?

これには大きく2通りの方法があります。

①今ある資源を有効に使い、稼ぐ自治体を目指す。増えた収入を振り分ける。

②今かけている別の予算から振り分ける。

 

①については、民間出身・県外でも生活していた私なんかが、外からの視点をもって貢献したいと強く思っている部分でもあります。もちろん、やっていきます。

 

しかし残念ながら、基本的に人口減少により、ベースの収入は減っていくので、

現実的には、②の方法、今までやっていた何かをやめたり、減らしたりなどして予算を捻出するということがどうしても必要になってくると思います。

 

 

国レベルでも、社会保障の問題に本格的に取り組み始めましたが、

いち地方自治体でも、次の世代にお金を使う予算配分を行い、未来に投資する社会を目指したい。

そういう自治体が、今後、生活者に選ばれていくのではないでしょうか?

 

宮大工の小川三夫さんは、

法隆寺は1000年以上も人々に愛されてきた。だから我々も次の1000年後のために今から檜を植える。その責任がある。

という趣旨のことをおっしゃったようです。未来に投資する、とても素敵な言葉だなと思いました。

 

 

私も市議会議員になってまだ1年しか経っていません。未熟な部分が多くあります。

ですので、どうやったら未来に、次の世代にお金をかけられるのか、その方法論をみなさんと考えていきたいと思っています!

 

最後に・・・「次の世代にお金をかける」、、、

これは、シニアや現役世代をないがしろにするという意味ではありません。

現在の日本の繁栄は、間違いなく上の世代が築いてくださいましたし、

現役世代は、現在進行形で、日本を支えています。

 

しかし、今を生きる私たちは、先人たちへの尊敬の念を持ちつつも、一方でこれからの世代に明るい未来を残す責務もあるように思います。

これまで現役以上の世代にかけてきた資源を、もう少しこれからの世代にかける社会にしたいというのが私の想いです。

 

「子どもたちに誇れる高岡を、いっしょに描いていこう。」

2018年10月09日

【自分の考え】

活動報告会を開催しました!

こんにちは、高岡市議会議員の瀬川侑希です。

 

9月30日(日)に「高岡市青年の家」にて、活動報告会を開きました!

当初は2時間程度のプログラムを行う予定でしたが、台風24号が接近中であったため、時間を短縮して開催。

 

今回は、

「3月~9月の議会報告を含めた活動報告」と「高岡市の財政問題」を中心にお話しさせて頂きました。

 

1月に活動報告会を開いた際、

「今後は、目的をはっきり絞って意見交換しては?」というアドバイスがあったので、

初めて活動報告会を開催しました!

前回報告会のブログです。

 

一方的に開催するのではなく、

『中身についてもキャッチボールしながら、よりよい活動報告会に!』と思っていたので、

『アドバイスを取り入れ、ひとつテーマを設けて、掘り下げて意見交換しよう!』、

『今回は、今関心が高いと思われる「高岡市の浸水対策」を参加者と一緒に考えてみたい』、と準備していましたが、台風のためプログラムからカット。次回やってみたいと思います。

 

さて、

データが重く、画質が悪くなってしまいましたが、

隠すものではないので、

また、こんな事をやっているんだ、と知って頂きたいので、一部動画でご紹介します!

 

 

↓こちらをクリックすると動画が見られます。6篇あります。

第2回1

第2回2

第2回3

第2回4

第2回5

第2回6

 

1月に開催した時は雪で足元が悪かったのを覚えています。

今回は台風で、またしても文字通り足元が悪い中、会場にお越しくださった方々、ありがとうございました!

 

今後も定期的に開催していこうと思っておりますので、

ぜひご参加ください!!

2018年07月31日

【自分の考え】

高岡七夕まつり

こんにちは、瀬川侑希です。

 

いよいよ明日8/1(水)~8/7(火)で「高岡七夕まつり」が開催されます。

 

私は、この七夕まつりが、なぜか無性に好きです。

 

高岡の農村地域に生まれたので、

普段は人ごみと無縁の生活でしたが、

夏のこの時期、歩道に露店がずらーっと並び、

ぶつかりながらしか進めない人の多さに、小さい時とてもワクワクしました。

特に中学生になってからが楽しく、1人で外出できるようになったので、

目的もないのに友達と毎日七夕まつりに行って、何を買うわけでもなくふらふら歩きながら、

「あそこに〇組の△△おったぞ」なんていう、『だれだれを見つけた』というただそれだけの話で大盛り上がりだったのを覚えています。

今も続いておりますが、当時から3on3が開催されており、夏夜に大人が路上でバスケをしている姿がとてもかっこよかったのも思い出します。

 

 

3年前にUターンして、2015年8月、10年以上ぶりに七夕まつりを見ても、思い出すのは中学生時代のことで、とても懐かしい気持ちになりました。

 

Uターンして様々な方と高岡のことを話していると、時々、このようにおっしゃる方がいらっしゃいます。

「昔の七夕まつりはすごかった。両側の笹と笹が空中でぶつかとったもん。トンネルみたいやった。今はなぁ…。」

 

七夕まつりが好きだからか、言われるとちょっと悔しい気持ちになるのですが、言われてみると…。

あまり意識していなかったのですが、確かに小さい時の七夕まつりは竹が高かった印象があります。

しかし、当時は身長が低いので、その頃はすべてが高く、大きく見えた可能性もあります。

 

そこで、ちょっと調べてみました。

(こんなことに時間使うな、と言われそうなので言い訳をしますが、ほんとにちょっとの時間しかかけていません。だからお許しください。)

いくつかの市の資料を見た中で、1番七夕まつりの笹がダイナミックな写真はこれでした。

なるほど。両サイドの笹が空中でぶつかってはいないけれども、確かに高いし、隣の竹との間隔も短そう。

 

じゃあ今はどうだろうかと思って、昨日会場を見に行ったら、

あれ?確かに全体的には寂しいかもしれないが、笹が空中でぶつかりそうになっている!

こちらも今年の写真です。ぶつかってはいないが、あと数m!

 

一方で、オタヤ通りの向こうは、

確かに、こちらはちょっと寂しいかもしれません。

 

では高さが問題ではなく、竹の本数の問題だ!と思ってさらに調べてみました。

 

当然ですが、七夕まつりは、誰かがお金を払って実施されております。

例えば今年でいうと、1,700万円くらいの予算で実施されており、

行灯協賛が680万円程度、

広告協賛が320万円程度、

市の補助金が630万円程度、などで成り立っています。

 

竹の高さには2種類あり、

6m級の竹が200本、50万円で購入しております(1本2,500円)。

この他に、中越パルプさんのご厚意で12m級の竹を38本寄贈頂いております。(ありがとうございます!!)

写真の中央が12m級の竹で、それ以外が6m級の竹ですね。

 

恐らく、昔は協賛もよく集まり、12m級の竹が多かったのではないでしょうか。

 

じゃあ、あと200本の12m級の竹があれば、すべて高い竹に置き換わるのか、というとそうでもなくて、

このように、高い竹は飾り付けも多いので、その重みに耐えられるように、2~3本くくりつけております。

 

なので、後600本の12m級の竹があれば、すべて高い竹になり、昔の姿に近づけられるのではと思っています。

 

 

たかが七夕祭りであり、すべて高い竹になり、両サイドの笹が触れ合い、トンネルになったから、

だからどうだとおっしゃる方もいらっしゃるかもしれません。

 

しかし、私がそうだったように、

年に数回でもいいので、

普段とは違う高岡の姿を、

未来ある子どもたちに見せて、驚かせて、

この街に生まれた事を誇りに思ってほしいなぁ、と思っています。

 

そして、

昔の姿を知っている方々にも、

もう一度全盛期の七夕まつりを見せて、

高岡の底力を見せたい。

 

だから、もう少し時間はかかるかもしれませんが、

いつか必ず、全盛期の七夕まつりを復活させたい、と思っています。

 

 

ちなみに、高岡七夕まつりでは、「高岡マイ七夕コンテスト」というものがあり、

市民が思い思いの七夕を制作し、コンテストに応募できるようになっています。

 

私も昨年、「高岡熱中寺子屋」のメンバーで応募し、賞を頂きました。

この市民が応募できる取り組みは、とっても素敵だと思います。

 

文苑堂の前には、おなじみのドラえもんの七夕があります。

ちなみに、勝手につけた私的グランプリは、氷見市から応募のこの作品です。

会場にあるので、探してみてください!

2018年04月18日

【自分の考え】

高岡は、まるで「小さな国」である

こんにちは、瀬川侑希です。

 

3/27(火)に、「とやま文化 de 地方創生」というフォーラムに参加しました。

豪華なゲストから、高岡に対するロジカルな分析あり、熱い想いありで、それはそれは面白いフォーラムだったのですが、

途中、ゲストのお1人から、「高岡を『ひとこと』で言えますか?」と会場に投げかけがありました。

 

私は、終わった後も、なぜかその言葉『ひとこと』がひっかかり、頭から離れませんでした。

 

高校まで、「高岡には何も無い」と思いながら過ごした私ですが、

県外に出て、初めて高岡の魅力に気付き、

今では、この街の自慢をすぐに10個言えるようになっています。(みなさんも言えますか?)

 

だけど、高岡を『ひとこと』で言うと、なんて言うかなぁ…。

 

 

翌日も、その事をぼんやり考えていると、

ふと思い出した会話がありました。

むしろ、その会話が頭の片隅にあったから高岡を『ひとこと』で何というかに過敏に反応したのでは、とハッとしました。

 

 

それは、フォーラムからさかのぼること数日前に、高岡市佐加野東の牧場「clover farm」さんを訪れたのですが、

その時、牧場主の青沼さんが、

「高岡って、ものづくりもあるけれども、米も野菜もそして牛乳もあって、やろうと思えば高岡の中で経済が完結できると思うんですよ。」

という趣旨のことをおっしゃったのです。

←3年前に引き継いだ時は7頭でしたが、今は60頭を超えるとのこと。

 

 

この会話を思い出し、自分の中で2つの体験が結び付き、

「高岡を『ひとこと』で言うならば、、、『まるで小さな国である』という言葉がぴったりなのではないか」

と私は考えるようになりました。

 

 

というのも、まず働いている方の数で見てみると、

調査した母集団が違うため(調査年、調査対象、居住地と仕事場の関係など)、綺麗な比較はできませんが、

平成29年の市の人口は173,174人、

そのうち15歳以上は153,994人(①)。

 

高岡は400年続く「ものづくりのまち」です。

平成28年の高岡市の調査では、

銅・鉄器産業(問屋、鋳造、溶接、研磨、彫金、着色、仕上げ)従事者数1,232人(②、参考:②/①=0.8%)、

漆器産業(問屋、木地、彫刻、青貝等、塗り)従事者数124人、

アルミ産業(製造、加工)従事者数8,444人(③、参考:③/①=5.5%)、

など、伝統産業が受け継がれ、それに加えて近代産業が興っています。

 

じゃあものづくり産業ばかりかというと、そういうわけでもなくて、

平成27年の国の調査「農林業センサス」によると、

農家数2,812戸、

15歳以上の販売農家世帯員数は7,188人(④、参考:④/①=4.7%)

です。

これらに加えて、サービス業や小売業で働いている方ももちろん多くいます。

 

つまり、高岡とは、

何か特定の産業に偏ったまちではなく、

食糧も作るし、製造もする、消費もできる、、、産業が共存しているまちなのではないでしょうか。

仮にまち全体で自動車産業だったり観光産業だったり、特定の産業に偏っていると、時代の変化でその産業が衰退した時に、まちも一緒に衰退していくことになります。今だと、人口減少でダブルパンチに。

特定の産業に偏っていないので、ある産業が打撃を受けても、それだけでまちがつぶれるわけではない、リスク分散がしやすいまちともいえます。

 

地勢的にも、

高岡市は赤線で囲った範囲です。大部分は平野ですが、市の中に、海から山まであります。中心からだと、30分で釣りからキャンプまで、30分でサーフィンからスノーボードまで楽しむことができます。

 

また、写真で見ると分かりやすいですが、

街中は町屋、住宅、問屋、商店が多いのに対し、郊外に行くに従って、農地が広がります。

 

 

食糧も作る、製造もする、消費もできる、、、経済が市内で完結できる。

海から山まで30分で行ける、、、、レジャーが多彩。

高岡のこの多様性は、まるで「小さな国」だと私は感じます。

 

加えて、高岡市は人の顔と顔がみえる、つながりあえる人口規模です。

さまざまな産業に関わる方が有機的にコラボレーションすることにより、新しい産業や商品ももっと生み出していけるはずです。

 

 

私は、「高岡を『ひとこと』で言うならば、まるで『小さな国』である!」と考えますが、

色んなご意見があろうかと思います。

みなさんの考える「ひとこと」も、お会いした時ぜひ教えてください!!