2018年10月10日

【市議会】,【教育】

高岡市初「中学生議会」が開催!

高岡市議会議員の瀬川侑希です。

 

この夏、個人的にはとても嬉しいニュースがありました!

 

高岡市初となる「中学生議会」が開かれたのです!

 

20年前に中学生だった私も、傍聴席で「中学生議員」全員の質問を聞きました。

 

【中学生議会 概要】

・開催日:8月29日(水)

・参加者:市内12校から2名ずつ、計24人の中学生

 

 

実は、昨年の12月議会で私は「高校生や若者の議会を開いては?」と質問していたので、

形は変われど、若者の政治参加や街づくりへの関心形成、郷土教育にもつながる、中学生議会が開催されて非常に嬉しいです。

 

【中学生議員の質問(抜粋)】

・ 高岡にゆかりのあるYouTuberに新商品を使ってもらい、楽しく紹介する動画を配信してもらっては?

・ 今後、確実に外国人労働者が増えると考えるが、増えてからの対応ではなく、どのような準備をしておくか?

・ 高岡市は子どもの発達障害への取り組みは進んでいるように思うが、成人の発達障害への取り組みが足りないのではないか?

 

上記の質問は、その一部ですが、全体的に市議会議員1年生の私から見て中学生議員たちの質問には心動かされる点が多くありました。

・ 中学生ならではの視点があったこと

・ (上記の一方で)大人顔負けの深い考察・掘り下げがあったこと

自分の住んでいる地区のみに限定されるような質問がなく、高岡市全体を考える質問だったこと

「未来の高岡にはこうあってほしい」という、自分なりのビジョンに基づいた未来志向の質問だったこと

 

私自身、過去のブログにも書きましたが、

「〇〇校区代表ではなく、高岡市全体の代表」という姿勢と、

政策を考える際には「30年後の未来を想像した時に、いま必要だと思うこと」という基準を設けて活動しています。

https://segawayuki.net/blog/opinion/koku/

https://segawayuki.net/blog/opinion/「30年後」の未来に僕らは立っている/

 

中学生議員たちの質問にも、私と同じく、高岡市全体を見る姿勢や、未来志向を感じました。

早く、彼らが大人になって「高岡だいすき会」のメンバーになってくれないかな、と期待しています(笑)。

 

 

【中学生議員たちの感想】

後日、中学生議会に参加した生徒から、感想文が届きました。

全員がこの「中学生議会」の全てに満足したというわけではなかったようですが、

不満も含めて、非常にエネルギーに溢れた文章で、楽しく読ませて頂きました。

 

 

【今後の改善点】

今回、まず初めての開催ができたこと自体が高岡市にとっては一歩前進だと思います!

しかし、私たち大人側がもう一歩工夫できることがある、と私は考えます。

それは、「実際に予算の使い道を決める」ところまで持っていってほしいという事です。

 

「議場で提言する」ということと、

「実際に政策を実行にうつす」ということにはやはり大きな隔たりがあるからです。

 

参考事例として、愛知県新城市には「若者議会」というものがあります。

愛知県新城市は人口5万人程度の街ですが、2015年から、若者がまちづくり政策を検討し、実際に1,000万円の予算の使い道を決める、そういった機関を設置しました。

自分の考えを市が聞いてくれる、自分の考えが市の政策に繋がっているという体験は、

充実感となり、会社でいう愛社精神ならぬ、市を愛する気持ちに繋がるかと思います。

 

 

今回の中学生議会自体はごく低予算で開催できるものですが、

せっかくいい仕掛けをしているので、もう一歩踏み込み、若者が実際に少額でも予算決定ができる仕組みになれば、効果が倍増するのではないでしょうか?

 

中学生議員たちの感想に触れ、彼らが大人になる頃までに、絶対に今よりもさらによい高岡市にしよう、と想いを一層強くしました。

これからも頑張ります!!

2018年10月09日

【自分の考え】

活動報告会を開催しました!

こんにちは、高岡市議会議員の瀬川侑希です。

 

9月30日(日)に「高岡市青年の家」にて、活動報告会を開きました!

当初は2時間程度のプログラムを行う予定でしたが、台風24号が接近中であったため、時間を短縮して開催。

 

今回は、

「3月~9月の議会報告を含めた活動報告」と「高岡市の財政問題」を中心にお話しさせて頂きました。

 

1月に活動報告会を開いた際、

「今後は、目的をはっきり絞って意見交換しては?」というアドバイスがあったので、

初めて活動報告会を開催しました!

前回報告会のブログです。

 

一方的に開催するのではなく、

『中身についてもキャッチボールしながら、よりよい活動報告会に!』と思っていたので、

『アドバイスを取り入れ、ひとつテーマを設けて、掘り下げて意見交換しよう!』、

『今回は、今関心が高いと思われる「高岡市の浸水対策」を参加者と一緒に考えてみたい』、と準備していましたが、台風のためプログラムからカット。次回やってみたいと思います。

 

さて、

データが重く、画質が悪くなってしまいましたが、

隠すものではないので、

また、こんな事をやっているんだ、と知って頂きたいので、一部動画でご紹介します!

 

 

↓こちらをクリックすると動画が見られます。6篇あります。

第2回1

第2回2

第2回3

第2回4

第2回5

第2回6

 

1月に開催した時は雪で足元が悪かったのを覚えています。

今回は台風で、またしても文字通り足元が悪い中、会場にお越しくださった方々、ありがとうございました!

 

今後も定期的に開催していこうと思っておりますので、

ぜひご参加ください!!

2018年10月04日

【市議会】

9月定例会で私がした質問【財政健全化緊急プログラム・都市計画マスタープラン・防災】編

こんにちは、高岡市議会議員の瀬川侑希です。

 

前回のブログでは、9月定例会の質問のうち、「学校再編統合」に関するものだけを載せたので、今回はそれ以外の、

「財政健全化緊急プログラム」「都市計画マスタープラン」「防災」についての質問をご報告いたします。

 

【9月定例会一般質問 『財政健全化緊急プログラム』】
①財政健全化緊急プログラムは、約40億円の歳出超過を5年間で解消するというものだが、1年ごとの目標がある。年度の目標を達成するためには、月ごと、週ごと、より期間を細かく区切り、絶えずチェックをして軌道修正する事が欠かせない。

9月でちょうど半年なので途中経過について伺う。

今年度の歳入の確保について、市税を滞納されている方から徴収する事などで、昨年度より5,000万円歳入を増やすという目標だが、どれだけ達成できているのか?また、年度目標達成のために、今年度から取り組んでいる事はあるのか?

⇒(答弁)本年度から「滞納整理班」及び「収納班」の2班体制にし、業務内容を特化する事で徴収業務の強化を図った。8月末で2,420万円歳入を増やせているので、これを継続し、今年度目標を達成する。

 

②使用料・手数料の適正化やその他の施策(例:広告料収入やネーミングライツ、クラウドファンディング)で、2,000万円歳入を増やすという目標だが、半年経過してどれだけ達成できているのか?また、年度目標達成のために、これから何を改善していくべきと考えているか?

⇒(答弁)自販機設置やボールパーク高岡の広告掲載で、800万円の収益を上げた。また、ふるさと納税は8月末時点で前年度同期間より570万円増えている。ふるさと納税に関しては、納付が集中する年末に向けて新たな強化策に取り組みたい。

 

③3月定例会で私のした「稼ぐことをミッションとする部局横断的な部署をつくってはいかがか」という質問に、「全庁横断的なワーキンググループをつくりたい」という回答であった。これまでにこのワーキンググループでどのような成果があったのか?

⇒(答弁)3月にワーキンググループを設置し、議論を重ねてきた。本格実施は31年度以降になるが、実効性の高い、ふるさと納税や公有財産の活用については、今年度中に一定の成果を出したい。

 

 

【9月定例会一般質問 『都市計画マスタープラン』】
④「都市計画マスタープラン」と「立地適正化計画」について問う。この2つの計画は、おおむね20年後の都市の姿を展望しつつ、その先の将来も考慮して策定し、「居住誘導区域」や「都市機能誘導区域」を設定するもの。住居を居住誘導区域に誘導するため、現時点で検討している施策はどのようなものがあるのか?

⇒(答弁)居住誘導区域は、自動車を利用しなくても徒歩や公共交通を利活用しながら安心して暮らせるライフスタイルを提案するもので、長期的かつ緩やかに居住を誘導したい。子育て世帯や移住・定住者への居住支援、空き家・空き地の利活用などを検討している。

 

⑤居住誘導区域がありつつも、市民の気持ちとしては、少しでも費用を抑えながら住居を取得したいと思うものだし、不動産会社としても居住誘導区域から外れていてもリーズナブルな土地を紹介したいと思うものだ。計画を実行に移すには、不動産会社はキープレイヤーであり、不動産会社の協力なくして計画は進まないと思うが、不動産会社とどのように連携していくのか?

⇒(答弁)本計画の策定には宅建業協会にも参加してもらった。市と同協会がお互いの理解を深めながら、引き続き連携し、お互いの役割分担のもと施策に取り組んでいく。

 

 

←今年度の総合防災訓練

←今年度の総合防災訓練

【9月定例会一般質問 『防災』】
⑥今年は日本各地で大変痛ましい自然災害がいくつも発生した。記録的な猛暑、大阪府北部地震、西日本豪雨、そして9月に入ってからも北海道で大規模な地震が発生し、多くの尊い命が奪われた。

災害が頻発する中、私たちは今まで以上に災害に備える必要がある。

被害を最小限に防ぐには、いちに「自分の置かれている状況の認識」、にに「訓練」、さんに「実際の行動」、このスリーステップでの対策をすべきだと考える。
まずは、災害が起きやすい場所はどこか、実際に起きた時どこに避難すべきか、市民全員が、自分の置かれている状況を認識する事から始まる。その点で防災マップは有効なツールだと考えるが、現状防災マップは全戸配布されていない。すぐに全戸配布を徹底すべきではないか?

⇒(答弁)一部の方には届いていない。希望される方には市役所1階総合案内での配布を行っている。

 

⑦次に、「訓練」である。訓練をしているかどうかで避難のスピードが違うし、訓練の質が高まれば、被害を少しでも抑えられると考える。今年の災害を踏まえ、防災訓練に関し、どのような見直しを行ったのか?

⇒(答弁)近年の水害の増加を受け、昨年度より、水害想定の総合防災訓練を実施。

 

⑧そして、「実際の行動」だが、8月31日の大雨により、高岡市は1万人以上に避難勧告を出した。しかし、避難所に行かれたのは約40人であった結果をどのように受け止めているのか?

⇒(答弁)避難者については、避難の対象地域であるかどうかの理解、避難の方法などの周知が不足していた事もあったのではないか。

 

⑨西日本豪雨では、避難指示が実際の避難行動に繋がらないという問題点が浮き彫りになった。結果的に、策定していたハザードマップと同じように被害が広がり、早い段階で避難指示を出していたにも関わらず、多くの犠牲を伴ってしまった。高岡市でも避難行動に繋げるためには現状をそのままにする事なく、何らかの施策が必要と考えるが、見解は?

⇒(答弁)先ほどの総合防災訓練の他に、出前講座などを活用して地域ごとの避難行動についても周知を図っている。

 

 

以上が私がした質問です。

特に自然災害に関しては、予測を上回る災害も起こっております。他人事ではないと、市民が関心を持っている「今」だからこそ、少しでも被害を食い止めるために、できる備えはしていきたいと思って質問に立ちました。