2017年12月31日

来年度予算への要望を手渡しました。

おはようございます、瀬川侑希です。

12月22日に、来年度予算への要望を髙橋市長に手渡しました。

 

私は市議会議員になる前から、高岡市の財政問題について話題にしてきました。

高岡市は財源不足のため、削るところは削らないといけません。

一方で攻めるところは攻めないと、魅力がどんどん無くなり、延命措置をしているだけの街になってしまいます。

 

先日、ある方と話していると、「よく『選択と集中』というが、『選択』とはその人の生活を奪う事、その家族の生活を奪う事になるかもしれない。簡単な話ではない。…しかし、それでもやらないといけない。だから、『選択と集中』という生易しい言葉ではない。『峻別(しゅんべつ)と集中』なんだ。」とおっしゃる方がいました。

 

来年度に向けて、予算カットの話がたくさん出てきています。全体論には賛成です。

批判もたくさんありましょうが、覚悟を持って進めないといけません。しかし、それだけではダメです。

代わりに、何をやるのでしょうか?「こういう街にする!」とビジョンを示し、「これをやる!」と力強く宣言する事が、市には必要だと思います。

現在ばかりを考えずに、未来にむけた投資をすることを忘れないようにしてほしいです。

 

さて、先日、会派「高岡だいすき会」として市長に来年度の要望を手渡しました。提案したことの一部をご紹介します。

主なものを取り上げると…

・子育て環境の充実

30年後の高岡を想像した時、もっとも必要な事だと考えています。

第二子の保育料の無料化、認可外保育施設へ通うご家庭への支援、放課後児童クラブ(いわゆる学童クラブ)の開所時間の延長、支援員確保のための予算の拡大などを要望しました。

 

・海外留学制度の充実

高岡の子どもたちに早くから世界を感じてもらい、世界を自分の目で見る機会を増やす。子どもたちが視野を広げ、広がった視野で自分の街を考えてもらうことが、将来高岡を担う人材づくりにつながると考えます。

 

観光に関しては、これまで高岡市はいわゆるハコモノの整備を複数行ってきました。次の段階として「観光客の動線」を整える事が、既存の財産を活かすために必要だと考えます。

 

・山町、金屋町エリアにおいて「ひと目で分かる観光駐車場」の整備

ブラジルには、街一番の繁華街から自動車を排除し、歩行者専用モールにした「クリティーバ」という州都があります。なんと1970年代の事です。

参考:

http://www.universal-design.jp/currently/machi/machi21.html

高岡の山町、金屋町エリアには車で向かう観光客も多いですが、駐車場が少なく、分かりにくいという声を聞きます。

一方で、山町や金屋町は歩いてこそ楽しい通りだと思いませんか?

ひと目で分かる周辺観光駐車場整備を行い、そこから歩いて楽しむことを、もっと観光客に分かりやすく伝えたいです。(いっそ「歩行者天国」にして、歩かないと見れない仕組みを作ってはどうでしょう?)歩くからこそ、商店を気軽に覗くのだと思います。

 

・法隆寺釈迦三尊像再現プロジェクトのビジネス化

今年のこのプロジェクトはとっても夢のあるものでしたが、私は、もっと大きな夢に育てていける可能性を感じました。高岡には国宝を再現する力があるのです。

参考:

https://www.axismag.jp/posts/2017/03/69807.html

文化財は、災害や盗難で、破損・喪失のリスクがあります。各地で万が一のためにデータやクローンを残しておきたいという需要があると考えます。

こうした需要に対して、ビジネスとして成立させることはできないでしょうか?

また、文化財は日本だけにあるわけではありません。ゆくゆくは、世界の文化財に営業活動することも可能ではないでしょうか?

 

・ウォーキングが多い歩道への100M毎の印字

運動の成果が見える化すれば、達成感が生まれます。何もジムを作らなくても、道に印字するという小さなきっかけを作るだけで、目標をもって体を動かす人が増えるはずです。ウォーキングしたくなる、サイクリングしたくなる、そんな仕掛けをしては?

 

・見やすいホームページへのリニューアル

高岡市のホームページをご覧になった事はありますか?ホームページは24時間働く営業マンです!

「書いてある」のと「伝わっている」は違います。伝わっていなければ、書いてないのも同然です。ふるさと納税が多い自治体はどういう作りにしているのか、観光客が多い自治体はどういう作りにしているのか、もっともっと研究し、高岡のファンが増えるようなページにリニューアルすべきです。

 

 

市議会議員は、市役所からの提案に、公式には「Yes」か「No」しか言えません。しかし、少しでも実現できるよう、あの手この手で、全力で働きかけていきます。

今年も残すところ後1日です!みなさま、よいお年をお迎えください!!