2018年10月04日

9月定例会で私がした質問【財政健全化緊急プログラム・都市計画マスタープラン・防災】編

こんにちは、高岡市議会議員の瀬川侑希です。

 

前回のブログでは、9月定例会の質問のうち、「学校再編統合」に関するものだけを載せたので、今回はそれ以外の、

「財政健全化緊急プログラム」「都市計画マスタープラン」「防災」についての質問をご報告いたします。

 

【9月定例会一般質問 『財政健全化緊急プログラム』】
①財政健全化緊急プログラムは、約40億円の歳出超過を5年間で解消するというものだが、1年ごとの目標がある。年度の目標を達成するためには、月ごと、週ごと、より期間を細かく区切り、絶えずチェックをして軌道修正する事が欠かせない。

9月でちょうど半年なので途中経過について伺う。

今年度の歳入の確保について、市税を滞納されている方から徴収する事などで、昨年度より5,000万円歳入を増やすという目標だが、どれだけ達成できているのか?また、年度目標達成のために、今年度から取り組んでいる事はあるのか?

⇒(答弁)本年度から「滞納整理班」及び「収納班」の2班体制にし、業務内容を特化する事で徴収業務の強化を図った。8月末で2,420万円歳入を増やせているので、これを継続し、今年度目標を達成する。

 

②使用料・手数料の適正化やその他の施策(例:広告料収入やネーミングライツ、クラウドファンディング)で、2,000万円歳入を増やすという目標だが、半年経過してどれだけ達成できているのか?また、年度目標達成のために、これから何を改善していくべきと考えているか?

⇒(答弁)自販機設置やボールパーク高岡の広告掲載で、800万円の収益を上げた。また、ふるさと納税は8月末時点で前年度同期間より570万円増えている。ふるさと納税に関しては、納付が集中する年末に向けて新たな強化策に取り組みたい。

 

③3月定例会で私のした「稼ぐことをミッションとする部局横断的な部署をつくってはいかがか」という質問に、「全庁横断的なワーキンググループをつくりたい」という回答であった。これまでにこのワーキンググループでどのような成果があったのか?

⇒(答弁)3月にワーキンググループを設置し、議論を重ねてきた。本格実施は31年度以降になるが、実効性の高い、ふるさと納税や公有財産の活用については、今年度中に一定の成果を出したい。

 

 

【9月定例会一般質問 『都市計画マスタープラン』】
④「都市計画マスタープラン」と「立地適正化計画」について問う。この2つの計画は、おおむね20年後の都市の姿を展望しつつ、その先の将来も考慮して策定し、「居住誘導区域」や「都市機能誘導区域」を設定するもの。住居を居住誘導区域に誘導するため、現時点で検討している施策はどのようなものがあるのか?

⇒(答弁)居住誘導区域は、自動車を利用しなくても徒歩や公共交通を利活用しながら安心して暮らせるライフスタイルを提案するもので、長期的かつ緩やかに居住を誘導したい。子育て世帯や移住・定住者への居住支援、空き家・空き地の利活用などを検討している。

 

⑤居住誘導区域がありつつも、市民の気持ちとしては、少しでも費用を抑えながら住居を取得したいと思うものだし、不動産会社としても居住誘導区域から外れていてもリーズナブルな土地を紹介したいと思うものだ。計画を実行に移すには、不動産会社はキープレイヤーであり、不動産会社の協力なくして計画は進まないと思うが、不動産会社とどのように連携していくのか?

⇒(答弁)本計画の策定には宅建業協会にも参加してもらった。市と同協会がお互いの理解を深めながら、引き続き連携し、お互いの役割分担のもと施策に取り組んでいく。

 

 

←今年度の総合防災訓練

←今年度の総合防災訓練

【9月定例会一般質問 『防災』】
⑥今年は日本各地で大変痛ましい自然災害がいくつも発生した。記録的な猛暑、大阪府北部地震、西日本豪雨、そして9月に入ってからも北海道で大規模な地震が発生し、多くの尊い命が奪われた。

災害が頻発する中、私たちは今まで以上に災害に備える必要がある。

被害を最小限に防ぐには、いちに「自分の置かれている状況の認識」、にに「訓練」、さんに「実際の行動」、このスリーステップでの対策をすべきだと考える。
まずは、災害が起きやすい場所はどこか、実際に起きた時どこに避難すべきか、市民全員が、自分の置かれている状況を認識する事から始まる。その点で防災マップは有効なツールだと考えるが、現状防災マップは全戸配布されていない。すぐに全戸配布を徹底すべきではないか?

⇒(答弁)一部の方には届いていない。希望される方には市役所1階総合案内での配布を行っている。

 

⑦次に、「訓練」である。訓練をしているかどうかで避難のスピードが違うし、訓練の質が高まれば、被害を少しでも抑えられると考える。今年の災害を踏まえ、防災訓練に関し、どのような見直しを行ったのか?

⇒(答弁)近年の水害の増加を受け、昨年度より、水害想定の総合防災訓練を実施。

 

⑧そして、「実際の行動」だが、8月31日の大雨により、高岡市は1万人以上に避難勧告を出した。しかし、避難所に行かれたのは約40人であった結果をどのように受け止めているのか?

⇒(答弁)避難者については、避難の対象地域であるかどうかの理解、避難の方法などの周知が不足していた事もあったのではないか。

 

⑨西日本豪雨では、避難指示が実際の避難行動に繋がらないという問題点が浮き彫りになった。結果的に、策定していたハザードマップと同じように被害が広がり、早い段階で避難指示を出していたにも関わらず、多くの犠牲を伴ってしまった。高岡市でも避難行動に繋げるためには現状をそのままにする事なく、何らかの施策が必要と考えるが、見解は?

⇒(答弁)先ほどの総合防災訓練の他に、出前講座などを活用して地域ごとの避難行動についても周知を図っている。

 

 

以上が私がした質問です。

特に自然災害に関しては、予測を上回る災害も起こっております。他人事ではないと、市民が関心を持っている「今」だからこそ、少しでも被害を食い止めるために、できる備えはしていきたいと思って質問に立ちました。